ダブルマリッジ (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年2月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167914370

作品紹介・あらすじ

大手商社のエリート社員、桂木憲一は、妻、大学生の娘と幸せな家庭を築いていた。だがパスポート更新のために、戸籍謄本を取り寄せたことから、生活が暗転しはじめる。なんと、最新の謄本には、「婚姻」欄に、妻の里美と並んで、マリア・ロペスというフィリピン国籍の女性名が書かれていた。

役所からは、「刑法には重婚罪がありますが、民法上は、当事者からの請求がないかぎり、行政が重婚を解消する手続きは、定められていないのです」という意外な答えが返ってきた。

マリアはなぜ、今になってこのような行動に出たのか?

数日後、憲一の自宅に、一通の封書が届く。中を確認した妻は悲鳴をあげた。

送られてきたのは新たな戸籍謄本で、そこには「長男」として「ケン」という名が書かれていた――。

実話に基づく驚天動地のストーリー。そして物語は、やがて最も悲しいラブストーリーへと姿を変える。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

突然、戸籍謄本に見知らぬ名前が現れることで、平穏な家庭が揺らぐ様子が描かれています。主人公の桂木憲一は、妻と娘との幸せな生活を送っていましたが、思いがけない重婚の事実に直面します。フィリピン国籍の女性...

感想・レビュー・書評

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  • フィリピンとの重婚についての話。
    戸籍に覚えのない婚姻関係のってたらこわいなぁ…

    彼の性格が掴めなくて、もう少し掘り下げたかった。


  • ある日突然、自分の戸籍謄本に見知らぬ名が。
    婚姻欄に妻と娘に並び、妻にロペスマリアなるフィリピン人の名前が。更に日が経つと息子にケンなる名前が。
    いつの間に重婚?そもそも日本では重婚は禁止では?
    そこには経済発展を遂げ、その中に置き忘れてきた新日系フィリピン人問題が絡んでいた。
    JFC:Japanese-Filipino Children 新日系フィリピン人。第二次世界大戦でフィリピンに残された日系フィリピン人に対し、1980年代以降、興行ビザで日本にやってくるようになったフィリピン人女性(じゃぱゆきさん)と日本人男性との間に生まれた子供たち。
    あくまでもフィクションではあるが、戸籍に関する記述は事実に基づいている。
    橘氏の小説はどれもハズレがないな。ページを捲る手が止まらない。
    現在では法強化が行われ、当時よりはフィリピン人は少なくなったものの、代わりにベトナム人が大量に日本へやってくるようになった。ぜひ、この辺りの一冊も期待したい。
    結末は実に物悲しいが現実を如実に表している。

  • 知らぬ間に、自分の戸籍に知らぬ外国人女性が
    「妻」として載っている。
    さらには「身に覚えのない」息子まで。

    しかも元々「普通に結婚した」妻と娘がいるので、
    完全に「重婚」状態となっている。
    これが、実際に起こりうる、いや起きていることとは。
    法律の盲点を突いたような、
    なんとも言えない不気味な事件に巻き込まれ...

    ...と思ったら、以外とその後の展開が
    「しょーもない」感じに流れていって(^ ^;

    息子には覚えがないが、妻として記載された女性とは
    思いっきり「身に覚え」があったとは(^ ^;

    夫婦の不仲、親子の確執、意外な裏切り者、
    娘の意外な「恋心」と行動力などなど...
    内容的には結構「これでもか」のてんこ盛り感(^ ^;
    でも基本が「しょーもない」ので、
    あまり同情したりする気にならない(^ ^;

    周りから人間のクズと思われていた男が、
    意外と優しい一面もあり...と思ったら、
    やはりただのクズ人間だったり(^ ^;

    前半の「戸籍のトリック」がインパクト大きい割に、
    ストーリーのメインはそこではないし(^ ^;
    なかなかな肩すかし感(^ ^;

    最後の最後も、あっけない展開で
    ぐだぐだなまま終わるし...(^ ^;

