裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年9月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167913441

作品紹介・あらすじ

2020年テレビアニメ化決定

快速IWGPシリーズ第13弾!



真冬の池袋で、超高給短期バイトの情報が駆けめぐる。

たった半日で報酬は10万円以上。

怪しすぎる誘惑に若者たちは浮き足立つ。

その裏に隠された目的は何なのか。

そして、募集に使われた闇サイトの運営をめぐり、

マコトのもとにはある財団から依頼が持ちこまれる―ー。

(表題作「裏切りのホワイトカード」)



ほかに、

「滝野側炎上ドライバー」

「上池袋ドラッグマザー」

「東池袋スピリチュアル」の3篇を収録。



巻末に掲載の

作家・朝井リョウさんとの対談では、

朝井さんから

「『IWGP』はひとつの発明です!」と熱いコメントが。

必読です!

感想・レビュー・書評

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  • 前作に続き、初期の頃のスリリングな疾走感が戻ってきた。
    シリーズものだから、マンネリは仕方ないかもしれない。
    だが、このように往年の疾走感があれば、この先も読みたいと思ってしまうり

  • スマホが登場して、事件もネット発のものが多くなってきたのを見て、ああ時代って変わったんだなぁを改めて感じました。
    子供が絡む話はマコトもタカシもおふくろも優しくなるからいいね。2編目、マイちゃんの頑張りも涙が出た。

  • 久しぶりにマコトに会いたくなっちゃった。
    いつも通りお話は最高だった。子どもと女に甘いマコト。タカシだって本作は同じだったかな。

    巻末の朝井リョウさんとの対談が良かったです。
    朝井リョウさんが僕の大好きな池袋シリーズについて衣良さんとお話をしているのを読めて良かった。

  • 記録

    好きなIWGPの13作目。
    マコトもキングもゼロワンも
    かっこいい大人だなぁ。
    再婚相手の子供に暴力振るったり、
    親がドラッグしてたり、
    スピリチュアルな世界の話だったり、
    カード詐欺の話だったりよく世界を見てないと
    かけない話だよなぁ。

  • ゼロワンの恋?が新しい展開過ぎてニヤける。
    巻末対談読んでて思うけど、13作目、よく続いてるシリーズだな。
    時代のトピックスを題材にしてるから、あーこんな時代あったなって思えたりするのが好き。
    最近のは当然そんなこと思わないけど、マコトがライン教えてとか言ってるのも新しくて好き(笑)

  • 例によって4篇を収めた一冊で、4篇各々が面白い。
    今般の4篇…離婚せざるを得なくなってしまった男と、その息子や元妻が再婚しようとしていた男に関する顛末…母子家庭の中学3年生の娘が母親の行動に不信を抱いたことから起こる顛末…主人公の知り合いの妙な話しから起こった“霊能者”というような顛末…街の若者を巻き込む「不審な依頼」を巡る顛末…というような具合だ。
    このシリーズでは、所謂「ハッピーエンド」と言い切れるのか、否かが微妙な感じがしないでもない篇が幾つも見受けられるような気がする。今般は、そうした「所謂“ハッピーエンド”と言い切れるのか、否か?」という感の篇が目立っているような気がする。が、同時に「無条件に愛する」とか「無条件に信じる」というような、「家族であるが故に」という以上でも以下でもない、或いは非常に尊い人と人との繋がりのようなことが感じられるような物語が在る…
    市井の、特別な地位や立場という程でもない若者が、何やらのトラブルをどうにかすべく奔走してみるという様子を介して、「どうしてこういう時代になった?」、「本当にこういう感じで人々は幸せか?」、「こういう様子が“正しい”のか?“正しくない”でも構わないかもしれないが、納得し悪い?」というような、「人生を見詰める材料」というのか「“材料”になり得るかもしれない何か」を供してくれるような気もするという辺りが、酷く気に入っているシリーズだ。本書に所収の各篇でもそういう感じは変わらない。
    偶々眼に留めた「傑作選」を契機に、実に好いシリーズに出会えたと思う。

