スキン・コレクター 下 (文春文庫 テ 11-38)

  • 文藝春秋
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167912024

感想・レビュー・書評

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  • リンカーン・ライムシリーズは基本的にチームリンカーンと真犯人の対決形式が多く
    いわゆるどんでん返しも真犯人と思われる人物がひっくり返るのと真犯人の真の目的がひっくり返るのとがあると思うんですよね

    今作はそのへんのもろもろが濃いです
    そして気持ちよくひっくり返って行きました
    そして一件落着のはずがまだページが残ってる!というのがシリーズの醍醐味でもあるわけですが今回は1章まるまる残ってます
    果たしてなにがひっくり返るのか?

    そして今回あらためて思ったんですが
    リンカーンシリーズをしゃぶりつくそうと思ったらやっぱりちゃんとホワイトボード読まないとだめですね
    もういっそ自分で書いちゃって見えるところに掛けといてもいいですね
    「謎解き」重視派の人は是非やってみて下さい!
    そしてどんなだったか教えて下さい!
    自分ではそんなこと絶対にやらないと思うので!!

  • 初めてリンカーン・ライムシリーズに挑戦。
    面白かったけど、これほど有名で評価の高いミステリー小説のわりに読みづらくてしんどく感じました。
    カタカナの登場人物がたくさん登場するのに、姓名のどちらも使われているので誰が誰だか、というのは海外小説なので仕方ないとして、過去の事件や物語の中の小説が出てきたり、専門用語が多く何のことだかわからなかったり。そして一番困惑したのはこれまで読んだどのミステリー小説よりも鑑識現場などの情景がイメージしづらく感じたところです。
    展開はスピード感があり、どんでん返しも面白かったです。
    映画も有名なためか、いかにもハリウッド映画らしいシーンを何度も想像しながら読みました。
    他のリンカーン・ライムシリーズを今後読むかは悩み中。

  •  リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。

     本書でも犯罪者側からの視点で描かれる人狩りのシーンは濃厚なインパクトに溢れている。タイトルにあるスキンは文字通り皮膚である。刺青師を伺わせる殺人鬼が突然アンダーグラウンドに登場し、かなりのペースで連続殺人を狙う。狙うと言ったのは、このシリーズには珍しく未遂により逃げおおせる被害者もいるからである。

     サックスとライムのコンビネーションはいつにも増して強くタフで、時には甘く、そこに『ボーン・コレクター』からは随分と成長したパム・ウィロビーが加わって、捜査基地は本作ではホームドラマを思わせる一種不思議な空気に彩られる。他にも常連メンバーの一人が窮地に陥り入院と治療を余儀なくされるなど、シリーズならではのバリエーションに満ちている辺りも、シリーズ・ファンにとっては読みどころとなる。

     しかし何よりもメイン・ストーリーのツイストの巨きさが、本作の特徴であろう。刺青師による連続殺人と見えるメイン・ストーリーが次々に異なる色に染まって、真実が一体どこにあるのかがわからなくなるほどのストーリーのどんでん返しは、久しく見られなかったディーヴァー節を文句なしに味わえる一編となっている。ディーヴァーのツイストがこれでもかとばかりに謳歌するある意味独壇場。マジック・ミラーのようなプロットに目が回るほどだ。

     何よりもツイストのスケールが凄い。犯罪者の動機、被害者選択の方程式などがどこにあるのか、目眩がするほどの転換を開始する後半部において読者が読まされていた世界が思わぬ方向に大転換してゆくこのディーヴァー的快感ワールドこそががシリーズの目躍如たるポイントである。前半には決して見られなかったスケール感が爆発するパワーという点においては、久々にパワフルな読ませ方を強いられてしまった。騙される快感に導かれ、いつの間にかディーヴァー作品の引力に引き寄せられてしまう自分を発見する。

     前半のスローな展開を信じるなかれ。あちこちに仕掛けられた罠は後で存分に振り返ることになるだろう。ディーヴァー・パワー全開の作品として代表作的一冊である。おススメ!

  • ジェフリー・ディーヴァー『スキン・コレクター 下』文春文庫。

    下巻。スキン・コレクターの凶行を止めようとするリンカーン・ライムとアメリア・サックスの周囲に犯人の魔の手が忍び寄る……不気味な犯人の凶行は連続殺人だけに留まらず……

    巧みなプロット、予想もしなかった展開。見事にディーヴァーの術中にはまってしまった。そういうことであったか。二重、三重の仕掛けとは畏れ入った!

