髪結い伊三次捕物余話 竈河岸 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167911522

みんなの感想まとめ

人々の暮らしや感情が織りなす物語が、最後の巻で鮮やかに描かれています。主人公たちの成長や家族の絆、江戸の人々との交流を通じて、温かい感動が心に残ります。特に、長寿シリーズの最終巻として、伊三次とお文の...

感想・レビュー・書評

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  • 読み終えてしまった。幻の声から、ぽつぽつと読んでいたけど、最後の方の巻からはページをめくる手が止まらないほどだった。
    本当に、もっと読んでいたかった。伊予太と茜の未来や、お吉の女髪結としての仕事や結婚、龍之進ときいの子どもの栄一郎のこれから。もっと見たかったなぁと思いながら、ここまで楽しく江戸の人々の暮らしに触れさせてもらい、とても素敵な人々の人生を一緒に感じさせてもらって、ありがとうと言いたいです。

  • この刊で伊三次シリーズも終わり。もう、宇江佐さんのかかれるものは読めないが、この後は勝手な想像で登場人物たちの将来を考えてみるのも面白いかも。

  • これが最終巻かあ。伊佐次には相変わらず変化はないし、伊佐次が主人公の話もない。結局、伊予太がどうなったのかも想像にお任せだし…。うーん。最後の話もスッキリしない、可哀想なお話だったしなあ。最終巻なら最終巻らしく、気持ち良い終わり方が良かった。何か打ち切りになった感じがする。感動の最終巻ってあるけど、最後は可哀想な話で昔お世話になった人の話で、メインキャストの話じゃない。何が感動なのか教えて欲しい。

  • 大好きな女性時代小説家の 宇江佐真理氏の長いシリーズの「髪結い伊三次捕物帳。
    新刊が、出るたびに、読んだ記憶がある。

    主人公の伊三次が、髪結いの仕事と奉行所の小者のお役で、事件解決に尽力をして行く過程に、深川芸者のお文との恋から、夫婦に、・・・・

    事件だけでなく、家族というものの流れが、酸いも甘いも色んな時を超えて、絆が、深まる姿が、この作者の描く素晴らしさに 次の作品は、と、・・・期待した物だった。

    江戸時代の人物を描くのに、何事にも、自分の置かれている場所を大切して、商人は商いを、武士なら主に忠誠を、・・・と、必死で、生き抜く姿を 感慨深くえがいており、月日の流れで、親から子へとバトンを渡して行っている。

    そして、子から孫へとのバトンを渡す物語りは、空の上で、書かれているのだろうか?と、思いながら、読んだ記憶を、鮮明に思い出しながら、この本を読み終えた。

  • 竈河岸。字面も良いし響きも好きだ。シリーズ最終にして一番の巻。竈河岸。いつかまたゆっくり読もう。

  • 目次
    ・空似
    ・流れる雲の影
    ・竃(へっつい)河岸
    ・車軸の雨
    ・暇乞い
    ・ほろ苦く、ほの甘く
    ・月夜の蟹
    ・擬宝珠のある橋
    ・青もみじ

    単行本の最終巻『擬宝珠のある橋』収録の短編3本も収録された、文庫本のシリーズ最終巻。
    まだ、まだまだこの先の話も読みたかった。

    突然話に復活してきた薬師寺次郎衛が、この先どんな親分に成長するのか。
    作者はどうして次郎衛を復活させたのか、その真意がわからないまま尻切れトンボになってしまったのは、全くもって惜しい。

    そしてこのシリーズでずっと私が好きだったのは、とにかく伊与太が出てくるシーン。
    「おいら、いい子だから、わがまま言わなかった」と泣いた伊与太。
    「おっかさんが、いっち綺麗」という伊与太。
    茜にわがまま言われても「お嬢」を立てることを忘れない伊与太。
    小さかった頃の伊与太の姿は、いつでも目の前に鮮やかに浮かぶのだ。

    そんな伊与太が、どうしても許せないことがあって師匠の家を飛び出した。
    「おいら、行くところが無くなっちまった」と北斎の前で泣く伊与太。
    せめてせめて伊与太の行く末だけでももっと読み続けたかった。

    そんな詮無いことを思い、後ろ髪を引かれる思いで巻を置いた。

  • 髪結い伊三次と深川芸者・お文の恋から始まった長寿シリーズの感動の最終巻。人は子供を生み育て、そして歳を重ねる。こうして人の世は続いてゆく。
    全15巻を読み終えて、感謝と寂しさが果てしなくこみあげてくる。若かった伊三次とお文が二人の子供を立派に育て、そしてその二人の子も自立し自らの道を歩んでいく。また、不破家の二人の子も誰もが認める独立した人となった。宇江佐さんがまだまだ描きたかった物語の続きは、読者の勝手な想像で楽しみたい。

  • 2019/3/15
    とうとう最後まで来てしまった。
    伊与太と茜が気になるけど、続きはあの世で出版されてるかしら。
    死んでからのお楽しみってことで。
    過去に過ちを犯した次郎衛との関係がよい。
    仲間の一人が強固に反対していたのは保身だったのかなぁ。
    それがまたほろ苦くていいんだよ。
    人は誰しも一筋縄ではいかないのだね。

  • やはり伊与太と茜の話は作者も気合を入れている、素晴らしい

  •  とうとう髪結い伊三次も最終編。長い物語も気がつくと伊三次、文吉、友之進、いなみの時代は過ぎて、いつのまにか龍之進、きい、伊与太、茜が主役になっている。まだまだ彼らの人生は続いていくが、著者が病没してしまったのでこれ以上はない。名残惜しいがどうしようもない。著者自身も生前にキリをつけようとおもえばできたのだろうが、それをしなかったのは、読み手ひとりひとりの心の中にいつまでも彼らが生き続けていてほしいとの願いだろうか。長い間楽しませてもらったが、文庫解説のタイトル「伊三次が孫を抱く未来」、ほんとにその未来を著者の筆で読みたかった。

  • 茜と伊与太の未来は?それぞれの読者のエンディングが。

  • 201810/

  • 【女優の杏さんがこよなく愛した時代小説、最後の作品】北町奉行所同心の小者を務める髪結い職人の伊三次を主人公に、オール讀物新人賞受賞以来、二十年近く著者が書き続けた人気作最終話。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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