烏百花 蛍の章 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167915551

作品紹介・あらすじ

大ヒットファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝集。

異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは
どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。

美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、
亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」……
本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。

2020年ついにスタートした第二部『楽園の烏』の前に必読!の書。

みんなの感想まとめ

異世界「山内」の壮大な歴史を背景に、人気キャラクターたちの知られざる恋模様や人間ドラマが描かれる短編集です。各短編は、キャラクターたちの成長や関係性を丁寧に掘り下げ、感情のすれ違いや切ない想いが心に響...

感想・レビュー・書評

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  • 先輩からお借りした本の続きです。

    私の苦手な短編でございました(^◇^;)
    私の苦手なファンタジーで短編ですけれども、貸して頂いたものに文句を言ってはいけません。読みますともっ (๑˃̵ᴗ˂̵)و


    『しのぶひと』

    端午、桜花宮前の馬場において競馬が行われる。神事の中で、選りすぐられた大烏の背に乗ったまま、土器で作られた赤い鹿の像に向けて矢を射る儀式が行われる。
    その儀式に抜擢されたのは雪哉だった。
    そんな折、若宮のお后候補だった美女・真赭の薄(ますほのすすき)に縁談がもちあがり、、、


    『すみのさくら』
    南家の姫でありながら、両親が政権争いに敗れて殺されたため山烏として育った過去を持つ浜木綿の幼い頃の話。


    『まつばちりて』
    こちらは完全に独立した短編。
    これまでの八咫烏の物語の登場人物ではない世界。女郎宿で生まれた男嫌いの娘は、やがて書にのめりこむ。男として宮中に上がる。ある日、「忍熊」(おしくま)と署名された美しい文字に出会う。


    『ふゆきにおもう』
    雪哉の出生にまつわる物語。北領・垂氷郷の郷長の下の息子二人が行方不明になる。
    雪哉の母、冬木と、雪雉の母梓の過去が語られる。
    最後の場面に既視感が。
    あ、これアニメの一番最初の場面だっ!


    『ゆきやのせみ』
    (笑)だから蝉か!
    若宮と澄尾が食い逃げで捕まってしまった。
    二人を救出する雪哉。
    珍しく、ちょっと砕けた印象の一話。笑ったけれども(笑)


    『わらうひと』
    澄尾の告白と、結と千早の喧嘩。
    身分違いの恋♡
    澄尾さん、かっこいい(*´∇`*)



    短編だったのですが、結構面白かったです。
    多分内容は直ぐに忘れてしまうけれど、その時楽しければまぁ短編も有りですね♪
    毛嫌いせずに、たまには短編も読みますか (๑˃̵ᴗ˂̵)و

    • bmakiさん
      かなさん

      かなさんもファンタジー苦手でしたかぁ。。。なかなか独特な世界、溶け込みにくいですよね(^^;;

      無料て貸して下さるのな...
      かなさん

      かなさんもファンタジー苦手でしたかぁ。。。なかなか独特な世界、溶け込みにくいですよね(^^;;

      無料て貸して下さるのなら、読まない手はないですよね。
      先輩からお借りした本で、小野不由美さんのゴーストハントだけは、怖過ぎて途中で断念してしまいましたが、その他はそれなりに楽しく読ませて頂いています(*´∇`*)

      先輩に感謝です(*´꒳`*)
      2025/08/16
    • 1Q84O1さん
      makiさん

      「♡はやめなさい」は、ひま師匠の照れ隠しです!
      そして、私とユッキーさんの間の♡はほんとにいりません!( ゚д゚ )クワッ!...
      makiさん

      「♡はやめなさい」は、ひま師匠の照れ隠しです!
      そして、私とユッキーさんの間の♡はほんとにいりません!( ゚д゚ )クワッ!!
      2025/08/16
    • bmakiさん
      一休さん

      え!?
      そうなのですか!?

      ひま師匠には本気で嫌がられたのかと思いました。゚(゚´ω`゚)゚。

      師匠に嫌われた...
      一休さん

      え!?
      そうなのですか!?

