きれいなシワの作り方 淑女の思春期病 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2018年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167911973

作品紹介・あらすじ

思春期なんて、とっくに卒業したと思っていたのに…⁉
30歳を過ぎたころから起こる、さまざまな「身体の変化」や「心の揺れ」にとまどいつつも向き合う日々――「大人の思春期病」をテーマに、大好きな女友達とおしゃべりするように書きとめたエッセイ。
女性誌「anan」で連載し、多くのアラサー女子の共感をよんだ初エッセイ集の文庫化。

・「結婚願望はないです」と答えていた若かった自分を反省して、「機会があったらしてみたい」と答える今日このごろ。大きな成長、この変化が嬉しい!
・自意識が邪魔して、FBやmixiにほとんど意味のあることを書きこめず。SNSにお洒落な写真をアップロードできる日は来るのか⁉
・通販の罠にかかり、ネットのお洒落な店のサイトを見ている内に頭が沸騰。「この戦い、負けられない!」と早朝からPCに張り付いて予約に成功。気が付けば部屋は段ボール箱だらけ……
・年末年始もいつものコンビニでバイト。お一人さまの正月はいつもと違う空気感で嫌いじゃない。
・「バーに行こう!」と思い立ち、初めて一人で入った店が「シガーバー」……
・同世代の女性と会うといつも話す「産むか、産まないか」。「産まない派」と見せかけて「本当にそれでいいのか」と夜中に悶々とするわたし。期限は迫る。

「こんなこと気にして、自意識過剰で、馬鹿だなあ」と笑ってほしい、と著者(「文庫版あとがき」)。
時に、こんなことまで書いちゃっていいの? と不安にさせられる、芥川賞作家(「コンビニ人間」)の赤裸々エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • このエッセイが始まったのは、村田さんが34歳の頃。
    ほぼ同い年。共感と爆笑が詰まっていた。
    作品全体としては、「自意識と老い」、これがテーマだと思う。

    お姉さん、というには歳をくっている世代。
    かといって、おばさん、なのか…?いや、まだおばさんではない!が、この白髪とシミ…くそぅ!!
    と、お姉さんとおばさんとの間で絶妙に揺れ動くアラサーの心理を、日々の生活の中で流してしまいがちなエピソードの中から上手に拾い上げて描いた作品。どのエピソードも秀逸かつ身近!

    この世代の、特に女性の難しさは、様々な人生のタイプが存在していることだ。もちろん、男性もそうなのだろうけれど、女性の方がより複雑な印象がある。例えば、結婚という選択をする時、仕事を辞めるのかどうかを悩むのは女性特有だし、結婚願望や子どもの有無について細心の注意を払うのもこの世代だ。正社員としてばりばり働いていること、これを応援していいのかどうかが難しい。早く結婚して子どもがいる友達に、羨ましいと声をかけていいかどうかが難しい。そんな難しいお年頃だったりする。
    村田さんの作品は生殖に関する作品が多いので、このエッセイに収録されている「産むか産まないか論」は大注目!

    共感ポイントに心の声とともにお届けするシリーズ!
    P23(結婚は)「機会があったらしてみたいと思っています」
    →わかるわー。結婚て一人じゃできない。でも結婚したくないわけじゃないし、結婚願望がないわけでもない。でも、自分から率先して動いていく気にもなれない。別に子どもが欲しいわけじゃないから焦ってもない。でもきっと老いてからだと自分を選んでくれる人なんて激減するだろうしな、だったら早い方がいいんだよな。でも、めんどくさい。←今ここ

    P25「20代半ばのころ、クローゼットの中身が全部入れ替わるくらい洋服の方向性が変わったことがあった。」
    →自力で気付いた村田さん、偉いよ。わたしは当時付き合っていた元カレがわたしより年下のくせにシンプルでシュッとした服を着ていてその元カレに「naonaonao16gの服はカジュアルすぎるよ。どピンクのタンクトップはないだろ」と言われて慌ててファッションに詳しい友達に連絡したりファッション雑誌を買いあさったりしたんだから(ここまで一息)。ああ、次のファッションの曲がり角には自分で気付きたいものだ。

    P30「やべー!結婚できない奴ら、皆考えてること同じだー!」と爆笑した。
    →ちなみに、わたしも同じことを考えていた。わたしも70歳で老人ホームに入ってちやほやされている設定で生きている。

    P59「『恋がしたい女性』が欲しいものはなんとなくわかる気がするのだけれど、『結婚がしたい女性』の欲しいものは、複雑怪奇で難しい。」
    →深い。今さらだけど、恋愛を経ないと結婚には至らないものなんだろうか。恋愛と家族と生殖が全部ひとかたまりになってるって、どうなんだろ。生きづらくない?

