ミッドナイトスワン (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年7月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167915230

作品紹介・あらすじ

「新しい地図」として活躍中の草彅剛。
そして、Netflix「全裸監督」が世界190カ国で同時配信され大反響を読んだ映画監督・内田英治。
二人のタッグによる話題の映画『ミッドナイトスワン』を、内田監督自らが小説化。

トランスジェンダーの“凪沙”(なぎさ)は故郷の広島を離れ東京、新宿を舞台に生きている。あるきっかけで親戚から預かった一人の少女と暮らす事になってしまった。母から愛を注がれずに生きてきた少女、一果(いちか)と出会ったことにより孤独の中で生きてきた凪沙の心に今までにない感情が芽生える。
一人の少女との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く、奇跡の物語。

■草彅剛
この脚本が人の愛、エネルギーにすごくあふれていて国境や性別などを超える力があって、皆さんに楽しんでいただけると思います。
台本を読んだ時、とても感動し涙がとまらなかった。その時の気持ちを作品としてみせられたら。

■内田英治監督
人間は愛のためにどこまで自己を犠牲にすることが出来るのか?
多様化が進むなか、普遍的な一つの愛の形としてトランスジェンダーと少女の関係を描いています。普通に存在する者たちの物語で、普通の娯楽映画として大いに楽しんでいただけたらと思います。

みんなの感想まとめ

テーマは、トランスジェンダーの凪沙と虐待を受けた少女一果との出会いを通じて描かれる愛と葛藤です。物語は、二人の心の交流が深まる様子を繊細に描写しており、孤独や生きにくさに向き合う姿勢が印象的です。凪沙...

感想・レビュー・書評

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  • かなさんの本棚から選びましたm(_ _)m
    今日は夏か!!ってほど暑かったので、午後からはベッドでゴロゴロ怠けて読書してました。


    草薙剛くんと、内田英治監督がタッグを組んだ映画を、内田監督が小説化。

    慣れるまで文章にはほんの少し違和感がありましたけど、物語がしっかりしているからか、途中からスイスイ物語へ入っていけました。


    -------------

    広島出身、トランスジェンダーの凪沙は新宿にあるニューハーフショークラブで働いていた。
    広島の親戚に、育児放棄されている娘がいる為、預かって欲しいと母親から連絡があった。
    その娘、一果は母親から愛情を受けず、虐待されていた為、ほとんど口を閉ざしていた。
    何の希望も抱いていなかった一果だが、幼い頃習ったバレエに深い興味を覚えていた。

    凪沙と一果、お互い無関心で始まった生活だったが、一緒に暮らしていくうちに、これまで抱いたことのない感情がお互いに芽生えてきた。

    -----------

    滅茶苦茶評価の高い本で、期待感もりもり。

    ニューハーフの人って、何であんなに安心感あるんだろう?
    勝手にすっごい信用してしまう私がいます。

    東京に住むのだったら、ニューハーフの人と同居したいなぁ。何だかとっても安全な気がします(*´꒳`*)

    一果と凪沙がどうか幸せになりますように!!
    と思いながら最後まで読みました♪

    映像で観たら、ひょっとしたら切なすぎて泣けるかもなぁ。。


    素敵な物語でしたが、悲しかったー。゚(゚´ω`゚)゚。

    • bmakiさん
      師匠

      え!?ฅ*゚ロ゚)ฅ
      もちろん私と一休さんですが、お気に召さなかったですか!?(๑•̀д•́๑; )
      師匠

      え!?ฅ*゚ロ゚)ฅ
      もちろん私と一休さんですが、お気に召さなかったですか!?(๑•̀д•́๑; )
      2024/10/20
    • ひまわりめろんさん
      (・_・)
      (・_・)
      2024/10/20
    • bmakiさん
      Σ(・ω・ノ)ノ
      Σ(・ω・ノ)ノ
      2024/10/20
  •  こちらの作品は映画を観てからの読書になりました。映画は娘が帰省した時に、娘のリクエストで一緒に観たんです。映画の方も面白かったけれど、映画ではなかったことも描かれていました。

