運命の絵 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167914318

作品紹介・あらすじ

絵画の奥に潜む画家の息吹と
人間ドラマに迫る!

命懸けの闘いのある瞬間を切り取った一枚、
とめられぬ恋におちた若い男女の苦悩や
歴史に名をのこした英雄達の葛藤を描いた名画、
そして、流転の始まり……。

ルノワールやムンク、モローなど
名だたる画家による美しい絵画を
〝運命〟をキーワードに読み解きます。

絵画はすべてカラーで掲載。

『怖い絵』シリーズで絵画鑑賞に新たな視点を提示した、
絵画エッセイ名手の新シリーズ!

みんなの感想まとめ

絵画に秘められた人間ドラマや歴史的背景を深く掘り下げる本書は、読者に新たな視点を提供します。「運命」をテーマに、名画のディテールやその背後にあるストーリーを解き明かし、時代を超えた人間の感情や葛藤を実...

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んだ筆者の本では一二を争う面白さだった。
    絵から読み解ける背景と隠されたストーリー。時代は変われど流派は違えど心を持つ人間が生きた人間を描いているのが改めて実感させられる。

  • 139冊目『運命の絵』(中野京子 著、2020年1月、文藝春秋)
    『怖い絵』シリーズの著者による西洋絵画の解説書。「運命」をキーワードに、絵画に描かれているディテールの意味や、時代背景、作家や肖像となった人物のその後などを解き明かしてゆく。
    ムンクの「叫び」やルノワールの「シャルパンティエ夫人と子どもたち」など、計36点の絵画がカラーで掲載されており、実際にその絵を眺めながら解説を読む事が出来る。
    美術史だけで無く、西洋史の勉強にもなる一冊。

    〈「絵に襲われた」、ブローネルはそう言ったという〉

  • 知的好奇心をくすぐられる本て大好き。
    この本も最初から最後まで「へえ〜、へえ〜」と言いながら読みました。

    美術館行きたくてもいけないので、この本で「中野京子美術館」に行った気になりました。

  • 大学のとき、一般教養の選択授業で美術を選択した。
    歴史的絵画にこんなに色んなストーリーや伏線、意味がちりばめられてるなんて全く知らなかった私は大変興味深くその教授の授業に聞き入っていた。
    この書籍を読んで、そのことを思い出した。絵をみてわくわくする感じ。
    番組の再放送とかやってくれないかなぁ。。
    文面だけでなく、お話が聞いてみたい。
    怖い絵から先に読めばよかったなー!

  • 美術館好きなのだけれど、背景がよく分からず楽しみきれてないところがあった。

    本に出てくる全て面白かった…各絵画のストーリーを追っていくうちに、観る視点が変わって作品への理解が深まる。いろんな「運命」が垣間見えるし、「運命」という題材で集めるところにもセンスを感じざるを得ない...!

    寝る前に1日1作読むつもりがあまりの面白さに2晩で読み切ってしまった。本物の絵を見たくなるなあという気持ちと同時に、他の本も読みたいと思った。

  • 色々な絵画のことを詳しく書いてあった

  • この本を読んでいなければ、たとえ美術館で出会っていても、立ち止まることなく通り過ぎていただろう、という作品たちと出会わせてくれた本。
    アトリビュートだけでなく、作品が描かれた時代の風俗、さらにその土地の地理的特性とそれを反映した人々の気質や価値観など、絵画を楽しむエッセンスを沢山教えてもらった。

  • 中野先生の文章はいつも明快で読みやすい。
    ムンクの「叫び」、ダヴィッドの「書斎のナポレオン1世」、モローの「オイディプスとスフィンクス」は画集か何かで見たことあるが、他は寡聞にして作家名も知らない、或いは作家は知ってても初見の絵ばかりで、時代も国も主題も多様な絵を取り上げており、中野先生の守備範囲の広さには本当に驚かされる。
    どの絵もそこに潜む物語を知れば、見方、感じ方がそれ以前とはまるきり違ってしまう。そして絵に一層の愛着を感じる。
    本作には日本ではあまりお目にかかれない作品、日本での知名度が高くない画家も多いので、掲載された絵を巡る旅をしてみたいものだ。

