殺し屋、やってます。 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167914226

作品紹介・あらすじ

〈「日常の謎」の奥深さ。危険な魅力にあふれた殺し屋探偵〉

ひとりにつき650万円で承ります。

経営コンサルティング会社を経営する富澤允。普通に社会生活を送っているが、彼は一人
につき六百五十万円の料金で人を殺す、殺し屋だった。


依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。
引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。
ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、
標的の奇妙な行動が、どうにも気になる。

なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか?
独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか?

任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない。
殺し屋が解く、日常の謎シリーズ、開幕です!

みんなの感想まとめ

経営コンサルタントとしての顔を持つ主人公が、殺し屋としての仕事を淡々とこなす姿が描かれる短編作品。依頼を受ける際のビジネスライクな態度や、殺人を請け負う際のルールがしっかりと設定されており、物語は一筋...

感想・レビュー・書評

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  • 本業は経営コンサルタント、副業は殺し屋という主人公の短編作品。

    前金で300万円、成功報酬350万円、実行まで2週間、殺人を請け負う。

    どの物語も一筋縄のルールで、あらゆる角度から描かれているので読み応えも面白味も非常に大きかった。

    しかしながら、この作品を読んでいると無性に缶ビールとビーフジャーキーが欲しくなる。

    禁酒生活7ヶ月目の私としては、これが星1つ減らす大きな要因であったと言えよう。

  • 一見ほのぼのでも、ちゃんと殺し屋稼業を全う。こーゆー人が一番怖い。殺される人は…殺されてもいい人?笑。そんな殺し屋界隈はターゲットについて、気になる事があると推理しちゃう。その内容が絶妙で◎。

  • タイトルに惹かれて…
    実にあっさり人殺しますな〜
    仕事と割り切る今時の人なん?
    ビジネスライクというか何というか…
    よくある殺そうとしたターゲットが、実は、過去に関係があって苦悩するとかは、一切無し!
    気持ちええぐらいの職業意識!

    でも、ターゲットには、変なヤツがおったりで、その行動なりを推理する。
    殺し屋兼探偵みたいな位置付けなんかな。
    しかし、
     普通の家庭で育って、
     普通学校行って、
     普通に就職して、
    とか言ってるけど、

    そんな人は、やはり殺し屋にはならんで〜
    でも、淡々と確実に仕事をこなす方が、顧客に信頼されるのは、どの業界でも一緒なんは確か!

    ええ仕事しまっせ!って事なんかな?
    スイスイ読めてええ感じ!

  • 題名に惹かれ、読んでみました。
    連作短編が七話です。
    もう一味欲しかったかな、と思っているので★3で。もったいないなぁ――と


    まず、殺してほしい時、受付依頼窓口係へと。殺人依頼を受けたら必要なこと以外は一切口外せず、仲介連絡係へと伝える。連絡係は殺し屋へ諸々を伝える。


    ん~、もう少しどこかを修正し、何かを捻ったらもっと面白そうだと思うのだけど――この本には、続編がある!
    読み始める前は、そちらも100%読もうと思っていた。ん~どうしよう?題名は――殺し屋、続けています!――
    凄く気になる!
    また、連絡係と殺し屋はふたり缶ビール片手に伝言をしたり、乾杯をすることは間違いないだろうな(≧∀≦)
    ワンパターン!

    初読み作家さん、石持浅海さん。
    失礼なことを申し上げごめんなさい(^-^;
    気になるうちは、続編も読んでみようかと思います!
    今日はBirthdayだし・・・・

    2024、5、26 読了

    • アールグレイさん
      ひろさん!
      ひとり遅れてしまいましたね!
      ありがとうございます。
      Book off で冊数がほしいと言ってあるのです。今日に間に合わなかった...
      ひろさん!
      ひとり遅れてしまいましたね!
      ありがとうございます。
      Book off で冊数がほしいと言ってあるのです。今日に間に合わなかったので。
      (>_<。)
      2024/05/26
    • aoi-soraさん
      Happy Birthday(*˘︶˘*).。.:*♡
      年を取るのは嫌だけど、一年に一度の特別な日ですね
      Happy Birthday(*˘︶˘*).。.:*♡
      年を取るのは嫌だけど、一年に一度の特別な日ですね
      2024/05/26
    • アールグレイさん
      そのとおり!
      だから、これからはUターンしようかとワハハ
      そのとおり!
      だから、これからはUターンしようかとワハハ
      2024/05/26
  • 殺し屋というイメージとはかけ離れた富澤がターゲットの奇妙な行動の謎を解明していく短編集。淡白なキャラだけど読みやすく面白かった。

