四月になれば彼女は (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.38
  • (5)
  • (16)
  • (20)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 269
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167913076

作品紹介・あらすじ

胸をえぐられる、切なさが溢れだす――『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の著者が描く、究極の恋愛小説。大反響のベストセラーがついに文庫化!音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。そんな時僕らはどうすべきか?夢中でページをめくった。――新海誠(アニメーション監督)こんな物騒で厄介な小説を手放しで褒めていいのか、わたしは身を震わせる。――あさのあつこ(作家)4月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人・ハルから手紙が届いた。“天空の鏡”ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。だが藤代は1年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。失った恋に翻弄される12か月がはじまる――なぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去ってしまうのか。川村元気が挑む、恋愛なき時代における異形の恋愛小説。“あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。それが、永遠に続くものだと信じていた。”“私たちは愛することをさぼった。面倒くさがった。”“わたしは愛したときに、はじめて愛された。それはまるで、日食のようでした。”解説「失うことの深さ」あさのあつこ

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 会社の子から借りた本。
    何が言いたいのかサッパリ。

  • 本を読んで感動する というのは
    こういう事をいうのかもしれない。

    川村さんの本ではいつも気付かされます
    大切なものの存在について
    この本は愛する事を忘れかけた貴方に読んで欲しい

  • 面白くなーい!

  • 一言で感想を述べれば「とてもよかった」になります。恋愛小説といえば恋愛小説なのだけど、思わずノートしてしまいました。

    ・愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは手に入れないことだ。決して自分のものにならないものしか永遠に愛することはできない。

    ・誰かの気を引こうとするときは、人はどこまでも優しく魅力的になれるんです。でも、それは一時的なものでしかない。手に入れた後は表面的で無責任な優しさに変ってしまう。

    ・ほとんどの人の目的は愛されることであって、自分から愛することではない。

    ・人間は体と心が乖離すると混乱する生き物なの。だから死ぬとわかった時、はじめはその乖離により苦しむ。体が先に弱り、死に近づく。その時が一番苦しい。心が置き去りにされることに耐えられない。でもやがて、心が体に追いつくときがくる。そして並んだ時に安定が訪れると私は思っています。

    ・生きているという実感は死に近づくことによってはっきりしてくる。この絶対的な矛盾が日常の中で形になったのが恋の正体だと僕は思う。人間は恋愛感情の中で束の間いま生きていると感じることができる。

    最初の3つは主人公の精神科医師と後輩医師の会話。4つ目はホスピスの人の言葉。そして最後はホスピスで亡くなった患者(元新聞記者)が書いた小説の中なのかモチーフなのか、いずれにせよそれを書いた元新聞記者の言葉。

    なぜ、大切な人が去っていくのを追いかけることができないのか?その人が去ることで失うもの、そういうものに対するイメージの欠如なのかな。手に入れるところまでは一生懸命なのだけど、一度手に入れて、何となくそれがずっと続くものだと思っていて、でもいつの間にかその当たり前が意識されなくなって、失われることに鈍感になってしまう。あまりうまく言葉にできないけど、何だかとても良かった。

    映像化されるなら、春さんは是非宮崎あおいさんにやってほしい。

  • 2019/8/23
    川村元気さんの恋愛小説。今までにも映画化された物語の作者ということで話題になってたし、面白そうだなと思って読んでみました。
    恋愛小説なんだけどなんだかドライな雰囲気で話が進んでいく…というような印象です。
    主人公がドライな感じだからかなとも思ったりしましたが。
    突然9年前の彼女から手紙が届くところから始まって、現在と過去の主人公を行き来しながら話が進んでいきます。行ったり来たりで途中で訳わかんなくなりそうになることもありましたが、恋愛というのは複雑で、結婚というのはさらに複雑なんだなと思いつつ、幸せというのはなんなんだろうと考えることもできるんじゃないかなと思います。
    扱われているテーマが写真であるので、普段はあまり考えたことのない角度から見たような?描写が多く感じられました。あまーい!みたいな感じの話ではないと思いますが、読んでて引き込まれるような不思議な力があると思います。

  • 愛とは何か
    よく言われる問題だ

    それは大きさも形も目に見えないし
    時に自分の気持ちでさえ確信がつかめない
    よって、ああだこうだと悩んでしまう
    この本は
    一言で言ってしまえばそんな話かな

    冒頭、元カノからの手紙で始まり
    しばらく読み進めても
    シーンが色々変わるので
    何が言いたいのかどんな話なのかわからない

    終盤になって
    「愛は日蝕のようなもの
    あなたの愛と私の愛が重なったのはほんの一瞬
    避けがたく今日の愛から明日の愛に変わっていく」
    「けれどもその一瞬を共有できた二人だけが
    愛が変わっていくことに寄り添っていける」
    ここを読んだ時
    なるほどー!これか!
    これが言いたかったんだな!と思った

    心に残るとても良い言葉だと思った

  • 大人の世界だなぁ。   
    私には程遠い世界。    
    この世界に私は到達できるのだろうか。

  • 恋愛小説ですが、人を愛するとは何なのか考えさせられる内容です。恋は盲目とも言いますが、盲目で片付けないでそこを追求するみたいな事も考えさせられます。今恋をしてて幸せな人は、色んなこと考えちゃうかもしれませんので気をつけて下さい!
    自分には当てはまるところがたくさんあり共感しました。

  • おそらく切ない系の恋愛小説なのでしょうが、私には響かなかった。
    なんかみんなぼんやりしてて、軸がない。
    ただ流されているだけのように感じてしまう。

  • なんとも。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1979年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。18年、初監督映画『どちらを選んだのかはわからないがどちらかを選んだことははっきりしている』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出。

「2019年 『ブレスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

四月になれば彼女は (文春文庫)のその他の作品

川村元気の作品

四月になれば彼女は (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする