すき焼きを浅草で (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年5月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167914974

作品紹介・あらすじ

「すき焼きは奥座敷を御利用ください」夏の一日、
浅草の老舗店に誘われ至福を味わう。
高知の日曜市では可愛く素朴で美味しい田舎寿司に舌鼓、
家でトライしたのは「練乳入りイチゴ白玉」、懐かしの
「あぶたま」、そして熱々ごはんにわさびと醤油の……!

読んでいるだけで悶絶、映画やテレビで出会った忘れがたい
あの味についても、豊かで確かな文章で再び味わわせて
くれる、大人気エッセイ。

解説・姫野カオルコ

みんなの感想まとめ

食をテーマにしたこのエッセイは、著者の豊かな感性と独自の視点が光る作品です。料理や飲み物へのこだわりが随所に散りばめられ、読者はその魅力に引き込まれます。特に、レモンサワーの作り方や、各地の美味しい食...

感想・レビュー・書評

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  • 平松さんの料理エッセイ。

    やってみようと思ったのは、塩卵とレモンサワー。
    中でもレモンサワーがすごい。

    ドライ人にレモンを漬け込み、スパイスは唐辛子、コリアンダーシード、クローブ、カルダモン。キビ砂糖を加え、ガラスの保存瓶でじっくり寝かせる。注文があると、氷を入れたグラスに注いでウイルキンソンの炭酸で割り、仕上げに輪切りのレモンでグラスの縁の一部をちょいとなぞり、イタリアの塩をつける。

    なんというこだわり。
    いつかはそんな暮らしがしたいものです。。

  • 平松洋子『すき焼きを浅草で』文春文庫。

    週刊文春連載の人気エッセイの文庫化。相変わらずの名調子で、食はもとより日本や海外の文化や蘊蓄までが語られる。

    第三次流行のタピオカ、イノシシ、サバランに小岩井レーズン&バター、中華そばにセリそば、すき焼き、紅しょうが天と紹介される食べ物はどれも美味そう。揖保の糸が帯の色でランク分けされていたとは、銀座久兵衛が格落ち訴訟を起こしていたとは全く知らなんだ。

    初っぱなの『ゆで卵奇譚』。スイスのホテルでエッグスタンドにのったゆで卵と格闘する話なのだが、映画『エンゼル・ハート』でロバート・デ・ニーロがゆで卵を剥いて食べる描写が紹介される。あのシーンは確かに印象的でロバート・デ・ニーロ演ずるルイ・サイファーがミッキー・ローク演じる探偵の魂を食べてしまうぞという脅しのように感じ、背筋が寒くなったのを思い出した。

    本体価格670円
    ★★★★★

  • 美味しい食べ物、飲み物について、平松洋子さんのこだわりがよくわかるエッセイ。
    食べ物だけでなく、丁寧な暮らしぶりが思い浮かぶよう。

    紹介されている街や店が自分も知っているところだったり、地元が近いと知って、親近感がわいてきました。
    他の本も読んでみたい。

  • 東京に住んでいる間に一度、浅草で、浅草の今半ですき焼き食べた~い!と騒いでおりましたが、叶わぬ夢でした。
    が、この本で夢は叶いました。
    やっぱり素敵だ、今半ですき焼き。

    著者の平松洋子。
    最初に彼女を知ったのは読書エッセイだった。読んでないけど。
    しかし気がつくと、彼女は食べ物系エッセイの一人者になっていた。

    「本の雑誌」で立ち食い蕎麦屋について連載しているのを時折読んで、外食中心の生活をしている人なのかと思っていたけれど、この本を読む限り、この人たぶん料理が得意だ。
    ジャムも餃子の皮も自分で作る。
    家の台所に電子レンジはない。
    子育てしながら仕事を持ちながらのこれは、すごい。
    よほど料理が得意で好きじゃなくては出来ないと思う。

    でね、簡単に作れそうで美味しそうな料理が結構あって、ちょっと手元に置いておきたい本になりました。
    そのうち読書エッセイの方も読むぞ。

  • 今回はなんだかいつもと違った気がしました。個人的な感覚だと思うけど。
    油揚げをカレーに入れるのと、お麩ってお吸い物とうちの地方ではだぶのときしかほぼ接してきてないので「お麩料理_φ(・_・」と思いました。気になります。
    読みたいと思っていた「富士日記」をますます読みたくなりました。写真でしか見たことない田舎寿司のお話もあって、これまたますます食べてみたい。
    …あれだ。今回ちょっとハマれてないのは、ネズミ系を食してらっしゃるからだ。さすがに何処のでも危ないと思います。。
    でも次作も読みます。なんだかんだ、新しい料理や料理法どの出会いが楽しみ。