    さすがは『このミス』1位というだけの読み応えのある傑作ミステリーだった。

  •  リンカーン・ライムシリーズ。
     NY地下で拉致された女性は、毒の針で刺青をされ死亡していた。

     まずは、殺害方法にいやあな気分になる。
     つか、ディーヴァー、こういう感覚を共感させるのが上手いんだよね。上手いくせに、追いつめたりはしないから、もう続き読めないってなったりせずに、むしろさっさと解決を読んですっきりさせたいと思う。
     こうなると、テクニックですね。

     ライムとアメリアの関係は問題ないのだけど、かつてボーンコレクターに拉致されていた少女パム(長じてアメリアと疑似親子みたいになっている)との関係がぎくしゃくしている。
     なんか、常になにか周りで問題が起こってるよね、アメリア。
     ライムが基本動けないから、物語の狂言回しの役割として仕方ないところがあるのだろうけど、もうちょっと彼女に平和があってもいいと思うのだが。少なくとも、髪の毛をかきむしる癖は何とかしてあげてほしいよ。
     
     犯人は、どうやらライムの著書を熟読していて、ライムの手の内を理解している。
     なんで操作は遅々として進まず。

     この壁に蟻の穴をうがつような操作っぷりが、ライムシリーズの魅力だよね。
     うん。個々は小さなものだけど、それが重なって連なって、壮大なシンフォニーになる。そんな感じがする。

     で、<ドンデン返しの魔術師>と帯に書かれているディーヴァー、こっちもどうくるかと構えて読んでいるのだが、今回はこうきました。
     ドンデン返しって、ただひっくり返すだけが芸じゃないのよ。

     伏線はしっかりあったし、ん、って思ってもいたのだけど、やられました。

     …事件を解決するごとに、ライムとアメリアの周りが人間的になっている気がする。いや、ライムが人間的なことを受け入れているのか。殺伐とした案件の後だから、余計そう思うのかもしれないが、結局のところ<人間>の存在とは何なのかということを、突き詰めようとしている気がする。

     面白かった。

  • 関係のない二つの出来事が、やがてラストで繋がる驚きがあります。完全な、ライム対ウォッチメイカーの対決ではないですが、ライムとウォッチメイカーの会話は天才同士の会話らしく面白いです。
    過去作を順番に読んでいた方がたのしめます。

  • 面白かった!
    どんどん引き込まれて最後まで!
    ボーンコレクターとウォッチメーカーを再読したくなった
    でもハードカバーが重たいな

  • 全てが繋がった。タトゥーの意味と使用した毒はボツリヌス菌だということ。
    ウォッチメイカーが立案した計画は捜査員とリンカーンライムに危険が及びそうになる。
    色々な事が伏線だった。

    やあリンカーンいま、時間はあるかな?
    もちろん。君のためならいつでも時間を割くさ。
    304ページ引用

    当を得た喩えだ。頭の回転の速い相手と久しぶりに話しができて、いい気分転換になったよ、、、ただ、リンカーン、残念ながらそろそろ行かなくてはならない。318ページ引用

  • 2019.10.28読了
    上巻の心配事は杞憂に終わり、下巻にすんなり突入。
    どんでん返しを繰り返し、頭の中を整理しながら読み進める。おもしろかったぁ。

  • このミス海外編2016年版1位。リンカーン・ライムシリーズ11作目。自分的にはこのシリーズ読むのは3作目。サイコパス系の連続殺人魔の話。犯人が意外な人だったり、実はその筋書き書いてるのが他にいたりして、かなり複雑。連続殺人自体もライムの推理が勝って未然に防げることが多いがたまには間に合わずに殺人が起こってしまったり。不規則なながれで連続ドラマっぽい作りながらマンネリ化しない工夫がある。犯人が次々仕掛けてくるのをライムがあっさり見抜いてテンポ良く進む。あんまりハラハラしすぎず安心して読み進めることができるのだけどちょっと事件が多すぎたり構成が複雑すぎたりでちょっとしんどくなって進みが遅くなった。最後も全然完結してなくって、次の本読まなきゃなんもわかんないやん、てのがちょっとあれ。
    あとやっぱり水道を止めさせるために爆弾を仕掛けるのにわざわざ殺人を犯すのは全然意味わかんねー。ありえなさすぎ。普通に爆薬仕掛けて自分で通報すればしまいですやん。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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