     新宿で働くトランスジェンダーの凪沙、ネグレクトを受けてきた一果…凪沙はお金を貯めて性転換手術を受けるという目標があり、一果にはバレエをしたいという願いがあった。生きにくさをお互い抱えているふたりは、一緒に生活することでお互いの気持ちに寄り添えるようになっていく…。特に凪沙は、一果の母になりたいと思うようになっていくのだが…そこには大きな壁が立ちはだかる…。

     男性だけれど心は女性…そんな気持ちが痛いほど伝わってくる作品でした。全ては一果のために…切ないなぁ~誰もが一生懸命生きている…凪沙も一果も不器用で危なっかしくて、読んでいてドキドキしました。読む前に映画を観ていたので、なんかその場面のシーンが自然と思い浮かべられました。特にラストの海辺のシーン!!よかったですよ!

    • 1Q84O1さん
      これ今年の一発目、元日に読みました!w
      ラストの海辺のシーンは。゚(゚´Д`゚)゚。
      これ今年の一発目、元日に読みました!w
      ラストの海辺のシーンは。゚(゚´Д`゚)゚。
      2024/10/03
    • かなさん
      みんみんさん、おはようございます。
      映画、草薙くんの演技…鬼気迫るものがありました(^-^)
      本の方もすごくよかったです!
      できれば、...
      みんみんさん、おはようございます。
      映画、草薙くんの演技…鬼気迫るものがありました(^-^)
      本の方もすごくよかったです!
      できれば、両方を味わってほしいです♡
      2024/10/04
    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます。
      ですよね~もう、ラストの海辺のシーンっ!!
      もう思い出すだけで、泣けてきます( ノД`)
      1Q84O1さん、おはようございます。
      ですよね~もう、ラストの海辺のシーンっ!!
      もう思い出すだけで、泣けてきます( ノД`)
      2024/10/04
  •  本作は、内田英治さん監督・脚本の同名タイトル映画の、ご自身によるノベライズ版です。
     個人的に、原作→映画化の場合は、「映画は観ない派」ですが、本作は逆パターン‥。互いに補い合う部分があるのか、作者(監督)の意図も不明で‥。
     映画では、草彅剛さんが主演し、日本アカデミー主演男優賞を受賞‥。う〜ん、どうしましょう。(で、結局読んだんかい! 映画じゃないんかい!)

     日々体と心の葛藤を抱えるトランスジェンダー・凪沙と、親(実は親戚)の虐待を受け一時預かったバレエダンサーに憧れる少女・一果の物語です。
     凪沙と一果。この2人を結びつけたのは、世の中の生きにくさや孤独であり、そこにバレエという共通の希望が見えた時、運命が動き出します。

     著者は、この2人の姿を通して一つの家族愛の形を描こうとしたのかもしれませんが、後半の急展開とラストは、少々不完全燃焼の感が‥。
     感動とか、美しいとか、泣けたとかの凡庸な言葉の前に、個人的には切ない以外の何ものでもないなあ、という思いです。
     当事者でない立場から見た、「(可哀想な)トランスジェンダー像」が拭いきれません。これがリアルだとすれば考えるきっかけをもらったと言えるでしょうが、やるせなさだけが残るような‥。当事者は共感できるのでしょうか? LGBTは社会全体で考えていく必要がありますね。

  • はい!明けました!(人´∀`).☆.。.:*・゚
    明けましておめでとうございまーーーす⤴⤴⤴

    三が日、家でボーッとしながら読書を楽しみたいですが、そういう訳にもいかないですね…
    大人の事情がありますね(;^ω^)

    とりあえず、2024年一発目のレビューはコレだ!

