出会いなおし (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167914530

作品紹介・あらすじ

過ぎてゆく時間のなかで、再び「出会いなおし」ていく人々の物語。

人生の大切な時間を、鮮やかに、そして、深く描く、珠玉の短編集。

森絵都さんが、時間をかけて、熟成してきた短編たちを編んだ本作は、年を重ねるということの意味を改めて実感できる表題作や、意外な視点のショートストーリーもあり、身近な人との絆を見つめなおしたくなるような、優しさと、確かな生の重みに満ちた作品を楽しめます。

みんなの感想まとめ

再び人々が出会いなおすことで描かれる物語は、時間の経過とともに変化する人間関係の深さを探求しています。著者は、日常の中での再会や再認識を通じて、過去の思い出が現在にどのように影響を与えるのかを繊細に描...

感想・レビュー・書評

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  • 生きていて
    【出会い】と【別れ】は同じ数おきる

    生きるとは何か
    繋げるとは何か
    1つ1つの出会いと別れと どう向き合うか

    人間は皆 何となく生きてはいるが
    若者だけではなくて、今現在の30~50代の大人も【大きな子供】な大人が多い気がします

    自分の職場にも30~50代でそれぞれ独身の男が何人もいて

    50なのに家でひたすらゲームしかしないで、年とった母親に全てを委ねてる一人息子…

    30過ぎてるのに 結婚どころか出会いも求めず欲だけで生きてて女は買って、ギャンブルやって、ゲームでも あり得ない額を課金に使い ジャンクフード食べて太ってる奴…
    なんなら貯蓄0

    40代で 若い時から、絶対にモテないのに、嘘ついて
    彼女もいる設定で嘘をつき、その為 出会いは絶望的に自分で無くしてしまい「女って面倒くさいじゃん」と言い訳に…見栄で全てを捨てた男もいる…

    若い子も恋愛離れとか進んでるらしいが…
    生物学的に考えても【なんで自分は存在しているんだろう】とか【なんで働くんだろう】とか考えると

    自分は生き物として、子孫を残し
    繋げたいと思う

    なんか生き物の【本能】って年々、人間は失っている気がしますね…

    この本は奥が深く
    読者に読解力を全フリしたような話が多く

    読んでて少し疲れました(笑)




  • 「出会いなおし」
    編集者のナリキヨさんとデザイナーの佐和田。二人の重ねた年月の物語。
    紆余曲折がありながらそれぞれの道を進んでいく。流れていく日々の中で再開できて嬉しい人がいるのは幸せなことだと思った。

  • 図書館の返却本コーナーにあったので、なんとなく手に取りました。
    返却本って、打率が良いですよね。
    読みたい本が見つからないときは、返却本コーナーを覗いてみるのもアリだと思いました。

    タイトルになっている「出会いなおし」。
    これ、わかるわぁ。
    というのも、ちょうど最近、私も似たような経験をしたのです。

    数十年前、同じ職場で働いていた元同僚。
    彼女の方が先に結婚・出産・子育てと会社員生活を離れましたが、それでも半年に一度くらいは会っていました。
    その後、私も転職や出産を経て別々の人生を歩み、しばらく会うことがなくなっていたのです。

    そんな彼女に、ふと思い立って連絡をしてみました。
    そして、十年以上ぶりに再会。
    お互い、年を取ったことは否めないけれど(笑)、思いのほか会話が弾んだのです。

    食事をしながら話すうちに、ふと気づきました。
    私も彼女も、昔の会社時代の“人格”をそのまま抱えていたことに。
    「○○ちゃん、そんな性格だったっけ?」
    その一言で思い出したのは、当時の私は“外向的に見せようと頑張っていた”こと。
    彼女の中では、私は明るく社交的な人のままで止まっていたのです。
    そして、私もまた、彼女に対して同じように昔の印象をそのまま重ねていました。

    久しぶりに会った私は、むしろ内向的な会話ばかりしていたので、きっと驚かれたことでしょう。

    それでも不思議と心地よかったのは、お互いに“昔のいい思い出”を大切にしていたからかもしれません。
    別々の時間を過ごしてきても、かつて共有した記憶が、今の私たちを再びつなげてくれた気がします。

    “年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。
    会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。”

    このフレーズを読みながら、先日会った彼女の笑顔が浮かびました。
    また、いつか会おうね。
    そう言って別れたけれど、予定はまだ未定。
    でも、それもまた人生の面白さなのかもしれません。

