おこん春暦 新・居眠り磐音 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167914684

作品紹介・あらすじ

〝今小町〟と呼ばれ、「居眠り磐音」シリーズの中でも屈指の人気キャラクター、おこんの若き日。
十四歳の江戸っ娘が、自らの道を切りひらく。

母を亡くしたばかりで、父親の金兵衛と二人で暮らす十四歳のおこん。
その長屋にある日、下野国から訳ありの侍・曽我蔵之助夫婦が幼子を連れて流れ着いた。
実の姉のように接してくれる女房の達子を慕うおこん。だが彼らには江戸でやらなければいけないことがあった――。
「妹と姉」に加え、今津屋番頭の由蔵との出会いをきっかけに奉公に至るまでの「跡継ぎ」と、おこんが自立していく様を描いた新作二編。

みんなの感想まとめ

若き日の主人公の成長と人間関係が描かれた物語で、特におこんの魅力が際立っています。母を亡くした十四歳の彼女が、父と二人三脚で生活を支え合う中、下野国からの侍夫婦との出会いを通じて自立への一歩を踏み出し...

感想・レビュー・書評

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  • おこん春暦 - 新・居眠り磐音シリーズの4作目〈番外編〉
    2020.04発行。字の大きさは…大。
    妹と姉、跡継ぎの中編2話。

    坂崎磐音の妻・おこんの若き日の逸話2作。
    【妹と姉】は、金兵衛長屋に下野黒羽藩の山守・曽我蔵之助が妻・達子と乳飲み子・小春を連れて藩の不正をただすために出府してくる、おこんは達子を姉と慕う。
    【跡継ぎ】は、15歳になったおこんが両国西広小路の両替商・今津屋に奉公することが決まり。そして番頭・由蔵の危難をおこんが救う。
    この「新・居眠り磐音」は、居眠り磐音江戸双紙の番外編です。

    【読後】
    今回は、おこんの14才の時の姉と慕うお達との物語と2008年の「居眠り磐音江戸双紙」読本の載せた「跡継ぎ」を「妹と姉」とつないで加筆訂正したものです。
    久々に、おこんに会えて楽しく読むことが出来ました。
    「跡継ぎ」は、筆の勢いがよく読んでいて気持ちがいいものでした。

    ※シリーズレビュー
    「奈緒と磐音」シリーズの1作目(ブクロク登録前に読む)
    「武士の賦 ― 居眠り磐音」シリーズの2作目
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167912538#comment
    「初午祝言 ― 新・居眠り磐音」シリーズの3作目
    https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167914166#comment

  • 居眠り磐音の番外編シリーズも4作目。そろそろと思っていたが、ようやく、おこん登場。ただ、おこんの幼少の話は『「居眠り磐音江戸双紙」読本』に中編がのっていたはず。そう思っていたら、やっぱり『跡継ぎ』はその中編の加筆版。さらにその前日談で『姉と妹』を書き下ろして1冊にしたものだった。そういう意味では新味はないが、おこんらしさが横溢していて楽しかった。

  • 今回は若かりし頃のおこんちゃんの物語。
    数ある時代小説に登場する女性の中で、おこんさんはそのさばけた性格といい、何故か堪らなく魅力的な話し方といい、最も好きなキャラクターです。
    奉公前からおませなしっかり者で、ますます好きになりました。

  • おこんが今津屋に奉公に出る前の物語。
    母を亡くし、金兵衛と二人暮らしのところに金兵衛長屋に入居希望の曽我蔵之助夫婦と幼子が訪れ、妻の達子をおこんが姉と慕う姿が書かれていました。
    『居眠り磐音江戸双紙読本』に収録され、この本にも再録されている『跡継ぎ』の前になる物語でおこんが子供から成長する心の動きが分かり、『跡継ぎ』へと繋がっていました。

  • おこんさんというより、おこんちゃんの話。

    小さい時からしっかり者。

    若い頃の色々な人が出てくるので、この人のこういう時があったのか的な感じになります。

  • L 新 磐音


    世代交代したシリーズだと思って手を出していなかったのではじめての「新」磐音。
    当然若かりしおこんがメインということで手にとってみたんだけど、おこんが主役というわけじゃないんだな?
    うーん、こんな感じでしたっけ。
    読まなくてもよかったな、というのが正直なところ。