      ひま師匠には本気で嫌がられたのかと思いました。゚(゚´ω`゚)゚。

      師匠に嫌われたら生きていけないので、♡は封印しておきます♡

      一休さんと雪さんはずーっと仲良く結ばれて下さい(*´∇`*)♡♡♡
      2025/08/16
  • 番外編として本筋の間に何があったかという作品集ですね。

    これはねぇ、いろいろこじらせてるなぁと思いつつ読んでました。
    平安時代もそんな感じだったのかなぁ。

  • 今回は外伝…ということで気楽に読めました。
    ほんのちょっとしか出てこなかったひとに
    スポットライトが当たっていて
    華々しくなくてもどんな人にも
    その人なりの人生があるんだな
    って、当たり前のことをしみじみと
    思ってしまう1冊でした。

  • 八咫烏シリーズのスピンオフ短編集。
    本編を読みながら、「そこもっと詳しく…!」と思っていた恋模様が語られていて、きゅんきゅんしてしまいます。

    若宮や雪哉、浜木綿や真赭の薄といったメインの登場人物だけでなく、脇役たちにスポットをあてた短編もよかったです。
    個人的には「まつばちりて」で描かれた松韻の物語に揺さぶられました。
    女としての性を捨て、男として朝廷で働く"落女"である松韻。
    本編では描かれなかった彼女の生き様の、勇ましさ、潔さ、凛々しさに、涙が滲みました。

    「ゆきやのせみ」では若宮に翻弄される雪哉を不憫に思いつつも、声を出して笑かされましたし、「わらうひと」ではきゅんきゅんが加速しすぎて読み終えてしばらく身悶えしていました。
    最後に引用されている都々逸が、余韻をさらに高めてくれました…ああ、ときめくなぁ…。

  • 八咫烏シリーズのスピンオフ!
    本編では、
    ほぼ一瞬の登場だったあの人や、
    ずっと脇役に徹していたこの人も!

    個人的には「ふゆきにおもう」が一番好きでした。
    苦悩や葛藤も、母親の前には敵わないなと。

    「ゆきやのせみ」も微笑ましかったです。

  • 短編、楽しく読みました。

    弥栄の烏で雪哉が性格が変わってしまったのではないかと思うほど辛い思いをした話の後にこの外伝「ゆきやのせみ」の若宮と雪哉のやり取りはホッとします。笑えました。

    澄尾はかっこいいね。「わらうひと」でこんなにいい男だったのかと気持ち持っていかれました。

    1番好きな話は「ふゆきにおもう」ですね。

  • 作家・阿部智里と行く、灯台巡りの旅 八咫烏の聖地・和歌山県は紀伊半島 潮岬灯台は本州最南端ののぼれる灯台 | その土地の物語を読み解く “灯台巡り”の旅へ
    https://crea.bunshun.jp/articles/-/40566

    烏百花 蛍の章 八咫烏外伝 | ダ・ヴィンチWeb
    https://ddnavi.com/book/4163908358/

    180万部の大ヒットを達成の異世界ファンタジー|阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト ――単行本最新刊『烏の緑羽』、文庫最新刊『楽園の烏』発売! | 特設サイト - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/sp/karasu

    文春文庫『烏百花 蛍の章』阿部智里 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167915551

  • 恋に関係するお話とセミを食べるお話が混じった本。
    セミを食べる話が意味がわからんし、ちょっとイジメっぽくて理解不能やった。いる??
    割と悲恋が多めなので、松韻の回とか泣きそうやった。