    P90「『村田さんはどういう人がタイプなの?』と聞かれ、『壁を殴らなくて、束縛が異常ではなくて、朝、白いエプロンを着て見送ることを強要してこない人かな?』」
    →爆笑。わたしも以前この話になった時「暴力を振るわなくて、暴言を吐かなくて、借金がない人」と答えたことがある。全員の顔がぽかんとする中、一人がやっと口を開いた。「naonaonao16g、それは好きなタイプじゃなくて、最低限のやつだよ。」ニホンゴ、ムツカシイネー

    P107「やっぱり、人生から消えてしまう友達はいる。決定的な価値観の違いに気付いてしまったときがそうだ。」
    →誰にでもあるよね。友達を「切る」瞬間。わたしも、学生の頃仲がよかった友達に「死にたくなったことくらい、誰にでも一回くらいあるんじゃない?」と言ったら、ドン引き!!!と顔に書いてあるような表情をされ、それ以来関わることを辞めた。

    P118「夏になると、荷物が多くなる」「年をとったせいか、カフェやレストランの冷房に年々、敏感になってきている気がする」
    →わかる。灼熱地獄の35℃超の気温でも、カーディガンは欠かせない。タンクトップにスマホしか入らないようなちっちゃいバックしか持たない女子に憧れる。あれではカフェで話に集中できない。でも、店員さんに「ブランケット貸してください」と言って断られるかもしれないし、「寒いなら早く出ろよ、次の客待ってんだから」とか思われるかもしれないし、友達に「寒いの?」と気を遣わせるのも申し訳ないので、大きいバックに仕方なくカーディガンを入れて持ち歩くことにしている。

    P145「私は、『女を捨ててる女にしては頑張りすぎている』し、『女を頑張ってる女にしては女を捨てすぎている』。」
    →うまいわー!表現が巧すぎ!!わたしもこれに該当するんだろう。3万円近くする導入美容液を使い、美容脱毛でうまく効果を感じることができずに医療脱毛に手を出す。でもじゃあそれで婚活でもするのかと言われればそうじゃない。

    P147「私たちの『最後のセックス』はどんなものになるのか、それとももう終わっているのか」
    →しまった!!わたしは最後のセックスについて考えていなかった!!そうか、もうセックスをする機会が自分の人生に二度とないとしたら、あやつとのセックスが最後になるのか…!それだけは…なんとしても避けたい…!!!!!

    P148「『本当に産みたいのか』『だとしたら理由は何か』」
    →きました、「産むか産まないか論」。わたしはそもそも検査とかしてないから自分が産めるかどうかも分からないのだけれど、やっぱり「産める(と信じている)」年齢ならば、「別に子どもほしくないし」と言ったところで強がりになるのだろう。サスペンスドラマばりの崖っぷちで「本当に、本当に、子どもはいらないんだな?」と船越さんに詰め寄られたら、「そ、そ、そそ、そんなことないですぅ!!!!」と、言ってしまいそうなくらい、脆弱なものなのかもしれない。

    P170「『私は今の店に勤めてもう5年、前の店も数えるともっと長い。しかも三十路。こういう女って扱いづらくないですか?大丈夫ですか?』と悩んでしまうのだ」
    →わかる。年上の新人さんに対する自分の態度についていつも悩んでいる。仕事の経験だってわたしよりある方に、時々タメ口になってしまったり、先日は凹んでいたので頭をぽんぽんしていたのだが…大丈夫かこれ!?と、今文章にして冷静になって急に焦りだしている。村田さん、今もコンビニのバイト続けてるのかな。

    P193「産むか、産まないか。そのことは、本当に大きな決断だと思う。一方で、そのことにあまりに苦しんでいる人たちに、何かできることないだろうか、といつも悩んでしまう。でも、どうしても、上手な言葉を見つけることができない。」

