もしも、私があなただったら (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年5月8日発売)
3.08
  • (2)
  • (14)
  • (36)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 390
感想 : 15
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167914912

作品紹介・あらすじ

巨大企業・明治化成を辞めて故郷の博多に帰り、小さなバーを営んで暮らしてきた
藤川啓吾。ある日、かつての同僚で今は明治化成の常務に上り詰めた神代の妻・
美奈が現れる。6年前、啓吾は東京を離れる折に美奈の必死の願いを断っていた。
美奈は言った。「もしも私があなただったら、こんな私のことを置いていったり絶対にしない」。
過去に決着をつけられず店の経営もジリ貧の啓吾、
複雑な人間関係をまるごと東京に置いて福岡にやってきた美奈は、
一緒に過ごすことで純粋な喜びを感じるようになる。だが、あるひとつの情報が、
啓吾を疑心暗鬼にする――

「心が通う」とは、どういうことか?
心が通ったとき、そこには説明のつかない偉大な力が生まれているのではないか?

人生の半ばを過ぎた大人の男女が、本当に求めるものに対して研ぎ澄まされてゆく。
企業の倫理、人生の選択、男女の深淵と希望を、福岡を舞台にあますところなく
描きこんだ長編恋愛小説。

みんなの感想まとめ

人間関係や選択の葛藤をテーマにしたこの作品は、人生の半ばを迎えた男女が本当に求めるものを探し続ける姿を描いています。主人公の啓吾は、故郷のバーで過去を振り返りながら、かつての同僚である美奈との再会を通...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 白石一文作品の中では軽やかであっさりした印象。野次馬根性で言えば、その相手で本当に良かったのか?と思いながら読み進める楽しさもあった。

  • 若い頃の「好き」「恋心」と歳を重ねて思う「心が通じ合う」は結局同じ意味で、人は何歳になっても疑う、、ってこと?
    最後の終わり方がハッピーエンドなのかどうなのかよくわからなかった

  • 主人公と同じく、美奈を信じれず最後までハラハラした。一応ハッピーエンド?で終わって安心。

  • もしも、私があなただったら…
    表題でもあり、本書のキーワードでもあり、思考における一つの大切な言葉。

    白石さん&福岡が舞台ということで購読。

    結局は人はわからない。
    人を信じ切れるか。後悔のない選択ができるか。
    また、自分を信じ切れるか。

    面白かった。

  • 大人の愛。
    歳をとると「好き」だけでは突っ走れない。
    結婚とか子供とかお金とかがちらついて。
    ちらつきながらも結局最後は好きかどうか。心を通わせれるかどうかなんだな。。。

  • もしも、私があなただったら
    もしも、あなたが私だったら
    表題になっているフレーズが、
    文中でも度々キーワードとなっていた。

    作中舞台が、福岡という(個人的に)身近な土地であったこと、行動の動機が謎に包まれた美奈の言動に翻弄されあっという間に読み終えてしまった。

    思っていたより
    シンプルな結末に落ち着いた感じ。
    官能的な表現が多かったのが少し恥ずかしさもあったが最後まで面白く読めた。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    大企業を辞め、故郷の博多で小さなバーを営む藤川啓吾の前に、かつての同僚の妻・美奈が現れた。心の通い合いを強く感じる啓吾だったが、あるひとつの疑念が頭を離れない―。人生の半ばを過ぎた男女が再出発に向けて研ぎ澄まされてゆく。企業の倫理、愛情の深淵をあますところなく描きこんだ長編恋愛小説。


  • してもらって嬉しいことが一緒って
    とてもとても、大切なこと

  • もしも私があなただったら、こうしてほしいと思うよね。もしもあなたが私だったら、こう想ってると思うでしよ。勢いにまかせた青春ではない、中年の恋愛とはこの領域。

  • もしも、私があなただったら。
    もしも、あなたが私だったら。

    この二つの問いが相反するものではなくて、
    実は同じものなのだということに気づかされた。

    大切な誰かを想う時に、ふと考えてしまうこの問いに、
    明確な答えを出せる人はいないのだろう。

    なぜなら、「私」も「あなた」も、世界にはたった一人しかいなくて、
    この人生はたった一度きりしかないのだから。

    だからこそ私たちは、その答えの手がかりを探して、
    こういう小説を読むのだ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00604362

    巨大企業・明治化成を辞めて故郷の博多に帰り、小さなバーを営んで暮らしてきた藤川啓吾。ある日、かつての同僚で今は明治化成の常務に上り詰めた神代の妻・美奈が現れる。6年前、啓吾は東京を離れる折に美奈の必死の願いを断っていた。美奈は言った。「もしも私があなただったら、こんな私のことを置いていったり絶対にしない」。過去に決着をつけられず店の経営もジリ貧の啓吾、複雑な人間関係をまるごと東京に置いて福岡にやってきた美奈は、一緒に過ごすことで純粋な喜びを感じるようになる。だが、あるひとつの情報が、啓吾を疑心暗鬼にする――

    「心が通う」とは、どういうことか?
    心が通ったとき、そこには説明のつかない偉大な力が生まれているのではないか?

    人生の半ばを過ぎた大人の男女が、本当に求めるものに対して研ぎ澄まされてゆく。企業の倫理、人生の選択、男女の深淵と希望を、福岡を舞台にあますところなく描きこんだ長編恋愛小説。(出版社HPより)

  • 【人生の再出発に挑む男と女。現代に響く傑作長編】巨大企業を辞め故郷の福岡に帰った男のもとに親友の妻が現れる。心が通う喜びを得つつ、一つの疑惑が立ちふさがる――傑作恋愛小説。

全12件中 1 - 12件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

白石 一文(しらいし・かずふみ):1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞。著書に『不自由な心』『すぐそばの彼方』『僕のなかの壊れていない部分』『草にすわる』『どれくらいの愛情』『この世の全部を敵に回して』『翼』『火口のふたり』『記憶の渚にて』『光のない海』『一億円のさようなら』『プラスチックの祈り』『ファウンテンブルーの魔人たち』『我が産声を聞きに』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』等多数。

「2024年 『代替伴侶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白石一文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×