赤い博物館 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2018年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167911379

作品紹介・あらすじ

超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ!

警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。
予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作

「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という
難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より

◎目次

パンの身代金
復讐日記
死が共犯者を別つまで

死に至る問い

みんなの感想まとめ

本作は、警視庁付属犯罪資料館を舞台に、館長の緋色冴子と部下の寺田聡が未解決事件に挑む連作短編集です。全5話から成り、どの物語も高い完成度を誇り、巧妙なトリックが読者を引き込みます。冴子の冷静かつ鋭い推...

感想・レビュー・書評

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  •  全5話の連作短編集。どの話も甲乙つけがたい本格ミステリの秀作揃いだった。
     提示される手がかりの内、どれが重要かは分かるのに、そこからの推理が難しい。
     緋色冴子の怜悧な推理が導き出す意表を突く大胆な論理展開に驚かされっぱなし。
     そんな冴子の過去には秘密がありそうでとても気になる。続編も読みたくなった。

  • 警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長である緋色冴子が、部下の寺田聡とともに過去の事件の遺留品や資料を元に未解決で難解な事件を解決する。

    この作家さんは、初読み。

    かなり高度なミステリであり、難解過ぎる。
    ハイレベルである。
    全5話あるのだが、どれも分からずにギブ状態。
    予測不能なトリックに頭がついていけないのだが、頭を使うことが少なくなったせいか…年齢のせいか…。

    「炎」と「死に至る問い」の2話は、家族に纏わる事件なので、なんともやりきれない気持ちが残った。

    今回は、文庫化されて手に取ったのだが、ハードカバーは知らなくて、2016年と2017年にテレビドラマ化されていたのも知らなかった。
    原作と脚本とでは、少し違うのかもしれないが、知らなかったので残念だ。

    クールで論理的な冴子の推理には、惚れ惚れする。
    シリーズの継続を望みたい。

  • 視点人物となる聡は、捜査資料を現場に置き忘れるという重大な失態を犯し、「犯罪資料館」への異動を命じられる所から始まる。

    そこに館長として、謎めいた美女、緋色冴子が登場する。(大体、こういう施設にいるのって、ちょっとエキセントリックな美女なんだよな。)

    捜査員として有能?な聡と、彼から得た情報を元に冴子が未解決事件を「再捜査」していく、というのがあらすじ。

    短編で五つの事件が入っているのだけど、どれもストーリーとして面白い。
    読み終えてから、もう一度最初の事件から振り返った時にちゃんと筋書きが頭に残っていた。
    ただ、冴子の推理力が、ちょっと桁外れで、なんとなく犯人は家族の中にいたんだろうなーとは思うのだけど、その背景の切り込み方が特殊すぎて、(よくそんな筋書きに至ったなぁ)と感心する(笑)

    まぁ、悩みも間違いもなく進んでいくものだから、余計にそう思うのかもしれない。

    こういうミステリーで楽しみなのは、レギュラーメンバーの関係性。
    まだまだ、進展の余地がありそう。

  • アンソロジーに収められていた最新の短編を読んで第1弾から読みたくなって購入したものです。

    事件を解決しながら主人公たちのバックボーンが少しずつ描かれていく第1弾。短編の中にぎゅっと詰まったミステリーは濃厚で面白い。あらすじにもありますが「予測不能なトリック」だけど手がかりは読み手に提示されているという本格ど真ん中のミステリー。

  • 警視庁付属犯罪資料館-通称赤い博物館の館長緋色冴子
    コミュニケーション能力に難ありの緋色の部下の寺田
    発生から一定期間経過した事件の証拠品・捜査書類から事件を解決していく、という本格ミステリ連作短編集。
    手がかりを全て堂々と開示されてるから、注意深く読んでいるのに全然真相にたどり着けない!というもどかしさと、そういうことだったのかと納得する楽しさ。いやぁ、面白いわー

  • 連作短編集

    発生から一定期間経過した事件の証拠品・捜査書類を保管しておくための施設、通称「赤い博物館」
    そこに集められた遺留品や資料から、事件の真相を当てますよー、といったお話

    これだけの情報からこんな意外な真相が!という楽しみはあるものの、逆に言えば、これだけの情報から推理した真相が本当に当たってるなんてちょっと都合が良すぎるよ!とも思えてしまう

    こういったタイプの作品はそういうものでしょ、なんてツッコミはもちろんそうなのですが、違和感を覚えてしまったのも事実


    P.153での『推理を進めるうえでの絶対条件となる根拠が自分のした推理結果』という論理の強さにちょっと笑ってしまった
    こういう強引なのは嫌いじゃないです

  • きれいなミステリーでキャラクターも面白い。

  • これの二作目の帯を有栖川有栖さんが書いていて、絶賛していたので買ってみたが意外な展開とあっと驚かせたいという意図が見え隠れして突飛な設定も多くあまり楽しめなかった。
    ミステリーはたくさん読んでいる方だけれど…
    もちろん、あくまで小説はフィクションだからフィクションでいいのだけれど、「そりゃできなくないだろうけど成立するのは奇跡すぎない?」というトリックが多くて、あまりにリアリティーにかける設定で、それだと私はしらけてしまうのだなと感じた。

    キャラクターも謎めいていて魅力的なところはあるけれどトリックの荒唐無稽さを補うにはやや力不足かなぁ。

    2作目は読まないことを決定したのでブクログの読みたい!からも削除した。

  • 犯罪の証拠品などを保管する犯罪資料館を舞台に、捜査資料や残された証拠品から事件を紐解くミステリー。そういう設定なので古い事件を取り扱うことが多く、いわゆるコールドケースのような感じ。
    解説にも書かれていますが、本格ミステリーとしての塩梅はとてもいい感じ。短編集なので無駄がそぎ落とされていて、純度の高いミステリーです。

