- 文藝春秋 (2019年3月8日発売)
本棚登録 : 210人
感想 : 12件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784167912369
作品紹介・あらすじ
南米縦断のバイク旅行から母国アルゼンチンに戻り、医師免許を取得したエルネスト。
今度は中南米への新たな旅に出て、ボリビアで革命を目の当たりにし、さらにペルー、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラなどを訪れて数々の大物たちとも遭遇。そこで見たのは、米国の搾取や暴政に蹂躙される市民の姿だった――。
武装革命家を目指すことになるチェ・ゲバラ。膨大な資料と徹底した現地取材で描いた著者渾身の力作、第2弾!
みんなの感想まとめ
南米や中米を舞台に、エルネスト・ゲバラの成長と革命への道を描いた物語は、彼の個人的なエピソードと歴史的背景が巧みに交錯しています。特にボリビア革命への参加や、パナマでの経験が印象深く、多彩な登場人物た...
感想・レビュー・書評
-
☆☆☆2020年6月☆☆☆
親友を失ったゲバラが南米、中米各国を漂流。
多くの革命家や政治家の知見を得て成長してゆく。
もっとも印象に残ったのはボリビア革命への参加と、パナマでの米国学校への参加だろうか。
オデブのロホもいいキャラクターをしている。
歴史や政治の話が多くて難しかったので、そこは流し読み。それでも充分楽しめた。
第3巻も楽しみだ!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1巻に比べ説明が多く内容が堅いため、読むのに時間がかかった。が、何とか最後まで読了できたのは、ゲバラ青年始め登場人物が魅力的で、次はどこで何をするんだろうという興味を持ち続けられたからだと思う。
-
解説を読んで、国家的な出来事は史実ながら、ゲバラ個人のエピソードの多くがフィクションだと知って驚いた。
でも、却って当時の南米の混乱が活き活きと描かれているし、また歴史上の人物に人格を与えることができたおかげで下手をしたら退屈な近代史になる可能性がある物語を興味深いものに変えられていると思う。
それにしても当時の欧米諸国の身勝手で非道で卑怯なこと。今では紳士面して紛争地域を批判しているけれど、自分達の方がむしろ酷いんじゃないかな。また反体制的な海堂氏の筆によって多少は増幅されているかも知れないけれど。 -
1巻目に続き2巻目も読了。
1巻目は、ゲバラが友達と南米を旅し、魅力的な土地、物、人にどんどん出会う感じがワクワクした。が、2巻は割とその国の歴史の説明や政治色が強く、難しい!物語りの部分早く〜と思ってしまいました。ただ、この本と出会わなければ、南米の歴史に触れることなどなかったので自分の世界は広がりました。中世のスペイン強すぎたんだなあ、、、。インディオはどの国でも虐げられていて、、、。ゲバラが旅する国がみんな征服されていて、今自分が日本語を話せっているって奇跡なのかもしれないなあなんて思いました。
いつキューバ行くのかなゲバラさん!!!
-
再び南米を旅するゲバラ。
そして、今度の旅でもラテンアメリカのこの時代の有名人(と言っても、僕はほとんど知らなかった)と次々に邂逅し、影響を受けて行く。
この感じは幕末物の歴史小説っぽいかも。新しい時代を前にした志士たちの物語なんだ。
この巻は結構、派手なバトルもあったりして、展開も派手になる。
「チェ」というあだ名も出てくる。
そして、フィデル・カストロの名前も。
で、次の巻はカストロが主役なのかな?
これも楽しみだ。 -
虚実入り交じり物語が紡がれていく様は,チェ・ゲバラという人とその人が通り過ぎていった時代を確かに彩っていく.史実と異なる彩りを添えることが,日本の裏側の国史に光を当てていることは確か.
-
人との出会い方、縁、引きが物凄いです
-
母国アルゼンチンで医師資格を取得したエルネストは中南米への新たな旅へ
ボリビアで革命を目の当たりにし、自ら前線で銃をかまえるなどの体験を通じ、自分自身の中にある革命家という火が小さく灯る。さらに、ペルー、パナマ、コスタリカ、ニカラグア、グアテマラを訪れ、大物とも遭遇し、米国からの搾取や暴政に蹂躙される市民を目の前に、何も言えない自分が歯痒く、悲しく、明日の未来に向かい、新たな一歩を踏み出すことに。 -
この作品に出会わなければ、こんなに中南米の国々の地理、歴史、政治経済について知ることはなかった。
読めども読めども、登場人物たちが歴史談義や政治談義を繰り広げており、中南米の知識などほぼ皆無のわたくし、あまりにしんどくて途中で何度も投げ出しそうになった。
気がつくと目が字面を追っているだけでちっとも頭に入ってきてないし、しまいにはボーッとして眠くなってくるし。
それでも。
それでも、ゲバラの旅がどうなっていくのか知りたい一心で、読み続けた。
登場する人物や場所をスマホで検索してみると、だいたいが実在するので写真や絵がけっこう出てくる。
それらを見て、「ああ、今ここに来たんだ」とか「今この人としゃべってたのか」とか「ここでこんな激しい戦いが……」とか、一気にその場の空気感がリアルに迫ってきて、ワクワクしたり悲しくなったり。
スマホの助けがなかったら、おそらく最後まで読めなかっただろう。
がんばって読んで本当に良かった。
中南米について勉強になっただけでなく、なによりゲバラの旅がおもしろかった。
ここは海堂さんの創作の力。
周りにいる人たちが個性豊かで魅力的で、とても楽しい旅になっている。
もちろん怒りや悲しみもあるけれど、それも含めて。
膨大な量の参考文献を読み、「専門家であってさえもなかなか把握しきれない、もつれた組紐のような様相 (by解説文)」を呈するラテンアメリカ史を、ゲバラの旅と絡めながらここまで小説にまとめ上げてくださった海堂さんに感謝したい。
もうちょっとちゃんと勉強して後に再読してみたいし、ここに出てこなかった他の中南米の国々についても知りたいと思っている。
さて、3巻はカストロ編だそうで。
2巻でもちょくちょく名前は出てくるものの、まだ登場はしていないカストロさんの話、めっちゃ楽しみ。
-
2019年4月読了。
中南米政治史を虚実混ぜ合わせたストーリー。
「ゲバラ青年の痛快活劇」みたいなものを期待しているとやや肩すかしな感じ(いや、中身はゲバラ青年の活劇なんですが)。
それにしても中南米の歴史が北米と駆け引きをしながら進展してきたことに改めて思いを致すと、抑圧とそこからの解放を繰り返して今に至っていることに気がつく。
巻末に参考文献も載っていて、非常に信頼できる作り。
-
母国・アルゼンチンで医師免許を取得したゲバラは中南米への新たな旅へ。各国でその後のゲバラに影響を与える大物と遭遇する。武装革命化を目指すゲバラを描く第二弾。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
海堂尊の作品