  • キャラクターが個性的で、本業と副業(殺し屋)を業務としてこなしているのが面白かった。

    殺しの場面はあっさりカットされていて、殺害対象者の珍行動や殺害依頼されるまでの背景を追ったミステリーっぽい話の展開。

    短編なので読みやすいけど、同じ説明部分もあり、続けて読むと少し単調感があった。仲介役の2人の視点からの話や、何で殺し屋業をしているのかの背景も知りたかった。

  • 経営コンサルティング会社を営む男、富澤には副業がある。650万円で人殺しを請け負う、「殺し屋」だ……。

    殺し屋の男が標的や依頼人の些細な行動の謎を解く、日常の謎系ミステリです。「殺し屋」の話なのに解くのは「日常の謎」というのがギャップがあって面白いところ。

    殺し屋の主人公が、殺しを副業にしているというところ以外本当に普通の男性に見えて、どこかに本当にそんな副業をしている人がいるのではという気分になってきます。普通というには少し推理力がありすぎ&ドライすぎかもしれませんが、推理力はともかくこれくらいドライな人はそこらにいてもおかしくない気がします。
    対価の650万も、場合によっては払う一般人がいてもおかしくないような絶妙な金額に思え、フィクションの中の微妙なリアリティについ笑ってしまいました。

    石持浅海さんらしい、面白いミステリだと思います。


    殺し屋をメインに据えた小説はこんなのも。こちらは大分エキセントリックな殺し屋さん(達)
    →『ダイナー』(ポプラ文庫)/ 平山夢明

  • たいして儲かっていない経営コンサルタントを営む富澤は、副業で殺し屋を行っている。
    ターゲットはいたって普通にみえるが、富澤はある違和感に気づき……
    本当にそんな生業の人がいそうな自然な雰囲気にぞくぞく。

  • 殺し屋が探偵役という変わったシチュエーションですが、さすが石持さん、しっかりミステリーになっています。

    コンサルタント会社を経営する富澤充。
    しかし、副業(裏の顔)は、なんと殺し屋。
    彼は、毎回、依頼された標的の行動に興味を持つ。

    真夜中に、水筒の水を公園に捨てる女性。
    独身なのに、コンビニで紙オムツを買う男性。
    依頼とその撤回を繰り返す依頼人。
    標的が2人(同姓同名?)、果たして標的はどちら。
    などなど
    そして、最後に依頼された標的は、なんと...

    短編集ですが、伏線もあり、それぞれしっかり結論が収まっているのは、さすがです。
    千海さんの装画も、本文の中身を知ると、ついニヤリとしますね(良い味出してます)。

  • 設定がいい。
    「日常に潜む小さな謎」シリーズはよく見るけど、そこに殺し屋をかけてくるところが斬新でおもしろい。
    謎も良くできているし、殺し屋設定も浮いてない。
    さらりと読めて、殺し屋の話なのに、読後感も良いのが不思議。続編も読みたい。

  • 副業殺し屋がストイックに淡々と依頼をこなす日常ミステリー。優柔不断な依頼人や吸血鬼のような殺害依頼など普通じゃない。罪悪感がないのが不思議。結婚詐欺師の殺害依頼に母親同伴で来た話には騙された。

  • あなたには、殺したい人はいますか?




    《依頼の決まり》
    ・ご自身の身分証明書と殺したい人の写真をお持ちください。
    ・殺したい人の情報(氏名、住所など)をお知らせください。分からない場合は、こちらでお調べするオプション(別料金)もあります。
    ・ご依頼を受けてから三日以内に、お引き受けできるかお知らせします。
    ・お引き受けした場合、原則として二週間以内に実行いたします。


    ご依頼お待ちしております。

  • 殺し屋×日常の謎解き
    設定にギャップがあり、話の切り口が面白い本です。

    経営コンサルタントをする傍ら、副業として殺し屋をしている主人公。

    殺害の瞬間、殺害方法はほとんどフォーカスされてないです。むしろターゲットや依頼人たちの不可解な行動を推理することにページが割かれています。

    一人暮らしの独身サラリーマンが週末に紙おむつのパックを購入するワケは?
    依頼人が殺害依頼を取り下げたり再度依頼したりする理由は?
    依頼人よりも同伴者の方が饒舌なのは何故か?
    主人公がサクサク推理していきます。テンポよく読めます。

    人が相手を判断する時、ほとんどを目からの情報に頼っていることが改めて理解できました。身につける服、所有品、挙動、喋り方、表情。その人と深く長く関わらずとも、その人から収穫出来た極わずかな視覚的情報で、その人となりや背景ストーリーをいとも容易く、壮大に描くことが出来てしまう。やっぱり身なりを整えることは大事なんですね笑

