17歳のうた (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167912796

作品紹介・あらすじ

高校進学を諦め、舞妓になった彩葉、漁師の生き方に憧れる留子、ヤンキー中間に一目おかれるマリエ、家業の神職を継ぎたい千夏、売れないご当地アイドルみゆき、次から次へと押し寄せる人生の選択肢に彼女たちが選んだ道とは――。まぶしくてちょっと甘酸っぱい5人の少女が紡ぎだす、地方発青春エンタテインメント。

解説は、映画「少女邂逅」でバルセロナ・アジア国際映画祭監督賞を受賞し、いま最も注目される若手映画監督の枝優花さん。

カバー写真も、枝さんの撮り下ろし作品です。モデルは、女優の河合優実さんと2019年ミスIdコンテストグランプリの友望さん。

みんなの感想まとめ

青春の甘酸っぱさと成長の葛藤が描かれた短編集では、地方都市でそれぞれの夢を追う少女たちの物語が展開されます。彼女たちの選択肢は多様で、舞妓や漁師、神職、ヤンキー、アイドルといった個性的なキャラクターが...

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。それぞれに地方都市で暮らす女の子が主人公として登場する。
    ずいぶんしっかりした少女達だと思いながら読んでいたが、しっかりしていると自分で思っているだけで年相応、または年よりも幼い考えをしていた自分を思い出して少し恥ずかしい気持ちになった。
    もし今の私の年齢である33歳の女性が登場する短編集があったとして、それを未来の私が読んだら、また同じように昔を懐かしみ少し恥ずかしい気持ちになるのだろうかと思った。

  • 歌へのこじつけ感、、17歳にしては物分かりもいいし前向きすぎて、現実感がなかった。

  • 5つの短編集。17歳という子どもと大人の狭間にいる少女たちの物語。(そもそも、「少女」という言葉は何歳の女性まで使っていいのだろうか。でも、20歳過ぎたら大人の女性だしな。あ、成人は18歳になったから、18歳以上は大人なんかな)
    この5編、それぞれ地方で生きる主人公たちで、方言がたっぷり入っている。作家さんは方言を調べ尽くすのだろうか?東北の言葉とか、けっこう難しいと思うけど、博多弁も難しいと思う(関西人の感想)。
    でも、その方言がね、地元で生きてきた人間が、地方に残るべきか、それとも都会や他の地域へ行くべきか、将来の進路に悩む姿にリアルさを増し加えていると言える。
    また、この短編のタイトルは全て昔の洋楽のタイトル。わたしはあんまり洋楽を知らないので(メロディとかは知ってるけど、歌詞の内容まで知らない。つまり、英語が分からんってことです)、それぞれの洋楽の歌詞を知ったうえで読むと、感じるものが全然違うのかもなあと思った。ちょっともったいないことしたかも。

    一応、5編のタイトルと舞台となった地域を。
    「Owner of a Lonely Heart」(京都)
    「Hero」(青森)
    「We are the Champions」(福岡)
    「Changes」(和歌山)
    「I Want You Back」(山形)
    具体的にどこの府県かまでは出てこないけど、その地域の地名が出てきたり、地理的な説明や文化、祭りなどが出てくるので、そこから判断。

    ちなみにわたしは、「Hero」と「Changes」が好きやな。で、福岡はやっぱり怖いなと思ってしまいました(笑)。

  • 17歳、女子高生というよくある設定と見せかけてこの作家はやはり意表を突いてくる。中卒で祇園の舞妓の修行に出る東京の子女、青森(大間かな?)のマグロ漁師に憧れる剣道女子、平安時代から続く紀州の神社の娘に加え、今どきの福岡のヤンキーと山形のご当地アイドルを組み合わせた5篇。いっそのこと47都道府県を制覇するまで息長く書き足していって欲しい。

  • 枝さんのあとがきに納得
    私も、もう5年で、あのときの気持ち鮮明には思い出せないけど
    17歳の1年が人生の中で何て特別だったんだろうって18になる時ぐらいに考えてたな
    17歳の日々が永遠に続けばいいという言葉は毎日思っていたことで、楽しいのに、終わりがあるのが苦しかった

  • 東2法経図・6F指定:913.6A/Sa29j/Ishii

  • 著者の本を読み続けています!
    以前もあったのですが、読まなくても良かったかもと・・
    本題を見て、17歳という懐かしい年代を思い出していました。
    全ての内容ではないのですが、私には想像も出来ない出来事だらけ・・
    暴力的な表現が無ければ勉強と思うのでしょうが、実際にもあることなのでしょうか?

  • 5人の女の子が主人公の短編集です。
    彼女たちはそれぞれ舞妓、漁師の娘、ヤンキー、神社の娘、ご当地アイドルで、住んでいる所や境遇が全然違いますが、共通しているのは全員17歳であること。
    なにげない日常を過ごす中で親しい人との別れで悩んだり傷つくこともありますが、それでも自分の意志をぶつけて前に進んでいきます。

    また5つのお話は70~90年代の洋楽の名曲がタイトルになっていて、作中にも登場するのが特徴です。
    実際にその5曲を歌詞も見ながら聞いてみましたが、どれも歌詞が物語とマッチしていて主人公を応援するような曲でした。

    子どもから大人になっていく難しい時期が丁寧に描かれていて、読み終えると爽やかな気持ちになりました。
    自分が17歳の時にどんな風に過ごしていたか、思い出して読むと面白いと思います。

    図書館スタッフ(学園前):うに

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410006054

  • 甘酸っぱい青春エンタテインメント。

  • 地方都市で生きる五人の17歳の少女たちが、大人になるために選択した瞬間。まぶしくてちょっと甘酸っぱい青春エンタテインメント。
    あらゆる可能性をもっている十代の少女たちも、本人は閉塞感に悩まされている。しっかりとアドバイスできる大人がいればよいが、現実はそんなに甘くない。それでも本作に登場する少女たちの決断は、大人の私たちが見習うほど見事の一言。とても痛快。

  • 主人公たちと同世代の若い人にも面白いと思いますが、自分を見失いかけている大人の人たちに、一歩を踏み出す勇気をくれる一冊でもあると思います。
    自分が何になれるかわからないし、何になりたいかもよくわからない。何かになったからといって、それがいいことなのかどうかもわからない。そもそも自分が何なのかがわからなくて、気分が重くなる。でも、何かにはなろうと、もがいている。17歳のときの、そんなモヤモヤした思いや感覚が蘇ってくる短編集でした。

  • 17歳って、中途半端な年頃だ。
    なんでもできるような気がして、何もできなかったり、思う以上に自意識過剰だったり。

    本当に困った年頃。

    でも、そんな年代をがむしゃらに生きてるのも、事実。

    自分の17歳のときを思い出して、小さく、がんばれよ、と呟いて読み終わった。

  • 【地方都市に生きる17歳の少女たちを描いた短篇集】舞妓、アイドル、マイルドヤンキー。17歳のそれぞれの生き方。大人でも子どもでもない少女の心情を鮮やかに切り取った5つの物語。

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著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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