  • 証拠などを保管する資料館「赤い博物館」を舞台にしたミステリ。
    連作短編で読みやすいしキャラも立っている。続編あるので読んでいこうと思う。

  • 警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」。館長・緋色冴子のずば抜けた推理力で迷宮入り事件を解決に導く。短編集でとてもバラエティにとんでいて面白かった。安楽椅子探偵風なので、会話で事件を遡ったり説明する部分が少し読みづらく感じるところもあった。

  • 解決した事件や未解決で時効を迎えた事件の捜査資料が集まる赤い博物館。そこにある資料を基に再捜査をして隠された真相に迫る連作短編。短編ということもあって結論ありきな印象を受けるところもあったけど、少ない証拠から推論を重ねて解決に導く推理は見事だった。

  • 一話目のパンの身代金がなかなか頭に入らなくて
    手こずりました。後の話は面白かったです。

  • 読後感 :トリック発表作品かなぁ
    満足度:6/10  ペース:3〜4日くらいで読了
    短編で読みやすい。ただ、意表を突くトリックを
    見せたい思いが強いのかな? 話の設定や展開に
    やや強引な部分もあり。感情移入しにくかった。

  • 雪女のような緋色冴子と読者代表のような寺田聡に導かれて、謎解きと犯人当ての面白さを味わった。
     短編ながらも、複雑な人間関係が描かれているので、読み応えがあった。
     聡の迷推理やトリックの傾向があって、読み進むうちに、謎解きが冴えてきた!
    と思ったが、最後の解説読んで、作者の術中にハマったのか?たぶんハマった!

  • 短編連作でサクッと読めるし、各話読み応えもあるミステリー

  • 超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ!

    警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。
    予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作

    「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という
    難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より

    ◎目次

    パンの身代金
    復讐日記
    死が共犯者を別つまで

    死に至る問い

    緋色冴子と寺田聡のぺあがとてもニヤニヤしながら読んじゃってました(*´艸`)フフフッ♡
    聡がめちゃくちゃこき使われてて冴子は館長室から出ないのに聡が聞き込みした内容と遺留品、資料で犯人が分かるなんて凄すぎます

  • 大山誠一郎の連作ミステリ作品『赤い博物館』を読みました。
    大山誠一郎の作品は今年6月読んだ『アリバイ崩し承ります』以来ですね。

    -----story-------------
    本格ミステリ大賞受賞作家がミステリ人生のすべてを賭けた警察小説!

    超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ!

    警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。
    そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。
    過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。
    予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作

    「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という
    難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より
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    2013年(平成25年)から2015年(平成27年)にかけて文藝春秋の雑誌『つんどく!』、『オール讀物』に掲載された後、2015年(平成27年)に刊行された作品、、、

    捜査中に大失態を犯してしまい警視庁捜査一課から警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷された寺田聡巡査部長が、いつも無表情でコミュニケーション能力皆無といういわくつきの美女で、ずば抜けた推理力をもつ赤い博物館館長の緋色冴子とともに、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件(コールドケース)の再捜査を行い解決するシリーズの第1作で、以下の5篇が収録されています……2016年(平成28年)にTBS系で松下由樹主演によりテレビドラマ化さているらしいですね。

     ■パンの身代金(『赤い博物館』を改題)
     ■復讐日記
     ■死が共犯者を別つまで
     ■炎
     ■死に至る問い
     ■解説 飯城勇三

    迷宮入り事件の綻びを探せ! ミステリ巧者の大傑作……『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作、、、

    キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい巡査部長……図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった2人が挑む難事件とは――。

    予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説!

    面白かったですねー 正確な観察力や聞き取りが優秀な元警視庁捜査一課の刑事で助手の寺田聡が情報を収集し、優秀なキャリアでありながらエリートコースから外れ犯罪資料館の館長を長年務め類稀な推理力を持つ緋色冴子……このコンビが未解決事件(コールドケース)の真相を暴くという展開が愉しめました、、、

    5篇とも面白かったのですが、特に印象に残ったのは、

    犯人が残した日記から浮かび上がった2つの殺人事件の顛末……真犯人たる条件を当てはめて再検討することで事件を様相が一変する『復讐日記』、

    交通事故の被害者が死の間際に告白した交換殺人……単純と思われた2つの殺人事件の構図が一変する『死が共犯者を別つまで』、

    の2篇ですかね……面白かったので、次は続篇の『記憶の中の誘拐 赤い博物館』を読もうと思います。

  • ドラマにもなったのね、誰が演じたのかちょっと気になる。謎解きの鍵は全部出てくるから解けそうなもんなんだけど、考えるより先にページ捲っちゃうんだよなー

  • 良いミステリーでした。

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著者プロフィール

1971年、埼玉県生まれ。京都大学推理小説研究会出身。サークル在籍中は「犯人当て」の名手として知られた。2004年、『アルファベット・パズラーズ』でデビュー。13年、『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞。18年刊行『アリバイ崩し承ります』は「2019本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位に、20年には連続ドラマ化され、大きな反響を呼ぶ。著書に『仮面幻双曲』『赤い博物館』『ワトソン力』『記憶の中の誘拐 赤い博物館』、訳書にエドマンド・クリスピン『永久の別れのために』、ニコラス・ブレイク『死の殻』がある。

「2022年 『時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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