- 文藝春秋 (2019年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167912543
作品紹介・あらすじ
先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性のことが気になっていた雄太。
しかしその後、偶然再会した彼女は、まったく別のプロフィールを名乗っていた。
不可解に思い、問い詰める雄太に彼女は、
結婚式には「レンタル友達」として出席していたことを明かす。 「レンタル世界」
成長するに従って、無駄なことを次々と切り捨ててく薫。
無駄なものにこそ、人のあたたかみが宿ると考える雪子。
幼いときから仲良しだった二人の価値観は、徐々に離れていき、
そして決定的に対立する瞬間が訪れる。
単行本に、さらに一章分を加筆。少女たちの友情と人生はどうなるのか。
「ままならないから私とあなた」
正しいと思われていることは、本当に正しいのか。
読者の価値観を心地よく揺さぶる二篇。
解説は、Base Ball Bearの小出祐介氏。
みんなの感想まとめ
人間関係の複雑さや価値観の相違が描かれる作品は、心の奥深くに触れる感情を呼び起こします。それぞれのキャラクターが抱える「ままならなさ」とは、他者との理解を追い求めつつも、その壁に直面することで浮かび上...
感想・レビュー・書評
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Audibleにて
久しぶりの朝井リョウ。夜更かしAudible。
何とも言えない読後感を味わえる作品が2つ。相変わらず人の心の裏の裏を書くのが上手いなと思いましたね。人の感覚って違ってしまうものだよなと、ままならないなぁと。実直な人を軸に置いて、周りに変な人を配置させていると思いきや「貴方も大概だけどね」っていう作品づくりは著者の得意分野ですね。 -
今朝、韓国ドラマ『最高です!スンシンちゃん』が見終わった。ハッピーエンドの大団円の後、朝井リョウさんの『ママならないから私とあなた』を読んだ。もちろん韓国ドラマ的な終わり方ではなかった。
でも、この作品は面白かった。まず、文章が美しい。比喩がすばらしい。それだけでも朝井作品は読むに値する。
効率・合理主義で新しいものを創り出す薫と非効率的でも自分にしかないもの、人間的なものを追い求めるユッコ。小学生の頃から親友だた二人は、背中合わせの状態で手をつないでいたのだ。二人が考えをぶつけ合う終末部分は圧巻だ。
ユッコの生き方に共感するが、薫の言うように私も合理化され、デジタル化されたものを享受し、生活している。薫だってユッコを想い、機械を開発したことも忘れてはいけない。
これからも、過去と未来、右と左、デジタルとアナログ、行きつ戻りつしながら生活していく。便利になった機器を最大限活用し、人の心を大切にしながら。 -
どんなに信頼しきっていても全く異なる価値観がぶつかり合い、どちらが正しいかなんてないけど合理性を取るか人間らしさをとるか。
人間らしさは大事だけど、都合のいい部分は結局楽な方を選んで、結局受け入れちゃってるじゃん!って突っ込まれると確かにそうなの。
そんな曖昧でグレーで傲慢なところがままならない人間らしくてそれはそれでいいのかなって。
100%合う人なんていないし、違う考えを共有しあって高め合う。
自分が良いと思えば無理やり共有しようとせず自分がそのまま突き進めば良い。
考え方なんて変わらないんだから、少しずつ受け入れて中和出来たら良いけどね。
そんな個々のどうしようもない底の部分のお話。
どうしようもなくて見ないようにしてきたことを突き詰めるの、上手だよな〜朝井さん。 -
「ままならない」という言葉を、改めて辞書、いや、Google先生で調べてみました。
思いどおりにならない、という意味でしたが、そう言われると、なんだかわたしは勘違いして理解していたような、そんな気がしています。
相手と自分は違うということ。
これって、家でも家庭でも教えてもらえないことで、きっと、自分が社会に触れて自分で気づいていくものなんだと思う。でも、自分で気づくものにしては、ものすーごくレベルの高いもののような気がしていて。
