- 文藝春秋 (2019年4月10日発売)
本棚登録 : 43人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167912581
作品紹介・あらすじ
好評シリーズ最新書き下ろし、第4弾!
武家の妻女風の女が、名前も家も、昔のことも分からない状態で寺に保護された。だが久蔵の手下が見張りにつく中、女は姿を消した。女は何もわからない〝ふり〟をしているのではないか――。一方、仇討免許状を届け出た若い侍が、武家の妻女を探していた。侍は元宇都宮藩藩士で、兄を朋輩に斬られ、その敵を討つつもりだという。そしてその兄の妻こそが、何もわからないふりをしていた女のようだ。
だがその頃、その女は敵であるはずの男を探し当て、そこに身を寄せていた。
はたして事の真相は、そして女の目的は何なのか?
息詰まる展開の「新・秋山久蔵御用控」第4弾!
感想・レビュー・書評
-
秋山久蔵御用控シリーズの34作目
返討ち ー 新・秋山久蔵御用控シリーズの4作目
2019.04発行。字の大きさは…大。
このシリーズは、毎回楽しみにしている。
4話からなっており、読みやすく一気に読んでいる。
2019.05.27読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安定の秋山久蔵と愉快な仲間たち
趣味のように犯罪を懲らしめ非道な目にあう者たちを助ける
金持ちの道楽みたいなシリーズです -
藤井邦夫 著「返討ち」(2019.4)、新・秋山久蔵御用控シリーズ№4、裏の顔、返討ち、親父橋、俄狂言の4話。相変わらずの安定さ、おなじみのキャスト、テンポがよく、情けが身に沁みます。裏の顔は情けない男の話。返討ち、武家の女、早苗の哀しい生き様。親父橋、これこそ藤井作品だと膝を叩きました。柳橋の二代目、幸吉がおくみ(亭主が怪我、小さい娘のため夜鷹になってお金を・・・)に1両をお礼として渡す場面、それを称える雲海坊、良かったです。俄狂言は馬鹿な金持息子の話、興ざめします。
-
第四弾
短篇四話構成
第三話のみ題名と内容が想像つかないが -
4話からなる。
「裏の顔」――金貸しの藤兵衛は、小僧時 自分がいじめた清五郎の昔を騙って、同情を集め、苦労人を装い商いをした。
清五郎は、自分をイジメた藤兵衛を今でも思い出し、仕返ししてやりたい思いが、、、、
人徳があるように思われた藤兵衛には、汚い一面があったのだ。
「返討」は、記憶障害を装った武家の女 早苗。そして早苗の斬られた小嶋裕一郎の弟 小嶋又七郎が、坂本蔵人を仇討ちの為に追うのであるが・・・
小説的には、早苗と蔵人が、好き同士であったのを、親の意思で、小嶋家に嫁いだのだ。
戦国時代の政略結婚では、無いけど、江戸時代も、それに近い物があっただろう。
裕一郎にしても、自分に愛情を持たない嫁を持ったことは不運であり、そし怒りぶつけた、相手に切られてしまうという悲運。
早苗や蔵人にしても、何故、その時に一緒に逃亡しなかったのか?
裕一郎の弟 又七郎にしても、突然の兄の死に、敵討ちで、お家存続をしないといけない身になってしまう。
早苗にしても、一人がっての所があり、そして蔵人も、勝てる相手に、早苗を思ってか、後追い心中。
命を粗末にして欲しくないなぁと、思ってしまった。
「親父橋」――橋の上で、逢った女が、証言してくれなかったら、伊佐吉は、殺人と100両をぬすんだ罪をかぶせられることになったのだ。
その女は、夫のケガと娘の為に、身を売ろうとしたのを、恥たのだが、証言をしてくれた。
最後の母子が、手をつなぎ、楽しそうに会話しながら歩いていく姿で、安心感が、溢れた。
「俄狂言」――どこにでもいる事だろう。
親は自分の子どもに甘いのだが、、、ここまで、甘くなり、そして、その親の甘さを当たり前のように譲受した息子のあほさ加減に、お仕置きを・・・と、思ってしまった話である。
アッという間に読めてしまった。
著者プロフィール
藤井邦夫の作品
