- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167914530
作品紹介・あらすじ
過ぎてゆく時間のなかで、再び「出会いなおし」ていく人々の物語。
人生の大切な時間を、鮮やかに、そして、深く描く、珠玉の短編集。
森絵都さんが、時間をかけて、熟成してきた短編たちを編んだ本作は、年を重ねるということの意味を改めて実感できる表題作や、意外な視点のショートストーリーもあり、身近な人との絆を見つめなおしたくなるような、優しさと、確かな生の重みに満ちた作品を楽しめます。
感想・レビュー・書評
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生きていて
【出会い】と【別れ】は同じ数おきる
生きるとは何か
繋げるとは何か
1つ1つの出会いと別れと どう向き合うか
人間は皆 何となく生きてはいるが
若者だけではなくて、今現在の30~50代の大人も【大きな子供】な大人が多い気がします
自分の職場にも30~50代でそれぞれ独身の男が何人もいて
50なのに家でひたすらゲームしかしないで、年とった母親に全てを委ねてる一人息子…
30過ぎてるのに 結婚どころか出会いも求めず欲だけで生きてて女は買って、ギャンブルやって、ゲームでも あり得ない額を課金に使い ジャンクフード食べて太ってる奴…
なんなら貯蓄0
40代で 若い時から、絶対にモテないのに、嘘ついて
彼女もいる設定で嘘をつき、その為 出会いは絶望的に自分で無くしてしまい「女って面倒くさいじゃん」と言い訳に…見栄で全てを捨てた男もいる…
若い子も恋愛離れとか進んでるらしいが…
生物学的に考えても【なんで自分は存在しているんだろう】とか【なんで働くんだろう】とか考えると
自分は生き物として、子孫を残し
繋げたいと思う
なんか生き物の【本能】って年々、人間は失っている気がしますね…
この本は奥が深く
読者に読解力を全フリしたような話が多く
読んでて少し疲れました(笑)
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「出会いなおし」
編集者のナリキヨさんとデザイナーの佐和田。二人の重ねた年月の物語。
紆余曲折がありながらそれぞれの道を進んでいく。流れていく日々の中で再開できて嬉しい人がいるのは幸せなことだと思った。 -
ほっこりあり、スリリングあり…バラエティに富んだ短編集。
言葉選び、文章の流れなどが私好みでした。
小さな所から始まって、徐々に世界が広がっていき、何?なに?…と思いながら、時にどきどきして、どんどん読み進めてしまう…。そして、何かを読者に考えさせる余韻を残しているところが好き。
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表題作の『出会いなおし』、『むすびめ』が好み。
既に出会っている人と何度でも出会いなおしができる、それは大人だから…素敵だなと思ったし、これからが楽しみだなぁと。
一方で『カブとセロリの塩昆布サラダ』はただのクレーマー主婦の話にしか思えなかった。何を伝えたいのかわからず、読み返したがダメだった。
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6編を串刺しにする標題作をはじめ、人とのつながりを考えなおす、捉えなおすきっかけになりそうな短編の数々...。「むすびめ」が好み。他とは一線を画した「テールライト」もいい。チェルノブイリまでもってくるとは! またいつか手に取りたい一冊。
「年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。」 -
短編集。
2つ好みの物語がありました。
「カブとセロリの塩昆布サラダ」「むすびめ」です。
30人31脚が懐かしいなぁ。 -
年を重ねるっていうことは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ
会うたびに違う顔を見せ、人は立体的になっていく
"出会いなおし"っていい言葉だなぁ〜
全6篇の色んな形の再会を描いた短編集♪
2話目の「カブとセロリの塩昆布サラダ」が面白かった!
日常にありそうな出来事で、なんだか場面が想像できて楽しかった。
カブ料理のレパートリーの羅列にびっくりしたのと同時に可笑しくてにんまり♡
あと、表題作も「むすびめ」も「青空」も好きだった。
ただこの作品の中ではちょっと異色な感じがした「テールライト」に全然入り込めなかった、、
生まれ変わりの話だと思うんだけど、唐突に変わる展開について行けず、意味もあんまり分からなかった。
私の理解力が及ばずって感じ
1つの作品の中で、はっきり好き嫌いの分かれる内容でした -
歳を取ることは、決して嫌なことじゃない。
全部優しい小説で、心に染み入りました。 -
森絵都の本をはじめて読んだが、短編集でサクサク読めた。
一番共感できたのは、"青空"。妻を亡くした男性が、息子を義父母の家に預けに行く途中の高速道路で、前の車から落ちたベニヤ板が飛んできて、運転している車を直撃するまでの瞬時に、走馬灯のようにあれこれ思い出したり考えたりしたながら、最後は、亡き妻に守られ、事故を免れる話。
人の想いとか、人生といったことを考えさせられた。
著者プロフィール
森絵都の作品