    ジャジャ〜ン♪


    『ミッドナイトスワン』


    なぜこれかというと……、

    特に理由はナシ!
    たまたまタイミング的なものですw



    新宿のニューハーフショークラブで働くトランスジェンダーの凪沙

    母親から育児放棄・虐待をされた一果

    とあるきっかけで凪沙が親戚の一果を預かり生活を共にすることになる
    トランスジェンダーと虐待、孤独の中で生きてきたふたりはなかなか心を開くことができない

    しかし、一果の大好きなバレエと、凪沙が一果にそして自分自身に言った、「うちらみたいなんは、ずっと一人で生きて行かなきゃいけんけえ・・・ 強うならんといかんで」の一言がふたりの関係性に変化を与えていく

    一果との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く涙の物語


    さぁ、2024年も読書楽しみまーす\(^o^)/
    みなさん今年一年もどうぞよろしくお願い致します!

    • mihiroさん
      一休さ〜ん*\(^o^)/*
      明けましたね〜!!今年も仲良くして下さい\♡︎/
      よろしくお願いします♪
      ミッドナイトスワン、2人は紛れもなく...
      一休さ〜ん*\(^o^)/*
      明けましたね〜!!今年も仲良くして下さい\♡︎/
      よろしくお願いします♪
      ミッドナイトスワン、2人は紛れもなく母娘でしたよね〜(TT)これ映画の方が好きでした(つ∀<。)テヘッ♪
      2024/01/02
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん!
      明けましたよ〜(^o^)/
      こちらこそよろしくお願いします!
      いろいろな母娘の形があるなと新年からちょっと涙しましたよ...
      mihiroさーん!
      明けましたよ〜(^o^)/
      こちらこそよろしくお願いします!
      いろいろな母娘の形があるなと新年からちょっと涙しましたよ(/_;)
      2024/01/03
    • 1Q84O1さん
      ほん3さん
      あけましておめでとうございます!
      こちらこそどうぞよろしくお願いします(≧▽≦)
      みなさん映画を見ている人は多いみたいですね
      私...
      ほん3さん
      あけましておめでとうございます!
      こちらこそどうぞよろしくお願いします(≧▽≦)
      みなさん映画を見ている人は多いみたいですね
      私は映画を見ていないので小説の方にしてみました(*´ω`*)
      2024/01/04
  • 久しぶりの小説。

    元になった映画が日本アカデミー賞を獲得したのを観て、読んでみようと思った。

    一気読み。

    私はトランスジェンダーではない。
    子供を欲しいと思ったこともない。
    虐待もされていない。
    諦めたくないものもない。
    だから、この小説に出てくる誰にも似ていない、のか?

    他者への共感とは、ときに優しい暴力ではないか、とたまに思う。
    それでも言いたくなる。
    あなたの気持ちは分かるよ、と。

    私にとって、小説を読む1番の悦びとは、登場人物とともに一喜一憂することだな、と再確認。
    つかの間、会うことのない「他者の人生」に寄り添うのだ。

    アカデミー賞で主演男優賞を獲得した草なぎ剛さんのスピーチ、素敵でした。
    内田監督も作品賞受賞、おめでとうございます。

    哀しくも美しい、純愛ドラマでした。

  • …泣いたぁ……

    普通に生きる事も
    ふつうに愛する事も
    子育ても同じで…

    【全てに正解はない】
    登場人物達にはまず 【自分を大事にしてほしい…】
    ジェンダーに対しても世間は昔よりは理解されてるのかもしれないけど、恐らくそれでも上部だけ…

    自分はジェンダーの人への偏見は無い方で、プロレス見てればジェンダーのレスラーもいるし、自分の好きなバンドのボーカルもジェンダー
    TVで面白く話してるIKKOさんもマツコさんも相当な苦労をしてきてるはず

    個人的にはジェンダーは個性だと思います
    男性も女性も経験してないことを知り
    表現力はずば抜けてると思いますけどね…

  • これって、紙の本の本棚ですよね(・_・;
    原作を読みたいと思いました。
    まだ、読んでないから個人的なレビューは
    原作読んでから書こうと思います。
    先に映画のDVDを観ました、まだ上映中なのか?
    映画検索出来ませんでした(・・;)