    全体的な印象は、やはり「しょーもない」ですな(^ ^;

  • 文面が軽いタッチ感で助かったっていうぐらい重いテーマだった。

    実際に知らぬ間に戸籍謄本が重婚になってたら家族は間違いなく破滅するでしょうね。
    フィリピン人と関係を持ったことがある男性は気をつけたほうが良さそう。
    懲りずに遊びそうだけど…

    外国人の扱いかたも描かれてた内容のとおりだろうなと。

  • 新日系フィリピン人の問題について事実として書かれていたことが幾つもあったが、知らないことが多くこんな事が実際に起きていたのか、と衝撃も受けた。

    マリの行動力には驚かされたが、同時に憲一とフィリピンで鉢合わせないか?、ケンの母親はどのような人物なのか?などハラハラさせられた。最後の最後まで憲一とマリの視点メインで書かれていてラストは同じような行動をしていたことに親子だなぁなんて思ってしまった。

  • 橘玲さんて、「言ってはいけない」シリーズが売れてて、私は「みんなが思ってるけど言えないことをズケズケ言うルポライター」っていうイメージだったのだけど、調べたらちゃんと(ちゃんとっていうか)、小説でデビューしている方なのですね。
    でも「言ってはいけない」のイメージが強くて、本書も、「日本人中高年男性がバブル期にフィリピンとかでどんなことしてたか」という「言ってはいけない不都合な真実」を書きたかったのかな、と思いました。小説としてはイマイチな感じで、最初からルポルタージュとして書いたら良かったんじゃないかな、と私は思いました。
    本書で取り上げられている(小説だから”取り上げる”っていうのも変なんだけど)「新日系人」と呼ばれる人たちは、日本人男性とフィリピン人女性の間に生まれ、日本政府から日本人と認められなかったり、複雑な立場に置かれている。日本人男性と関係を持ち、その後日本でビザを申請するフィリピン人女性も多く、バブル期に日本のおっさんたちが好き勝手なことをやらかしてきたことがその背景としてあると、今では明らかになっている。
    おっさんたち!恥を知れ!
    (なんか、「持続可能な魂の利用」とか、この頃 おっさんを糾弾するような書籍が増えてないかな?)
    私の身近にいるおっさんたちは、紳士的だけどな。そう見えるだけかな・・・。
    もう書いてるかもしれないけど、小説としてではなく、原発の廃炉作業に携わっている外国人労働者を橘さん独自の切り口で取材して、ルポルタージュとして書いてほしいです。

  • めくる手がとまりませんでした

  • 国際的な二重結婚について取り扱った意欲作。
    フィリピンと日本の法律の隙間をついて実際起こりうる問題を扱った。
    主人公は二人。父と娘。
    過去にあったことをもう少し掘り下げて書いてもらうと「父」の気持ちにも共感できたかもしれないが、表面だけ読むと「なんて野郎だ!」と思わなくもない。
    娘が思い切ってフィリピンのスラムまで行って相手の女性と交流するという、ちょっとありえないようなことがこの作品を面白くしている。
    息子の心のうちももう少し書いてもらっていれば星を後一つ足せたかな。

  • 思ったより重い話だった。不誠実で女にだらしない憲一。世間知らずで危なっかしい娘のマリ。冷静で計算高い妻・里美。憲一に捨てられても、憲一の家族に迷惑をかけないように、体を売りながら息子を1人で育てたマリア・ロペス。フィリピン女性を食い物にして無責任な、(憲一を含めた)日本人男性に憤り、かわりに馬鹿な日本人女性から金をむしり取るケン。自分と比べて幸運で順風満帆な人生を送っている憲一を妬んで、おとしいれようとした部下の植木。