    • 雷竜さん
      私も最近、高校時代にお付き合いした初恋に人に出会い直ししました。その当時は何も話せなかったり、カッコつけたりでお互いに違った印象を与えていま...
      私も最近、高校時代にお付き合いした初恋に人に出会い直ししました。その当時は何も話せなかったり、カッコつけたりでお互いに違った印象を与えていました。
      出会い直しは、いいものですね。
      2025/11/11
    • キキさん
      雷電さん
      コメントありがとうございます。
      わかります!
      あの頃とはまた違った味わいがありますよね。
      出会いなおしできる人がいるってだけで幸せ...
      雷電さん
      コメントありがとうございます。
      わかります!
      あの頃とはまた違った味わいがありますよね。
      出会いなおしできる人がいるってだけで幸せと感じました♪
      2025/11/11
  • 半分は夢中で読みました。残り半分の作品は、なかなか頭に入ってこない。また違うコンディション下に読みたい作品でした。

  • とにかくカブの料理を狂気的に論うページが印象深い。。

    カブかどうか食べてみてほしい、報告をしてほしい、正しいカブのサラダを家まで持ってきてほしい…
    なんかすごい執着だな。
    人に対する期待値が高い。
    私は人への期待値が低いから、他人に対してドライだから、そこまで真意を求められないかも。
    それだけ他人への期待値が高いってことは、自分が自分に厳しく、いつでも芯を曲げずに生きてきた証なのかもしれない…
    私なら、疲れてたりコンディションが悪い日は全てがなぁなぁになるし、調子よかったらサービスしたくなるし天気が良いだけで笑顔も多くなるし。それぐらいちょっとのことで左右されて、自分に厳しくできなくて、楽に生きたくなるんだけどな…

  • 出会いなおし

    “もう会えないあなたへ”
    本屋さんでこの言葉が書かれたカバーがふと目に入り、思わず手に取った。

    人生にはたくさんの出会いと別れがある。
    「じゃあ またね」「また会おう」
    と言って別れた相手でも、もう二度と会えないこともある。「また 」という言葉にどれだけの思いが込められているか。

    「年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。」

    出会いなおすたびに、その人の新しい一面に触れ、そのたびに関係が深まっていくのなら、年を重ねていくのも悪くないかなと思った。

  • 短編6編
    出会いも別れも またその始まりも相手を愛でる気持ちを持ってからがってことなのか
    カブとセロリの塩昆布サラダが意外と面白かった
    カブが大根に変わって売られてた話なのだが後半どう締めるんだろうと ひねくれた少しクレーマーがどこか面白く、まさか主婦目線の怒涛の思いで締められてたw
    個人的にあまり悲しいような話を読みたくなかった為 その傾向な話が多かったように感じてしまった
    歳を重ねた今 過去の記憶と混ざり合わせる瞬間があることから これもまた出会いなおしているなと感じた

    好きなフレーズ引用
    たとえ新ナリキヨがどんなに上手にルパンになりすましたところで 私から旧ナリキヨの思い出を盗むことはできない
    大事なのは あなたがいないところで流れている時間にとらわれないってことよ だってそこにあなたはいないのだから
    彼の背景にうかぶ上弦の月がぼやけた

  • カバーの「もう会えないあなたへ」という一言が印象的で買いました。
    もしかしたらまた会えるかもしれない、ということを励みに、「別れ」ではなく「出会いなおす」という気持ちでいたいなと思った本でした。

  • ほっこりあり、スリリングあり…バラエティに富んだ短編集。
    言葉選び、文章の流れなどが私好みでした。
    小さな所から始まって、徐々に世界が広がっていき、何?なに?…と思いながら、時にどきどきして、どんどん読み進めてしまう…。そして、何かを読者に考えさせる余韻を残しているところが好き。




  • 表題作の『出会いなおし』、『むすびめ』が好み。
    既に出会っている人と何度でも出会いなおしができる、それは大人だから…素敵だなと思ったし、これからが楽しみだなぁと。

    一方で『カブとセロリの塩昆布サラダ』はただのクレーマー主婦の話にしか思えなかった。何を伝えたいのかわからず、読み返したがダメだった。

  • 6編を串刺しにする標題作をはじめ、人とのつながりを考えなおす、捉えなおすきっかけになりそうな短編の数々...。「むすびめ」が好み。他とは一線を画した「テールライト」もいい。チェルノブイリまでもってくるとは! またいつか手に取りたい一冊。
    「年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。」

