希望荘 (文春文庫 み 17-14)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 308
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911676

作品紹介・あらすじ

今多コンツェルン会長の娘である妻と離婚した杉村三郎は、愛娘とも別れ、仕事も失い、東京都北区に私立探偵事務所を開設する。ある日、亡き父が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調べてほしいという依頼が舞い込む。依頼人によれば、父親は妻の不倫による離婚後、息子との再会までに30年の空白があったという。はたして本当に人殺しはあったのか――。表題作の「希望荘」をはじめ計4篇を収録。新たなスタートを切った2011年の3.11前後の杉村三郎を描くシリーズ最新作。『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く人気シリーズ第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 杉村三郎シリーズ第4弾。探偵事務所を開く経緯が、4つの短編によって描かれていました。
    杉村は編集からスーパーのアルバイトから調査会社の手伝いと、次々いろんな職業に携わっていてほんとに興味深い人です。まさに紆余曲折の人生。そんな杉村を取り巻く周囲の登場人物がどんどん増えていてどのキャラも魅力がいっぱいで、ミステリーとして読むだけではなく人情味もあふれていて面白かったです。
    特に竹中家の人たち、クセが強い…ビッグマムにトニーはこれからもいっぱい登場して欲しいです。嫁一号二号に笑った~!私的に蛎殻がものすごく気になるすてきな所長さんでした。
    どれも犯罪としては、身近におこりそうなものばかりで、しかもモヤモヤさせられっぱなしでした。
    杉村は結局、探偵業に落ち着くのかな?

  • 久々の宮部みゆき。シリーズ第4作。

    前作ラストが後味悪すぎてかなり残念だった想いをさせられたにも関わらず、続編が文庫化されたのを見かけたらやっぱり思わず買ってしまうという(笑)。安定の宮部ブランド。

    ・・・読間・・・
    【聖域】
    宗教、怖っ。(作中の人物は「宗教じゃない」と言い張ってはいたが。)
    バカ娘は、宝くじで(母が)当てた3億円を、何ヵ月で使い果たすのやら…(笑)。
    今どき、家建てて高級ホテル住まいして、身なりも派手に暮らしていたらあっという間に無くなる額だろうに…。

    【希望荘】
    孫くん、可愛い。じいちゃん、恰好良すぎ♪またもや電車で落涙(恥)。
    罪に走る人間の心の闇、、、一瞬の隙につけこまれる"どうしようもなさ"って表現……いつもの宮部節だぁ、と嬉しくなる♪
    「遠山の金さん」が片肌脱いだ瞬間のような心地よさ。

    【砂男】
    杉村三郎が探偵事務所を設立するきっかけとなった事件。蛎殻の坊ちゃん、いい味出てる。
    おハナシは・・・、いい感じにハラハラドキドキできたかな。ちょっと膨らませればこのネタで長編一本作れそうな内容で。
    そのうち、後日談といおうか、続編といおうか・・・“杉村三郎の物語”として大きなエピソードがやってくる時のための伏線ともなりえるような。。。

    【二重身】
    大震災ネタ。発表は3・11より4年後だということと、こうして文庫化を待って読んだのが7年半後だということで緩和されはしたが、東北出身者としてはどうしてもやっぱり身構えてしまうネタだな。
    幸いにして親類・知人に犠牲者はいなかった自分ですら"こう"なのだから………と考えると、心が痛すぎる。

    ★4つ、8ポイント。
    2018.11.20.新。

  • 人が殺されたってところから始まらないミステリー。杉村や周りの人のやさしい気持ちにじんわりしてたら、突如ミステリー。人間の善悪が入り乱れて、宮部みゆきは、現代もんがええのだけれどー。

  • 前作の終わりで杉村三郎が離婚したのは個人的には唐突な感じがしたが、今作も杉村三郎らしさが出ていて面白かった。やはり宮部みゆきはいい。

  • 「杉村三郎シリーズ」第4作、もうすぐ第5作が出るそうだ!

  • なんだかなあと思っても
    ついつい手を出してしまう。
    わかっていても
    振り返ってしまう。
    そのあとで
    ゆっくり前を向く。

  • 表紙とタイトルが気に入ったのと、あらすじを読んで面白そうだったからシリーズものと知らずに買った。
    今までの事も説明されているので、スーっと読めた。
    全シリーズ読んでみたい。

  • 読み返しました
    後味が悪いけど、好きなシリーズです

  • 【『誰か』『名もなき毒』『ペテロの葬列』に続く大人気シリーズ第四弾】離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。ある日、亡き父が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽についての調査依頼が。

  • 前作の衝撃が大きすぎて・・・この先を見守りたい気分

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2018年10月、『宮部みゆき 全一冊』を刊行。

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