- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167913557
作品紹介・あらすじ
2014年に発売された星野源の著書『よみがえる変態』文庫版が2019年9月3日(火)に発売決定!文庫化にあたり、新たに書き下ろしたあとがきも収録!
資生堂アネッサCMソング「夢の外へ」、「知らない」と立て続けにヒット。アルバムもオリコンチャートを賑わせ、主演舞台に主演映画とうなぎのぼりの人気のさなか、2012年末にくも膜下出血で入院。手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。
アルバム制作や撮影現場などの“ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。雑誌『GINZA』好評連載「銀座鉄道の夜」の書籍化+書き下ろし。
感想・レビュー・書評
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ここ数ヶ月、なぜが「星野源」という人に、異常に惹かれている。芸能人に興味を持ったのは初めてといってもいいくらいなので戸惑っている。
くも膜下出血から復活し、現在も生きて歌って芝居してカラッとした明るい笑顔で笑い、ラジオでたまに真面目なことを話し、かと思えば下ネタを言い、学生時代の辛い経験も乗り越えて、苦しみもがきながら「面白い」を産み出し続けている、そんな星野さんのことを、わたしは未だ好きなのか嫌いなのかわかりかねている。好きになるにしてはあまりにも人間臭すぎるが、そのあけすけさが魅力でもある。
そんな人間臭い人間を堪能できるのが本作であった。芸能人だが、不思議と、そこら辺にいる普通の人の内面を盗み見したような気分になり、肩の力が抜けた。 -
初めて読む星野さんのエッセイに軽く衝撃を受けた。初っ端からの「おっぱい」エッセイ。
「ちょっと待って!まさか朝井リョウさんもビックリの赤裸々トークを…?」というのが読み始めてすぐの感想。
脳内エロを言葉に…というエッセイが多々ありましたが、途中からは“くも膜下出血”の手術した体験談へと変化。
ちょっと読んだだけでも壮絶な体験。
本当によくぞご無事でいて下さいました!!
新たな星野さんを知ることができた。
様々なことを経験して乗り越えての「今」なんだなぁとしみじみ感じた。 -
星野源を身近に感じる本。
エロの話はシンプルに面白い、エロの話ってなんであんなに面白いんだろ。
打って変わって後半、ほんとに死ぬか生きるかギリギリな状態だったんだなと初めて知る。
「地獄でなぜ悪い」という曲は聴いたことあったけど、これを読んでから歌詞をちゃんと見て聴きたくなった。
実際術後の様子が地獄すぎてもし自分が…と考えただけで嫌だ。でももしそうなった時は星野源の歌を聴きたいなと思った。
モノを作る人のエネルギーってほんとにすごいなぁと感じる内容でもあった。 -
壮絶な闘病記と色々な事柄について。
言葉、文章が面白い。
これからも読み続けたいので無理せず健康でいてほしい。 -
前半はゆるーく読んだけど、後半の手術のところは想像すると辛かった。生きた証や実感は、胸の中にある心の振り子の振り幅の大きさに比例するということばが印象に残った。
あと、、
おっぱいの話も好きだった。真面目なんだか、くだらないんだか…。そんな星野源さん大好き。 -
相変わらず星野源の独り言のような文章が大好き。
闘病中の文章が本当に苦しい辛かった気持ちが伝わってくるのに面白おかしく、でも真面目に伝えたいことを書いててすごいと思った! -
その境を越えて。
死を一度見た人は、きっと少し強くなってる。身体が、ではなく、魂が、きっと強くなってる。
それでいいと思う。
それこそ死ぬほど辛い経験はあるけど、それがわたしを、あなたを、形成したんだから。
たくさん傷ついた、今の私がいちばん好きです。