わたしは30数年生きてきて、最近やっと気づけた。そして、わたしの母親は、まだそれに気づいていない。母はわたしを、自分の所有物だと思っている。自分の力で、わたしを、コントロールしようとしている。
わたしは今の、人と関わる専門家の仕事をしていなければ、きっとまだ気づけていなかっただろう。親の思いどおりに育たない、そんな自分が悪いと、今でも自分を責め続けていたかもしれない。
雪子は、小学校の頃から薫ちゃんとの違いに気付いていて、関わりの中で違和感を感じているのに、友人関係を継続していく。成長していくにつれ、「あの時、~したのはどうして?~しなかったのはどうして?」と、薫ちゃんを理解しようと、きちんとぶつかっていく。
わたしなら、違和感を感じた時点で薫ちゃんとは距離を置いて、「小学校の頃の友達」「中学校の頃の友達」と、過ぎ去った人間関係にしてしまうだろう。
今はそれなりに、どんなに近い人間関係でも、自分と他人は違う、と思えるようになったけれど、それでも、親や好きな人、親友となると、どうしても「わかってほしい」という期待が働いてしまって、わかってもらえなかった時に悲しくなったりする。それは、まだまだ違いを尊重できていないということだろう。
違いを尊重した上での人間関係、この関係性の継続は、どちらか一方ではなく、お互いに違いを尊重しあっていないと、破綻する。わたしは、雪子のように、相手にぶつかる勇気がない。かといって嫌われたくもないから、自分を守るために、さっと距離を置く。もう少し、自分が考えていることや、思っていることに自信を持てていたら、相手にぶつかっていけるんだろうか。いや、それでもきっと、面倒だから距離を置いてしまうんだろう。それは悪いことじゃない。だからせめて、相手にぶつかっていくことはできなくても、相手との「違い」に気づくこと、その違いを理解しつつも、自分の気持ちや意見には自信を持つこと。
今関わっている、とても難しい年齢の子どもたちには、まずはそれを伝えたい。
そしてわたしも、好きな人に対して、違いを尊重できる人間でありたい。 -
『正欲』から読みはじめて今回で3冊目。
不思議とだんだん癖になってくる。
「自分と他人の違い」の2つの話。
表題の「ままならないから私とあなた」は心がざわざわした。
主人公の雪子と幼馴染の薫との2009年から2052年までの話。
小学5年生の仲良し2人は好きなものが似ていて、2人の考え方の違いは小さかった。
それが中学、高校、大学、就職と進むにつれて、2人考え方の違いがどんどん大きくなっていく。
「効率重視」の薫と「無駄なことこそが大事」だと思う雪子。
同じものを見ても考えていることが正反対なので、2人の目線で感じてることの違いがとても興味深かった。
自分の思っていることは他の人は全く逆のことを考えていたりする。
このブクログでも「自分には合わない」とか「物足りなかった」と書いたことが、その作品を大好きな人が見たら気分を悪くするかなと考えたりする。
私は自分が好きな本の悪い評価を見ても、「そういう感じ方をする人もいるんだ」と興味深く読んでいて、それもまた楽しみにしている。
自分と似た考えの人も好きだけど、自分には持っていない意見を持っている人も新たな発見があって好きだ。
逆に自分の意見だけが正しいと思い込んで、他人にも押し付ける人は苦手だ。
薫はその配慮が少し足りなかったように思う。
でも実際は自分も気が付かないうちに人を傷つけているかもしれない。
朝井さんの本を読むと、あえて考えないようにしていることをやんわりと指摘されているような感覚になる。
心がざわついてしまうのに、なぜかそのざわつきを定期的に求めてしまう。
そして朝井さんの本を読むとなぜか感想が長くなる笑 -
「レンタル世界」
主人公が先輩の結婚式で、レンタル友達として式に参加している女性と出会う話
人との関係を割り切って考える女性と、信頼関係で結ばれていると考える主人公
話が進むにつれてどんどん何かが崩れていって、信頼関係ではなく、違う何かで繋がろうとしている人が見えてきて、息苦しく感じた
人との繋がりって何だろう
繋がり方だって色々あるんだと思う
自分と同じ"人との繋がりかた"を求めるのは傲慢なのかもしれないと初めて思った
「ままならないから私とあなた」
合理的で効率的な女の子、薫ちゃんと感情や直感や無駄なことの中にも大切なものがあると思っている雪子の話