  • 面白いけど前提知識ないからよくわからなくて流し読み!って感じ。文庫だから絵がページ跨ぎになっちゃうのは残念。

  • 私が聞いたことないアーティスト名で、見たことがない絵に出会えた。絵を学ぶと歴史にも強くなるんだなと発見した。

  • 今回もとても勉強になりました
    絵画の描かれた時代と、その頃の常識が
    いまに、ある意味繋がって楽しい限りです

  • ルノワールの装丁に惹かれてこの本を手に取った。
    「怖い絵」とはまた違ったお話で面白かった!
    その絵画の背景を知ると全く違う絵画に見えてきて不思議だなあと思う。

  • p.2023/9/14

  • とても勉強になった!絵画を鑑賞する時にどこを観るべきなのか詳しく教えてもらえた気がする。他のシリーズも読んでみたい。

  • 怖い絵シリーズよりは、歴史背景や神話の説明部分が多くて、ミステリー的要素やゾッとする要素は少なめ。また、紹介されている絵画もマイナーなものが多いため、少し物足りなさを感じた。しかし、紹介されている絵画数は多く、【運命】を軸に論評されている視点は真新しく楽しい。

  • 面白かった。中野京子先生ほんとに良い!
    有名な絵画からマニアックなものまで幅広く解説なされている。

  • はじめに
    ローマ帝国の栄光と邪悪 ジェローム『差し下ろされた親指』
    擬人化された「運命」 ベッリーニ『好機』/デューラー『ネメシス』
    一度見たら忘れない ムンク『叫び』
    夜明けの皇帝 ダヴィッド『書斎のナポレオン一世』
    謎々を解いた先に モロー『オイディプスとスフィンクス』/シュトゥック『スフィンクスの接吻』
    アレクサンダー大王、かく戦えり アルトドルファー『アレクサンドロスの戦い』
    風景画の誕生 ホッベマ『ミッデルハルニスの並木道』
    事故か、宿命か ブローネル『自画像』『魅惑』
    クリノリンの女王 ヴィンターハルター『皇后ウジェニー』
    ドイツ帝国誕生への道 メンツェル『ヴィルヘルム一世の戦線への出発』
    愛する時と死せる時 アングル『パオロとフランチェスカ』/シェーフェル『パオロとフランチェスカ』
    ロココ式没落過程 ホガース『当世風結婚』Ⅰ~Ⅳ
    年表 ナポレオン 晩年の出来事
    故国で行き倒れになるよりは ブラウン『イギリスの見納め』
    コラム オペラ『運命の力』
    少年は森に消えた ウォーターハウス『ヒュラスとニンフ』
    聖痕の瞬間 マックス『アンナ・カタリナ・エンメリヒ』/ジョット『聖フランチェスコ』
    ヴェスヴィオ火山、大噴火 ブリューロフ『ポンペイ最後の日』/ショパン『ポンペイ最後の日』
    感じるだけではわからない ルノワール『シャルパンティエ夫人と子どもたち』

  • 運命的な一瞬を切り取っていたり、運命そのものを描いていたり、その後の展開を知っていれば、まさしくその絵は「運命」だったのだなと思わせてくれるものなど、様々な切り口から運命と絵画について堪能できるいい本でした。
    絵は勿論、フルカラー。
    前述通り切り口がそれぞれ異なるので、どの話も印象深くて、読み進めるたび衝撃がありました。
    予言したかのような自画像の通りに目を失う話とか怖すぎるし。
    没落の過程を絵にしているのも興味深い。
    ポンペイの絵はもう見ているだけで手に汗握る。
    しかも収録点数が多いのも満足度が高い。
    読み手を全く飽きさせない、流石の構成である。
    ある意味「怖い絵」が多数出てきますぞ。

  • 【名画の奥に潜む画家の息吹と人間ドラマに迫る!】命がけの恋や、歴史を動かした英雄を描いた名画、画家の人生を決定づけた一枚など「運命の絵」を読み解く。絵画はすべてカラー掲載。

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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