    映画作品とても良かったです!
    草彅くんも、娘役のオーディションで選ばれた
    服部樹咲ちゃんも…
    役柄についてだけでなく、生きにくいものの正体について考えさせられました。
    なりたいものになる、姿はそれを表してるだけで、
    不思議に感じた
    バレエの先生が、凪沙の姿を見て、
    「お母さん!」と一果の母として呼びかけたのは
    自然にそう見えたし、そう思ったからで、
    それが普通だと思えた。
    凪沙(草彅剛)が、そう呼ばれて
    テレて嬉しそうな笑みが印象的だった(о´∀`о)

    当たり前のことなのに…偏見持つことの方が偏見
    自分を女性だと感じ、女性として振る舞っていることに違和感はない…
    実際には男性なのかな?と思っても、本人が女性として生きているなら、自然にその人自身のありのままの姿として見えるんじゃないかな…?男でも女でも関係ないんじゃないかなって、ずっと思ってるけど…偏見を持つというより偏見を持って見ようという人は、いつも社会の中にいる。
    それは、トランスジェンダーに拘らず…差別したがる人は人生のあらゆる場面に登場する
    悲しい出来事だけで済ませないように、
    ひとつ、ひとつの人生を描いている作品
    レビューはまだ…と言いながら、感想を綴ってしまったけど(-。-;
    一果の友達のりんチャンが
    よっぽど、可哀想だと思う場面もあった…。

    映画は映画のいいところがある 映像の中で
    言葉や表情でこちら側に伝わるもの、
    しかし原作には、きっとまた違った
    伝わりきれなかった世界があるはず
    この映画は映画を見終わった後に原作も是非読みたいなぁと感じる作品だった。

    少し、あらまし抜粋
    草なぎ剛演じるトランスジェンダーの主人公と親の愛情を知らない少女の擬似親子的な愛の姿を描いた、「下衆の愛」の内田英治監督オリジナル脚本によるドラマ。故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立つ、トランスジェンダーの凪沙。ある日、凪沙は養育費目当てで、少女・一果を預かることになる。常に社会の片隅に追いやられてきた凪沙、実の親の育児放棄によって孤独の中で生きてきた一果。そんな2人にかつてなかった感情が芽生え始める……。
    草なぎが主人公・凪沙役を、オーディションで抜擢された新人の服部樹咲が一果役を演じるほか、水川あさみ、真飛聖、田口トモロヲらが共演。
    第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞し、草なぎも最優秀主演男優賞を受賞した。


  • 話題になっていた映画「ミッドナイトスワン」
    気になったものの、田舎では鑑賞出来ない(まさかの上映なし)という不幸に見舞われ、本を読むことに。

    なんとなくあらすじは分かっていたつもりだったが、想像の上をいく悲しみの連鎖に心を掻きむしられた。純粋に何かを、誰かを大切にしたいと思う気持ちがこんなにも許されないなんて…。切ない。

    ラストシーンに現れた白鳥が、少女(一果)の絶望の中に灯る小さな、でも確かな希望でありますように。。

  • 普段は書籍を読んでから映画をみることがおおいのですが、この本の場合逆で
    最初はyoutubeの映画の宣伝でその存在を知って、草彅剛さんの演技に心をつかまれ、映画を観て、余韻にひたり、書店に行き本を探して読むというスタイルで読みました。

    とても温かく優しいのに、現実の辛さ、冷たさを突きつけられ、そんな中でも光を見つけて足掻いたり、そこに向かっていく強さをかんじとても余韻の残る本だった。

    映画を先に観たためか、ずっとテーマの「Midnight Swan」が頭の中に流れていた

    一人の人を母として愛するのに性別がひつようなの?
    凪沙の愛情はもしかしたら女性に対する憧れも含まれていたのかもしれないけれど、それだけでは決して解決できないほどに深いものがあったと思う。
    映画のラストに少しだけその後の話しが描かれていて、小説の一果もそうなっていて欲しいとねがってしまった。