対照的な二人の成長と人生の選択が描かれている
正反対の価値観をもってはいるけど、お互いを大切な人と思っていて、近くにいるのに価値観の違いで分かり合えないもどかしさが読んでいて辛かった
合理性を求めすぎると人間的な温かみを失い、人間的な温かみを良しと考えると、新しい価値観を否定してしまう
後半の薫の言い分、畳み掛けの熱量が大きくて自分の今の価値観を大いに揺さぶられてしまった
価値観の違いによる"ままならなさ"
分かり合えないことの"ままならなさ"
人との価値観の違いの中をどう生きていくのか
渡邉君と雪子の息子が
「自分は自分の人生をもっと計画的にコントロールしたい」と言い、
薫の息子が
「直感的に行動したい」と、言う
雪子の息子、薫の息子、その二人ともが親の価値観を反面教師にしているところがおもしろいと思うし、価値観が異なる小さな世界が身の回りに増え、変わりゆく世界の一部に馴染んでいくという、終わり方も良かった
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相手のためを思い、相手のためになると信じてしたことが、結局は自分の価値観の押し付けでしかなく、相手を苦しめる結果になってしまう。それも、生活のほとんどをかけてきたと言えるものを壊してしまう。
無駄なこと、役に立たないことを徹底的に排除しようとする薫。子どもの頃は、体育の授業を休んだり、学習用のタブレットを手に入れてからは学校もいかなくなったりする。のち、天才的なプログラマーとして知られるようになる。一方、雪子は、時間がかかったりして無駄に思えることの中に価値を見出している。フリーの作曲家として活動するようになる。
自分が苦労して得てきたもの、まわり道しながら考えてきたこと、それらが機械に置き換えられるとは思いたくない。苦労した時間、考えている時間。とても大切な時間だ。雪子に共感しながら読み進める。
意味とかなくったって、単純に楽しい、楽しいだけ。それ以外何の意味もないみたいなことが、意味のあるすべてのものを一気に飛び越えていく瞬間ってあるんだよ。
意味がないとか無駄なこととか、あたたかみとか、新技術で簡単に省けちゃうことにこそ、人間性とか、あたたかみとか、そういう言葉にすらできないような、だけどかけがえのないものが宿るような気がするの。
そんな雪子に対する薫の言葉。
みんなそうなんだよ。自分に都合のいいことだけはちゃっかり受け入れてるんだよ。そのくせ自分を脅かしそうな新しい何かが出てくると、人間のあたたかみが、とか、人間として大切な何かを信じたいとか言って逃げる。
変化していく社会に理解がある顔して、自分だけは自分のままでいたいんだよ。ずるいよそんなの。
確かに合理性によって省かれる人間的なものはいっぱいあるかもしれないけれど、その代わりに、これまでになかった新しい人間的な何かが生まれる。そうやって巡ってきたんだよ、今までも。
薫に対してどう反論ができるだろう、と考えた。都合のいいことだけ受け入れて、自分の価値観にそぐわないものははじめから排除しようとしているだけなのか。
「自分の予想通りに動いてくれないものが怖いんじゃないの?」「ままならないことがあるから、皆別々の人間でいられるんだもん。」と雪子は薫に言うが、最後はその言葉が雪子にかえってくる。努力だけではどうにもならないこと。自分の力ではままならないこと。確固たる価値観の中で懸命に努力しながら、ままならないものにぶつかって、異なる価値観のなかを揺れ動きながら、折り合いをつけていく、ということなのかと思った。
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価値観の違いをテーマにした2つの物語。
どちらも先が読めますが、サラッと最後まで読み進められました。
どちらの物語も共感出来るのはあまり無かったし、スッキリはしない感じ。
登場人物が好きになれなかったのかもしれません。
ままならない~の方は、切なくなりました。
30年後の話は要らなかったかな~と思いました。-
きたごやたろうさん
こちらこそいつもいいねありがとうございます!
朝井さんは初読だったので、そのうち桐島シリーズも読みたいと思います(*...きたごやたろうさん
こちらこそいつもいいねありがとうございます!
