上機嫌な言葉 366日 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2019年10月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167913755

作品紹介・あらすじ

「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」
「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」
「男は犬に似ている」
「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」

人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな言葉366。
白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を
解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。

人生で一番すてきなものは、上機嫌!

感想・レビュー・書評

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  • 折に触れて思いついたページを開いたりしていましたが、今回初めから最後まで通読しました。
    やはり時代の雰囲気は感じるものの、田辺聖子さんの各文章は優しく朗らかでちょっと沁みる。
    読んでいて心があったかくなります。

  • うんうん頷けて共感できる部分と、これから共感できるようになるのかな〜?という部分があった。歳や経験を重ねてまた読んでみたい一冊。


    ★笑うこと。毎日笑えるナニかを見つけるか、つくること。

    ★ 思いやりは好奇心、探究心から生まれる。

    ★人生を生きるのに、愛するもの、好きなことを1つでも多く増やすのは、たいへん、たのしい重要なことです。

    ★人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜び覚えたほうが愉快である。

    ★いい友達を持ってる、いうのが、人間のいちばんのお手柄や、思うわ。

    ★よい友人、よい友情に恵まれるには、自分にその値打ちがなければならぬ。
    ★よい友人に恵まれるには、自分が誠実で、その友情を育てようとする、熱意がなくてはならない。

    ★友達は、自分の人生の蓄積から生まれるということがあるので、自分自身が「何か」をもっていないと、いい友達も得られない

    ★人生の意義は、まあ、いろいろあろうけれど、自分が何回、笑顔になったか、ヒトの笑顔をどれ程見たかで、充実度がはかられる、そんなところがある。

    ★音楽もそうだが、活字から引き起こされるイメージは、深くてゆたかで、容易に消えない。

    ★誰かにめぐりあうと言うこと、この人にめぐりあうために、今まで無数の人に逢ったのだ、と思うような感じを抱かされる男(女)にあうことは、これはもう、運命です。神様の領域です。

    ★愛された記憶は、人を支える。のちに人を救う。

    ★(私はこういうようなことを、あの人にしてもらった)と思うことが、生きていくバネになる。

    ★毎日の楽しさ、というものは、子供が成長するみたいにあとへ、形になって残るというものではないが、しかし目に見えず蓄えられていく。

  • こういう系の言葉集みたいなの、おせいさんのが一番しっくりくる。抜き書きじゃなくて作品そのものを読みたくなるので読みたい本が増えます。
    恋愛観も女性観も…恋愛至上主義っぽく見えても、愛されやモテテクとは対極だし女の子も仕事はして欲しい、みたいなところが好き。
    不倫はいただけないのでしないけど、内心憧れている女性が「雪の降るまで」の以和子なのがよくわかりました。不倫以外はこう生きたいですね。。。

  • 日めくりカレンダーをめくるように読んでおり、毎日(あるいは、何日かまとめて)読むのが楽しみのひとつとなっている。改めて…田辺聖子作品、名言・金言の宝庫!ハッとさせられ、背筋が伸びたり、時には背中をそっとさすってもらったり。
    それにしても、よくこんなたくさんの言葉を366日にまとめたなと。装丁もかわいらしく、常に傍に置いておきたい本とはこういう本のことを言うのかな、とつくづく思う。
    「なにか、ささやかれると、それが突破口になるときもある。」
    本当にその通り。軽やかな表現ながら、なかなかに含蓄に富んだ、そんなアフォリズムの数々。

  • 朝ドラの「芋 たこ なんきん」を見ながら
    おせいさんとカモカのおっちゃんが、家族が寝静まってからチロリで焼酎を飲みながら
    おしゃべりする様子が好きです。


    七月三十日
    結婚して、何がうれしいといって、「味方がいる」という発見ぐらい、うれしいものはないのだ。
    結婚によろこびがあるとすれば、最初で最後の味方を獲得することではないだろうか。

    十一月二十四日
    人生そのものは無味乾燥であるが、
    味わう人の舌によって、ちがう味が生れるのだ。

    十二月十八日
    達観、というのは、心中、
    「まあ、こんなトコやな」とつぶやくことである。

    十二月二十九日
    愛して、愛されて、楽しんで、そして命の終わるとき、棺の中にはいりながら、
    「アア、楽しかった!」
    といえるような人生を、
    私は送りたいと思っている。生き残る人に、
    シッケイ!と手をあげて、
    「楽しかったね」
    と握手して、またね、といえるような人生でありたいな、などと空想する。


    366日おせいさんの言葉が寄り添ってくれます。

    笑うこと。
    これ、大事。
    ヘコタレそうになった時、隣にいてくれる夫に感謝。



  • ご機嫌なこころでいたいけど、最近8割不機嫌。綺麗になりたい思いはあるけど難しい。

  • おせいさんの366日の語録集。ハードカバー版も持っているのに大好きすぎて文庫も買ってしまった。心の滋養となるスイートビターな金言至言がたくさんで、読んでいてすごく元気がもらえます。文春文庫のおせいさんの本は装丁がガーリーでめっちゃかわいいので紙の本を持つ喜びもひっそり味わえる素敵な一冊。落ち込んだときはこの本をパラパラめくって、好きな名言をノートに抜き書きしています。

