スティール・キス 下 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2020年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784167916022

作品紹介・あらすじ

スマホを失くした状態で、あなたは1週間耐えられるか? ―ー解説・中山七里
犯人は現代人の脆弱さにつけ込み、テロを仕掛けてくる!

四肢麻痺の名探偵リンカーン・ライム・シリーズ

エスカレーターの不具合は故意に仕掛けられたものと判明、事故は機械を凶器に変えた殺人だった。連続殺人犯の動機は謎に包まれたまま、見習い捜査官をチームに加えライムは真相を追求する。刑事アメリアを狙う狂気の目……真犯人は一体誰なのか? 日常に潜む危険をあぶり出すリンカーン・ライム・シリーズ第12弾! 

みんなの感想まとめ

日常に潜む危険をテーマにしたこの作品は、リンカーン・ライムシリーズの第12弾であり、緊迫感あふれるストーリーが展開されます。エスカレーターの故障が作為的なものであることが明らかになり、未詳40号という...

感想・レビュー・書評

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  • リンカーン・ライムシリーズ十二作目
    毎回、レベルが高いので
    「面白いから後で読もう」と、いつも買ってから読むまでかなり間が開く。

    個人情報、電気、刺青など毎回ワンテーマで一作仕上げてくるのが定番化しています。

    今回の敵は、家電や自動車、エスカレーターなどをリモート制御(スマートコントローラー)する未詳40号
    プロの殺し屋というわけでもない、ちょっとだけ目立つ風貌の若者?なので派手なアクションを期待してなかったものの見せ場アリ、下巻に入ると上巻で仕込んだアレやこれやが炸裂してきます。

    サックスと一作目で別れたニック(犯罪に手を染めたが無実を証明するために奮闘)との復縁?や…ライムにも同じく車椅子で生活する弟子が出てきたり…

    ちょっとライムとサックスの関係にひびを入れるために、設定をひっくり返そうとしてないか?と思いきや

    このニックが、ムショにいた間の技術の進歩とスマートコントローラーの話題が少しリンクして違和感なく技術について触れるので見事としか言いようがない。

    毎度のことながら気づいたら一捻り、ふた捻りと展開が動く。

    以前は登場人物一覧の常連だった
    懐かしい面々(この人が出てくると先の展開が少しわかるみたいな事も…)も
    登場して、久しぶりに昼休みも返上して読みました。

  • ジェフリー・ディーヴァー『スティール・キス 下』文春文庫。

    下巻。エスカレーター故障の原因が作為的なものであることが明らかになり、犯人の未詳40号はさらなるテロを引き起こす……

    あらゆる機械がネットワークに縛られる現代の仕組みを根底から覆すような犯罪を犯す未詳40号の狙いは……

    『ボーン・コレクター』以来、リンカーン・ライムに降り掛かる命の危険とディーヴァーにしてはありふれた急展開、謎を引きずる結末。色々詰め込まないと面白いストーリーが維持できなくなってしまったのか。

    ラストにリンカーンがアメリアに頼んだこととは……

    本体価格920円
    ★★★★

  •  リンカーン・ライム・シリーズの第12作は新機軸として、現代的過ぎる凶悪なディジタル犯罪を扱ったものである。現場に残された証拠を分析することで、犯罪者を追いつめてゆくリンカーン・ライムのアナログ的な科学捜査を特徴とする本シリーズも、ついに現代という奇妙な時代にタイム・スリップしてきたか、という印象の一作である。

     もっとも、序章における驚愕のエスカレーターの事故がディジタルの存在をすぐに感じさせるわけではない。ショッピングセンターで起こったエスカレーターの誤作動と、そこに立ち会い悲惨な犠牲者の姿を目撃することになったアメリア・サックス。最初からスプラッタな展開で始まる本作。眼を背けたくなる凄惨な事故現場。しかしこの誤作動は、事故ではなく嘲笑する殺人者による狂気の犯罪であるというもの。