朝井さんは初読だったので、そのうち桐島シリーズも読みたいと思います(*ˊ˘ˋ*)2025/11/14 -
2025/11/14
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2025/11/14
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テクノロジーの進化におけるメリットとデメリットは今やあちこちで議論されている。
その中であらわになっていく価値観のぶつかり合いは、正解がないからこそ目を背けたくなる。
それを突き付けてくる容赦のない2篇。
価値観が違う以上わかってはもらえないけど、やっぱり大切なのは相手との違いを理解することで、意のままに変えようとしてはいけないんだと思う。
『ままならないから私とあなた』の主人公、雪子は辛くても聞く耳を持って薫に接してきたし、自分の価値観を肯定してくれる人をパートナーに選んでいて好感が持てた。
極端に偏っている薫の意見は間違っているわけじゃないけど、それを雪子に押し付けているのは傲慢だと思う。
『レンタル世界』の雄太も同様。
だけど、スマホやSuicaなどの便利なものは享受していながら合理的でないものには人の温かみが存在すると主張するのはずるい、という薫の指摘にはドキッとさせられた。
朝井リョウさんの心をえぐってくる作品はけっこう衝撃を受けるのでおもしろい。
考えたことのなかった他人の価値観を知れるからお勧め。 -
薫の気持ちも雪子の気持ちもどちらも正解なのかもしれないけど、親友でありながらどうしても理解し合えない部分もあるのは当然だけど。
でも、薫さん、友達が目指してるものを自分の主張で壊してしまうのは間違いでしょうよ?
どうしたって薫のエゴにしか思えないけどな。
自分の道を進んでいても相手を尊重する気持ちだけは忘れないで欲しかったけど。
雪子にその考えを覆してもらいたかったけど、そこが「ままならないから」なんでしょうね。
そう思ってしまうのはやはり私も片方の道だけしか見えてない人間なんだなぁという感想。 -
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Audibleで。
レンタル世界
もしかしたらレンタルかもしれないってことあるかもね。レンタルじゃなくても他人に見せる場面だけ演技している人や家族なんていっぱいいるんじゃない?
と、表題の作品はわかるわかると。
個人は個人しかワカラナイことが溢れていて、解り合えたかなと思ってもワカラナイ。
ままならないから私とあなた。当たり前だ。
本当に朝井さんは子供から青年期に移り行く心や状況がすんごくわかりやすく描かれてすごいなあと。
この2人の子供達も解り合えるようで解らないのかなと、思って読了した。-
2025/11/12
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コメントありがとうございます☺
いろんな本乱読です。
私も少し医療関係なんで、いいね押しましたコメントありがとうございます☺
いろんな本乱読です。
私も少し医療関係なんで、いいね押しました2025/11/12 -
Erikoさんへ
オイラもER的な救急の夜間受付と、三次救急の夜間受付をかなりの期間やりましたよ。
ちょっと疲れてしまったけど…。Erikoさんへ
オイラもER的な救急の夜間受付と、三次救急の夜間受付をかなりの期間やりましたよ。
ちょっと疲れてしまったけど…。2025/11/13
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どうしようもなくままならなかった。
自分の価値観と他人の価値観が出会う時、その違いを尊重できるようにお互いの世界に寄り添えればいいのだけれど、大切に思う人程、その違いにゆがみを生じさせてしまう。
正論と正論のぶつかり合いほど疲れるものはない。
でもそれは不幸なことではないような気がした。
ままならないことに向き合う時、いろんな形の世界とぶつかりながら本当に譲れないものが見えてくる。
人はその信念を頼りに正しいとも間違っているとも言えないこの世界に折り合いをつけていくんだろうな。この世界はどうしたってままならないのだから。 -
テクノロジーとヒトのあり方についての思考ゲーム。
どちらが正しいと言いきれない二項対立。
「レンタル世界」
かりそめの人間関係vsさらけ出しあった人間関係
雄太が先輩の結婚式で見かけた新婦友人の女性(倉持曜子=芽衣)は、新婦の真の友達ではなく「レンタル友達」だった…。
芽衣に惚れてしまった雄太は、芽衣と「本物の人間関係」を築きたいと奮闘するが…。
「本物の人間関係」って何だろう?なかなか深い話だ。
僕はあまりさらけ出すことが得意ではないので、「レンタル友達」や「レンタル彼女」もそんなに悪いことではないと思った。自分が使うかどうかは別として。
「ままならないから私とあなた」
人間性と徹底した合理主義の格闘、せめぎあい。
合理性を追求して、無駄なものを削ぎ落としていく天才薫と、人間的なものを合理性によって省くべきでないと考える平凡な雪子。徐々にすれ違っていくふたり..を描いたSF小説。
自分が好きなように、人生をコントロールしたい。でも、ままならないことがあるから、私とあなたは別々の人間でいられる。
読み終わったあと、タイトルがことのほか強く心に響いた。
朝井リョウさんはやっぱりすごい!
