奈緒と私の楽園 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167915131

作品紹介・あらすじ

何たることだろうか。
私は確実に退行しているのだった。
(中略)
奈緒が童話を読み、女の豊かさの象徴とも言える大きな乳房で
私のモノを愛撫するようになってから、自分はさらに退行していった。
――本文より

音楽プロデューサーの塩原達也はバツイチ独身の五十歳。
良き友人となった前妻と、セックスを愉しむ関係の人妻の愛人がいたが、
ある日、「母親の行方を探している」と奈緒という女性が突然訪ねてくる。
二十九歳の彼女と出会い、急速に惹かれていく塩原。やがて関係を迫る彼に対し、
奈緒が望む性愛の形は変わったものだったが、徐々に甘美な毒にとらわれていく――。
〝禁断の純愛小説〟問題作が文庫化!

解説 村山由佳

みんなの感想まとめ

中年のバツイチ男性が、若い女性との出会いを通じて自身の内面を見つめ直す物語が展開されます。音楽プロデューサーの塩原は、彼の前妻や愛人との関係を持ちながらも、突如現れた奈緒に心を奪われていきます。彼女と...

感想・レビュー・書評

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  • 中年のバツイチ男性が、かなり変わったタイプの若い女性に身体の関係を持たずして溺れてゆく話、と言ってしまえば身も蓋もないか。
    母性に対する憧れは多かれ少なかれ多くの男性にあると思いますが、自分としては共感に欠ける話だった。

  • 村山由佳さんが解説していたように、読み初めと読後では印象の違う物語になっていました。
    作中に出てくる、女性は男性の持つ少年と言うか子供の部分を感覚として理解してしまう。というのはよくわかります。
    男性というのはどこかしら母性を求めている部分があるようで、心を許している、または許してもいいと思える相手に対して、内側を素直に晒してしまった時、その少年が現れるのだと思います。
    奈緒という女性は、現代において本当に居るのかどうかわからない感覚を持っていますが。
    全てにおいて理解できないというわけでもありません。
    自分の中にある母性を相手に対して現すことで、自らの存在意義を見出しているのでしょう。
    ただ、彼女が翔大くんの父親と、この先本当にうまくやっていけるのかが疑問です・・・。
    翔大くんはいつまでも子供のままではありませんから、子供が成長していくにつれ、二人の関係が変化していく事は否めないでしょう。
    そういった中で、彼女の男性に対する想いがどう変化するかで、二人の関係が終わるか続くか決まる気がします。

  • 音楽プロデューサーのバツイチ50男と
    突然訪ねてきた29歳の女のお話でした
    女をわがものにしようとする男だが
    導入部からなんとなくありがちな話かなって
    いう感じはしましたが楽しく読めました

  • 【男なら認めたくない、甘美な快楽にとらわれていく?純愛物語?】バツイチ独身、五十歳の塩原には良き友人の前妻と、セックスを愉しむ愛人がいた。ある日訪ねてきた二十九歳の奈緒に急速に惹かれる。

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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