魔女の封印 下 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2018年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167911874

みんなの感想まとめ

人間の個性や立場の違いをテーマに、差別や支配の根深さを描いた物語が展開されます。主人公の水原は、頼れる姐さんとして成長し、仲間たちとのコミカルなやりとりが物語に彩りを添えています。彼女の決断力やハード...

感想・レビュー・書評

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  • 思わせ振りな最後。

    そして、永遠の課題でもある差別。
    これは本当に根深いし、さけることのできない課題。
    人間はそれぞれ個性も違うし立場も違う。それを全員が同じ方向を向くこと自体とんでもなく難しいのは自明のこと。ただ、この話を読んでいると能力や生存本能まで違ってくると差別から支配へ変わっていくんだな、と。それは恐ろしい。努力や試行錯誤は不断なく続けるべきであるという警鐘に聞こえた。

  • 面白かったけど、なんだかターミネーターみたいな話だった。

    水原は日本の未来を背負ってしまうような、ますますカッコ良く頼れる姐さんになってるし、星川や湯浅とか仲間とのコミカルなやりとりもいい。タカシに対する複雑な気持ちに戸惑っているような水原も可愛い。
    あり得ない話だけど、水原のハードボイルドな感じは同じ女性としてちょっと興奮してしまうんだな。

  • 前巻では、大沢作品には似つかわしくなく、比較的平和な内容だった。
    下巻に入ると、ハードボイルド感タップリだった。
    人が大勢、いとも簡単に死んで行く。
    一億人に一人の日本の頂捕の堂上は呆気なく殺され、中国の頂捕が四人も出てくる。
    そして、新たに女の日本人の頂捕も登場。
    中国人の男の頂捕と日本人の女の頂捕との間に新人類が宿るが……。
    あまりに突飛な内容だったので、今回の内容の印象は薄い。
    しかし、主人公の水原の今回の行動もカッコ良いので、許せるか……。
    エンターテイメントの読み物としては面白かった。

  • 比較的穏やかな前編とは打って変わって、人が死ぬ死ぬ。
    前作までのヒリヒリするようなスリラーへと変貌する。

  • 「魔女」シリーズ第3弾。主人公水原と頂点捕食者の戦い。

  • 超能力ね

  • 【2025年123冊目】
    人でありながらも人を超越した存在。触れるだけで人を人ではなくてしてしまう頂点捕食者を前に、水原が最後に下した決断とは――。

    下巻、良かったです。どういう落とし前をつけるのかしらと思ってたら、ちゃんと納得いく感じでした。ファンタジーちっくな設定ですが、今後起きないとも言えないところもいいですね。そしてしっかり男と女を絡めてくるので、人間じゃないのにとっても人間みがあるという。

    水原の決断力の強さには惚れ惚れしますが、「いち民間人にベットしすぎだろ」と思ったりはします苦笑 ただの民間人ではないことは重々承知しているのですが。

    まだシリーズとしては続いているようですか手に入れられていません。また折を見て手を出してみようかなと思います。

  • 続編が読みたいと思わせる内容。調べてみたら、9年ぶりに2024年4月に発刊されているようでした!

  • やっぱり頂捕は存在する前提で完結した。
    しかも、絶滅するのではなく今後も存在し続ける可能性を残して。
    ここまでの特殊能力を持つ人が現実に現れることは想像しにくいものの、増え過ぎた人口を抑制する作用が働く可能性はコロナウイルスが流行ってる様子を見るとあながち否定できないかも。
    肝心の物語は水原の特殊性が薄れ、有能な探偵件ネゴシエーターとして活躍する展開になってきて、哀しい宿命から幾分逃れられたことが救いになっている。
    この新しい雰囲気の作品ならもっと続けて読みたい気がします。

  • 大沢君。最近ちっとも本書いてないやん。
    本屋に行き新しい本出てるやんと手に取って見れば、小さく新装版て書いたるやつばかり。20年近く前のタイトルなんて忘れてるし、騙された事何回もあるねんで。プンプンやわ。
    で、これは新作やったわ。でも、ヒトを食うってなんやねん?本当に人を食った話やわ。

  • 頂上捕食者がかんたんに人間を「食べる」との設定は斬新で面白い。
    しかし、頂上捕食者の堂上が前半に魅力的な人物として描かれているが、前半で早々と殺されてしまったのが残念。もっと後半まで主人公と絡んでも良かったのではないか。
    また後半では中国の頂上捕食者が多数登場するが、あまり一人ひとりが丁寧に描かれていないのが残念。特に江がリーダー的で人格者として描かれているが、もっと彼が大きいよく割りをしても良かったと思う。同時に森など悪役がもっと強烈な悪役として活躍しても良かったのではないか?

  • 日本警察やら、ヤクザやら、中国政府やら…いろいろ出すぎて絡みすぎて話がどうなってんだかわからなくなるときもある。けど、筋は通ってるからストーリーに戻って来れる。それが、大沢さんの凄さだなと思う。また水原シリーズ待ってる。

  • ひっそりと生きてきた頂点捕食者がいれば、日の当たるところで生きたい者もいる。でも今の人類にとっては難しいところ。
    水原の踏ん切りのつけ方がカッコいい。全てを排除せず未来に残すのも好み。

  • 作者のネームで購入。それなりに面白かった。頂点捕食者というのは興味深い設定であったし、ひっそり孤独に生きてきた人が、現代のネット社会で繋がるといのはリアリティがあった。読中、高野和明のジェノサイドのアキリを思い出した。話としては、深みや面白さに劣るかな。

  • SF 伝奇は半村良が一番

  • バツグンに面白かった。人類が強いのはその繁殖能力ゆえかな。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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