小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 31
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167912666

作品紹介・あらすじ

家庭料理の世界に「カツ代前・カツ代後」と言ってもおかしくない旋風を巻き起こした料理研究家・小林カツ代。没後五年経っても、そのレシピは忘れられることなく各家庭で生き続けている。「家庭料理のカリスマ」と称される天性の舌は、一体どのように培われたのか。TV番組「料理の鉄人」で勝利をおさめ、日本中に知れわたった「肉じゃが」を始め、時代を超えて愛される伝説のレシピとともに描く決定版評伝。

感想・レビュー・書評

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  • 一斉を風靡した料理研究家の小林カツ代の生涯を描いた一冊。
    私も「きょうの料理」やレシピ本、またエッセイを読んだ一人だ。
    私が小林カツ代の存在を知った時にはすでに料理研究家として有名になっており、また「料理研究家」という言葉も普通に使われていた。
    しかしこの本で「料理研究家」という言葉が小林カツ代が世に出た頃にできた言葉だということを知った。また家庭料理を料理番組やレシピ本として紹介した草分け的存在でもある。
    主婦という立場から日常の料理、日々の生活の中での工夫や働く女性を助ける「時短」「簡単」レシピを紹介した最初の料理研究家とも言える。
    しかし彼女の人生は仕事が充実して自身の活動が広がる一方、昔ながらの家庭生活を基盤とする夫との生活と折り合いがつかなくなる。また最晩年で病に倒れ、活動は中断、9年間の闘病の末そのまま永遠の眠りにつく。また息子で料理研究家であるケンタロウも事故でその活動は中断したままである。
    家族を幸せにする「家庭料理」を提案し続けながら、自身の家庭は……。これは彼女の責任でもなんでもない、運命のいたずらとも言えるものだろうが、本人も心残りの最期であったろう。

  • 日本を変えた女。

  • 単行本で既読。

  • 小林カツ代が結婚するまで料理をしたことがない、という話は知っていたけれど、なぜそんな彼女が革命的な料理研究家になれたのかが不思議だった。積年の疑問に、本書は答えてくれた。

  • テレビを見ない私が小林カツ代のことを知ったのは筑摩書房の雑誌『頓知』で秋山祐徳太子に肉ジャガの作り方を伝授する記事。合理的でおいしそう、それでわたしの肉ジャガも小林カツ代流になった。

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著者プロフィール

1977年、佐賀県生まれ。ノンフィクション作家。高校卒業後、博多の屋台で働きながら、地方紙や週刊誌で執筆活動を始める。18歳で上京後、常にフリーランスの取材者として、『AERA』をはじめ、雑誌・ウェブメディアを中心に社会問題や食文化に関するルポルタージュを発表し続けている。著書に『奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」』(朝日新書)、『最後の職人 池波正太郎が愛した近藤文夫』(講談社)、『小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る 』(文春文庫)、『マグロの最高峰』(NHK出版新書)、『「き寿司」のすべて』(プレジデント社)など。

「2021年 『本当に君は総理大臣になれないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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