  • 人生とは出会いと別れの繰り返しだけれど、生きていれば、再会をすることもある。

    それを活かしも殺しもするのは自分次第。

    やっぱり森絵都さんは素敵な作品を描くなぁ。

  • 短編集。
    2つ好みの物語がありました。
    「カブとセロリの塩昆布サラダ」「むすびめ」です。

    30人31脚が懐かしいなぁ。

  • 年を重ねるっていうことは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ
    会うたびに違う顔を見せ、人は立体的になっていく

    "出会いなおし"っていい言葉だなぁ〜

    全6篇の色んな形の再会を描いた短編集♪
    2話目の「カブとセロリの塩昆布サラダ」が面白かった!
    日常にありそうな出来事で、なんだか場面が想像できて楽しかった。
    カブ料理のレパートリーの羅列にびっくりしたのと同時に可笑しくてにんまり♡

    あと、表題作も「むすびめ」も「青空」も好きだった。

    ただこの作品の中ではちょっと異色な感じがした「テールライト」に全然入り込めなかった、、
    生まれ変わりの話だと思うんだけど、唐突に変わる展開について行けず、意味もあんまり分からなかった。
    私の理解力が及ばずって感じ

    1つの作品の中で、はっきり好き嫌いの分かれる内容でした

  • 歳を取ることは、決して嫌なことじゃない。
    全部優しい小説で、心に染み入りました。

  • 森絵都の本をはじめて読んだが、短編集でサクサク読めた。

    一番共感できたのは、"青空"。妻を亡くした男性が、息子を義父母の家に預けに行く途中の高速道路で、前の車から落ちたベニヤ板が飛んできて、運転している車を直撃するまでの瞬時に、走馬灯のようにあれこれ思い出したり考えたりしたながら、最後は、亡き妻に守られ、事故を免れる話。
    人の想いとか、人生といったことを考えさせられた。

  • 歳を重ねるたびに、出会いと別れを繰り返し、人は変化していく。あの頃のままでと期待する気持ちもあるが、お互いの知らない一面を知ることも素敵だなと思わせてくれる。カブとセロリの塩昆布サラダ」は他の話と一味違い、怒りや不気味さも含まれていて面白かった。

  • 出会いと別れと、なんだか緊張感のある短編のひとつひとつ!
    「カブとセロリの塩昆布サラダ」を買った主婦の、えっ?これ大根でしょ!と言うクレームに気を取られている間に、何気なく日常的に起こる発泡事件。あやうくスルーしてしまいそうなくらい、一億総平常心が浸透している!
    そして最後の「青空」にはもう手に汗!息が詰まった!
    めちゃくちゃ青い靴下買いたくなった!

  • 出会いと別れの間を、ねじれた、あるいは延びた時間軸の間で行ったり来たりすることで、人と人のつながりの深さや儚さを描いた短編集。

  • 小説にはいろんな変化がある。
    森絵都は、日常の逸脱、みたいな些細な変化をすごく上手に物語にする。

    『架空の球を追う』『異国のおじさんを伴う』『気分上々』と短編集に触れるたび、どんどん好きになっているような気がする。
    以下、あらすじをやや追っているので、ネタバレ嫌いな方はお控えください。



    読んだ人からは、なんでやねんとツッコまれそうだけど、推しバナを「カブとセロリの塩昆布サラダ」としたい(笑)
    もうタイトルからして、ムズムズする。

    簡単に言うと、デパ地下で買った「カブとセロリの塩昆布サラダ」が、カブではなく、どう考えてもダイコンだったという話だ。
    気を悪くされることを考えずに言うと、それだけの話だ。

    なのに、私は二回「めっちゃオモロイやん」と笑いながら呟いて、最後にホロリと感動の涙をこぼしたのだった。

    その次に、表題作「出会いなおし」を挙げておきたい。

    売れっ子イラストレーターが、とある編集者と出会い、そのことがきっかけで学び直しに留学する。
    一皮むけて帰ってきたイラストレーターが目の当たりにしたのは、彼女以上に激しい変化を見せていた編集者だった。

    まさかかよ、と思わせるテンポの妙。

    自信を付けて帰ってきて、感動の再会と思わせといて、相手の方が一枚上手って、いいなぁー。
    家族みたいに毎日一緒いる関係ではなく、自分と相手は互いに知らない時間を確実に積み重ねている中で、また「出会いなおす」。

    私は、この感じがすごく好きで、時々思い出したように会う友達関係が薄っぺらだとは思わないのです。

    どのお話も、最後はふわっと包み込んでくれて、読み終えると嬉しくなりました。

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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