  • とにかく美味しそうな話がたくさん

    丁寧だったり高級だったりするのでマネは出来ないけれど食を楽しみたくなる

  • 安定して読ませる文章だなあ。
    いつもながらおいしそうだし。
    食べたいもの、飲みたいもの、行ってみたい店、見てみたい映画や映像、また増えた。
    レモンサワー(大岩食堂)、映画『焼肉ドラゴン』、映画『日々是好日』、いなり寿司(伊東駅)、中華そば(福壽)、セリそば(泰明庵)、とんそく(かどや)、中華そば(嘉一)、立ち食いそば(福そば)、傷だらけの天使

  • 食にまつわるシリーズ・エッセイ集の最新刊。文章だけで食欲を刺激する。しかも日常の料理から特別なメニューに酒のつまみまでその範囲は広い。‬

  • シリーズも7冊目は、そば多め?
    特に食欲をそそらされたのが
    「せりそば」の章です( ^∀^)
    うーん、銀座かぁ。
    いつかまた行けたら食べたいな。

    ケーキ屋ごとに味の違う、大人の「サバラン偏愛」や
    「夏の即戦力」そうめんを
    手を変え品を変え食べる方法。
    プリンの海で泳いでみたいという
    少女の夢を紹介してくれる
    「デザートは日の丸弁当」など
    やっぱり目から口福な一冊なのでした!

  • 食欲を刺激する文章がずらりでした。まだ体験したことのない味がいっぱいあっていつか体験してみたいです。

  • レモン酒を作成中

  • サバランへの偏愛。題名より予想していた浅草今半。変わらず平松さんの生活が垣間見えて、くすくす笑えて、ときにしっとりできる。特に初めて出会ったのがあぶたま。どれも食べてみたい。

  • 3ページほどの食にまつわるエッセイ集

  • やっぱり素晴らしいですね。平松洋子さんの感性、表現力…。大好きです。

  • 久しぶりに東京に出て美術館に行く。
    その時間だけでも至福な時間で、
    「あぁ、私、この時間を求めていたんだ。」と、自分の心がひたひたと水が注がれていくみたいに満たされていくのが分かった。

    完全予約制の展覧会だったので、待ち時間の間最寄りの本屋に寄り、ぼーっと本を眺める。地方の本屋は満遍なく色んなものを揃える傾向があるけれど、東京の本屋はその本屋なりの個性的なコンセプトが感じられたりして、小さな本屋でもすごく楽しい。

    そこで出合った久しぶりの平松さん。
    この人のエッセイは美味しそうで、読んでいて食べることの大切さと喜びを感じられる。そして背筋をスッと伸ばしたくなる。

    あぁそう言えば、私仕事が立て込んだりしてキュウキュウとしてると、本屋に行ってばーっと本買って読んで自分を癒すことをしていたっけ。平松さんはそんな中よく読んだ本だった、と思い出した。そして癒された。

    新しい生活。自粛。悲しいニュース。行き詰まっていく感じ。
     いつもと違う雰囲気を抱えて「みんなも同じなんだから」とそこに慣れなきゃと言い聞かせて、きっと人はすごく自分に無理を課しているんだと思う。そんな中自分を取り戻したというか、うーん、自分を少し客観視する視点をもらえた感じ。


    変わってしまったこの状況が大きく変わるわけでもない。ただこの少しだけ日常からズレるこの時間が、今の私にはどうしても必要だったみたいだ。

  • 安定の平松さん。
    おいしそうだし気取らないんだけど、品があってするする読める。

  • 「サンドイッチは銀座で」から始まり、7冊目。

    日常の家庭料理や地方の名物など、同じように取り上げている。熱のこもった文章なのに、しつこくない。品の良さが滲み出ていると感じる。

    高知は徳谷のフルーツトマト、フルティカ。子供の時に初めてトマトを丸かじりした記憶が蘇って、生唾が湧いた。

    油揚げの中に生卵を割り入れ、醤油と味醂で煮る、信太煮。平松さんはあぶたまと呼び、子供の頃からお馴染みの料理というけれど、僕は食べたことない。作ってみようかな。意外と難しくないかな。

    ゆで玉子を塩水に浸し、冷蔵庫へ、これでねっとり濃厚な味になるという。

    どれもこれも美味しそうな文章。ご馳走様でした。

  • 小学校から高一までずっと水泳部、高二で茶道部に変わった平松洋子さん「すき焼きを浅草で」、2020.5発行。わさびは一年中収穫される多年草だそうです。わさびめし、食べてみたいです(^-^) 確か、孤独のグルメでも、五郎さんが食べてたような~。熱々のごはんの上に、おかかをふんわり散らして広げ、まんなかにおろしたわさびをちょん。醤油をぽちっとかける。

  • とてもあんずジャムを煮たくなった。

  • 大人気シリーズの第七弾。銀座のセリそば、小倉のカクテル、仙台の中華そば等々、見たい、食べたい、かぶりつきたい!悶絶シリーズ最新作。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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