十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 287
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911508

感想・レビュー・書評

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  • いやー、面白かった!平日の夜なのに読了したら午前3時。引き込まれて450ページを一気に読み切ってしまった。

    物語のあらすじは、以下の通り。
    いわゆる集団自殺のお話。ネットで知り合った12人の自殺希望者が集まるのだけど、会場には既に1人の死体があり、13人目はいったい一体誰なのか...というところから話が進んでいく。

    まず12人の書き分けが非常に上手いので、キャラクターの把握は難しくなかった。章毎に主観のキャラクターが変わっていくのも構成としてグッド。だんだんと手の内や考え方が明らかになっていくのが良かった。

    そして面白いのは、12人が全会一致のルールを守り抜くところ。13人目の死体を前にしても、このまま自殺を決行するかどうかを話し合う。
    議題は徐々に、いったい誰が殺したのか、どのような経緯があったのかと移行していく。と、同時に12人の過去や死にたい理由が明らかになっていく。
    複雑な立場や思惑が絡まりつつも、彼らは話し合って決を取っていく。それが物語に緩急をつけて飽きさせない。

    全ての真相は終盤で明かされるのだけど、自殺を決行するかどうかは最後まで論議にかけられる。
    全てのキャラクターの主観を体験した読者は、その時点で驚くほど没入しているし、物語の決着に向けて最後まで惹きつけられる。

    ネタバレ抜きで結末への感想を述べるなら、全員が満足な結末になって良かったし、それが爽やかとも言える読後感に繋がっている。

    あと、外の世界から隔絶された廃病院という設定も良い。箱の中に密閉された緊迫感が非常に良かった。

    ワケありな子ども達が非日常の世界で救いに出会う様は、辻村深月の「かがみの孤城」ぽくもあった。


    個人的には、過激思想家のアンリに完全論破された性悪メイコがわなわな泣き出すシーンが一番熱かったw

    映画化が決まっているとのことで、今から楽しみ。単なる新人俳優のお披露目会みたいにならなければ、面白い映画になるかもね

  • 【子どもたちが選ぶのは死か、それとも】安楽死をするために集まった十二人の少年少女。そこには謎の十三人目の死体があった――。彼らは、このまま安楽死を実行できるのか。


  • ちょっと説明しすぎな文章があったけど、
    普通に面白かった。

  • 12人の自殺志願の少年少女たちが廃病院に集まり、集団自殺をはかろうとする。そこにはなぜか、既に亡くなった13人目が……。
    設定からして好みの作品だと思ったが、読んでいる最中えらく長く感じた。閉ざされた空間で進む物語は好きなのだが、あまりにも話し合いが膠着状態のまま前進するのが遅いせいだろうか。ラストは予想通りではあった。期待したほどの作品ではなかったかも。

  • 中盤グダグダしていて、読むのが止まるところだった。
    けれど、ストーリー性は面白かった。

  • 漫画化すれば面白くなりそうだなって思いながら読んだけど既に漫画化されてた…

  • バカの書き方が上手い!
    あ〜これはバカだわ〜と思わされて、そこだけでも人に話したいな〜と思いました。
    話し方とかそんなんじゃなくって、バカだからこその思考回路、本当に最高。
    偏差値が低いので説明の箇所はときどき飛ばしながら読みました。正直すまんかった。

  • 12人の死にたい子供たちが廃病院へ集まるが、、、
    そこには13人目の予定外の子がベッドで死んでいる!?
    12人はなぜ死にたいのか。13人目は誰なのか。
    終わり方が気になりどんどん読んでいけました。

  • 多少の中弛みはあったものの興味深く読めた。
    ストーリー展開や結末など面白いと思った。場面場面で話しの成り行きを見守る視点(人物)が変わるところなども、誰が事件などの核心なのか想像させられる。
    でもどこかしっくりとこない感じがする。
    本来の目的から多少逸れた事柄について、採決を取りながら延々と話し合いを進めるというところに違和感を感じた。

  • よくも悪くも綺麗にまとめたな、って感じ。人狼ゲーム的なのりの映像化になりそう。

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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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