マチネの終わりに (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 335
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167912901

感想・レビュー・書評

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  • わたしというやつは、つくづく恋愛小説を読むのに不向きな人間だなぁと実感。

    たぶん、大人の恋愛小説の名にふさわしい、ものすごく美しくて崇高な物語なのだと思う。
    哲学的で、印象的な言葉もたくさんあった。
    (恋愛というより人生を生きる上でアドバイスになり得るような素晴らしい言葉たち)

    でも、どうしても、わたしはこの作品の世界の誰の言動にも共感できなくて、少し寂しくなってしまった。

    共感できないからダメではなくて、この作品が素晴らしいことはちゃんと理解できるのだけれど、恋愛小説というジャンルでキャラクターの誰にも共感できないのは読み進める上で結構苦痛なのだなと勉強になった。

    人間誰しも弱いところはあって、もちろんずるいところもある。それにしても登場するやつらがどいつもこいつも弱すぎじゃないだろうか。
    あまりにも身勝手な人が多くて、でもだからこそ人間くさくて、大人だからこそいろんな足枷が二人を遠回りさせたのかなぁと思いました。

    というか、それで、この二人、どうするんだろうね。

    この二人(というより全員)を反面教師に、家族や恋人を大事にする方法を改めて考えさせられた。自分を見つめ直すいい機会になりました。





  • <文庫化再読>‬
    ‪天才ギタリストと国際ジャーナリストの切ない恋。中盤の三谷の行動が醸し出す緊張感、最終章の余韻は何とも言えない。映画化にあたり、薪野=福山雅治、洋子=石田ゆり子を想像して読んでしまうのは仕方がない。三谷を誰が演じるのだろうか。‬

  • こんなに切なくて苦しくて美しい恋愛小説は久しぶりに読んだ。自立した男と女の、運命としか名付けようのない物語。

  • 付箋を 貼って覚えておきたい言葉、表現がたくさんあり、その表現によって物語世界にどんどんのめり込んでいった。何度も出てくる「未来は過去を変えられる」をそれぞれが体感していくところはずっと読んでいたい!と思うほどだった。
    あと、フィリップの番外編が読みたい。

  • ゆっくり読むつもりが2日で一気に読んだ。現在の行動によって過去は変えられる、というテーマだったので、物語の前半が、後半の話が進むことでどのように変えられるのだろう?と気になり、引き込まれていった。
    途中からとにかく女マネージャーの行動や発言が不快で、物語の都合上仕方ないのかもしれないが、とにかく本当にウザかった。著者もなんとかこの女が悪に見えないよう配慮しているようだったが、無理があった。

  • 文庫化。
    映画も公開されるそうだ。確かに映像が映えそうな内容だった。
    恋愛小説は、ここのところ殆ど読んでいなかったのだが、久しぶりに読むと面白い。

  • 【十一月映画公開! 大人のベストセラー恋愛小説】クラシックギタリスト・蒔野と国際ジャーナリスト・洋子。 四十代に差し掛かった二人の切なすぎる恋。平野啓一郎のベストセラー作。

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著者プロフィール

平野 啓一郎(ひらの けいいちろう)
1975年、愛知県蒲郡市生まれ。生後すぐ父を亡くし、母の実家のた福岡県北九州市八幡西区で育つ。福岡県立東筑高等学校、京都大学法学部卒業。在学中の1998年、『日蝕』を『新潮』に投稿し、新人としては異例の一挙掲載のうえ「三島由紀夫の再来」と呼ばれる華々しいデビューを飾った。翌1999年、『日蝕』で第120回芥川賞を当時最年少の23歳で受賞。
2009年『決壊』で平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2009年『ドーン』で第19回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2017年『マチネの終わりに』で第2回渡辺淳一文学賞、2019年『ある男』で第70回読売文学賞(小説部門)をそれぞれ受賞。2014年には芸術文化勲章シュヴァリエを受章した。『マチネの終わりに』は福山雅治と石田ゆり子主演で映画化が決まり、2019年秋に全国で公開予定となっている。

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