- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167914127
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『暴走老人!』の著者が放つ警世の書!
電車の中で、乗客全員がスマホを見ている光景は珍しくない。
しかし、ことばがデジタル化への変貌を遂げている今こそ、人間本来の
思考力と想像力を取り戻し、豊かな人間関係を築く為、また孤独に耐える力を
培うために、書きことばの底力を信じよう。
「読み書き」を大切にすることで、人生を根底から変えられる!
解説・山根基世(フリーアナウンサー・元NHKアナウンス室長)
≪「ことば」は、人間を孤独や不安から救う≫
●子どものことばを豊かに育てる秘訣
●あなたは今日、ペンで文字を書きましたか?
●ネットことばの蔓延は、家族の関係まで変える
●ツイッターには裏がある
●「生身の人間」としてつながることの大切さ
●日本語が世界から消える日
感想・レビュー・書評
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古本屋にて購入。スマートフォン依存症の治し方を描いたものではない。私たちの生きるこの時代は、書きことばの獲得によって紡がれたことを、世界史の観点から描いている。そして新たに生まれた「ネットことば」によって、私たちが紡ぎ上げていくであろう時代を予測している。
文字(スマートフォン)は使えども使われるな、それよりは読書で教養を磨け、という今日日ありふれた警告のために書かれたものとは少し違う。齋藤孝氏や藤原正彦氏などのそれと違って、妙に押し付けがましいところがなく気楽に読めた。
ことばに凝縮された、書き手によるエネルギーをただ一人で受け止め、咀嚼、吟味することは、知的労働、つまり自分自身の身体を使って相手の立場になることを決める基本だろう。そしてそれだけが、私たちを「民」つまり眼を「無自覚」という針で潰された奴隷の身分から救い出すと私は信じている。詳細をみるコメント0件をすべて表示