  • 本編に彩りを添える6つのエピソード それぞれのお話が登場人物の幅を広げ 山内の世界をよりイメージしやすくなっています。

  • 外伝
    「ふゆきにおもう」はじーんと来た

  • 八咫烏シリーズ外伝。異世界「山内」を彩る八咫烏たちの、
    想い、愛、そして恋を綴るファンタジー短編集。
    しのぶひと・・・真赭の薄と雪哉に縁談?雪哉の言動に憤慨する
         明留を諭す澄尾だが、彼には秘めた想いがあった。
    すみのさくら・・・なぜ両親は死んだのか?宮烏から山烏に堕とされ、
        もがきながら育つ墨子と、弟宮との出会い。その縁は桜。
    まつばちりて・・・“落女”になり男として朝廷で働く松韻だが、
       蔵人・忍熊との出会いが彼女を変える。嘘と真実、そして愛。
    ふゆきにおもう・・・雪哉と雪雉が行方不明に。探す梓の脳裏に
         浮かぶのは、冬木の事。二人の心と想いが交錯する。
    ゆきやのせみ・・・若宮と澄尾が食い逃げ犯で牢屋入り?解決に
         導いた雪哉だが・・・「ニンゲンやべえな・・・」に爆笑!
    わらうひと・・・「しのぶひと」のその後。結の決意を千早に伝えた
          真赭の薄は、そこで出会った澄尾に真意を尋ねる。
    用語解説、人物紹介有り。
    異世界に息づく八咫烏たちの、想いや恋を語る短編集です。
    恋しい相手を、見守る姿。
    実は身近にいた味方の存在を、隠された愛情を知る、姿。
    こういう組織を作らざるを得なかった者の心の闇と、姿。
    その組織に身を投じたが、嘘の言動に見えた真の愛を知り、
    落女から女性に戻った、姿。忘れ形見を抱いて泣く男の、姿。
    幼き頃から側に仕えていたゆえに理解出来た、真の姿。
    忠誠を誓った相手に翻弄され、素を曝け出してしまう、姿。
    兄である人の心もわかる。が、未来を見据えた覚悟の、姿。
    そして、かの事件を経て、素の言葉と心を交わす二人の、姿。
    想い、愛、そして恋の様々な姿が切なかったです。
    短編であるからこそ、語れる話なのかもしれない。
    また、雪哉は冬木の子なんだなぁとしみじみ実感しました。
    それと、真赭の薄と明留の姉弟は揃って世話好きなのね(^^♪

  • すっごく良かった~~~~~~~~ずっとこういう短編を読んでいたい、本編読み進めるの怖い~~~~~~~~

  • 単行本は半年ぐらい前に読んでるので、今回が2回目。
    「まつばちりて」は何回読んでもやっぱり印象に残ります。
    ただただ雪哉が蝉を食べるだけの「ゆきやのせみ」も好きです。
    こういう番外編をまとめたものが個人的にすごい好きなので、これからも楽しみに、白百合の章も読むのが楽しみです。

  • ・しのぶひと
    雪哉が勁草院にいる時、姉思いの明留を中心に澄尾の秘めたる恋心の話。真赭の薄の雪哉への優しい思いが伝わる反面、澄尾が何というか。。。

    ・すみのさくら
    浜木綿の幼少期の話。若宮との邂逅も。育ての親である青嵐との別れのシーンも夕虹(浜木綿の母)への想いにあふれており良かった。

    ・まつばちりて
    松韻と忍熊の愛し愛される物語。そこに入ってくる順の嫉妬。そして、大紫の御前による人に愛されることがない人のがゆえの憎悪。大紫の御前には絶対に幸せになって欲しくはないと思えるようなエピソードだった。

    ・ふゆきにおもう
    雪哉の母親である梓と冬木の話。冬木と同じくらいに雪哉を思う梓が良い母親すぎて羨ましくなってしまう。

    ・ゆきやのせみ
    雪哉と若宮のほんわかエピソード。

    ・わらうひと
    千早の妹の結の話。

  • これは、シリーズをもう一回最初から読みたくさせる罠本ですな!(笑)
    というか私は、もれなく二周目突入する予定。

    「しのぶひと」から始まって「わらうひと」で終わるという、澄尾と真赭の薄コンビが好きな方には、かなりたまらない仕様になっていると思います。

    この二編が描かれるだけ、本編も進んできたといえばいいのか。二人の気持ちが、様々な出来事によって彩りを変えたんだなぁという、それはある程度の時間を共にしてきた読者にとっても、なんだかジーンとくるものがあります。

    また、本編でも印象に残っている藤宮連のお話を描いた「まつばちりて」。
    そして、雪哉の出生を辿りながら、二人の母、冬木と梓を追う「ふゆきにおもう」。
    どちらも、人の心の真と偽をうまく交えながら、でも最後には相手の真を見抜くという、そんな流れに短編ながら感動させられました。