  • フムフム…と思うところもあるが
    私にはちょっと…

  • まさに珠玉の言葉たち。
    何度、お聖さんのアフォリズムに救われたか。
    お聖さんの最期はまさに「アア、楽しかった!」生き残る人にシッケイ!と手をあげて、「楽しかったね」と握手して逝ったんだろうな。
    天国でカモカのおっちゃんとおいしい料理をあてに飲みながらおしゃべりしているんだろうな。

  • とにかく、お聖さんの言葉には、
    深い愛情と、説得力がある。

    長く厳しい道もあたたかな笑顔で乗り越えて
    きたような。

    八月十二日の
    「タダやさしいばかりだと、怒ることを知らない無能凡庸の
    お人好しにすぎないが、夕美子のやさしさは、いろんなことを知って
    その上で結論が出たやさしさである気がする。
    舟子は、夕美子の気持ちの思いやりに豊かな想像力と、強かな批判力を
    感じるのである。
    そういうものをいっぱい、かくし持って、それをいっぺん漉して、
    ナマぐさみを抜いてから出てきたやさしみである気がする」

    これが、お聖さんのアフォリズムの素晴らしさだ!
    と、膝をたたく思い。

  • めちゃくちゃ良かった!読みやすい!

    1年かけて読んだけど、忘れてるフレーズがたくさんあったから、継続して読もうかな。
    ベストなタイミングでステキなフレーズを授けてくれる感じがする。

  • 血肉になっていない言葉を
    教えることは恥ずかしい
    本に書いてあることをそのまま
    語ることの恥ずかしさについて


    たしかにそうだなぁ、

    こんな本に書いてあったんだけどさ、、
    って本を読んだだけで、
    知ったつもりになってるのはたしかに、、

  • これからの生活の見え方が若干変わるような気がする、そんな素敵な教えにたくさん出会えた。読むたびに心に残る言葉が変わりそうで、また読み返したいな。

    ▼一部抜粋

    【私は人生を楽しむために生きるのだ、と思っている。そして私の場合、楽しむことは人を愛すること、人に愛されること、にほかならぬのである】

    ↑ほんの数日前にふと、人に愛を与えられるような仕事が理想だなーとか思ってたから、勝手にビビっときた。

    【人間は、自分がしてもらうだけでなしに、相手にしてあげる面白さ、喜びを覚えたほうが愉快である】

    【自分の心の中から湧き出てくる興味や好奇心が、おのずと自分をつきうごかす、そういう「ひとりあそび」は、いくつになっても女の人を若々しくする】

    【われわれ女性は、こういう「小説の香水」を、人生のハンカチにしたたらせ、女の肉体にくゆらせて楽しむことを知っている】

    ひらがなの使い方も好き!

  • 毎日少しずつ読んでる。かなり良い

  • 何度か読み返して自分におとしこみたい言葉がたくさんあります。

  • 毎日言葉は書かれている。
    自分には想像もつかないような言葉が多くて、定期的に読みたい。読む年齢、日にち、心の状態によって響く言葉が変わるのかな。

  • こんなふうに人生と向き合えたら、幸せだろうなと思った。自分の中の女性性を大事にしたいと思った。日々、仕事や育児、家事に追われていると、何かと失われがち。時には、甘やかし甘やかされながら、潤いある人生を送りたい。

  • 2020/1/3 読了

    おせいさんの言葉。
    わたしもそう思う、とゆう言葉がたくさんあり、
    考えていなかった、とゆう言葉もたくさんあり、
    心がけたい、とゆう言葉がたくさん詰まっている。

    年初めに気持ちの良い一冊を読めてうれしい。
    2020年もご機嫌な日々を。

  • 田辺聖子さんの小説を読んでいると、この言葉をメモっておきたいと思うことがよくある。そんな名言を集めた一冊。やはり、小説などを読んでいる中で出会った方が、言葉だけがピックアップされて独立した形で紹介されるより、心に刺さる気はする。でも、明るく、柔らかいけれど芯が強く、温かく、深く、示唆に富んだ素敵な言葉達は、読んでいるだけでも気持ちがアップし、励まされる。
    自分も、口にする言葉はこんなふうな感じのものを選びたいものだと思う。話す言葉によって、自分も周囲も気の持ちようが全然変わるだろう。
    それにしても、田辺聖子さんが亡くなって、私を鼓舞し、支えてくれるような作品を書いてくれる作家さんがいなくなってしまった。その存在の大きさ、失われたものの大きさを改めて深く感じた。

  • 男性には理解できず、、、と言った内容が多かった気がします

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著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

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