不撓不屈 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784167915162

作品紹介・あらすじ

【国家権力に真っ向勝負を挑んだ男の勇気と覚悟の物語】

税理士・飯塚毅は、経営基盤の脆弱な中小企業を支援するため、「別段賞与」という会計処理の方法を考案する。「脱税幇助だ」と、これに激怒した国税当局は、「飯塚をやっちまえ!」との号令一下、顧客への執拗な税務調査や飯塚の部下の逮捕など未曾有の弾圧に乗り出した。業界紙にも「節税と称して脱税指導」などと批判記事が掲載され、孤立無援のなか、なぜ飯塚は七年にも及ぶ裁判を闘い抜くことができたのか――。
巨大な国家権力と闘った男の揺るがぬ覚悟と信念を描いた実名経済小説。

「金儲け主義と絶縁し、職業会計人の職域防衛と運命打開を目指す。公正な租税を実現し、中小企業の健全な発展に寄与する。その根底には、『自利利他』、すなわち自分の利益とは、他人の利益を実現することにある、との揺るがぬ信条があった。……生涯を賭けて理想を実現するために闘い抜いた男の覚悟は、時代を超えて語り継ぐべきことだと信じている」――高杉良(談)

感想・レビュー・書評

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  • 「自利とは利他をいう」
    飯塚毅氏が晩年まで大切にされていた言葉であり、現在でもTKC社の社是でもある。
    「世のため人のために精進努力の生活に徹すること、
    それがそのまま自利、すなわち本当の喜びであり、幸せなのだ」という意味であるが、
    彼ほどまでにその言葉通り実行できる者が他にいるだろうか。
    大きな権力に立ち向かうことは並の人間では出来ない。飯塚氏の持ち前の精神力や、何があっても揺るぎない信念、知識量の奥深さは尊敬してもし足りない。本書の内容を読めばわかる通り、植木老師の下での修行はじめ培ってきた努力の成果なのだろうが、その努力を貫き通す強さを備えている事自体が一種の天才の部類なのだろう。
    自分より立場が上の人であっても下の人であっても、自分の在り方は一切変えない姿勢に心動かされた。

  • TKC創業者の天才ぶりに感動。
    税務署や金融庁のハラスメントに憤慨。
    良心的政治家に感謝。

  • 副所長よりお借りする
    附箋
    ・ベートーベンの『書簡集』などを貪り読んだ。

  • 【敵は?最強の国家権力?――揺るがぬ男の物語】税理士・飯塚毅は、中小企業支援の税務手法を巡り国税庁を訴えた。顧客への税務調査や事務所職員の逮捕など当局の圧力に抗えるか。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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