    全体を通して、当時の村田さんの懸案事項はやはり「産むか、産まないか論」なんだろうな。
    三十路を過ぎると、結婚する友達が増えて、結婚してすぐの頃は遊べても夜遅くまで飲んだりとかできなくなるし、子どもができたりするとなかなか遊べなくなる。そして、友達が妊娠すると、喜びの感情ももちろんあるが、「また遊べる友達がいなくなってしまう」と複雑な気持ちにもなるのだ。また、学校を卒業してから親交が途絶えていた友達同士が「ママ友」として仲良くなっていたりすると、その孤独感たるや言葉で言い表せない。
    こんな風に、結婚と友人関係が複雑に絡み合うアラサー・ミドサー世代にとって、ここまで「彼氏」「夫」「子ども」「義実家」というものが存在しない作品というのは珍しい。同世代が主人公の作品やエッセイには、たいてい、夫も子どももいることが多い。そんな中で、洋服や化粧品のことをあれこれ考えたり、友達と朝まで飲んでゲラゲラ笑ったり、それらを中心に描いている作品。わたしにとっては、安心感しかなかった。
    会話の間に不意に出てくる「うちの夫」や「うちの子」「義母」という言葉に、これほどびくびくしてしまうのはどうしてなんだろう。

    村田紗耶香さんという作家は、産むか産まないかで悩んでいる友達に一生懸命言葉を探し、夫婦関係や義理の実家との関係で悩む友達の話を聴いて、一生懸命かける言葉を探している。きちんと向き合っている。作家としても、人としても、心からかっこいいと思った。
    エッセイを読むたびに、その人の人間性が垣間見える。また、「友だちになりたい」と思う人が増えた。彼女のことをさやかちゃん、と呼んで、一緒にデパートの化粧品売り場ではしゃいで、朝まで新宿の居酒屋で産むか産まないか論で、飲み明かしたい。

    • まことさん
      naonaonao16gさん。こんにちは。

      相変わらず、素敵なレビューを書かれていますね。「暴力を振るわなくて、借金がない人」のところ...
      naonaonao16gさん。こんにちは。

      相変わらず、素敵なレビューを書かれていますね。「暴力を振るわなくて、借金がない人」のところで、思わずドキッとしました。
      実は、昔、そういう人と私は付き合っていたことがあります。それで幸せだと思ってました(笑)
      とそれは、さておき、昨日はいいね!をたくさんいただきありがとうございました。いっぺんにお返しできなくてごめんなさい(__)
      2020/12/19
    • naonaonao16gさん
      まことさん

      こんばんは^^
      コメントありがとうございます!

      そしてまさかの暴露!!!(笑)
      いや~、ありますよね、そういうこ...
      まことさん

      こんばんは^^
      コメントありがとうございます!

      そしてまさかの暴露!!!(笑)
      いや~、ありますよね、そういうことも…今は幸せとはそういうものではない、と気付いたということなのでしょうか…(/・ω・)/

      いいねのお返しなんてよいのですよ~
      こうしてコメントをくださるのが何よりの幸せ^^
      素敵だな~とか、わかる!!と思ったレビューにはいいねをさせていただいている次第です。
      また遊びに来て下されば嬉しいです◎

      これからもよろしくお願いします!
      2020/12/20
  • 「コンビニ人間」の著者による初エッセイ。
    女性誌「anan」で連載されていたコラム集の文庫化です。連載期間は「コンビニ人間」の発表の前年まで。

    はじめは多くのアラサー女子が共感できる内容で、本のタイトルにもなった『きれいなシワの作り方』では「首元のシワは華奢なネックレスのように」なんて表現はとても素敵で、
    これがあの「コンビニ人間」を書いた人の心の中なのか…と意外でしたが、
    後半につれてどんどん赤裸々さが増していきます。

    産むか産まないか論や、女の愚痴についての考え方はとても良いなと思いました。
    サクサク読めて面白かったです。

  • 著者がアラサーの頃に綴ったエッセイ。
    アラサー女子の飲み会での会話や、その時々の感情など、あるある、と大きく頷いてしまう内容もあれば、"ちゃんとおばさんする"なんて発想は自分にはなかったなぁと、密かに焦ってしまう内容など盛り沢山。
    通勤電車で読みながら、笑いを止められず肩を震わせたことが何度もあったくらい、とにかく、面白かった。

  • あの「コンビニ人間」の著者、村田沙耶香がエッセイをということで、どんなことを日々感じたりしてるのかしら…と興味をもち読みました。
    結果、かなり普通でありしかも陽キャよりであり、ちょっと肩透かしをくらいました。(勝手なイメージを抱いて勝手に期待していたので完全に私が悪い。)

    女性であるゆえに迫る出産のリミット、「おばさん」らしく振る舞うこと、友だちとの会話も切実なものになっていく…というアラサー女性あるあると、美容に関するエピソード多めでした。
    私も素敵に歳を重ねて、笑って読み返すことができたらいいなと思いました!