    ただ、
    共感できる登場人物がいない点、
    推理はするけど答え合わせはされない話もある点、
    では物足りなさを感じました。

    主人公はドライすぎるくらいにドライです。身辺調査は業務上行いますが、ターゲットや依頼人について深入りはしない。(だからこそ殺し屋をやっていけてるのだと思いますが…)彼の周りの人間の心配や人の命の重さ、道徳とか倫理的なところ?は置いておいて、
    自分の足跡が残らないか、
    報酬を確実に受け取れるか、
    今後の自分のビジネスへの影響はあるか、
    を特に気にしている様子が最後まで貫かれています。軸がブレないのはビジネスマンとしてプロだなと思いました笑

    「一般家庭に生まれてごく普通に育ってきた僕がなぜ殺し屋などをやることになったのか。その経歴はともかくとして、今現在、僕は殺し屋だ。」
    が1番の謎です。

    • かなさん
      Kさん、おはようございます!
      私もこの作品、読みましたよ(^^)
      ブクログ初めてそんなに期間が経っておらず、
      自分自身の記録として読ん...
      Kさん、おはようございます!
      私もこの作品、読みましたよ(^^)
      ブクログ初めてそんなに期間が経っておらず、
      自分自身の記録として読んだ印みたいな形で
      レビューを投稿しちゃってたんで、
      後から見て、読んだはずなのに、覚えてなかったりします(^-^;
      この作品、続編もあるんだけれど
      私的にはあまりおすすめはできないです。
      同じ読書時間をもつなら
      他の作品のほうがいいかもです。
      2023/03/20
    • Kさん
      かなさん、コメントありがとうございます!

      かなさんもお読みになっていたのですね!
      そして、続編があったとは!完全ノーマークでした笑
      なるほ...
      かなさん、コメントありがとうございます!

      かなさんもお読みになっていたのですね!
      そして、続編があったとは!完全ノーマークでした笑
      なるほど…続編の方が面白いものもありますが、こちらは残念選手でしたか……。装丁のデザインとシンプルだけどキャッチーなタイトルに惹かれて読んでみましたが^^;
      切り替えて次行ってみます!笑
      2023/03/20
  • 殺し屋を職業にしてるのに、良い人。
    連作短編で最後に放つ一言に味がある。
    「吸血鬼が狙ってる」に感動する。
    トミーの時々的外れな発言、塚原との会話が笑える。
    ミステリーでありコメディ??

    続きを読もう!

  • ビールとビーフジャーキーが無性に欲しくなる!
    そして、このシュールさが癖になる。面白い‼︎

    続篇から読んだのだが、順番に関係なく楽しめる。
    おじさま好きの私としては、伊勢殿の活躍を期待してしまう…。3巻が待ち遠しい。

  • 短編でとても読みやすい。
    犯人はわかっているので淡々と進むかと思いきや
    推理する部分もあり楽しく読み終えられた。

  • さっそく、続編をポチりました

  • 経営コンサルタントを営む、富澤。
    上場企業社員の平均年収、650万で仕事を引き受ける殺し屋が副業。
    そんな彼がターゲットや依頼人の大小の謎をふらりと解く。
    保育士の女性が毎晩公園で水筒を洗う理由
    独身会社員の男が紙おむつを買った理由
    母親同伴の依頼人の謎
    殺人事件をキャンセルした理由
    殺害方法を吸血の跡に酷似させる訳とは
    ターゲットの女性の謎
    依頼人が指名したターゲットは…

    最近、マープル版のTVで同じような話を観たばかりなので、殺人受付担当の伊勢殿の明け透けな様子にヒヤヒヤした。
    富澤と相棒の塚原たちのテンポ良い会話ですすむお話。富澤が掘り起こす謎が皮肉でニヤリとしたり。
    ただ、淡々と仕事をこなす富澤がちょっと不気味。
    依頼人の言い分ばかりでターゲットは殺害されるべき人なのか、そこは調べないのかが気になる。
    余計な思い入れ云々とか言ってたけど、梅安さんは調べてたなあ。
     

  • ターゲットの謎を推理する過程が面白かった

  • 殺し屋であり探偵のようなミステリー。

    石持さんの新しいシリーズ。
    殺し屋もミステリーもいろいろありますが、この感覚は初めてです。
    殺し屋が悪い人に思えない。

    ひとつの「仕事」として彼がとらえているせいか、人殺しなのに、猫探しくらいの感覚になってしまう。
    もちろん彼は犯罪だと認識して仕事をしていますが、あまりにも冷静で淡々としていて、その空気感にのまれてしまう。
    殺したい相手と殺される人がいれば、いろんな感情が渦巻いているはずで、なのにそれを無効化するような不思議な人。
    ものの見方が今までにない角度で、予想外の言動に驚かされる。

    作中で友人に向かって言う場面を読んだとき、私も殺し屋には向いてないなと思いました。
    人に感情移入し過ぎる。
    ただ、殺し屋には向いていないけれど、殺されるターゲットとしては、彼が仕事しやすい行動をしてるんじゃないかな。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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