    言葉の編み方ですかねー、ストレートにするするっと読めるんだけど、ちゃんと感情移入出来て良かったです。

  • 澄尾とますほの薄の話で最初と最後サンドイッチされた構成が好き。

    2人の正面からしか向き合えない不器用さも好き

    2024.7.15
    101

  • 壮大な山内の物語の登場人物の「その間」が描かれる短編集。個人の心情にフォーカスしており、物語の中でそれぞれがどんな思いを持っていたのかわかって別の角度から物語が見れてなかなか興味深い。
    ふゆきにおもうが個人的には特に好きだった。

  • 生きたキャラ達だなぁ。

  • 八咫烏シリーズ外伝 烏百花 蛍の章

    本編シリーズで「ここ気になる」というところを狙ったような短編集。



    1.しのぶひと
    『弥栄の烏』で出てきた、真赭の薄と雪哉の縁談話にまつわる話

    2.すみのさくら
    『烏は主を選ばない』で出てきた、浜木綿の両親にまつわる話

    3.まつばちりて
    後に記載

    4.ふゆきにおもう
    雪哉の実母と養母にまつわる話

    5.ゆきやのせみ
    シリーズ3作目『黄金の烏』の後、4作目『空棺の烏』の前までにあった、若君と雪哉のエピソード

    6.わらうひと
    第一シリーズ終了後(弥栄の烏後)の真赭の薄と澄尾の話


    の6話構成です。


    【ピックアップして感想】

    3話目の『まつばちりて』は非常に最近散見される議論ような内容につながるなぁと思った話です。

    金烏の妻である大紫に使える女性の中で、女性としての性を捨てて、男性として宮中にはべる「落女」という存在があります。

    (いうなれば、宦官と逆の存在かな?)

    その落女としての主人公である“松韻”と、
    その同僚である男性文官(蔵人と呼ばれる)の“忍熊”の物語である『まつばちりて』なのですが、
    忍熊は落女という存在が気に入らず、松韻に対して難癖をつけてくる。

    ↓ネタバレ注意↓

    その言い分としてp.129〜
    「どれだけ男の格好をしようが、お前達はどっからどう見たって女だぞ。しかも男であるとされながら、後宮には出入りできるし、断髪まで強制されている。建前ですら男扱いが徹底されていない状況で、女扱いするなと本人ばかりが息巻いている」

    p.230
    「女であることを誇るなら、女の格好のまま、女の官人のして働けばよいではないか」

    この言い分の主張というのは、
    フェミニズムをどう捉えるかという問題でもあるのですが、、、

    現在日本では、
    “男は仕事をして稼ぎ、女は家庭を守るもの”という考えから“男女平等として、働きたい女性は平等に働ける社会へ”に変わり、
    その結果、女性が働く機会が増え、働くことの方が一般化し、
    一方で、女性の性としてしかなし得ない出産関連はそのまま負担がありつつ、
    子育ての面・家庭での面も、男性に振り分ける割合として、働きに対する“男女平等”と同等までは達していない。

    その“男女平等だから社会へ”という主張と
    実際に女性が請け負っている負担のねじれの問題を、
    忍熊は突いているんですよね。

    またトランプ大統領が、「性別は男女のみ」と発言し話題になりましたが、
    そういう部分での、どうしても性別による体の向き不向きもあれば、脳の仕組みによる向き不向きもあるところでの、
    性別という区別の問題の話でもあるなぁと思いました。

    それがスルッと受け取りやすく読めるのは、
    そもそも昔の日本のように、八咫烏の世界がそもそも男の役割・女の役割で当たり前の世界の話だと認識してるからでしょうね。

    【全体として】

    本編の中で気になったところを補う短編で、
    特に真赭の薄と澄尾に関しては、本編で気になるのに描ききれないところだったので、
    この烏百花の初めと終わりに描いていて、第一シリーズが落ち着いた気持ちになりました。


  • 八咫烏シリーズの短編集。
    いつもは主役にならない浜木綿や、雪哉の生みの親冬木と育ての親である梓の話など、どの話も面白かったです。
    ほとんどが過去の話でしたが、最後の「わらうひと」は弥栄の烏の後の話でした。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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