  • どうも石田衣良氏は村上春樹いぢりがライフワークのようで。
    もはや伝統芸とも言えるパターンとなっているなぁ。

  • その時々の時事ネタと、ブレないマコトとキングのキャラクターで、飽きずに(でも安心して)読める、ずっと好きなシリーズ。もちろん私はキングタカシ派です。カッコいい!今でも脳内再生は、長瀬くんと窪塚くん。

  • 相変わらず社会問題に即応したテーマの話が続くね。
     
    交際相手の子どもへの暴力、ドラックにはまるオトナ、ホンモノと偽物のスピリチュアル、偽造カード詐欺。
    三年前に書かれているのに、似たような事件が今でもリアルタイムで起きている。

    読んでいると、ついつい長瀬智也と森下愛子が浮かんじゃうんだけど。

  • 懐かしい面々のオンパレード! もう最終回、完結編かと思ったほど。

    今回は暴力、強い仲間意識、緊迫した焦燥感のようなものは感じられませんでした。昔のIWGPは、引きこもりでさえヒリヒリしてた。
    それでも★4なのは、この内容で満足している自分がいるから。ああ、マコトやタカシと一緒に自分も歳を重ねているんだなー。

    巻末にある石田衣良と朝井リョウの対談も、かなり面白かったです。

  • IWGP最新作(注:文庫。2019年11月時点)。

    気軽に楽しむエンタテイメント。
    愛すべきワンパターン♪

    【滝野川炎上ドライバー】
    虐待された子供は、長じてから我が子を虐待…。
    こんなシチュエーションを読んでも
    「またこのパターンかよ」
    とありふれたおハナシとしか感じられなくなってしまう現実社会が、やるせない。

    【上池袋ドラッグマザー】
    池袋の氷の王 の温度が下がる瞬間を読むのは、いつだって心地よい。母子家庭の悲劇に立ち上がるだなんて…王も人の子だってことね。

    【東池袋スピリチュアル】
    ゼロワンがこんなにも深く話に関わるのは、初めてだね。
    嫌がらせ行為は部の先走りだったらしいけれど…一件落着で良かったね。
    改めて、ネットって怖いなぁ、と。
    ……と、ワカバちゃんには、また出番が来ることがありそうな予感。

    【裏切りのホワイトカード】
    IWGPの中編(いつも、最後に入れられるおハナシ)は、やっpり読み応えあるね。長編1本に引き伸ばしても通用するような。

    「格差社会」の拡大が騒がれている昨今であるが…
    「生まれもっての頭脳」という、批判や制度の改正ではどうにもならない「格差」の存在が再認識させられるおハナシ。

    「持てる者」と「持たざる者」とでは、天地が引っくり返ってもどうにもならない部分がある。

    せめて本編のキーパソンのように、
    "持てる者"が、「格差の拡大に抗おうとする心」を育める教育が、今の日本には必要なのかも知れない。

    ★4つ、8ポイント。
    2019.11.15.新。

  • 本から遠のいて久しい。ふと本に戻ろうと思った矢先に目に入ったのがこれ。読書再開にはもってこいの一冊。本作はシリーズ13作目。池袋を舞台にマコトが活躍するのはいつも通りだが何か物足りなさを感じた。それはきっと,焦りだとか葛藤のようなもの。それだけマコトも大人になったということだろうか・・・それはそれでちょっと寂しい。
    あらすじ(背表紙より)
    真冬の池袋で、超高給短期バイトの情報が駆けめぐる。たった半日で報酬は10万円以上。怪しすぎる誘惑に浮き足立つ若者たち。隠された目的は何なのか。そして、募集に使われた闇サイトの運営をめぐり、マコトのもとにはある財団から依頼が持ちこまれる―。表題作ほか3篇収録、快速IWGPシリーズ第13作。

