赤毛のアン (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784167913243

作品紹介・あらすじ

美しいプリンス・エドワード島で愛されて成長していく少女アン。幸福感あふれる名作の日本初の全文訳。

訳文は、お茶会のラズベリー水とカシス酒、アンの民族衣裳、スコットランドから来たマシューの母など、モンゴメリの原作に忠実に、全文を、みずみずしく夢のある文章で訳した真実の物語。

巻末の訳註では、作中に多数引用されるシェイクスピア劇など英文学と聖書の句、スコットランド系アンとアイルランド系ダイアナなど登場人物の民族、19世紀カナダの衣食住、キリスト教、草花とハーブをくわしく解説。

口絵には、リンド夫人が棒針で編むキルト、アンとマシューが初めて出逢う駅のモデル、マシューが愛するスコットランドの薔薇など、物語に描かれる品々や場所の写真を11点掲載。

松本訳の旧訳『赤毛のアン』の訳文と訳註を、全面的に改稿した新訳!
児童書でも、少女小説でもない、大人の心豊かな文学『赤毛のアン』。

感想・レビュー・書評

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  • 過去、何度この本を手に取ったことか。
    そして何度、読まずに図書館に返したことか。
    買ったこともあるかもしれない。どうしても何故か途中で読むのを諦めてしまい、読了したことはない...。何故なの?!
    ...でも今回人生初めて!?読了してみて、その理由がなんとなく分かった気がする。

    有名なアニメがあるから、もちろん児童文学だよね、読み易いよね、という入り口がそもそも間違っていた。この本の内容は難しいんだ。古典的表現も入っているし、英語の原文なんてもっと読みにくそう。

    アンという明快なキャラクターがこの話を包んでいて気付かなかったが、この話も時代背景、名前の付け方、一言一言にすごい深みがある。この新訳の本には、巻末に100ページほどの訳者さんのノートが付いてるが、これを参考にしながら読み進めると、アンの物語がこれまでのイメージと全く変わる。通常ならスルーして読んでしまうところにこんな解釈があったのねーと感心感動。

    若い時にも読んでおけばよかったな〜。
    アンの目線じゃなく、まさかのマリラ目線で読むことになろうとは。
    お母さん悲しいやら嬉しいやら、読んでて感情が上下して困っちゃったよ(^^;)
    でも読んじゃうよ、さあ、続き続き!!

    • へぶたんさん
      『かなぶんおじさん』『アルマジロ物語』
      図書館にあったら間違いなく借りますよ笑

      あしながおじさんは多分1ヶ月後ぐらいに借りるかも〜♪これま...
      『かなぶんおじさん』『アルマジロ物語』
      図書館にあったら間違いなく借りますよ笑

      あしながおじさんは多分1ヶ月後ぐらいに借りるかも〜♪これまた違う本なんだなあ( ̄ー ̄)ニヤリ
      2024/11/08
    • ひまわりめろんさん
      うーん、まぁこれ以上続けたらいつかは当たるだろうから、このくらいで勘弁してやるわ!覚えてろよ!レビューあげたとたんに「だと思った」って言いに...
      うーん、まぁこれ以上続けたらいつかは当たるだろうから、このくらいで勘弁してやるわ!覚えてろよ!レビューあげたとたんに「だと思った」って言いに来てやるからな!(捨てゼリフ)
      2024/11/08
    • へぶたんさん
      聞き捨てならぬ捨てゼリフ!
      受けてたとうやないかい!いつでも待っとるわ!

      …いや、今カレー作りながらめっちゃ笑ってるんですけど笑笑
      聞き捨てならぬ捨てゼリフ!
      受けてたとうやないかい!いつでも待っとるわ!

      …いや、今カレー作りながらめっちゃ笑ってるんですけど笑笑
      2024/11/08
  • ブクログスタッフの上半期ベスト本に入っていた、松本侑子訳の『赤毛のアン』を読んでみました。スタッフの皆さま、いつも運営に尽力くださり有難うございます!ブクログは、読書の記録を残したり他の方の感想を読んだり、私にとって大切な場所になっています。これからもよろしくお願いします。

    私は小さい頃『赤毛のアン』をしっかり読んだ記憶がありません。いつも途中で止まっていたような。
    『大草原』や『メアリー・ポピンズ』シリーズは夢中で読んだんですけれど。
    今回最後までじっくり読んでみて、やはり長く読み継がれている作品、本当に素敵なお話だなと思いました。日本語訳も生き生きとして素晴らしい!