  • 図書館でなんとなく見つけた。「あぁー。映画で見たかったけど見られなかったんだよなぁ」と借りて、、、。良かったーーーー。
    全てがどうでもよいと諦めていた一果を無心にしてくれたバレエ。それはいつしか自分の希望となり誰かの希望となる。
    弱い者は、哀しい。だからこそ強くなろうと生きてきた凪沙は、一果と出会い、自分の中の母性に気づき、さらに強くなろうとし、絶望の中で一果を思った。
    経済的には恵まれていたが、母の過度の期待や怪我、愛する友達が自分以上の才能を持っていることや自分の限界を知ったりんの思い。
    ちゃんと子育てしたいが思うようにできない早織。凪沙の一果を思う気持ちに、自分が母であると嫉妬するのも辛い。
    ラストは、ただただ泣きました。

  • 以下、ネタバレ注意です。

    育児放棄に遭った少女一果が、広島から上京して預けられたのは、トランスジェンダーの親戚、凪沙だった。
    一果は人との関わりを諦め、凪沙は希望を諦めていた。そんな中、一果はかつて公園で習ったバレエをもう一度始めたいという願いを持つ。

    一果とは違い、恵まれた境遇にいながらも自分と同じ空虚さを漂わせるりんと出会い、一果が受け入れていく過程。そして、凪沙が一果の存在を認識し、抱きしめるシーンからは、加速度的に物語に嵌りこんでいった。

    不思議と、一果が満たされていくと、視点はどんどんと凪沙に移っていく。
    一果のために昼の世界に戻っていく凪沙から、「本当の自分」を知られることに怯える凪沙から、いつの間にか目が離せなくなっていた。

    男の人が女の人になりたいことを知っていたつもりでいた。
    男の人が母親になりたいという、そのことに私は気付いていなかった。

    その思いに触れて、泣いた。
    最後は泣かされていることにも腹が立って、どうしてこんな結末にしたんだと噛みつきたくなった。
    それくらい、納得したくない終わり方だった。
    これは、きっと誰にとっても「納得のいく物語」ではないのだ。

    本当は星なんて付けてやりたくないくらい、どうしようもない気持ちなのに、それでも凪沙と一果が一緒にいた時間が、りんが生きていた時間が、自分の中に跡を残した。


  • 内容紹介 (Amazonより)
    「新しい地図」として活躍中の草彅剛。
    そして、Netflix「全裸監督」が世界190カ国で同時配信され大反響を読んだ映画監督・内田英治。
    二人のタッグによる話題の映画『ミッドナイトスワン』を、内田監督自らが小説化。

    トランスジェンダーの“凪沙”(なぎさ)は故郷の広島を離れ東京、新宿を舞台に生きている。あるきっかけで親戚から預かった一人の少女と暮らす事になってしまった。母から愛を注がれずに生きてきた少女、一果(いちか)と出会ったことにより孤独の中で生きてきた凪沙の心に今までにない感情が芽生える。
    一人の少女との出会いにより凪沙に芽生えた自らの“性”の葛藤と、実感した事の無かった“母性”の自覚を描く、奇跡の物語。







    コロナ渦の中、8ヶ月ぶりに観に行った映画がとても良かったので 原作も読んでみることにしました。
    原作では映画では描かれていなかった部分が書かれてあり 映画の内容を思い出しながら読みました。
    凪沙はつよぽんが一果は服部樹咲ちゃんが 早織は水川あさみさんが実花は真飛聖さんが私の脳内に登場していました。
    ラストはとても悲しいのだけど この映画でアカデミー賞を受賞したつよぽんはジャニーズ事務所を退社したからこそ出来た役柄じゃないかなぁと感じました。
    同じ映画を何度も観る方ではないのですが この映画は音楽もマッチしていてとても素晴らしいので 私の中ではもう1度観たい映画の1つです。
    原作は読んだけど まだ映画は観ていないという方がいらっしゃったら ぜひ観て欲しいです。

