幻庵 中 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167915384

作品紹介・あらすじ

苦難の人生を歩んだ丈和(じょうわ)はついに、家元四家の名門・本因坊家の当主の座を射止めた。一方、井上安節(いのうえ・あんせつ)と名を変えた立徹(りってつ)の前には、安井家の美しい娘・鉚(りゅう)が現れ、すっかり心奪われる――やがて井上家を継いだ安節は因碩(いんせき)を名乗り、丈和の名人就任を阻止すべく、師の因淑(いんしゅく)と驚愕の行動にうって出る。盤上、盤外の闘いが加速する!

みんなの感想まとめ

物語は幕末の囲碁界を背景に、主人公丈和が名人碁所の座を目指す姿を描いています。彼の成長と共に、ライバル因碩との熾烈な対立が展開され、戦略や政治的駆け引きが絡む複雑な人間関係が魅力的に描かれています。特...

感想・レビュー・書評

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  • 【書名と著者】
    幻庵 中
    百田尚樹

    【目的】
    百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
    とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。
    上巻で役者は揃ったのか?続きが気になる中巻へ。

    【読後感】
    ついに、前の世代が引退し主人公が主役に躍り出て物語は急展開。
    強いけどうっかりも目立つ主人公、今回は親子ともどものうっかりで、心配になる。肝心なとこで詰めの甘い親子、果たして念願の名人碁所を射止めるのか?
    百田尚樹の作品は大願成就しない傾向があるので、どうなるのだとハラハラして続きが気になる一冊。


    【印象に残ったポイント】
    ・歯痒い医療事情
    若くして散った才ある跡取りたち。もしもっと医療が進んだ世の中であったなら名人碁所を巡る家元の戦いは予想もしない結末を迎えただろうと思う。他と隔絶した打ち手が生まれなかった可能性もある。
    ・対立の作り込み?
    立徹と丈和の対立、どちらもしっかり描きつつ立徹に肩入れしたくなる。
    なんとなく、立徹は家と父への恩のために、丈和は自分の野望のためになりふり構わず、名人碁所を目指すような印象を受けた。

    ・うっかりで詰めの甘い主人公
    立徹、メンタルふわふわ油断しがちで、読み手が焦れるうっかりぶり。
    盤外で策を巡らせても、うっかり見落としがあるのはもはやご愛嬌感すらある。
    加えて囲碁以外はからきしダメなとこに、一種の愛らしさすら感じられる。
    ・囲碁の迫力をいかに描くか
    ボクシングのたとえ、剣戟のように一手一手のやりとりを紡ぐ。動きに乏しい囲碁に、如何に迫力を出すか考えた末にボックス!で描いたボクシングの迫力や影法師の剣戟を用いたのだと思うと、同じものは書かない、シリーズ化はしない、三刷りかからねば即引退とご自身に課した厳しいルールがあっても芸は蓄積されているのだなと感じた。

  • 幕末の時代、囲碁の風雲児と呼ばれた幻庵の生涯を語った物語。
    どこまでが史実で、何が創作なのかわかりません。
    なので、どちらかというと囲碁ドキュメンタリといった感じです。
    囲碁の知識がないと、読み進めるのは辛そう

    中巻では、
    丈和が本因坊家の当主となり、ついには名人就任に向けて動き出します。
    それを阻止しようとする因碩。
    当然因碩も名人になろうと画策しています。
    これが、囲碁の戦いで阻止というより、それぞれのロビー活動というか政治的な駆け引きで争うことになります。
    ちょっと残念なのですが、そういうモノなんでしょうね。
    ついには丈和によって因碩は嵌められてしまいます。
    丈和は名人になれるのか...

    下巻に続く

  • 百田尚樹『幻庵 中』文春文庫。

    幕末期、後に幻庵と呼ばれる囲碁界の風雲児の生涯を描く長編小説の中巻。

    やはり囲碁の知識が無いと面白さは半減。棋譜を見てもどちらが優勢なのか、どこが凄いのか全く解らない。

    囲碁界の地位を巡る争いは会社や政界の争いとも似ている。実力も必要だが、運や根回し、時に相手を陥れる策略も必要か。

    後に幻庵となる因碩とライバル丈和の名人碁所の地位を懸けた熾烈な闘いが描かれる。あろうことか名人碁所の地位に固執する丈和は因碩らを策略に嵌める。

    本体価格660円
    ★★★

  • 上巻後半中巻前半が少年期の泥臭くも勢いのある囲碁の戦いで、読んでいてワクワクするような話だった。
    一進一退で主人公と丈和が自らの技を高め合うのが格好よくもあった。
    ただ、後半にかけては勝負が碁盤の上ではなく政治的なものになってしまったのが残念。
    駆け引きばかりで何となく名人と言うものに良い印象が無くなってしまった。
    囲碁界の頂点なのだからもっと正々堂々と争ってほしいと思ってしまう。
    果たしてこれから主人公はどうするのか。

  • 囲碁の話の中巻!

    名門中の名門 本因坊家で着実に強きを積み上げる丈和!

    服部因淑の下を巣立ち井上安節と名を変えた主人公も 一歩一歩と着実に神の一手に近づいていく・・・


    囲碁の棋譜を基にドラマが生み出される

    本書を読むと囲碁が強くなった気になります


    下巻に期待!

  • 20220706

  • 62

  • 上巻を読んだのが昨年11月で、3ヶ月も空いてしまったのと、登場人物の名前がコロコロ変わるので、おさらいするのに少々手間取りました。

    ようやく、互先とか先々先の用語に慣れてきて、いよいよ色物も登場か・・・と期待したのも、あっという間でした。

  • 丈和にイライラ〜
    正々堂々と名人になってほしい

  • 2021/1/18 読了

  • 自分は将棋や囲碁のルールが全く判らへんのやが、1ヶ月以上かかって何とか上中下3巻完読や。囲碁好きには堪らん小説やろなぁ。しかし麻雀好きな自分にとっては、阿佐田哲也の牌符が有る小説の方が馴染むな。

  • 97冊目(11-3)

  • 若干同じ事を繰り返しているような気がしましたが、そこは百田作品ぽくて良いです。

  • 汚なあああい。

  • 第四章 桶狭間
    第五章 両国小町
    第六章 天保の内訌

    もうゲームではなく、試合というか囲碁という手段で戦っている。そこまで想いを入れられるのはなぜだろう。囲碁の世界しか見ていないと言えるし、それだけ深く見ているともいえると思う。

    内訌 って? 調べてみた。
    訌 は、乱れること。内訌 は内が乱れること。内乱。
    もともと「天保の内訌」と言われていたのね。

  • 【「名人碁所」を巡る暗闘!】吉之助は好敵手や愛しい女との出会いと別れを経て、井上家当主因碩となる。やがて「名人碁所」を巡る本因坊丈和との闘いが始まった。

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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