防諜捜査 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 113
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167911690

作品紹介・あらすじ

警視庁公安部警部補でエース候補の倉島は、外事一課と掛け持ちの形で作業班への移動を命じられた。 時を同じくして、ロシア人ホステスのマリア・ソロキナが鉄道線路に転落し、轢死する事件が発生。 飛び込み自殺の線で捜査は進むが、中学校教師の九条という男が現れ、事件はオレグというロシア人の殺し屋による暗殺だと証言する。九条は事故の前日に秋葉原の駅でオレグを目撃しており、自身も命を狙われていると語った。 倉島は、九条の証言を元に捜査を進めるが、重要参考人として目をつけたマリアの恋人・瀧本までもが、列車の人身事故で死亡してしまう。 ロシア人の殺し屋・オレグとは何者なのか。 何のため、どうやって連続殺人を実行しているのか。 倉島は、苦心しながらも同僚や関係各所の協力を得て、オレグの影を追いかける。 だがそんな折、オレグは存在せず、証言者の九条が殺人犯だという疑いが浮上する。 殺人者の次なる標的は、思いもかけない人物だった。 日本警察、公安、ロシア政府。 それぞれの国益とプライドをかけた防諜戦争の行方は…? 公安警察官の活躍を描く倉島警部補シリーズ第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • 当初は力不足の感もあったが、”ゼロ”の研修から戻り、公安の真のエースへと、その実力が開花してきた倉島。
    前回タッグを組んだメンバーを集め、ロシア人ホステスの線路転落死の謎を追う。
    今作は、スパイ小説的側面とともに、事故か殺人か?そして犯人は?との、推理小説的妙味も加味されている。
    さらに、「ゼロ」とか「作業班」とかの公安の用語も語られ、公安情報小説としても読むことができる。

  • 公安の倉島シリーズ。今回はゼロ研修後のはじめての作業。エースとして活躍できるか試されます。
    ロシアンパブのホステスが鉄道事故。この事故を怪しいと睨んだ倉島君はロシア人の殺し屋がいるらしいという情報をもとに捜査を進めます。しかし…
    今回も地味に話は進みますが、この展開、好きだなぁ。今のところ最新巻、続きが待ちどおしい。

  • なんでだか知らないけど、こういう世界ってワクワクしちゃう。隠蔽捜査シリーズとこの倉島シリーズは今野敏の中でお気に入りの二つ。

  • ついに、作業班への配属を任命された倉島。そんな折、ロシアの美人ホステス轢死事件が発生。警察は事故と自殺の両面で捜査を開始するが、事件はロシア人の殺し屋、オレグによる暗殺だという証言者が現れた。国益とプライドをかけた防諜戦争の行方は…。そして倉島は真のエースになれるのか!?公安捜査官の意地とプライドがぶつかり合う、警察小説の真骨頂!「倉島警部補」シリーズ。
    オレグは存在しないことに気が付く。オレグに殺されると言った男がロシアのスパイだった。

  • 公安警察もの。
    警察小説は数々読ませてもらっていますが、今回は公安ということで、体制とかへーって思いつつ、ロシア人女性の転落死を解決すべく、チームメンバーが作業にあたっていきます。

    読みやすくてサクッと読みました。

  • 倉島シリーズ第5弾。後半で一気に読ませる内容だった。
    ほんとこのシリーズを読むと日常がちょっと怖くなる。
    嫌な雰囲気の公安というイメージが、そう見られても仕方がないということを納得させつつ、認めざるをえないという感覚で嫌でもなくなるみたいな複雑な感じ。
    さて、今回はなんか大丈夫かな?と思わせながら独自に作業を進めているのが不思議だった。
    コソラポフが言わなくても、なんで証言だけで信じるのかな?とかちょっと思ってしまったりして。
    しかしいつの間にかなかなか壮大な話になっていくのがこの公安事案の面白いところ。
    エネルギー関連とか無知な私には勉強にもなったり。
    ほんとは☆5つ付けたいところ、敢えて他の5つとは差を付けるための☆4つで。

  • 【国益とプライドをかけた防諜戦争の行方は…?】ロシア人ホステスの轢死事件が発生。事件はロシア人の殺し屋による暗殺だという日本人の証言者が現れた。倉島は暗殺者の行方を追う!

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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