出会いなおし (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2673
感想 : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167914530

作品紹介・あらすじ

過ぎてゆく時間のなかで、再び「出会いなおし」ていく人々の物語。人生の大切な時間を、鮮やかに、そして、深く描く、珠玉の短編集。森絵都さんが、時間をかけて、熟成してきた短編たちを編んだ本作は、年を重ねるということの意味を改めて実感できる表題作や、意外な視点のショートストーリーもあり、身近な人との絆を見つめなおしたくなるような、優しさと、確かな生の重みに満ちた作品を楽しめます。

感想・レビュー・書評

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  • 生きていて
    【出会い】と【別れ】は同じ数おきる

    生きるとは何か
    繋げるとは何か
    1つ1つの出会いと別れと どう向き合うか

    人間は皆 何となく生きてはいるが
    若者だけではなくて、今現在の30~50代の大人も【大きな子供】な大人が多い気がします

    自分の職場にも30~50代でそれぞれ独身の男が何人もいて

    50なのに家でひたすらゲームしかしないで、年とった母親に全てを委ねてる一人息子…

    30過ぎてるのに 結婚どころか出会いも求めず欲だけで生きてて女は買って、ギャンブルやって、ゲームでも あり得ない額を課金に使い ジャンクフード食べて太ってる奴…
    なんなら貯蓄0

    40代で 若い時から、絶対にモテないのに、嘘ついて
    彼女もいる設定で嘘をつき、その為 出会いは絶望的に自分で無くしてしまい「女って面倒くさいじゃん」と言い訳に…見栄で全てを捨てた男もいる…

    若い子も恋愛離れとか進んでるらしいが…
    生物学的に考えても【なんで自分は存在しているんだろう】とか【なんで働くんだろう】とか考えると

    自分は生き物として、子孫を残し
    繋げたいと思う

    なんか生き物の【本能】って年々、人間は失っている気がしますね…

    この本は奥が深く
    読者に読解力を全フリしたような話が多く

    読んでて少し疲れました(笑)




  • ほっこりあり、スリリングあり…バラエティに富んだ短編集。
    言葉選び、文章の流れなどが私好みでした。
    小さな所から始まって、徐々に世界が広がっていき、何?なに?…と思いながら、時にどきどきして、どんどん読み進めてしまう…。そして、何かを読者に考えさせる余韻を残しているところが好き。




  • 表題作の『出会いなおし』、『むすびめ』が好み。
    既に出会っている人と何度でも出会いなおしができる、それは大人だから…素敵だなと思ったし、これからが楽しみだなぁと。

    一方で『カブとセロリの塩昆布サラダ』はただのクレーマー主婦の話にしか思えなかった。何を伝えたいのかわからず、読み返したがダメだった。

  • 6編を串刺しにする標題作をはじめ、人とのつながりを考えなおす、捉えなおすきっかけになりそうな短編の数々...。「むすびめ」が好み。他とは一線を画した「テールライト」もいい。チェルノブイリまでもってくるとは! またいつか手に取りたい一冊。
    「年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。」

  • 人生とは出会いと別れの繰り返しだけれど、生きていれば、再会をすることもある。

    それを活かしも殺しもするのは自分次第。

    やっぱり森絵都さんは素敵な作品を描くなぁ。

  • 年を重ねるっていうことは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ
    会うたびに違う顔を見せ、人は立体的になっていく

    "出会いなおし"っていい言葉だなぁ〜

    全6篇の色んな形の再会を描いた短編集♪
    2話目の「カブとセロリの塩昆布サラダ」が面白かった!
    日常にありそうな出来事で、なんだか場面が想像できて楽しかった。
    カブ料理のレパートリーの羅列にびっくりしたのと同時に可笑しくてにんまり♡

    あと、表題作も「むすびめ」も「青空」も好きだった。

    ただこの作品の中ではちょっと異色な感じがした「テールライト」に全然入り込めなかった、、
    生まれ変わりの話だと思うんだけど、唐突に変わる展開について行けず、意味もあんまり分からなかった。
    私の理解力が及ばずって感じ

    1つの作品の中で、はっきり好き嫌いの分かれる内容でした

  • 歳を取ることは、決して嫌なことじゃない。
    全部優しい小説で、心に染み入りました。

  • 森絵都の本をはじめて読んだが、短編集でサクサク読めた。

    一番共感できたのは、"青空"。妻を亡くした男性が、息子を義父母の家に預けに行く途中の高速道路で、前の車から落ちたベニヤ板が飛んできて、運転している車を直撃するまでの瞬時に、走馬灯のようにあれこれ思い出したり考えたりしたながら、最後は、亡き妻に守られ、事故を免れる話。
    人の想いとか、人生といったことを考えさせられた。

  • 小説にはいろんな変化がある。
    森絵都は、日常の逸脱、みたいな些細な変化をすごく上手に物語にする。

    『架空の球を追う』『異国のおじさんを伴う』『気分上々』と短編集に触れるたび、どんどん好きになっているような気がする。
    以下、あらすじをやや追っているので、ネタバレ嫌いな方はお控えください。



    読んだ人からは、なんでやねんとツッコまれそうだけど、推しバナを「カブとセロリの塩昆布サラダ」としたい(笑)
    もうタイトルからして、ムズムズする。

    簡単に言うと、デパ地下で買った「カブとセロリの塩昆布サラダ」が、カブではなく、どう考えてもダイコンだったという話だ。
    気を悪くされることを考えずに言うと、それだけの話だ。

    なのに、私は二回「めっちゃオモロイやん」と笑いながら呟いて、最後にホロリと感動の涙をこぼしたのだった。

    その次に、表題作「出会いなおし」を挙げておきたい。

    売れっ子イラストレーターが、とある編集者と出会い、そのことがきっかけで学び直しに留学する。
    一皮むけて帰ってきたイラストレーターが目の当たりにしたのは、彼女以上に激しい変化を見せていた編集者だった。

    まさかかよ、と思わせるテンポの妙。

    自信を付けて帰ってきて、感動の再会と思わせといて、相手の方が一枚上手って、いいなぁー。
    家族みたいに毎日一緒いる関係ではなく、自分と相手は互いに知らない時間を確実に積み重ねている中で、また「出会いなおす」。

    私は、この感じがすごく好きで、時々思い出したように会う友達関係が薄っぺらだとは思わないのです。

    どのお話も、最後はふわっと包み込んでくれて、読み終えると嬉しくなりました。

  • 全体的に地味に感じたのですが、こういった作品なのでしょうか?
    難しいとは思わないのですが、ところどころ理解できないところや、「ちょっとくどいんじゃない?」って思うところがいくつかあって、みなさんのレビューに書かれているようなこの作品の良さが感じられず、自分の読解力のなさを痛感しました。
    でも、どれもいいお話だなと思いました。
    凄く興味をそそられる話もありました。
    だから、あまりに理解できなかったり、あまりに話が入ってこない話は、飛ばしたりさらっと読んでしまうことが多いのですが、どのお話もしっかり読みました!
    村の対岸越しに会う男の子と女の子のお話が、切ないながらも凄く素敵で、とても心に残りました。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年「リズム」で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。大人の小説にも活躍の幅を広げ、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞、本屋大賞二位。ほかの著作に『永遠の出口』『ラン』『この女』『漁師の愛人』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『生まれかわりのポオ』などがある。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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