アンバランス (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年6月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167912987

感想・レビュー・書評

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  • 本当にそうゆうトラウマ?はあるのかな。惨めになる奥さんの気持ちも辛い。奥さんも太って醜いおばさんになれば大丈夫!!と言いたくなった。読みやすくて一気読みだったけど、最後が…んーーーー。

  • 加藤さんの長編、久々に読んだ。
    この夫婦は最後どうなっていくんだろう。続きが知りたかったけど、この終わり方がよかったのかも。
    急に突き落とされた絶望から、歪なまま、少しずつ日常に戻っていく。そして最後、バランスを崩し音を立てて崩れていく。この中で揺れ動く心情の表現が素晴らしかった。

  • 自分に重ねて、
    吐き気がするほど、
    身に染みる話だった。

    大好きだよ。君しかいない。
    と、言うのに、
    欲情されない辛さ。

    「不能」を責める事は
    パートナーであれ、タブー。

    自分の知らないところで
    "気持ちは無い浮気"をされる裏切り。

    それならば。と、
    自分も暴挙に出ざるをえない、
    心の切迫感。

    読み進めながら、なぜタイトルが
    「アンバランス」なのか、
    度々考えていたけれど、
    最後のP204以降、ラストまでの
    築いてきたもの総崩しにする
    主人公、日奈子の叫び。

    「オセロが白から黒になるように。」

    まさに。

    妙齢の女性の心理を描くのが、
    本当にお上手でした。


  • いやそんな10何年も大事な話ほっとかないで早く話しなさいよという…。子なし専業主婦で食洗機やらウォークインクローゼットやらなんやらまである暮らししといてって思ってしまいました。しかも帰宅は深夜、休日出勤出張まである旦那なのにそのあいだなにしてたんだろう…。僻みか?しかし、まったくリアルでないと思えるくらいには歳とったな…。

  • この夫婦はこれからどうなっていくのかな。
    夫婦間は、あの日に醜い太った女が来たから変わったのではないのかもしれないという一文があったが、ほんとにそうだと思う。
    来ても来なくても、些細な出来事をきっかけにこうなったんじゃないかという気がする。
    日奈子の考えることはよくわかる。
    この作者の書く文章は好き。

  • 登場人物が少ない分、終始日奈子の気持ちに寄り添いながら集中して読むことが出来た。

    夫婦間と言えども相手を思いやるが故に話せない、夫婦だからこそ話して行きたい、など色々考えさせられました。

    セックスなんて、しなくても生きていけると思っていた日奈子だったけれど、最後に由紀雄に取ったアクションは本当に切なく、二人のその後が気になるラストは余韻が残る。

    タイトルの「アンバランス」がしっくりと来る作品。

  • 加藤千恵さんは初読み。日奈子のもとにある日、太った中年の決して美人とは言えないオンナがやってくる。そして、オットの由紀雄と付き合っていると話す。日奈子とはセックスできないのに、なぜこの女とはできるのか?由紀雄は愛しているのは日奈子だけで、女とはそれだけの関係だという。由紀雄のトラウマ、愛と性との狭間で日奈子は自分がどうしたいのかわからなくなる。愛されてればセックスレスでも耐えられると思っていたのに、醜い女とはできる。でも、愛されているのは自分。ひょえー、という展開に、自分だったらどうする?とかいろいろ考えました。最後に自分の気持ちを伝えたけれど、この夫婦はどうなっていくのか、先が知りたくなりました。面白かったです。

  • 【夫婦関係の機微を繊細に描く】夫の性的不能でセックスレスだった夫婦。ある日、夫の愛人を名乗る女が妻を訪れる。夫婦関係の崩壊はいつ始まっていたのか妻は悩む。

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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