  • 基本、短編は読まないが、唯一の例外本。次作も読むだろうな。

  • IWGPシリーズも13巻目。
    いつもお彼岸の頃に読んでたけど、中古本屋で買うようになって、今年はひと月ズレた。

    今回取り上げられるのは、子どもへの虐待、覚醒剤、エセ霊感商法、振込詐欺。
    これまでも、良からぬ世相を切り取って、それに対する批評を加えてきたこのシリーズだが、今回はそれぞれの話の冒頭で、『ご清潔な人の道から、わずかでもはずれてしまえば、数の力を頼りにした恐怖のバッシングが待っている』とか『ニッポンの中年はいったいどうなってるんだろう』てな文章があって、取り上げたテーマ以外でも、今の息苦しい時代の色んな事象に対して、石田衣良、これまでになく憤っているもが良く分かる。その気持ちには全く同感。
    話の作りはいつもの通りだが、最後のお話の解決策に「スティング」が出てくるところにはニヤリ。巨悪が逃げおおせたのは不満だが、ホロリとさせられる結末ではある。

  • シリーズ13作目。もう20年になるか。
    今回は、継父の子供虐待、シングルマザーの覚醒剤、信仰宗教、億単位の集団詐欺。
    常にリアルタイムの社会ネタを扱ってきたIWGPシリーズ。
    数の力か。大統領選挙もPPAPもフォロワー数、いいね数、数が金になる。
    日本も先進国から外れりゃ、ゆっくりした良い時代になるのかな。
    『PRIDE』で一旦シリーズが終わってから、新シリーズで書き方というか、方向性?が変わったね。
    淡々と社会に溢れる問題を取り上げはするが、シリーズ1期の方が個人的には好きだったが...
    シリーズ一作目から読み返してみようかね。

  • 思ったのですが、このシリーズは一度終わって(確か『PRIDE』で終わりましたよね?)再開してから、方向性が少し変わった気がします。一つの物語として鮮烈な印象を残す、というよりは、「その時代を記録していく」方へ(対談の、朝井リョウさんの言葉で気付いた)。
    だから割とサクサク進行して、必要以上に事件を掘り下げないのかなぁと・・・。

    石田衣良さんがまた熱い物語を書きたくなったら、前のようなIWGPを読める時がくるかもしれないし、今のは今ので面白いから、どのみち読み続けるんですけどね。

  • マコトは、今何歳なんだろう。

    まっ、いいか。

  • 最新刊。安心・安定のIWGP。
    なんか読んでいて思ったのは、IWGPのマコトはゲゲゲの鬼太郎の現代版じゃないかな、なんて思ったり。
    池袋という都会なんだけどどこか混沌とした場所に住んでいて、困った人の依頼があって動き、仲間と共に個人の悩みを解決する。なんかどこかに居そうな感じが鬼太郎っぽいなぁ。

    というわけで今回も児童虐待やスピリチュアルやドラッグや求人サイトやら色々と取り揃えていて盛沢山。あ、そうそう。怪しげなカード詐欺もあったか。
    マコトとタカシが居れば大丈夫って安心感がすごいなぁ。久々にサルとかジョナサンに居座る情報屋が出てきて懐かしくも嬉しい。
    アニメ化だというけれども変なヒロインは作らないでほしいな。IWGPの不動のヒロインはマコトのお母さんだと思うので!!

    • hs19501112さん
      このレビューを見て「アニメ化???」と驚いてしまいました。さっそく詳細をググらねば…。

      マコトもサルも母ちゃんもともかく、
      「タカシ...
      このレビューを見て「アニメ化???」と驚いてしまいました。さっそく詳細をググらねば…。

      マコトもサルも母ちゃんもともかく、
      「タカシ=窪塚」のイメージを上書きできる作画が成される気はしないですけど…。
      2019/11/15
  • 最後のホワイトカードだけ、終わりがなんだか尻すぼみだったような気がするけど相変わらずの爽快でスピーディな小説。

  • 「最近の若いやつは自分で働かないで、楽してもうけることばかりだね。世も末だ。」
    「年寄りにかかる年金と医療費でこの国は合法的に破産にむかっている。それも楽してつかむ金じゃないのかな。投票用紙と引きかえにね。」(本文抜粋)

    この一文に心打たれてしまった。
    選挙に行ったばかりだったせいかもしれないけど。

    8年も前の作品だけれど、いつもその時の最先端を切り取る視点で描かれるこのIWGPシリーズは本当に面白いと思う。
    マコトは本当にかっこいい男だと思うから、そろそろマコトの真剣な恋の話も読んでみたい。

    この後の作品に載っているのかな…

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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