孤愁ノ春 居眠り磐音(三十三)決定版 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年7月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167915285

作品紹介・あらすじ

家基、玲圓との別れ。
そして、身重のおこんを守れるのか⁉

江戸神保小路の尚武館を追われ、
小梅村にある今津屋の御寮でひっそりと暮らす
佐々木磐音とおこん。
だが、ここにも田沼一派の厳しい監視の眼がつきまとう。

金兵衛ら、二人を案じる江戸の人々は近づくことすらできない
日々が続いていた。

身重のおこんをなによりも案じる磐音は、
ある決意を胸に秘め、
養父・玲圓らの隠し墓を参るのだが……。

感想・レビュー・書評

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  • 右目の完治まであと一歩。
    というところまで来たので、読書の本格復帰までの助走本に、比較的字が大きめの磐音を選んだ。

    結果的に、前巻読了から2ヶ月置くことになったことは、個人的には良かった。
    江戸城と尚武館の悲劇を、この期間に受けとめて消化できたから。
    次の2冊も発売されちゃったし、ボチボチ再開していきます。

    実は以前に三章まで読んでいたのだが、ショックが大きすぎて集中して読み進められず、中断を余儀なくされた。
    間が空いてしまったので、改めてはじめから読み直した次第。

    まずは、事件後の磐音とおこん、季助爺と小田平助に白山、笹塚孫一と木下一郎太、金兵衛、品川柳次郎一家と竹村武左衛門一家、そして今津屋の人たち、の様子が書かれる。

    落ち着いて先を読めるようになったとはいえ、やっぱり読んでいると泣けてくる。
    みんなが嘆き悲しみ、磐音とおこんに会いたがっている様子に、切なすぎて涙なくしては読めない。
    とくに金兵衛さんには弱いわぁ。
    金兵衛さんが出てくるとどうしても泣いちゃう。

    でも、この33巻、ものすごく大事な一冊!
    この巻を読むことで、先に進める。
    やっと前を向ける。
    磐音、おこん、弥助、霧子の4人にとってはとくに。

    第五章のラスト34ページは、ハラハラしつつも、彼らが本来の自分を取り戻していくように感じられて、もううれしくてうれしくてずっとウルウルしてました。

    ちと、これだけは叫びたい。
    涼念様、よくぞ言ってくれました‼︎(涙)
    あなたの言葉で、磐音も読者も救われました。

    「言葉に拘ると、ものの本質を見失うでな」

    このひと言にすべてが集約されております。

    さあ、これからだ。
    磐音たちの旅に、私もついて行くぞ。

    ところで、東海道の旅、楽しそうだなぁ。
    巻末付録のよもやま話を読んでいたら、私もこの時代に歩いて旅してみたいと思ってしまった。

  • ☆4.0

  • 【田沼の手から、逃げ延びろ!】尚武館を追われ、小梅村で暮らす佐々木磐音とおこん。田沼一派の厳しい監視の眼がつきまとう。案じる人々も近づくことができず……。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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