- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167913229
作品紹介・あらすじ
PL学園時代の清原和博が甲子園で放った通算13本塁打は、今後破られることがないであろう不滅の記録だろう。この13本は、ただの記録として残っているわけではない。甲子園の怪物に出会い、打たれた球児たちは、あの瞬間の”記憶”とともに、その後の歳月を歩んできた――。
今年6月、清原和博は覚せい剤取締り法違反で有罪が確定した。甲子園歴史館からは清原和博の痕跡が消え、踏み入れてはいけない領域に手を染めてしまったヒーローの名前は世間の表舞台から消えていった。そんな中、甲子園で13本塁打を浴びたライバル全員が、30年以上の時を経て、あえて今、静かに口を開いた。これは、18歳の清原と49歳の清原への、打たれた者たちからの”30年越しの告白”である。13本のホームランが生んだ真実が、ここに蘇る。
PL学園時代の清原和博が甲子園で放った通算13本塁打は、今後破られることがないであろう不滅の記録と言えるでしょう。この13本は、ただの記録として残っているわけではありません。甲子園の怪物に出会い、打たれた者たちは、あの瞬間の”記憶”とともに、その後の歳月を歩んできました。
今年6月、清原和博は覚せい剤取締り法違反で有罪が確定しました。甲子園歴史館からは清原和博の痕跡が消え、踏み入れてはいけない領域に手を染めてしまったヒーローの名前は世間の表舞台から消えていきました。そんな中、甲子園で13本塁打を浴びたライバル全員が、30年以上の時を経て、あえて今、静かに口を開きました。これは、18歳の清原と49歳の清原へのメッセージであり、敗れた11人の男たちの”30年越しの告白”です。
カバーに掲載した金属バットは、1985年夏、決勝で2本のホームランを放ち甲子園の怪物を「伝説」にした現物です。13本のホームランが生んだ真実が、ここに蘇ります。
感想・レビュー・書評
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本来、甲子園の伝説としてあるべき逸話が、覚醒剤で逮捕された清原がいたから出来た物語としてしまった事が1ファンとして悔しい。
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著者の鈴木忠平さんの筆力がすばらしいです。落合を描いた「嫌われた監督」同様に、掘り下げるテーマがいい。読み終わった後、清原の全ホームランが見たくなること必至。次回作も楽しみな作家です。
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甲子園で、清原にホームランを打たれた人たちの物語。
83年から85年にかけ、彼は甲子園で13本のホームランを打った。
打った清原も、打たれた投手達も、等しく年を重ねた。
「歓声が止んでも、スポットライトが消えても、人生を歩んでいかなけれびならない。」
あとがきには、そう記されているが、もとより歓声ともスポットライトとも無縁に生きてきた。
それでも、同じ時代に生きてきたせいか、その頃の自分を思い出したりしつつ、なんだか感慨深く読めた。
野球は、スポーツは、わかりやすく、ドラマチックなのかもしれない、とも感じた。
とりとめない感想になってしまった。 -
覚せい剤で逮捕されてしまったが、自分は清原が好きだった。有名人のスキャンダルが報道されるたびに、その内容とこれまでの功績は分けて考えてほしいなと思う。圧倒的な存在でありながらも普通の高校生だった清原。野球を通じて対戦して交流したそれぞれの思い出は本当に一生ものだったんだと、どのインタビューを読んでも思った。
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ホームランを打たれた人、全員のインタビューって企画が面白いけど、みんながみんな清原を意識して、対戦して、打たれて、とドラマの様な内容。高校時代に何も考えずに生きていた自分がちと恥ずかしくなる。清原が薬中でなければもっと盛り上がったと思うが、これを読んで清原の再生に少しは寄与したのかと思う。清原は好きではないが高校時代の清原はいい奴だったのがよくわかる。
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ラジオで何度も紹介されてたので読んでみた。高校野球シーズンに胸熱。あの時清原和博に打たれ負けた悔しさや涙がその後の人生において宝物となった、その邂逅は努力してその場にたどり着いた者たちにしか味わえない栄光なのだ。
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対戦するまでの経緯、対戦前の清原和博に対しての気持ち、対戦後のそれぞれのストーリーや清原和博に対しての思いが書かれていて、読みやすかったです。
著者プロフィール
鈴木忠平の作品