  • 表紙になっている草彅くんの表情を見て是非映画を観たいなあという思いで本を先に読みましたが、悲しくて涙が止まらずに今頭がガンガンしています。
    こういう話だったか…。
    登場人物の誰もが愛おしいです。一果を虐待していた母親ですらきっと懸命に生き苦しんでいるのだと理解出来ました。
    男であることに違和感を覚え女になりたい。けれども年齢的にも幸せな未来が見えないような諦めの中で生きていた凪沙が、一果と出会い母親になりたいと願うようになる気持ちの動きが丁寧に描かれていて、流石の映画監督の内田さんの作品ですから場面の映像が心に浮かぶような気がしました。
    人を愛するということは崇高でそして悲しい。
    生きていくことは楽しくもないし、楽でもない。何か重いものを背負ってみんな生きていくんだと思いました。

  • きっと映画で、俳優さんの演技がすばらしいから話題になっているのでしょう。

    これ、どういうつもりの話なんだろう。泣かせたいのかな。
    冒涜とまでは言わないけど、マイノリティに対してのスタンスみたいなのが透けてみえて、なんだかモヤモヤとしました。


  • トランスジェンダー、歪んだ家族関係、
    経済的貧困、偏見と差別に苦悩し、
    受け入れられることはないと諦めながらも、
    それでもあるがままの自分で生きたいと願い、
    抗って生きる人たち。

    結末に胸が締め付けられて、同時に希望を
    持ちたいと願わずにはいられない。

    ーーーーー
    理解を示さない親と距離をとり、田舎から
    離れて新宿で自認する性別になるために
    ひとりで生きるトランスジェンダーの凪沙。

    育児放棄を受けて育ち、全てに心を閉ざして
    無表情になった一果。

    通報を受けて保護された一果は、親戚の
    話し合いで凪沙に預けられる。

    最初、凪沙は面倒ごとに巻き込まれたと
    不満に感じて一果と関わりを持とうとせず、
    一果も周りに興味もたずひとりの殻に閉じ
    こもっていた。

    でも一果がバレエに出会ったことがきっかけで、
    互いに壁を作って関わり合おうとしなかった
    二人の間に少しずつ変化が起こる。

    期間限定だった二人の生活を、いつしか
    ずっと続けば良いと感じ始めた頃に
    二人を引き裂く出来事が起こる。

    些細なきっかけで堕ちていく人がいる一方で、
    小さな関わりから生きる道しるべを見つける
    人がいる。

    不安な日々に揺らぐ一人ひとりの姿が
    鮮明に記憶に刻まれる物語。

  • 読書記録40.
    ミッドナイトスワン

    映画は見ていないが、ノベライズ作品を読んで彼女の痛みに触れて寄り添い、涙が止まらなかった

    彼女の生きる世界、不意に現れた親戚の娘
    トランスジェンダー、ネグレクト、過干渉
    心と体のバランス、母性と支配

    もし私が彼女だったら?

