- 文藝春秋 (2018年10月6日発売)
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感想 : 48件
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784167911553
作品紹介・あらすじ
〈ままならぬ人生……でも捨てたもんじゃない!〉
「あたためますか?」
「アイスあっためてどうすんの」
「あたりぼう、早く見たいでしょ」
「んなわけあるかい!」
俺はコンビニバイトの傍らネタを作り続けている。漫才で天下をとるんだ!……相方はまだいないが……。お笑い芸人を目指すフリーターを描く表題作ほか、体型のせいで尾行がバレる元相撲取りの探偵や、笑われることが大嫌いなのにゆるキャラの〝中の人〟にされた公務員など、何者かになろうと挑み続ける、不器用で諦めの悪い8人の物語。短篇の名手・荻原浩が温かく描く、笑えて、ちょっと泣けて、元気が出てくる小説集。
感想・レビュー・書評
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夢ややりたいことをあきらめられない男女8人
昔力士だった探偵
売れない演歌歌手
漫画家アシスタント
昔キャビンアテンダントの女
ゆるキャラ中の公務員
ミステリー小説家になりたい主婦
アイドルになりたかった女
芸人目指すフリーター
皆不器用でなりたい自分から離れた日々を送る
くすりと笑えて勇気がわいてくる
かっこ悪さと真っ直ぐさがまぶしい
こんな大人がいたっていいじゃないか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いやー本作もくだらなくて最高だった。
でもみんな夢を持ちつつもうだつが上がらない生活に兆しが見えてて羨ましくもあった。
ええなあ -
全部で8編の短編集。探偵、歌手、マンガ家、CA,市役所観光課の職員、女優志望、小説家志望、お笑い芸人、皆がギヴミーアチャンス、もう一度チャンスをと、願っている。皆、あえいでいる、ジタバタ生きてる。いいな。頑張ろう、いつもギヴミーアチャンス。
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2020年最後の読了本。
なんかやたらとたけぴよが好き。
ぬいぐるみが欲しいとは思わないけど。 -
強くて憎めない元関取探偵が活躍する「探偵には向かない職業」、生き様がカッコいい女性歌手の「冬燕ひとり旅」、崖っぷちの元CAのプライドが光る「アテンションプリーズ・ミー」、地方のゆるキャラに笑われたくない男が入る「タケぴよインサイドストーリー」、美しい名前に従って生きることを決めたものの年齢に抗えず悩むコンパニオンの「押入れの国の王女様」、お笑い芸人の修業中の表題作。どれもみな「ここではないどこか」を目指して足掻く人たちの物語。巻末に著者本人が描いたという挿絵が登場し、これがまた素晴らしい。タケぴよのルックスが想像以上に人相悪かったり、みかん弁当が意外と美味しそうだったり。
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探偵になりたくて探偵事務所に入ったが、体型がネックになってなかなかうまく行かない元力士。試用期間の間になんとか成果を一つは作りたい。そんなとき、ストーカーを捕まえる依頼に立ち会うのだが…。
仕事で行き詰まったり、転職してうまく行かなかった人たちが、一発逆転に向けて仕事に立ち向かっていく短編集。
いやあびっくり。というのも、1つ前に読んだ椰月美智子の作品と、テーマも短編の分量も内容もそっくり。芸能レポーターをやめて、地方のケーブルテレビ局のアナウンサーにチャレンジする話有ったよな?と読んでいる途中で引っかかったが、この本ではなく椰月美智子だ。
また、再チャレンジする仕事も、探偵、演歌歌手、漫画家、モデルなどと、一般的な職業でないところもそっくり。
そこに実在のゆるキャラやお笑い芸人を挟み込んでくるくすぐりなどは、作風も併せて山本甲士にも似ている。
軽ーくパラパラと読めるし、実は突拍子もなさそうな表紙にも繋がっているというね。
まあ、社会人にしか通じない感覚かなと思う部分は多いが、どの世代も軽く楽しめる、電子書籍でも読みやすい1冊だ。
あとがきならぬ、あと描きという、作者自らイラストを書いているのも見どころ。田島列島に作風が似ている。 -
荻原浩さんのお仕事短編集。それぞれがつまずきもがき、でもどこか楽しく、そんな小説でした。
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8話の短編集。夢に向かって足掻いている主人公たちのお話。いい年になってもなかなか報われない主人公たちだけど、最後にちょっとオチがあってそれでも前に向かって進んでいく感じがちょっとおもしろかった。
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夢に仕事に悩み挑む8人の短篇集。30年くらい前の作品かと思ったら意外と10年前だった。それほどに文章や台詞の随所に若干の古臭さというか昭和の風?みたいなものを感じる。まぁこの人の作品って大体そうよね(悪い訳ではない)。どの話も締め方が綺麗なのは流石。
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短編集。毎回どの話も、読んで良かったとその度に思いながら読んでいた。ちょっとイタイ一面を持った人たちが一生懸命足掻いて生きている姿勢に勇気と元気が出た。また近い未来に読み返したくなるであろう大切な一冊。
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色々な人がもがき苦しむ姿がユーモアを交えて描かれている。あとがきに描かれている各話の一コマ漫画が面白い。
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みんな足掻いて足掻いて…あと描き良かった…最後に見てね…
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秀逸な短編集。どのお話もいい感じのダメ人間が主人公。
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ほんと、荻原浩は多彩だなぁ。
ユーモアもの、シリアスもの、家族もの、いろんなタイプをかき分けられるのが強い。
これは、ユーモアに振り切ったタイプの短編集。
「ちょいな人々」に近い感じ。
どれもこれも気楽に読めて、ほんわかとした気分になれる。
個人的には、表題作の「ギブ・ミー・ア・チャンス」が1番笑えた。 -
弟の死後まだ日も浅いので、ヘヴィーな話は読む気になれません。「少しだけ生きる気力が湧いてくる短編集」の「少しだけ」というのが控えめで良い感じ。
冴えない人生を送っている人ばかりが主人公。元関取の探偵、売れない歌手や漫画家、国際線の客室乗務員から転職したローカル列車の車内販売員、着ぐるみを被るはめになった市役所職員などなど。表題作は誰かと組んで芸人になりたいのに相方が見つからないコンビニ店員の話。
少しの運と機会があれば風向きも変わったろうに。「夢は叶う」と言うのは夢が叶った人がいう言葉。でも夢は持ち続けたい。 -
自ら望んだ道を進んでいない、だとしても、面白いことって必ずある。
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読んでて、イエモンの天道虫の歌詞が浮かんだ。
夢が夢を超えることたまにあるから厄介だ
この小説も、天道虫も、十代の私だったらまた違った感想だったんだろうよ。 -
記録
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未来に向かって踠き進もうとするそれぞれの主人公。どれもちょっと嫌なやつというか、人間味がある感じが凄く良い!笑
著者プロフィール
荻原浩の作品
