「ない仕事」の作り方 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2018年10月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167911669

作品紹介・あらすじ

「仏像ブーム」を牽引してきた第一人者であり、「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親としても知られるみうらじゅん。とはいえ、「テレビや雑誌で、そのサングラス&長髪姿を見かけるけれど、何が本業なのかわからない」「どうやって食っているんだろう?」と不思議に思っている人も多いのでは?

本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を、企画、営業、接待も全部自分でやる「一人電通」という手法で作ってきた「みうらじゅんの仕事術」を、アイデアのひらめき方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで、過去の作品を例にあげながら丁寧に解説していきます。

「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」と願っている人たちに贈る、これまでに「ない」ビジネス書として話題となり、ロングセラーを続ける本書がいよいよ文庫に。

文庫版オリジナル企画として、「スペシャル対談 糸井重里×みうらじゅん」も掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 2018年初版。相変わらずのみうらじゅんさん。面白い笑わせてくれる。しかし、今まで読んだ本と少し色合いが違うのは、ビジネス書の要素もあることでしょう。ひとり電通、なるほどねえ。新しい分野を開拓する方のものの考え方が学べる。やっぱり、ただものではないですねえ。

  • エッセイとして見るならみうらじゅんの好きなこと、興味を持っている独特の視点が知れてとても面白い。

    逆にビジネス書として見ると仕事の発掘という視点では大変参考になると思う。気になるの発掘、センス磨き、自分の洗脳、折り合いそしてそれを表現する力、コミュニケーションなどの人脈、そして持ち続ける粘り強さ。どれをとってもアイデア、閃きを必要とする仕事に就いている人なら得られるものは多いはず。

    私はエッセイ感覚で読みました、、、

  • ビジネス本と言っても差し支えない。
    「ない仕事」ニッチよりも狭いジャンルかもしれない。
    しかも、興味を引かせるところはみうらさんの凄さです。
    なにせ、自分を洗脳して好きであり続けるんだから。
    マニアック側の流行を作らせたら、この人の右に出る人はいないのではないだろうか。

  • イラストレーター?のみうらじゅんさんの著書。先に読んだ『頭のいい人が話す前に考えていること』からの孫引きで読み始める。以前からいろいろなことをしている方だとは認識していたが、そのモチベーションや考え方、取り組み方が面白かった。「ない仕事」を作る労力と好き、やり続けることの大切さを感じた。いつか「ない仕事」から生まれた本も読んでみたい。

  • めちゃくちゃ面白かったです。
    「そこがいいんじゃない!」を原動力に、自分で出版社に電話して連載をとってくるまさに“ひとり電通”をやってのける才能。

    「自分探し”をしても何もならない。そんなことより徐々に自分のボンノウを消していき、「自分なくし」をするほうが大切。自分をなくして初めて何かがみつかる。

    笑いありのビジネス書です。

  • みうらじゅんさんを知らない人に、この方をどのように説明すればいいのかわからない。わかっていない。私の知っているみうらじゅんさんは、仏像が好きな人で、雑誌『映画秘宝』に連載をしている人。そんなことを考えながら、本書を手にとった。
    本書を読んで、みうらじゅんさんのすごいところ(ご本人はすごいことをしている気概は全然ないでしょうが・・・)の一端を知ることができた。すごいところの一つは、好きでもないものを好きだと思わせるために自分を洗脳していくところ。(何をいっているのかわからないですよね。気になった人は是非本書を手にとってください)
    それでも、第三者にみうらじゅんさんとはどんな人物なのかを説明することは未だにできそうもない。できないまでも、その難題に挑戦してみると、こんな感じになる。

    「マイブーム」「ゆるキャラ」という新しい言葉を生み出し、その世界観を多くの人たちにじわじわと浸透させ、新しい市場というかマーケットというか今までにない文化というか、そんなものを何もない状態から自ら作り出している人。

    本書を読むと、子供の頃からやってきたことの延長線上に現在のみうらじゅんさんがそこにいるのだなぁと思える。今まで無かったものを生み出していく過程は、おもしろいし、読者にいろんな刺激を与えてくれる。
    出会えてよかったと思える本でした。

  • 今では当たり前すぎて忘れてたけど、最初から《マイブーム》や《ゆるキャラ》という名前があったわけじゃない。
    何にでも創始者っているもんね。
    それにしてもこの方、発想がユニーク?というか変態的で凄い。
    一人電通という自称を裏切らない企画力と広報力など“マイブーム”を広げる手法が面白かった。

  • みうらじゅんさんは、マイブームやゆるキャラという言葉を作った人です。
    この本では、「ない仕事」の作り方を伝授してくださいました。
    とても面白かった。と同時にためになりました。
    重い言葉をポップにする、良い方法です。言葉の後ろに、プレイやブームをつけてしまうのです。親孝行プレイ、のように。
    キープオン ロケンロール。言うは易いですが、やり続けることが大切なのです。
    まだまだ楽しくためになることが、たくさんありました。時々見返して、ぜひヒントにしたいと思いました。
    新刊のアウト老のすすめも読みたいです。