  • やはり居眠り磐音が傑作だったのかスピンドラマも読みやすい
    本編に関連付けた登場人物の物語は纏まりが

  • 「居眠り磐音」シリーズの番外編4冊目。
    14歳のおこんをめぐる中編が2話、収録されている。

    母おのぶを亡くして1年経つころ、深川六間堀の金兵衛長屋に、下野から来たという曽我蔵之助一家が越してきた。
    住人たちと交流を深める一方、彼らが江戸に来たのには深い訳があり、それがもとで南町奉行所が出張るほどの騒動が起こる。(「妹と姉」)

    その後、おこんが奉公先を探していると、両替商今津屋の番頭由蔵と出会う。
    一年経ち、奉公先を紹介してもらおうと、金兵衛と2人で今津屋を訪れると、その場で今津屋への奉公が決まるものの、直後にお店を揺るがす大事件が⁉︎(「跡継ぎ」)

    おこんさんの過去の話が読めてうれしい!
    今津屋に奉公することになったきっかけを、ずっと知りたかったのよ。

    おなじみの人たちも続々と登場するのだが、それぞれ一代前の人たちが活躍中の時代なので、みんなまだかわいらしいというか、後ろに控えてる感がもうムフフ。

    笹塚孫一は「与力」だし、由蔵さんも「番頭」だし、吉右衛門も「総太郎さん」だし、お艶さんのお元気そうな姿には「じぃん」と来るし……。

    ちなみに、磐音は当然登場しない。
    なにしろこのころは磐音はまだ江戸に来たこともなければ、あの悲劇すら起こっていないのだから(事件は4年後)。
    1冊まるまるどこにも磐音が出てこないスピンオフは初めてですな。

    それにしても、おこんさんはこの頃から性格もしゃべり方も変わらないのね。
    大人びた子だ。

  • 居眠り磐音 江戸双紙 読本にあった「跡継ぎ」に加筆しさらに前日譚「姉と妹」を追加した作品。磐音は影も出てこないおこんが今津屋に入る前のお話。金兵衛さんと小籐次は似ているんですね。山守の曽我一家を主人公にした作品を読みたくなりました。深川住民の会話はいいですね。

  • おこんさんは、子供の時からおこんさんなんだなあ〜由蔵さんとおこんさんには、秘密があったんですね。スピンオフの物語では、磐音さんもおこんさんも、もう少し子どもらしい姿を描いて欲しかったかなと思います。

  • 読書期間;11月14日から11月17日

    若い頃のおこんメインの物語。母親を早くに亡くし、父親と長屋で二人暮らし。奉公に行くのは、心細かっただろうな。

  • なんとなく読んだことがあるような…いやいや、これはまだ借りてなかった本なのは確認済みだったのに???
    あとがきを読んで納得。
    "居眠り磐音"の『読本』に載っていたのね。

    そして、今更気が付いた!
    決定版以前の『居眠り磐音』のシリーズ名が『江戸草紙』ではなく『江戸双紙』だということに。
    「そうし」を変換したら「草紙」になるし、「江戸」ときたら「草紙」と繋がるのが自然なんじゃねって思い込んでいたw

  • ☆4.2

  • おこんと由蔵さんに、こんな出会いがあったとは…
    前の世代から、優秀だったのですね。その背を見て、皆育っていくのですね

  • 枯れ木の松をみるみる伐り、薪にしてしまう仕事、素敵。
    不正を糾す難しさ。不正を秘匿する無法さ。正義が勝つのが胸がすく。

  • 居眠り剣法の達人、磐音を主人公にした人気シリーズのスピンオフ。
    磐音と出会う前、今津屋に奉公に上がる前のしっかり者の少女だったおこんが描かれた中編が2作、収められている。

    2つめの作品はすでに読んだことがある内容であったけれど、通して読んでみると、おこんの魅力や過去が良くわかる内容になっている。

    本作を読まずにこちらを手に取る人はほとんどいないだろうから、磐音シリーズのあれやこれやを知った前提で読むと面白く感じられる作品になっているように思う。

  • #2562-324

  • 娘時代のおこんが姉と慕う曽我達子との出会いと別れを描いた編、そしておこんが両替商今津屋に奉公するまでのいきさつが描かれた編、どちらも面白かった。

  • 最初の頃のおこんの印象と違うかな。やっぱりちょっと出来過ぎかなぁ。

  • おこんちゃんは、子供の頃から出来た娘。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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