    いろんな問題が突きつけられる、単なるフィクションとは言えない話だった。

  • 普通の家庭を持つサラリーマン男性の戸籍に見知らぬフィリピン女性が妻として載っていた。
    そしてそこから急展開で当たり前の日常が崩れていく。
    日本の戸籍制度、フィリピン女性と日本人男性の対等とは言えない恋、過酷な運命。フィリピン現地の熱気が伝わってくるような描写でぐんぐん引き込まれてるサスペンス。
    橘玲さんの小説は初めてだが、ストーリーもさることながら史実や戸籍制度について知らないことばかりで非常に興味く一気に読みきった。おすすめ。

  • とりよせた戸籍にフィリピン女性と結婚している記録が見つかることから始まる。真実を知るために派手な生活を送っていたモデルの娘が、フィリピン人からの色んな意味での搾取とか貧困問題と自分の人生を対比させる話かな。フィリピン女性の崇高さと父親がどうしようもない輩なのは何かの対比?。いずれにしても切ないな。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50194326

    橘玲さんの小説はとても読みやすいです。二重国籍問題について浮き彫りにしている読み応えのある一冊です。(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 橘さん、こんな小説も書くなんてびっくり。
    それでもやっぱりかつての社会問題、法律問題をついている点はさすが。フィリピンの熱気が伝わってくるような描写で、スイスイ読めちゃいます(Audibleだけど)

  • 私が幼少の時、田舎なのにやたらフィリピン人女性がいるのを見て、「このお姉さん達は何の仕事をしているんだろう?」と疑問に思っていたんですが、その様な経験をした人は多いのではないでしょうか。この本は、妻と大学生の娘を持つ夫・憲一が、若かりし頃に赴任したフィリピンの地で行った事が家族や会社を巻き込む大騒動に発展してしまうというストーリー。直接は関係ないのですが、この本にも書かれている通り、韓国との「いわゆる従軍慰安婦問題」について対外的に日本国の主張を理解してもらえない理由の一つが判る本です。

  • ボロクソに書かれてるクチコミもあるけど、自分は惹き込まれたし、最後まで飽きませんでした。

    オーデェオブックで聴いたから内容が入りや使ったのかも!

  • 序盤の都内はタラタラ、途中の岐阜→磐城→名古屋→フィリピンは盛り上がり、後半の話の展開が陳腐過ぎてがっくりする。

    2016年当時のファッションや流行音楽を実際のブランド名やアーチスト名をいちいち入れるのはウザい。キャラの心理描写が浅くて、リアリティあるのはいつまでたってもバブル気質が抜けない商社のおっさんのみ。あとの登場人物はペラペラに単純化されたキャラばかり。

    この著者の本は多く読んでいるが、小説には向いていない。

    オーディブルで長距離ドライブしながら聴く分にはまあまあ良かった。

  • 20%を読んでストップ。重婚問題や法律の矛盾などを突くというポイントは面白いが、問題を無理に小説で解説しているような印象。端的には、物語として引き込まれない。やはり橘さんはいつものスタイルが最高なのかも。

  • 面白かったと思いますが、結婚に関する法律や手続きのことが複雑、詳細に絡むので、読んでるうちにその前提を忘れてしまう。しかし現実にこのような事態が起きるというのが、ヘェ〜と思いました。

  • 在日フィリピン問題、二重結婚と衝撃的な内容で、法律はノンフィクションと非常に勉強になる作品だった。やっぱり橘玲、面白い!

  • この作家は、日本の闇的な話がとても面白く、怖い。

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著者プロフィール

橘 玲(たちばな・あきら):作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。同年、「新世紀の資本論」と評された『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、が30万部を超えるベストセラーに。06年『永遠の旅行者』(幻冬舎)が第19回山本周五郎賞候補。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮社新書)で2017新書大賞受賞。著書に『「読まなくてもいい本」の読書案内』(ちくま文庫)、『テクノ・リバタリアン--世界を変える唯一の思想』(文春新書)、『スピリチャルズ 「わたし」の謎』(幻冬舎文庫)、『DD(どっちもどっち)論――「解決できない問題」には理由がある』(集英社)等多数。

「2024年 『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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