落日の轍 小説日産自動車 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2019年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167912468

作品紹介・あらすじ

2018年、会社を私物化した「カリスマ経営者」が逮捕された――。

大企業の〝病巣〟はすでに40年前にあった!



かつて日産自動車に君臨し〝天皇〟と畏怖された塩路一郎。組合員二十万人の労働組合の総帥として、社長人事に影響を及ぼし、経営を歪め、社内紛争を長引かせる一方、豪華クルーザーで遊び、愛人を囲い、私利私欲を極めた。なぜ彼は権勢をほしいままにできたのか。大企業の病巣に切り込む迫真の実録小説、緊急復刊!

(『労働貴族』を改題)



「救世主はいつから、なぜ、会社を食い物にするようになったのか」

「人の営みに寄り添い、心情をすくい上げた作品は滅びない」

――解説・加藤正文

みんなの感想まとめ

大企業の内部抗争とその影響を描いたこの作品は、日産自動車の歴史を通じて企業体質の問題に迫ります。特に、1980年代の労働組合トップ、塩路一郎の権力と経営陣との対立を中心に、組織の病巣がどのように形成さ...

感想・レビュー・書評

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  • 政府の後押しもありイギリス工場建設に踏み切ろうとする日産経営陣とそれを止めたいのか権力を誇示したいだけなのか暴走する労働組合トップの話し。現在の日産の状況を知っていると、どちらが正しいというよりも力を合わせられない企業体質の問題なのかなと思った。
    解説によるとこの小説は労働貴族という作品が絶版となっていたところをゴーン事件の際にタイトルを変えて復刊されたそうである。日産の技術には素晴らしいところがたくさんあると思うが、それ以外があまりにもお粗末で悲しい。

  • 日産の過去の実話。労働組合会長の暴走とそれを止められない社長。時代を感じさせるリアル感のある実話。

  • 高杉良の企業小説。著者の緻密な取材で書き上げたあの日産の1980年頃に経営の人事や経営判断にまで口を挟んだ天皇と呼ばれた労働組合の塩路委員長と社長との対立抗争の物語り。
    これが事実なら労組の暴走を止められない企業体質に驚きを禁じ得ません。こんな歴史が続いた会社だとは❗️どうしてもゴーン事件と繋いで考えてしまいます。

  • 日産自動車のノンフィクションである。ゴーンのような独裁的な社長を生み出した日産自動車のような大企業の病巣に切り込んだ実録小説は初めて読んだが、なかなか勉強になる。

  • 「労働貴族」という文庫本で読み継がれ、今回タイトルを変更して出版されたのが本書。かつて日産自動車の労働組合会長として十数年君臨し、天皇とも揶揄された塩路一郎。日産には独裁を許す企業風土が脈々と息づいていることを思わせる。

  • 日産自動車が英国に進出するかどうかを労働組合の動きと合わせて書かれており、労働組合がある会社にとっては参考になるかもしれない一冊

  • ゴーンによる会社の私物化がどうして起きるのか。
    理解に苦しむヘンな会社の日産が、30年以上前にも労働組合トップによる私物化がなされていた。
    原題「労働貴族」。

    銀座で飲み、子会社名義のフェアレディZに乗り、佐島マリーナでヨットに乗る組合委員長による横やりで、日産の英国工場進出計画がすったもんだする経緯が書かれている。

    基本的に面白くない本なので、塩路氏の主張部分は読み飛ばし。

    学生時代、土曜のランチを何度も奢ってくださったNHK解説委員時代の大山さんが軽く登場。懐かしかった。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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