小糠雨 新・秋山久蔵御用控(七) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167914790

みんなの感想まとめ

多様な短編が織りなす物語は、悪を裁く秋山久蔵の冷酷さと温和さを巧みに描き出しています。賞金首を追う娘や、町医者の斬殺事件、駆け落ちの陰に潜む過去の因縁など、各エピソードは緊張感とドラマを生み出し、読者...

感想・レビュー・書評

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  • 秋山久蔵御用控シリーズの37作目
    小糠雨 - 新・秋山久蔵御用控シリーズの7作目
    2020.04発行。字の大きさは…大。
    賞金首、追う娘、小糠雨、駆落ちの短編4話。

    南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。その久蔵が悪を裁く。

    【賞金首】
    八王子千人同心・高杉弥十郎が、賞金首で女誑しの長次郎を追って江戸に出て来る。高杉が、回向院裏の剣術道場・一刀流の大河原道場の浪人に斬られて逃げている所を、岡っ引き柳橋の幸吉の手下・雲海坊に助けられる。長次郎は、高杉の娘・おさよを言葉巧みにだまし、女衒に売る。そのおさよは……、秋山久蔵の探索で……。

    【追う娘】
    北町奉行所の例繰方同心・岡島左内は、上司の例繰方与力・松永内蔵助の不正の現場を目撃し、奉行所の帰りを襲われる。岡島の娘・佳奈が、屋敷を見張る唐物屋の湊屋文五郎の手下・氷川恭一郎を追っている所を秋山久蔵の息子・大助が通りがかり、幼馴染の佳奈を不審に思い佳奈を追っていく。大助の行動が気になった柳橋の幸吉の手下・由松が……知らせたことで、久蔵は氷川恭一郎を召し捕り……。

    【小糠雨】
    5年前に久蔵によって切腹に追いやられた土屋行部の弟・監物は、商人から書画骨董を借りて返さず、うるさく催促する者には町医師・南原洪庵から調達した毒をもった。その南原洪庵が小糠雨(霧のような細かい雨)のなか斬り殺されたことから、再び土屋家に久蔵が乗り込む事となる……。

    【駆落ち】
    関川志保は微笑んだ。男好きのする艶然とした微笑みだった。20代なかばの志保は、2年前に40代の関川泰之助と結婚した。泰之助は、遅い結婚であった。その夫・泰之助を捨てて実家の家士・坂本秀平と駆け落ちしたが、江戸へきて坂本秀平が追って来た泰之助を殺したあと姿を消す。そして江戸藩邸の女好きの納戸頭に、囲われている所を久蔵に見つけられる。志保の裁きは……。

    【読後】
    このシリーズは、安心して読めます。久蔵とその家族、そして周りを固める同心、岡っ引きたちが少しずつ歳を取っていて若者は成長し、年寄は渋みを増していきます。

    【豆知識】
    「小糠雨(こぬかあめ)」とは、雨滴が霧のように細かい雨。ぬか雨。細雨。
    2020.06.04読了

  • 4話からなる。
    字も大きくて読み易い。
    南町奉行所 吟味役与力の秋山久蔵。

    「賞金首」女誑しの長次郎に騙された高杉の娘おさよ。
    助け出すには・・・・やはり親子の情愛に久蔵は、力を貸す。
    高杉父娘を思い出した時に、馬糞風の臭いが、した。と、言うのは、どんな感じなのか?と、思いながら読み進んだ。

    「追う娘」では、久蔵の息子 大助は、同じ寺子屋に通っていた岡島左内の娘佳奈が、不審な浪人を追う姿に、後を追う。
    それは、岡島左内の上司である松永内蔵助がご禁制品を受け取ってることを知ってから、命を狙われる。
    大助と佳奈との付き合いが。・・・と、思ったのだが・・・深読みだった。

    「小糠雨」本の題名と同じである。
    日本は、雨の降り方に、いろんな名前があり、季節によっても違う。
    霧雨とは、、、やはり音感も、細かい雨の様子が、違うように・・・・
    昔、旗本土屋行部が、久蔵から悪行を追求されたため、B家来の神尾新之助に、闇討ちを命じた。
    結果は、勿論久蔵の勝ちであるが、手厚く弔いをした。
    残されたのは、新之助の妻と男の子であった。
    その妻の所に、土屋の家来が、逃げて来た。
    それは、土屋が、商人たちを騙して、骨董品をわが物にしている事、そして催促してくるものは、毒殺をしていたのだ。
    これを知った 久蔵は、勿論成敗を・・・
    そして、土屋からにげてきた家来は、寛大な処罰の所払いに・・・

    「駆落ち」は、関川泰之助の妻でありながら、坂本秀平に駆け落ちを誘い、夫を殺させた志保。
    自分の手をかけずに、夫を殺すとは・・・・
    そして、騙されて、江戸まで、志保を連れて来た坂本秀平は、哀れである。

    4話、アッという間に読んでしまった。

  • 2020/11/11読了

    新秋山久蔵御用控 第7弾

    賞金首
    追う娘
    小糠雨
    駆け落ち

  • 第7弾
    短篇四話構成の従来通り

  • 【大人気シリーズ、第七弾!】町医者と医生の二人が斬殺された。南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵は探索を命じるが、事件は久蔵のある過去の出来事と繋がって――。

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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