  • ネーミング:
    A+Bのどちらかはネガティブなもの、矛盾するものに。
    マイナスから入る方が受け入れられやすい。破壊力が出る。名前まけしない。
    本質を突く。

    ない仕事=無駄な努力(遊び、楽しむ)と自分洗脳が必要。

    マイナスなものに名前をつけて面白がる。
    つまらないことに、プレイ、ブームとつける。

    顔が見えない人たちに向けては何も発信できないし、
    発信してみたところできっと伝えたいことがぼやけてしまう。

    自分を消し、あたかもなかったものが流行ってるかのように主語を変えてプレゼンする。
    自分塾=自問自答する。

    ない仕事=そもそそも違う目的で作られたものやことを、
    別の角度から見たり無関係なものと組み合わせたりして、
    そこに何か新しいものがあるように見せる。

    面白さを具現化する段階ではないときは寝かせる。

  • 共感できる!

  • 「ゆるキャラ」「マイブーム」などの言葉と
    言うより「概念」を作り上げた方です。

    ご当地キャラや、自分にとって興味ある物事
    などを表す言葉は皆それぞれ独自の言葉で
    表現していました。

    要は存在していたけれど、それぞれその時の
    話し手による表現力にゆだねられていたの
    です。

    つまり受け手次第でその内容は「何となく」
    共通事項として認識されていました。

    ところがみうら氏が作り上げた「概念」は
    「ネーミング」によって、すべての聞き手が
    共通の認識を持つことができるようになった
    のです。

    この時こそ今まで無かった「コンセプト」の
    誕生です。そこに仕事も生まれます。

    「ゆるキャラ」「マイブーム」以外にも、
    誰も見向きもしなかった物事にひたすら情熱
    を注ぎ、「くくった」上で世に発表します。

    そうすると、最初は無視されたり批判され
    たりしていたとしても、ある日別の人が
    「勝手に独自の意見を言いだす」時があり
    ます。

    無かったものが「ある状態」になる瞬間です。

    朝から晩まで営業している店を「コンビニ」
    って最初に定義づけた某チェーンの凄さが
    分かりますよね。

    それを生き方に転化すれば、独自のコンセ
    プトを持った「たった一人のあなた」が
    浮き彫りになります。

    そんな人生さえも学べる一冊です。

  • 面白かったー!
    ゆるキャラ、童貞、since、、、この方が流行らせたのかー!面白くてやりがいがあってワクワクが止まらない職業だと思った。知らない世界を知れて編集や雑誌、企画にすごく興味を持つと同時に、今の仕事にも使えそうな仕事を少し楽しむ考え方を学べた気がした。癖の強い人だ、、、

  • みうらじゅんさんが名付けた「ゆるキャラ」や「マイブーム」、「アウトドア般若心経」や「いやげもの」等の話が書かれてます。誰もが真似できるかというと難しい点もありますが、発想の仕方が面白く、あ、みうらじゅんさん好き!となりました!

  • 【動機】編集を考えるときにおすすめされていたから

    最初の動機は編集に役立てたかったからだけれど、「仕事」というおおきな部分で、自分の考えていること、足踏みしていることに重なってとてもおもしろく読んだ。

    図書館の本にもかかわらず、読み始めから線が引きたくなった。購入してまた読み返したい。

    図書館の本はカバーが守られているのでわかりにくいが、わたしが読んだ本は、本の折り返しの部分に「立体的なシャボン玉」のようなデザインがあしらわれていて、遊び心を感じた。また、終盤を読んでいて、ちらっと裏表紙をみたときにも、つい頬がゆるんでしまった。

  • 世界一楽しく読めるビジネス書

  • 天才がいる。

  • 筆者のことばの端々から一瞬の「狂気」をかんじる。
    世の中で人のやっていないクリエイティブな仕事をしようとすると、誰もやらないようなことをとことん突き詰めてやりきる力が必要なのだろう。

    筆者のキャラが立ちすぎて、本の内容を自分ごとに置き換えるのが難しいと感じてしまった。
    ただ、みんながやっていることから新しい仕事は生まれない、ということは学べた。

  • 読みながら笑った
    みうらじゅんさんの着眼点は凄い
    自分のアイディアの売り込み方とか面白く書いてるけど、ビジネス本と言っていい

  • 2021年本屋大賞「超発掘本」。

    著者のこれまでの仕事の総括を自己啓発本形式っぽく記載されている。軽くあっさり読めるが、著者の活動を長くフォローしていた私としては、新たな発見はあまりない。

  • 著者がホンマは何者なのか、それが気になって仕方がなかったところに、書店でたまたま見かけたので読んでみることに

    様々な「ない仕事」を狙って創り出してるようでもあり、著者自身の自然な考えから自然に出来上がったものでもあるし、そういう部分の成り立ち、考え方が知れて面白かったです

    自分の仕事にうまく活かせたら、いろんな意味で面白くなりそうなことも書かれてました

    他の作品も読んでみたくなりました

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

みうらじゅんの作品

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