  • 390 「私の皺は綺麗な皺なんだよと笑って鏡を見ることができるようになりたい」
    わたしも皺がチャームポイントになるような生き方がしたい。
    皺やシミがあっても綺麗を作れる女性になりたいな。

  • 大人の思春期病を綴った村田沙耶香さんのエッセイ。

    アラサー女子会の話をずっと聞いているようなエッセイでした!共感できることがたくさんあり、今まさに私が悩んでいることもいくつも取り上げられていて心の中で「そうそう…!!」と思っていました

    お気に入りの話は「自意識過剰とsns」「痩せないカラダ」「酒に弱くなった女」「演技アラサー女子」「産むか産まないか論」でした

    気軽に読めて、読後は年を重ねるとともに感じる自分の変化も楽しみながら生きていこうと思えました

  • 私の思っていた村田さんのイメージと違った!
    村田さんといえば、コンビニ人間や殺人出産など。いわゆる恋愛をテーマにした女性作家ではないし、変わった人なんだろうなぁと思っていたんだけど、実はこんなにゆるふわな感じの人だったのねー!?
    (ゆるふわは語弊があるかもしれないけど、とても女性的だってことだよ)

    このエッセイを書いていたとき、村田さんは30代半ば。
    私自身は30代前半で子を生み、育てていたものの、20代後半の焦燥感はかなりあった方なので、その時のことを思い出した…。
    これは悪口や批判ではなく、人間が自分の性別特有の焦りを抱いているときって、すごくイタいんだよね。
    本人の心も、それを見守る周りも。
    村田さんはとても個性的な小説を書く人だけど、こういう多くの人が持つ感情とか自意識過剰なところとかあるんだなぁって、親近感抱きました。

    村田さんは元彼とのことを、コンビニ人間の話に昇華させたのでしょうか。コンビニ人間一度読んだだけなのでうろ覚えだけど…理不尽な男と同じ家にいるというモヤモヤを、元カレエピソード読みながら思い出した。
    村田さんが音楽を聴いている時に小説のアイデアが浮かぶとか、コンビニでバイトをしていて同僚を尊敬しているとか、村田さんの創作活動に関係する記述は少しだけ(本当に少しだけ)あったのが、嬉しかった。

  • ふとした瞬間の心の引っ掛かりに村田さん独自の視点でじっくり向き合って、丁寧に検討して生まれたようなエッセイ。語り口が小気味良くて、痛快。思わず笑ってしまう章もあるので、公共の場での読書は要注意。
    村田さんのエッセイがもっと読みたい!

  • 「大人の思春期」をテーマとしたエッセイ。
    ananに連載していたらしく女性向けの話題が多いが、それがまた新鮮で面白かった。
    高価な化粧水の値段だけは彼氏(夫)に絶対に言えないという話と、電車の中で知らないサラリーマンに膝枕した話しが好き。

  • 最高でした!!!30歳という年齢に押し潰されそうになる度に心を支えてくれるバイブルになる本。きっと数年後の私は、今より一層、30歳の今この本に出会えたことに心から感謝すると思う。

    結婚する・しない、産む・産まない、痩せる痩せない....30歳になると友人もそれぞれにバラバラの人生を進んでいるので、そういう個人的でデリケートな話をざっくばらんに語り合うことができない。

    日々歳を取っていることを突然実感し始めて、得体の知れない恐ろしさに押し潰されそうなとき、この本を開けばかつて友達と腹を割って話せていた時のの安心感が蘇り、本当に心が軽く、前向きになります。

  • 33歳 36時 39歳と あとがきの、中で、年齢の変化を語ってくれていたが、大人になると、時間が過ぎるのが早くても、その中で価値観や考え方がみるみる変わっていくことにワクワクした。
    色んな価値観が受容されて、かなり生きやすくなってきていると感じる一方で、何か大きな人生の枠組みにたいする固定概念は、消えない。
    それは、優しさだと思って、膝枕していたのに、電車を降りたら、冷たい視線を受けたサラリーマンのように、自分の人生は自分で決められても、相手の人生は、どうしょうもないのに、大切な人が増えていくからなんだろうなあと思った。
    出産も、自分の人生だけで完結させられるならば、リスクは大きいし、未熟だし、不安だから産みたくないけど、私だけの人生じゃないと思うと、産みたいとも思う。
    でも、そんな思いで生まれた子どもは、果たして幸せなのだろうか?ていうか 私が誰か愛せる人と出会えるのだろうか?
    不完全すぎて、怖さしかないけど、このエッセイの中で村田さんは答えを出せていなくて、愛おしかった。私もこんな愛おしさを出せるきれいなシワの重ねかたをしたい。