    グリーン・ゲイブルズの自然の描写、活発さと繊細さを併せ持ったアンの魅力。特に好きだったのは随所でアンが「家に帰ってくるって、なんて素晴らしいの!」と言うところ。マシューとマリラの愛情に包まれて成長したアンの素直さが愛おしく感じられました。

    • yyさん
      koalajさん、こんばんは。
      『赤毛のアン』、懐かしい!
      中学生のころに夢中になって読みました。
      ギルバート(だったかな?あやふや…...
      koalajさん、こんばんは。
      『赤毛のアン』、懐かしい!
      中学生のころに夢中になって読みました。
      ギルバート(だったかな?あやふや…)との
      やりとりにワクワクしたことを思い出しました。

      大学になってからはビデオ屋さんで
      映画を全部借りて観ましたよ♪
      2024/08/25
    • koalajさん
      yyさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♪
      「子どもの頃夢中になった一冊」と言う方が多いですよねー。私はどうして読んでこなかった...
      yyさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♪
      「子どもの頃夢中になった一冊」と言う方が多いですよねー。私はどうして読んでこなかったんだろう?と思います。映画もいくつかあるので観たいです。
      2024/08/25
  • もっと若いうちに読んでおくべきであった。

    素晴らしい愛と成長の物語である。

    訳者作品に愛する愛も深い。

    続編もゆっくり読んでいこうと思う。

  • 親を失い、色々なところに身を移してきたアンが、ある食い違いによってマシューのところへ身を寄せたアンは、様々な失敗をし、成長していき、いつかはアンの想像力によってみんなが、笑顔になっていく話で、はじめは、マリアが、孤児院に戻らせると厄介者になっていたアンが、このようにみんなをたすける側に立っていくまでの過程がとても面白かったです。

  • 第6回 作家が自作を語る ― 2020年12月6日14時からオンラインで開催 ― 申込受付中 – 日本ペンクラブ
    https://japanpen.or.jp/event20201206/

    松本侑子ホームページ
    http://office-matsumoto.world.coocan.jp/index.htm

    文春文庫『赤毛のアン』L・M・モンゴメリ 松本侑子 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167913243

  • 退職後のことをちらほら考えるような年齢になり、一念発起して読み始めた赤毛のアンシリーズ。
    驚いたのはマリラさんへの自分の共感が半端なかったこと。でもアンの瑞々しい感性に触れるのも心地よくて、この年で読んでも良いことはあるものだと思いました

  • NHKでやっているドラマの「アンという名の少女」がとても面白かったので原作を読みたくなった。

    小さい村社会の中での人間関係、孤児としての生きづらさ、家族のために結婚を諦めた過去など重たいテーマを描きながらも、アンのどこまでも飛んでいく想像力とじっとしていられない行動力によって物語に明るさと躍動感が生まれている。
    そんな鉄砲玉みたいなアンに対して、マニラが(おそらく真顔で)ちょいちょいユーモアのある返しをしているところも良い。
    マシューの話し言葉は小説でもドラマでも「そうさな」「わしは〜だと思うがな」って感じで訳されているけど、英語では一体どんな表現だったのか気になる笑

    ドラマだけでは分からなかったセリフや小道具の意味などが巻末の解説でよく分かって面白い。こんなにぶ厚い解説をあまり見たことがない。

  • 松本侑子さんの新訳、すごくいい!!
    子どもの頃から何度も何度も読み返してきた作品だけど、更に新鮮な喜びを感じられる訳だった。
    丁寧な注釈も本当にありがたい…!
    長年疑問だった、どうしてここまで赤毛を嫌がるのか、をはじめ丁寧に解説してあり、アンの世界にもっと奥まで踏み込めた気がして嬉しい。

  • 村岡花子の翻訳に親しんだ方にも、おすすめです。松本侑子の新訳も良いです。松本氏による「訳者によるノート 赤毛のアンの謎解き」が最高です。子供の頃に感じた謎が、すべて明らかに!!

