世襲人事 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167914271

作品紹介・あらすじ

【あなたを守ってくれる上司はいますか?】



大日生命保険で社長を務める父の強引な招きで、商社から取締役待遇で転職した広岡厳太郎。「世襲人事だ」との強い批判をものともせず、現場に学ぶため、外務員の〝生保のおばちゃん〟とともに汗を流し、次第に周囲から慕われていく。その後、保険の国際化、法人営業部の創設など革新的な新機軸を打ち立て、自社のみならず生保業界をもリードする逸材として期待されるのだが……。



生保業界を駆け抜けた快男児を描き、働き方や同族経営の問題に切り込む長編経済小説。『いのちの風』改題。



「親の跡を継ぐだけなら、帝王学を学ぶことでよかったかもしれない。しかし、古い体質の保険会社を改革し、会社を発展させていくには、親を乗り越えなければならない。……自分をいじめ抜き、生保マンとしての自分を鍛えることで、同族経営を乗り超えようとする『父殺し』の物語である」――解説・高成田享

感想・レビュー・書評

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  • 実在した人物をモデルとした生保業界のビジネス小説。創業家の家柄で社長が父で、跡取りの後継者と目されながら商社より強引に引き抜かれた主人公・厳太郎が、生保業界で奮闘する物語。自ら進んで泥をかぶる役割に飛び込み、当初懐疑的であった周囲からの信頼を勝ち取っていく。常に爽やかで、部下想い。理想の上司と言えるが、無理がたたり最後は身体を壊してしまう。
    熱いビジョンを語り、その実現に全力を注ぐ。まさに仕事に生きる姿は美しいが、今後はこのような働き方は良しとされないだろう。
    ただし、美しく生きること自体はいつまでも理想とされるだろう。

  • 理想の上司そのものだろう、けれど身を粉にして働いたせいで病に倒れたのだとしたらその志を真似することはお勧めできない。実際のモデルがいるということなのでリアリティある話である。時代が違うということで今はこれほどまでに働き過ぎの傾向はないと思う。源太郎は社長の息子ということが逆に働き過ぎを招いたようでもある。あまりにも急な展開で急逝した為その後の実際の大日生命(日本生命)はどうなったのかも興味深いけれど、、続編『腐食生保』も読んでみたいけれど文庫化はされていないようだ。

  • 後半の展開がえ?となる感じでした。
    ノンフィクションだと知り、さらに驚きました。

  • 広岡厳太郎(日本生命 弘世源太郎)の人物像は、今の我々が求めている「理想の上司像」そのものである。
    時代背景や職種は違えども、明朗闊達、平身低頭でありながらリスク管理をしながら、強いリダーシップを持ち続ける姿は読み手までも引き込まれた…故広岡厳太郎
    新しき酒は新しき革袋盛れ!

  • 高杉作品は疲れた時に一気読みするのにすごくいい!
    この作品もいつもながらに楽しめました。しかし実在モデルがいたとは。また生き方学ばせてもらいました。

  • 世襲人事でありながら、現場主義を貫き仕事に邁進する中年の姿を、おそらく昭和の実話に基づき描いた作品。
    読みごたえはありましたが、何が言いたいのか、それが分かりにくいことが残念でした、ら

  • 読みやすい。と同時に話に奥行きが余り感じられなかった。
    印象としては、序盤で大風呂敷を広げてはみたものの、途中で方向転換を余儀なくされ(それが著者の都合であったのか、連載していたのであるならば雑誌なり新聞なりの都合であったのか)、慌てて物語を終結に持って行った様な感じ(続編の「腐敗生保」は当時の消化不良の解消の為か?)

    主人公はヒーロー足りうる可能性があっただけに惜しさが残る。

    出張帰りの飛行機なり新幹線で読むのにオススメ。

    水嶋書房住之江店で購入。

  • 【生保業界に新風を巻き起こした青年実業家を描く】社長の父親に乞われ、商社から大手生命保険会社に転職した広岡。その人柄と能力で信頼を得て、新機軸を打ち立てる彼を襲う悲劇とは?

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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