  • まさかこの私が「an・an」連載のエッセイ集を読むなんて。
    とはいえ自意識にがんじがらめの自分を振り返りながらも、いつか自分になりたいと軽やかに願う作家の態度は、面白い。
    ついクレイジー沙耶香というイジリを真に受けてしまうくらい、彼女の作中人物(特に一人称になったとき)は、ギリギリ一線踏み越えている。
    とはいえ、これくらい自分を客観視していないと、確かに「ギンイロノウタ」や「コンビニ人間」は書けないのだろう。

  • 一編が軽くて読みやすいのだけど内容があまり踏み込まずにふわふわっと終わる感じだった。アラサー女性が抱えるなんとなくの不安や焦燥感が思春期っぽいと言えばそうかもしれない。大体は30代女性がほぼほぼ共感できるような話だけど、恋愛観?とかは一世代上だなという感じがした。

    あとなんか筆者が運が悪いのか舐められてるのか、世代のせいなのか、こんな失礼な事言う人いるの?というのが結構あった。まあだからこそ本に書くくらい印象に残ってるんだろうけど、、、

  • 今こそ頑張らなくてはいけない、と皆が言う。「タイムリミット」という言葉も、しんどい。しんどくても現実なんだから仕方ない(結婚はともかく、妊娠に関しては身体にタイムリミットがあるので)とわかっていても苦しい。女であること自体を登校拒否したくなる。私は本来、女であることがそんなに嫌いではない。大人になって手に入れた、自分らしい「女」の形を、居心地良く思っていた。でもこんなに簡単に、世界からの圧迫に揺さぶられてしまうのだ。そのことも悲しかった。 産むか産まないか論 身体の中で、1つの可能性が終わりつつある。そのことに、若い頃に想像していた以上に切実に追い詰められている私達なのだ。

  • 村田沙耶香さんの小説からどんな人なんだろう、と思いエッセイを手に取りましたが意外と普通の、身近な友達にいそうな方でした。けど村田さんの小説からにじみでる「らしさ」も満載でとても面白かった。村田さんのような聡明な方でも同じように悩み、同じように悶々としていてなんだか勇気が出ました。
    きっと人生の先輩からしたらこんなのだって青くさい、村田さんみたいにいまの自分をそう思えたことだけでもとても救いの1冊です。

  • エッセイ集を読むのは初めてだけど、すらすら読めた。
    30歳を超えた今だからこそ共感できることが多かったのかも。
    特に、男性に基礎化粧品を見られたくないという話が好きだった。
    共感性羞恥をたまにくすぐってくる本でした。

  • 消滅世界や生命式を読んだ後に手にしたので、拍子抜けするくらい普通のエッセイでした!
    でもこの人いいなって思いながら読みました。

  • 「きれいなシワの作り方 -淑女の思春期病-」
    村田沙耶香(著)

    2018 12/10 第1刷 (株)文藝春秋
    2019 11/5 第2刷

    2020 1/13 読了

    本作は村田沙耶香がananで連載していたエッセイで

    2015年8月 村田沙耶香が36才の時に単行本になり
    2018年9月 39才になり文庫化されたとあとがきにありました。

    1/20(月)今年初回のラジオ「BIBLIO RADIO サンきら読書部」に向けて

    村田沙耶香強化月間と称して作品を読ませていただいているわけですが

    読めば読むほど奇天烈な作品ばかりなんだなー。

    理解出来ないのはぼくが男だからなのか?

    とも思いながらこのエッセイに答えを求めたわけですが

    思っていたほど奇天烈な女性ではなく
    想像通り繊細な彼女の日々を大変面白く読ませていただきました。

    しかしまだまだぼくの
    村田沙耶香強化月間は続いていくのです。

  • なんといっても言葉の選び方がユニーク。タイトルからして淑女の思春期病って。エッセイの中でもちょくちょく出てくるが、言葉の選び方を変えるだけで気分が変わったりする心境はわかるし、こんなに自在に言葉を操れたらそれだけで人生豊かだろうなって、羨ましい。あと最終的にはポジティブというか楽観的なスタンスも適度に力が抜けていて心地よい。

    ananに連載されていたとのことで、女性が読むと共感するところが多いんだろうけど、男から見ても女性の気持ちを覗き見るような感覚ではなく普通に共感できる話も多く楽しめました!

  • 『あいの里』に出てくるような葛藤は、エンタメ用に着色された幻想ではなくて、誰にでも平等に訪れる大人の思春期なのだなと知った。ただ嘆くだけでなく、どうやって付き合っているのか、乗り越えてきたのかまで書いてあるから、読後感があっさりしていて読みやすい。

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。

「2021年 『変半身(かわりみ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村田沙耶香の作品

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