    彼女を演じた草彅剛さんの表情を思い浮かべながらの
    読書時間

  • 映画の監督で脚本も書いた内田英治が、自ら手がけたノベライズ版である。

    私は現時点でまだ映画を観ていないのだが、先に読んでしまった。

    この映画は、15分超の長い予告編がYou Tubeに上がっている。ノベライズ版を読んだあとにその予告編を観ると、それだけで泣ける。

    たんにストーリーをなぞっただけのノベライズという印象はなく、これ自体が優れた小説になっている。

    レビューを読むと、映画版では省略された部分も、ノベライズにはかなり盛り込まれているようだ。

    親に虐待されていた少女がバレエの抜きん出た才能を持っているとか、彼女が預けられた親戚がトランスジェンダーであるとか、設定はいかにもあざとい感じがする。

    それでも、実際にノベライズを読んでみれば、ディテールまでよく練り上げられており、不自然さは感じない。

    凪沙(映画では草彅剛)と一果(服部樹咲)の心がふれあういくつかの場面が、ずっと心に残る。

  • 弱いものは、哀しい
    この一文がすべてを物語っているなと思いました
    ダメージが大きい…

    トランスジェンダーの凪沙、ネグレクトを受けている一果、思うように育児ができなくて苦しむ早織
    ただ自分として生きるのは、こんなに苦しいのかと思い知らされました
    少しの勇気が出せたら違った結末になったのかな

    凪沙は映画では草彅剛さんが演じているのだそう
    私の中ではイメージにピッタリ
    観てみたいけど世界観に引きずり込まれそうで怖い

  • うーわー、これはきつい。
    こんなラストは辛すぎる。希望があっただけに読んでいて辛かった。
    実際はなかなか難しいけど、ジェンダー問題に対して偏見のない自分でありたいと思った。

    • ゆーき本さん
      こんにちは◡̈*.。
      pokopokoさん、こちらは映画はもう鑑賞済みですか?映画のラストは原作とは少し違い 一果が救われるようなラストで ...
      こんにちは◡̈*.。
      pokopokoさん、こちらは映画はもう鑑賞済みですか?映画のラストは原作とは少し違い 一果が救われるようなラストで こちらもとても良かったです(*¨̮*)
      2023/01/22
  • この話には誰ひとり悪い人が出てこないと思った。誰も悪くない、それなのに悲しいし残酷だ。

    トランスジェンダーの凪沙、育児放棄をされ孤独な一果、その母親の早織、凪沙の母、先生の実花。


    人の為を思うばかりに、人生を崩していく。
    もしかしたら自分のためだけに生きていった方が楽なのかもしれないとすら感じさせる。

    『昔は何も持っていなかった。何かを手にすると、失うのが怖くなる。失いたくない。』


    警察に補導された帰り一果を抱きしめたその日から、凪沙は母親の顔になっていく。
    ハニージンジャーソテーを作って、夜の公園で一果にバレエを教わり、共に踊る。

    その過程が美しい。そして切ない。決して叶わない現実だからこその切なさ。
    『女になって母親になりたい。他の誰でもない。一果の母親になりたかった。』


    皆が誰かを想って懸命に生きていた、自分は善良だと思って、だけど受け入れられないのだ。受け入れられないものを排除したいのだ。
    何か『革命』が起きて、新しい色が『当たり前のような顔で咲く』日まで。


    この文章がよかった。
    『一果は歌舞伎町の騒音が好きだった。あの町の騒音はただうるさい音じゃない。いろんな人生の音がぐちゃぐちゃに混じり合った、妙に安心する音だ。騒音がクラシックに聞こえることもあった。』




    映画を観てから文庫を手に取った。
    映画。
    凪沙を海に連れて行き一果が「白鳥」を踊るシーンがとても美しかった。
    一果の、指先から足先まですべてが綺麗だった。
    文庫では一果のバレエを見ることが出来ないので、踊りを見るために何度も観たい映画だと思った。 

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著者プロフィール

内田 英治(うちだ・えいじ)
リオデジャネイロ生まれ。週刊プレイボーイ記者を経て映画監督となる。2017年伊藤沙莉主演の映画「獣道」が多くの海外映画祭にて上映された。オリジナル脚本にこだわり、海外展開を視野に置いた映画作りを行っている。2019年にはNetflix「全裸監督」の脚本・監督を担当して大きな注目を集める。監督・脚本を務めた映画「ミッドナイトスワン」は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。同名の小説『ミッドナイトスワン』(文春文庫)の執筆も自ら手掛けた。最新作「異動辞令は音楽隊!」は2022年夏公開。

「2022年 『異動辞令は音楽隊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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