アンソロジー 捨てる (文春文庫 し 34-50)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911614

作品紹介・あらすじ

あなたには、捨てたいモノ、ありますか?9人の人気女性作家が豪華競作! 心揺さぶられる9つの物語。連作ではなく、単発でしか描けない世界がある――9人の人気女性作家が、それぞれの持ち味を存分に発揮し、今大変注目を集めている「捨てる」をテーマに豪華競作!女性作家ならではの視点で、人の心の襞をすくいとり丁寧に紡がれた9篇は、いずれも傑作ぞろい。さまざまな女性たちの想いが交錯する珠玉の短編小説アンソロジー。ミステリー、ファンタジー、恋愛、家族、ホラー・・・●小さな女の子がどうしても捨てられない宝物の中身●自殺した夫が愛した植物を、どのようにして捨てるか●祖父が捨てきれずに遺したのは、拳銃!?●母亡き後の実家を、女一人、どう捨て整理していくか●ゴミ出しは午後11時59分まで――不思議なゴミ捨て場●捨てようと思いながら持ち続けたお守りを手放した途端…●嵐の夜、トランプの罰ゲーム。次は誰がカードを捨てるのか…●夢を捨てるのは簡単、でも現実は…。幸せな結婚生活のはずが――●近所の男が捨てようとした花には、ある秘密が――

感想・レビュー・書評

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  • テーマは捨てる
    9人の女性作家さんが同じテーマで書いた短編小説
    同じテーマと思えないくらい、ゾッとしたり、ドキドキしたり、短編と思えない満足感でした!

  • 9人の女性作家による「捨てる」をテーマにした短編アンソロジー。
    ぞわっとするようなものから、あるあるなもの、胸の奥に火が灯るようなもの、ハラハラするものなど、バラエティに富んでいて、楽しく読めた。
    読んだことがない作家さんの作品に気軽に触れられるのがアンソロジーのよいところだなと思う。

  • 【作家発! まったく新しいタイプの小説アンソロジー】女性作家九人がSNS上で話し合い選んだテーマは「捨てる」。ミステリー、ファンタジー、恋愛など色々な味わいを楽しめる短編集。

  • 女性作家九人による短編集。テーマが「捨てる」。いろんなモノ・人を捨てている。

    「箱の中身は」大崎梢…女の子がママに捨ててきてといわれたモノ。キャラクターのメダルを模した石。かわいい。

    「捨ててもらっていいですか」福田和代…多分福田作品が目当ててこの本をメモしていたのだった。想像と違って、ミステリーじゃなくて、ほんわかコメディーだった。それがほっこり面白いし、キャラはたってるし、福田和代はいろんな引き出しあるなーと思った。

    どの作家さんもそれぞれ実力があって、個性がばらばら。「捨てる」というキーワードだけが共通しているが、ミステリーにもいろんな切り口があると改めて思った。

  • シルバーウィーク7冊読破1冊目。アンソロジー好きなんですよね。永嶋恵美さんの「ババ抜き」。短い中に、どうなっちゃうの?というドキドキ感があって、タイトルがまた秀逸だった。

  • 大崎梢さん以外の方の文章は、初めて読みました。
    予想外に怖かった。特に、光原さんの話を寝る前に読んだときは、読むタイミングを間違えたと思いました。(笑)
    個人的には柴田さんの話が好きでした。

  • 中古で買ったら、なんと大好きな松村比呂美さんのどなたかに向けた
    直筆サインが入っておりました。ラッキー。
    「捨てる」をテーマにしたアンソロジーもの。
    テーマからいうと断捨離・清算などが思いつくけれど、
    それから展開される物語はどれも面白かった。
    特に好きなのは、「蜜腺」「ババ抜き」
    読み終わってしばらくたつ今でも、思い返すと背筋がぞくっとする。

  • 全て描き下ろし作品と言う点も嬉しいですが、普段から読んでいる新津さん、松村さん、柴田さん、近藤さん以外の初読みの作家さんもいて新鮮でした。

    負けた人が秘密をバラして行く永嶋恵美さんの「ババ抜き」 終始ゾワゾワする松村比呂美さんの「蜜腺」 女の本音が描かれた近藤史恵さんの「幸せのお手本」など どの短編も切れ味が良く、印象に残りました。

    表紙の花と物語がリンクしていたり、フォントも少し大き目で読みやすかったです。

    新しいメンバーも加入されて今後も出版予定との事ですので楽しみが増えました。

  • まぁ楽しめた。柴田さんのが面白かった。

  • アンソロジーは新しい作家さんと出会えるのでたまに読むと収穫がある。今回は女性作家さんで知ってる作家さんと知らない作家さん半々。『捨てる』というテーマもあってあまり劇的な内容ではなく身近な断捨離かと思いきやそれぞれに捉え方が違って面白かった。ホラー、ファンタジーが苦手な自分は光原百合さんのはゾクッとしてやはり苦手だと再認識。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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