  • 大人になってから読むとマリラへの感情移入度合いがハンパない。松本さんの新訳のおかげ。最初オーディブルで聴き、その後紙の本でも読んだ。オーディブル版もおすすめです。

  • 子どもの頃から、夢中になって繰り返し読んだ赤毛のアン。
    関連本はもちろん、TVドラマや映画も全て読んで観て来たけれど、
    この本はすごい。詩や小説からの引用がこんなにも沢山アンの物語の中に仕込まれていたなんて!
    小説が書かれた当時の国の情勢、文化、宗教、流行の知識と理解がなければ
    この翻訳は成り立たない。
    これほどまでに完璧な翻訳をするのに、どれだけの時間と苦労が必要だったのだろう。
    こうして出来上がった新しい赤毛のアンから浮かび上がって来たのは、知性と愛情とユーモアが溢れ出るような
    大人のための小説でした。
    この本を読むことができて幸せです。

  • 私はかつての世界名作劇場枠で高畑勲を中心に制作されたアニメ版を先に視聴して感銘を受けて本書に当たったのですが、本書を読むと原作のほうが養母であるマリラ視点のエピソードが多いことに気づかされました。アンという少女が生き生きと描かれている魅力はもちろんですが、それとともに、この点が本作最大の特徴ではないでしょうか。この特徴は、本作がアンの親友として楽しむ少女たちのためにあると同時に、他方ではマリラとともにアンの成長を見守る親の視点でも楽しめるものともなっています。だからこそ親子ともに楽しめること、さらにはかつての少女が今度は親としても楽しめること、このことが『赤毛のアン』が長年にわたって数多くの読者を獲得し続けた理由ではないかと考えています。

    また、いまから読書するのであれば、全文訳かつ豊富な訳注を備えた、この文春文庫版を選択しておけば間違いなさそうです。

  • 詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートを御覧ください。
    http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1463.html

    子供の頃に夢中になって読んだ本です。
    今読んでも面白い。 
    アンの気持ちだけでなく、マリラやマシューの気持ちが伝わってきます。

  • 名作に初めて触れた。アンでもマリラでもない、誰にも共感できない立場だけど、とっても楽しかった。

    アンの少女らしさと破天荒さ、ロマンチストなところが愛らしくて、次はどんなことをするのだろうと楽しみだったし、それに対してマリラはどんな反応をするのだろうとワクワクした。子育て中の人は物語をもっと身近に感じそう。

    巻末の解説もとても興味深くて余す所なく全部楽しめた。

  • 『赤毛のアン』シリーズは村岡花子訳で育ったので、基本的には花子マンセーな私ですが、20代の子が松本侑子訳でシリーズを読んでいたので理由を聞いたところ、「村岡訳ではディテールが削られている」からとのことでした。

    村岡花子訳は完訳ではなく抄訳だったというのは今ではよく知られた話らしく、訳した時代もあって花の名前など誤訳もあるそうです。

    特にマシューが亡くなったあとのマリラの告白部分が村岡訳ではバッサリ省略されており、児童文学として読ませたかった村岡花子の意図なのか、オイルショックなどで紙がなく、ページを切り詰めなければいけない編集側の意向があったのではなどと言われています。
    (今では孫の村岡美枝・村岡恵梨によって完訳版が出ています。)

    というわけで松本侑子訳を読んでみました。
    松本さんは村岡花子訳を尊重しているようで『輝く湖水』や『腹心の友』などの言い回しやマシューの話し方なども踏襲されていて、違和感なく読めました。

    風景描写が特に美しく感じられたので村岡訳とも比較してみましたが、村岡訳は省略されているというより、短い文章におさまるように意訳されているといった感じでしょうか。(映画の字幕みたいな感じ?)

    グリーン・ゲイブルズの十月は美しかった。秋の陽ざしをあびて二番刈りの牧草地がひなたぼっこをしている間に、窪地の白樺は日光のような金色に、果樹園の裏手のかえではみごとな深紅に変わり、そして小径の山桜は、濃い赤と青銅色のあやなす美しい色あいを帯びていった。
    (松本侑子訳)

    グリン・ゲイブルズの十月はじつに美しかった。窪地の樺は日光のような黄金色に変わり、果樹園の裏手の楓はふかい真紅の色に、小径の桜は言いようもなく美しい濃い赤と青銅色の緑に染って、その下にひろがる畑をも照りはえさせていた。
    (村岡花子訳)

    うーん、でもこうやって並べてみると長さに大差ないですね。そうすると、マリラの告白は物語の中でも重要なシーンなので、これをカットしたのは紙面の都合というよりかなり意図的なものではないかと思います。
    年をとってマリラの気持ちも理解できるようになったということもありますが、あらためて読むとアンの成長物語であると同時に、マリラの物語でもあるんだよなと。