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思い通りに行かないからこそ分かる、自分の立ち位置と他人との関係性。これまで出来ないことが出来るようになった、分からないことが分かるようになった、そんな成長過程ってとてもワクワクしますよね。
ままならないことがあるかも知れないけども、誰かと重なり合ったとき、何かの発見や影響、自分自身では引き起こせない感情の揺らぎを生み出すことが出来る存在になっていたいです。
自分なりの試行錯誤で漸く見つけ出した答えにあるのは、画一的な正しさではなく、その人らしさが溢れる尊さであると思います。 -
朝井先生…!
かのレンタル彼氏と全面対決して、めちゃ刺激受けて、余す事なく参照しちゃったんすね!!風と共にゆとりぬではお尻だけじゃなくそんなことまで赤裸々に語っていたとは…
正反対のふたりの不思議な友人関係を軸に、現代人に生き方について思考を投げかけるような作品、という感じでしょうか。いや…そんな浅慮じゃないんだろうけど…
勝手な妄想だけど、朝井先生は勝気というか、気骨ある女の子が性癖ですよね?
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Audibleにて拝聴。
いや、本当にままならない。
効率的、非効率的で物事を判断しがちなカオルと、真逆な考え方・生き方をするユキコ。カオルは、そんなユキコとずっと仲良くしている事、ユキコの夢を叶えであげたいと突き進んでいる事に、「意味」を見出していたのかなぁ…? -
朝井リョウさんの作品は3冊目ですが、人間関係で必ず起きる『価値観や考え方の違い』を描かれており、日本全国探したら同じような悩みを持ってる人がいるんじゃないのか。とにもかくにも同情・共感しかなかった。
『レンタル世界』と『ままならないから私とあなた』に出てくる登場人物は、合理的主義者で「すべて無駄」と割り切るのに対し、「すべては体験や努力に基づく」という考え方なんですよね。全く持って正反対。
わかります…自分は両方バランスよく持ってる(はず)なんで、登場人物の考え方や行動は理解できる。
お互いに産まれも育ちも環境も違う。価値観や考え方が同じと付き合うと思うが、
薫のように手にしたタブレットがきっかけで、学校の黒板を見なくてもタブレット一つで勉強できる効率良さや、情報の取捨選択が正だと思ってしまう…などと、あるきっかけで考え方がコロリと変わってしまう。
いくら親友・恋人になりたいと思っていても、相手がそんな考え方じゃ『ままならない』。だけど、それでも相手を変えたい気持ちがあって一緒にいたい。
人間関係の難しさって、
私色に染めたい傲慢な部分が出てしまうからかな。
染まるかっていうと染まらないだよね。 -
収録されていた「レンタル世界」の方が個人的に好き。題材が体育会の友情と作られた人間関係というものが自分に身近だったからかもしれない。
表題作も同じだが、相対するものを上手く対比させている。「レンタル世界」は築き上げた人間関係と作られた人間関係。「ままならないから私とあなた」は、人間味と合理性。
友人の薫が「合理性によって省かれる人間的なものはいっぱいあるかもしれないけど、これまでなかった新しいものに人間的な何かが宿る。」はその通りだと思った。
対極なものを比べるとき、良い悪いではなく、どちらの意見の良さも受け入れることが大切だと思う。受け入れた上で、都度自分の中でバランスを自分なりに考えたり、変えることができる人になりたい。
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めちゃくちゃ考えさせられる話でした。
2作とも価値観がテーマなのかな?と勝手に解釈しました。
価値観は本当に人それぞれで、それぞれを受け入れあって生きていかないといけないなと
自分が見ている世界がみんな同じと見なしてはいけないとしみじみと思いました。
みんなが読むべき本だと思う。
朝井リョウは本当にすごい。毎回人生何周目?って思っちゃう。語彙力ないけど本当に良いです!!
個人的にはレンタル世界の方が刺さったかな。
小出さんの解説も良かったです〜
著者プロフィール
朝井リョウの作品

朝井リョウさん、オイラも大好きでデビュー作からほとんど読んでいるはずが、この作品はエアポケッ...
朝井リョウさん、オイラも大好きでデビュー作からほとんど読んでいるはずが、この作品はエアポケット!
アップありがとうございます♪