- 文藝春秋 (2019年5月9日発売)
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感想 : 56件
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784167912802
感想・レビュー・書評
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矛盾、繊細、欺瞞、嫉妬、ついでにブラコン。
10代の支離滅裂な感情をストレートに表した作品。
本当の自分を見つけられなくて、他人の感情を勝手に想像して自分が形作られていく。
これは宇宙人・女子高生の内を表現した傑作だと思う、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30数ページ読んだところで挫折…
自分がもっと10代に共感できる人間だと思ってました
ということは嘘つきではないってこと?
最後まで読んでない人間が何か言う筋合いないですね -
何年かぶりに読んだけれど、当時と今とを比べても変わらず切っ先の鋭い言葉を突きつけられているような感覚だ。
彼氏(ではないけれど)、友人(ではないけれど)、兄、兄の婚約者(ビッチ)、兄の親友(自殺志願者)、全方位に敵。過激で、極端で、むきだしの女子高生の頭の中。私も17歳の時は不機嫌そうな顔でずっとこんなことばかり考えていたような気がする。からあげはおいしい。
それにしても、あの頃の全速力で駆け抜けるような時間のことを今の私が大人ぶって「なつかしい」なんて言って懐古したらやっぱり怒られるのだろうか。「は?きも。お前に私のなにがわかんの?」
今の私と、過去の私は、たしかに限りなく他者だ。だって未来の私も今の私からはそうであって欲しいし。 -
感情の勢いがすごかった。こんなにも感情だらけの小説ってあんまり読んだことがなく。慣れるまでに時間がかかった。共感できる!という部分より10代の頃って感情の波がすごかったなぁと思いながら読んだ。…があとがきでやられたなと思った笑
★感受性が強いのは若い人間だけれど、感受性を尊重したがるのは大人ばかり。
★昔思ったことをいつまでも大事にしまいこむそれは何。そんなものは生命維持には無関係だって言うことを、忘れちゃうんだろうな長生きしたら。
★「てゆうかなんで傷つくことをリスクみたいに言うの?傷つくことは何のマイナスでもなくただの感情でしょ。しかも一瞬だけの。それって生まれた時から最初から、必要経費として計算に入れておくべきじゃないの?体育で怪我に怯えて見学してたら怒られるよ。傷つくの当たり前じゃない。それを必ず避けるべきリスクみたいに言うのは何なの」
★自分の知っている範囲でしかものを言わないなんて傲慢じゃない?
★過去のきみは、きみの所有物ではない。
★懐かしさと言う言葉ですべてを曖昧にして、そしてわかったつもりになるなら、それは自分への冒瀆だって、気づかなければならない。 -
これはすごい。
この最果タヒさんは詩人でもあるが、だからか、唐坂カズハという17歳の主人公の独白のような小説は、今まで読んだことがない形で鮮烈だった。
主人公はかつてのタヒさんを投影しているのだろう。
10代はともすれば、神経が皮膚から飛び出ているかのように鋭敏で、けれど言葉を見つけられない…この本を読んでほしい。2019.6.8 -
仕事に疲れて会社で泣いた。
すごく嫌いな上司がいる。
意欲はないがお金は欲しい。
部屋が汚い。
本がたくさんある。
部屋の家電は姉のお古のポンコツ。
友達が少ない。
好きな人がいる。
何かを伝える時にいい言葉が見つからない。
人に気を遣いたくない。
でも1人じゃない。
どこかへ連れ出してくれる人がいる。
私のどこかがおかしくなっても
1人にはならない。
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心に刺さる言葉がいっぱいだったけど、逆に多すぎて響かなかったな
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さっきまで心を荒らしてギザギザハートだったのに唐突に周りの人が愛おしくなる瞬間、十代だけだったかも。だって23歳だもんこうゆう振り返り方するよ
最果さん甘いものへの絶対!信用!がすごい -
最果さんの才能に酔う。
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エッセイのほうが好き。最果タヒさんの言葉が直球にドーンと伝わってくるから。
「過去のきみはきみの所有物では無い。」
そうそう、そうなんだよ。時間は地続きなのに昔の私は私であって私で無いような気がしてる。むしろ、違うんだと思いたい。10代にとらわれるな、過去ってどんどん美しく重くなるから嫌だよね。未来に続く今しかないんだ。だから今日も前を向いて生きる。過去の積み重ねのうえに立ちながら。 -
高校生特有の自意識の感じ。独りよがりの悲しさも恥ずかしさも全部含めて青春だな〜。なんて、当事者は思えないんだよな。ハッとする文章が多かった。あとがきもよかった。色々なものに必要以上に抗って、生きて行く姿がまたいいんだよな、なんて思っちゃう。
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わからないようでわかる、でもわからない、地の文の表現が素敵でした。忘れていた青春のことがそんなものもあったなと懐かしくなりました。過去のこととして忘れているけれど。今ここにいる私を受け入れてあげたい、そんな作品でした。
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ライ麦畑でつかまえてを思い出したよ。1人称でひたすら喋ってるのは苦手だ。ってか俺が十代の頃はこんなじゃなかったなぁ。共感って難しい(笑)そしてやっぱり俺は感性が欠落してんのかなとか思う。
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初めて読んだ最果タヒさんの本。
まず、冒頭の10代の頭の中を表現したようなとっ散らかった表現が面白い。
どこにでもいる高校生のとある生活の一部を切り取ったようでした。10代の上手く言葉にできないモヤモヤや葛藤をリズム感のある言葉で表現された本でした。
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2020年9月
ぎゃーー!なんて不毛な十代を送ってきたんだ、わたしは!!!
1番パワーのある時期に全くくだらないことにつっかかり、勉強も青春的な何かもせず…うわーーん。
なんて、自分の頭をガシガシかきむしりたくなる。
でもこれが十代ってやつだった。
あとがきの「私は、今の私以外何一つ自由にはできない。過去の私は、正しくは私ではない。」にただただ頷くことしかできない。 -
タイトルを見つけた瞬間買おうと決めた。
メインの女子高生の考え方に本当に共感した。
的はずれなことを言うかも知れないが、冷めた感情を持ちならが生きるのも1つの生き方だと思えた。
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十代が終わる寸前に読めてよかった。
まだ思春期が終わっていなかったので安い同情とかが嫌で嫌で仕方なかった。
過去の自分もそんなことがあったよとか、自分の型に当てはめて私だけの悩みを勝手にカテゴライズしないで! と思ったときに嫌だよね、ところでそんなことより星がきれいだよっていってくれますように。
著者プロフィール
最果タヒの作品