    そのほか、
    「さしこのふとん」(村岡訳)→「ベットカバー」(松本訳)
    原文は「キルト」なんですが、この場合リンド夫人が編んでいるのはベットカバー用のキルト。

    「つぎもの」→「パッチワーク」
    「りんごあおい」→「アップルセンテッドゼラニウム」

    有名なところでは
    「ふくらんだ袖」→「パフスリーブ」
    ここらへんは村岡花子訳の時代(1952年出版)ではまだ日本で知られていなかった言葉だからというのがありそうです。

    アンが「メイフラワーのない土地に暮らす人は、かわいそうね」と言っている「メイフラワー」は、村岡訳では「さんざし」ですが、松本訳の解説によると「イギリスでは、落葉木のセイヨウサンザシをさすが、カナダも含めた北米では、トレイリング・アルバタスを意味する」そうで、写真を見る限りけっこう別の花。ちなみに、日本には咲いてません。

    個人的にはルビー・ギリスの「崇拝者」という言い回しが好きだったんですが、松本訳だと普通に「愛人」、「恋人」になってました。

    松本訳は訳注とあとがきだけで100ページあり、シェイクスピアや英詩などの引用についても詳しく解説されています。

    特に今回勉強になったのはカナダの歴史。
    カナダの建国が1867年、『赤毛のアン』の時代背景が1890年頃で建国から20年くらい。マリラやマシューが生まれたころはまだカナダという国はないんですね。
    (「演奏会を開いて学校に国旗を買うのは愛国心を育てるでしょう」というアンのセリフがありますが、ここらへんからもカナダがまだ若い国だというのがわかります。)

    プリンス・エドワード島は、フランスが最初に入植開拓し、英仏戦争でイギリス領となり、イギリスからの移民が開拓。レイチェル・リンド夫妻は名前や諺などからおそらくアイルランド系、マシュー、マリラのカスバート家はスコットランド系ケルト族。どちらもイギリスからの移民です。
    (マシューのお墓に供えられているのは、マシューのお母さんがスコットランドから持ってきたバラ。)

    こうした歴史的背景もあり、『赤毛のアン』に登場する使用人はおもにフランス人で一段低く見られています。アンが失敗したケーキを使用人のジェリーも食べないというセリフがありますが、ここでは人間→使用人→豚ですよね〜。

    「とにかく、あのケーキは豚にやっておいで」マリラは言った。「あれは人間が食べるもんじゃないよ。ジェリー・ブートだって無理だよ」

    私たちが『赤毛のアン』を通して知ったキルトのベットカバーやハーブの花、バスケットにお弁当を詰めて出かけるピクニックなどはイギリス文化なんですね。アンが小舟に乗って演じるエレーンの話も『アーサー王伝説』なのでケルトの物語。

    訳注のおかげでこうしたことがだいぶ理解できました。ただ訳注がちょっとネタバレ気味なので初読で松本訳はどうなんだろう。私は副読本というか解説本的に読みました。

    それにしても何度も読んでいて筋もセリフも覚えているのに今でも楽しく読めるなんて『赤毛のアン』てやっぱりすごいし、村岡花子先生には感謝したいです。


    以下、引用。



    赤毛はスコットランド、アイルランドのケルト族に多いとされてきた。アンもスコットランド系。

    それにゼラニウムも、ゼラニウムとしか呼ばなければ、傷ついているかもしれないわ。おばさんも、女、としか呼ばれなかったら、いやでしょう。

    薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香るだろうって本で読んだけれど、絶対にそんなことはないと思うわ。もし薔薇が薊(あざみ)とか座禅草(スカンク・キャベツ)と呼ばれたら、あんないい香りはしないはずよ。

    どうしてお祈りの時にはひざまずくの? 私なら、心からお祈りしたくなったら、たった一人で、広い原っぱか、深い森に出かけて、空を仰ぎ見るわ……どこまでも……高く……高く……その青い色に果てがないくらい美しい青空を見上げるの。そうすれば、心にお祈りを感じるでしょうよ。

