妖し (文春文庫)

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 338
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167914103

作品紹介・あらすじ

それは不思議な夢か? それとも妄想か? あなたが今見ている世界は本物ですか…。十人の豪華執筆陣による奇譚小説アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 奇妙でゾクッとする、妖しいアンソロジー短編集。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    10人の作家たちによる“妖しい”短編集。
    ひとくちに妖しいといっても、作家さんたちそれぞれの考える妖しさがあり、短編映画を見ているようでした。

    特に印象的だったのは恩田陸さんの「曇天の店」と米澤穂信さんの「わたしキャベンディッシュ」です。

    「曇天の店」は、ラスト前の会話には「」(かぎかっこ)がついておらず、なんで??となってしまったのですが、それすらもラストでの妻の一言に対する助走でした。
    また「」がない言葉が続くことで、現実的のような、そうでないような、ふわふわとした“現実”に自分も居るような気がしました。
    最後の、さーっと風が通り抜けたような冷気が、すごく“妖し”かったです。

    「わたしキャベンディッシュ」は、オチはすこし予測がついたものの、それを淡々と文章にされ、しかもラストの登場人物が誰も驚かないところに“妖し”さを感じました。

    ただし、歴史時代小説がニガテなため、武川佑さんの作品だけは読み切ることができず、申し訳ないです。

  • 評価は三ツ星半と言ったところか。
    タイトルどおり「妖し」を共通テーマとした異なる作者による短編集であり、それぞれに異なる趣きの作品からなっており、飽きることなく読み終えることが出来た。

  • 現代劇ばかりかと思ったら歴史モノも収録されていて驚いた。
    すごく怖い!という感じではない、すこし鳥肌が立つ程度。幽霊の怖さ、異形の怪物の怖さ、人間の怖さ、少しの優しさ。
    色んなタイプが楽しめる本。

  • ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。

  • 十人の人気作家が作る、妖しげな世界。

    「ANNIVERSARY」は言葉の持つ明るい世界とは異なる、なんだか奇妙な、悲しい世界だ。
    世界がループするのだ。
    ちょうど今読み返している『D.Gray-man』にも、繰り返される日々の話が出てきていた。
    この漫画について語るのはまた別の機会として、とにかく元の世界においてきた子供のことが気になってしまう。
    愛する者との離別を考えると、胸が苦しくなる。

    『李果を食む」は、私が感じ取ったおぞましさは二つあった。
    どちらだ。
    どっちなんだ。
    いや、どちらでも構わないだろう。
    もうすぐ、スモモの季節。
    あの甘酸っぱいすももを、私はこの話を思い出さずに食べられるだろうか?

    「かぐわしきひと」「喪中の客」はどちらも気味の悪さで際立つ。
    前者は自分の思い込みに騙され、そして、終わりの凄惨さに胃液が上がってくる。
    後者は、自分の見ている世界が本当に正しいのか、わからなくなる。
    それにしても、あの客人は一体なぜきたのだろう?
    そちらの方が、より、恐ろしい。

  • あまり「妖し」じゃなかったんですが
    一番良かったのは
    窪美澄先生の 「真珠星 スピカ」
    死んだ母親が娘を こっくりさんを使って
    守る話で 愛情に不意打ちされて
    かなり泣けました さすが

  • 【怪異】をテーマに描く奇譚小説。
    アンソロジーシリーズ。

    この面子だし、と思って読み始めたのが
    間違いだった…


    想像のはるか上の上をゆく怖さだった…
    夜、部屋で一人で読んでいられないページが
    何度もあった。


    大好きな米澤穂信の「わたしキャベンディッシュ」も、
    あーー、これが伏線でこうなる感じかぁ
    のんきに思っていたあたし。
    伏線は伏線でも回収先が違っていて
    安定の穂信のぞわぞわ感。



    乾ルカの「かぐわしいひと」なんか
    ここから先は、もう読めない……と
    次の日に
    持ち越したくらいなのに
    その怖さに上塗りされるように
    壊れていく人間の怖さがくる。
    えーーー??そっちーーー??!みたいな…



    そんな中、
    なんとも言えない感情と思いに溺れたのが
    窪美澄の「真珠星スピカ」
    母と娘、父と娘。
    このそれぞれの【2人きりの時間】には
    切なさとやりきれなさ、
    それに希望が詰まってる。



    まだ読んだことがない作家さんも多かった。
    少しずつ読んでみたい。
    ……夜、読んでも大丈夫なものを。


  • 発売前からtwiiterでも反響!
    それは不思議な夢か?それとも妄想か?今見ている世界は本物ですかー。十人の豪華執筆陣による奇譚小説。

  • 昼休みに1日1話のペースで読めました。

    様々な種類の「恐ろしい……」を感じましたが、桜の木の話は親御さんが不憫でなりません。

  • 怖いのは少し苦手だけど阿部智里さんが読みたくて借りてみた。
    思ったよりゾッとするお話はなかった

    「ANNIVERSARY」と「李果をかむ」が好き
    初見の作家さんもいて、他の本を読んでみたくなった

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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