    十月というものがある世界に生きていて、ほんとに嬉しいわ。もし九月から、いきなり十一月になったら、とんでもないことだわ。

    討論(デイベーテイング)クラブ

    「マリラ、明日は、まだ何の失敗もしていない新しい一日だと思うと、すばらしいわ」
    「あんたのことだ、どうせまた、たんと失敗するよ」

    ダイアナは、殺人事件ばかりなの。たいていの場合、登場人物の扱いに困って、殺して消してしまうんですって。

    大人になると、悪いこともあるのね。ようやくわかりかけてきたわ。子どもの頃、ほしくてたまらなかったものでも、いざ手に入れてみると、半分もときめきが薄れているのね」

    夜の十一時にまぶしいくらい明るいレストランでアイスクリームを食べるのも、たまにはいいけれど、ふだんは、十一時には東の切妻の部屋でぐっすり眠っているほうがいいわ。

    アンにとって、一日一日は、一年という首飾りにつないだ金のビーズが糸をすべるように、いつしか過ぎていった。

    努力して勝つことがいちばんだけど、二番めにいいのは、努力した上で敗れることなんだわ。

  • 芦田愛菜ちゃんがおすすめしていたそうで読んだ本。

    自然豊かで美しい風景の描写が素敵でアンの住んでいる世界に引き込まれた。

    最初はちょっとアンうるさいな、と思ってしまったけど成長していくアンの様子にどんどんと惹かれていって、気がついたらアンの魅力のとりこになってた。

    大好きな人との別れのシーンが辛すぎて嗚咽が出るほどだった。

    海外文学だと訳されかたによって読みやすさが変わると思うけどこの方の訳し方は読みやすく、丁寧で美しい表現が多くてこの本への愛情を感じられた。

  • 赤毛のアンは、小学生の頃から繰り返し読んでいます。アンの住んでいるプリンスエドワード島も、アンの人となりも、わたしの永遠の憧れです。

  • 子供の頃の愛読書。NHKで映像のアンを見て、えっ、こんな内容だったっけ。子供の頃に読んだ赤毛のアンは子ども用にアレンジされたものだったのだろう。そもそもAnneのeのことなど出てこないし。

    で、この歳になって読み直し。実は、最初英文で読もうとして(英語の仕事をしているので)、意外に(失礼!)難しい単語が並んでいるのを見て挫折。この文春文庫のにしました。訳は丁寧で読みやすい。ただ、巻末の注の多さに圧倒されました。正直なところ、訳注は興味を持った部分しか見てません。古典の文献的に読みたくはないからです。でも、これだけの注のつくような深い含みのある文章ということなんでしょうね。

    読んでみて、改めて名作だと思いました。必ずしも児童文学ではないですね。アンは聡明な女性へと育っていくのですが、マシューとマリラに引き取られた頃のとんでもない少女の話の方がやはり魅力的であるのはやむを得ません。

    NHKのアンも続編が放映されることを望みます。TVドラマでは必ずしも原作通りでない脚色もあり、先が読めない楽しさもありますね。

    アンの原作続編も読もうと思っています。

  • 『赤毛のアン』は小学生の頃から、絵本、児童書、文庫といろいろなバージョンで読んできていて、アンと言えば村岡花子訳、とも思ってきた。

    10代の頃はもちろんアンに肩入れして楽しかったり憤ったりしながら読んで、アンの豊かな想像力や前向きなエネルギーが好きだったけれど、今読むと、マリラの、アンを愛するがゆえの厳しさや、素直にアンへの愛情を表現出来ない感じが、わかるわ〜と思ってしまう。特にアンが進学のため家を出て行く時のマリラの心情は、痛いほどわかる、と思う。
    大人が読んでも面白い。

  • ドラマ見て面白かったので買った。
    文章が美しかった。
    前に読んだ作品やけんしっかりは覚えてないけど,文章が美しかったことだけは覚えとる。
    アンの思春期の心情が細かく書かれてあった。
    ネガティブな感情も美しい言葉で書かれてあって読むのに心がしんどくならんくて良いなと思った。

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著者プロフィール

島根県出雲市生まれ、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』(集英社)ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社文庫)で新田次郎文学賞。著作はイタリア、中国、韓国で翻訳出版される。『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)の日本初の全文訳を手がけ、作中の英米詩、シェイクスピア劇、聖書など数百項目を訳註で解説。金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔の日記と回想録を読解して小説『みすゞと雅輔』(新潮文庫)を発表。著書に幕末小説『島燃ゆ 隠岐騒動』(光文社文庫)、『英語で楽しむ赤毛のアン』(ジャパンタイムズ)など。趣味は編み物、洋裁、「すてきにハンドメイド」鑑賞。

「2021年 『金子みすゞ詩集 2022年1月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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