     主人公のリンカーンより、アメリアと犯罪者との追跡と逃走、犯罪者の駆使するディジタル機器への仕掛けと、それらが誘発する思わぬ展開が見どころとなる。何故エスカレーターは落下したのか? 何故、アメリアの捜査する建物が火焔に包まれたのか? 久々のオープンなアクションとスケールの大きさ、そこにディジタル犯罪という新手の闇が加わることで、本シリーズとしては捜査側が最も攪乱される事件と言える一作である。

     誤作動を武器とする犯罪、という一点で連続する、捜査側としてもあまりに予想外の殺人が連続する。まったく予想もできないディジタル・ノイズにより、日頃便利と感じている家電製品や最新建築技術が、人を殺傷する武器と化す。本作は、世界に普及しなお進歩を遂げてゆくディジタル機械に対し警鐘を鳴らすものであり、我々が日頃便利と感じている生活のあれもこれもが、誤作動による思いもかけぬ危険な敵に変貌する有様を描いてゆく。ページを進めるにつれヒートアップしてゆく犯罪と、それを駆使する悪魔のような犯罪者を、ライムとサックスがどのように追いつめてゆくことができるか? 

     また本作では印象的なゲスト、ジュリエット・アーチャーが登場する。疫学研究者でありながら車いすでライムのラボにインターンとして日参するなかなかの切れ者アシスタントである。ライムのラボにライムとジュリエットの車いすが行き交うという科学捜査本部(?)の様子も本書では犯罪小説とは別個の読みどころとしてシリーズ作品ならではのアクセントも置かれている。ジェフリー・ディーヴァーのサービス精神が相変わらず光る。そう感じさせる作品である。

  • 現状の設定をあえて替え、そこから発生する事件や、他の事件が散りばめられ最後に収束する展開はさすが。
    エスカレーターや裁判、自動車の小ネタも盛りだくさんで勉強にもなる。

  • あとから、それ気になってたのに忘れてたみたいなことがいくつも。

  • 期待を裏切らない殺人事件。いっちゃってる犯人。立場はやや変化ありだけど、2人の関係今後に期待ですね。相変わらず、主人公たち、冴えわたっていますね。

  • あっと驚く展開と結末は相変わらず面白かったです。

  • 変則的な導入のせいで勢いがイマイチ。ロンが出てきた瞬間に頭か「わーい!(喜)」になり、いつもの面子に愛着をもってた事を自覚した。パムも出てほしかったなあ。あと戻るのは嬉しいがその理由がハッキリ掴めなかった。

  • リンカーン・ライムシリーズ12作目。今作はいつものパターンを意識的に崩した作品になった。例えばライムは市警をやめてしまい、大学教授になっている。ある事件がきっかけになって警察の顧問を退いた。そして本作の冒頭で起きるエスカレーター事故の遺族から民事訴訟のために調査を依頼される。これだけでも随分違うが、サックスとの関係にもヒビが入ったように思われる。さらにサックスの元恋人で刑務所に入っていたニックが出所してきて…。サックスとよりを戻そうとするニック。サックスとライムの仲、サックスとニックの仲はどうなるのか?というのも一つの見どころだが、他にも見どころはある。例えば今度の犯人は身近な道具や家電を凶器に変える技術を持つ。前述のエレベーターやガスコンロや湯沸かし器といったものだが、これらのさまざまな物理的な「モノ」がインターネットを通じて接続され、データを収集・交換する仕組みになっていて、そこを犯人がハッキングすることによって自在に家電製品を操ってしまうのである。いわゆるIoT(Internet of Things)といわれるものの危険性を読んでいて感じた。なんでもかんでも便利さを追求した挙句ネットに繋いでしまうのは両刃の剣な気がする。詳細→
    https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou19113.html

  • (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)なんかいつもの勢いほすい。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ライム引退エピソードいるの

  • 市警の捜査顧問を引退し、犯罪学の講師になったライム。サックスは殺人犯未詳40の捜査を、ライムはエスカレーター事故に関する民事裁判のための調査を進める。ショッピングモールで未詳40が目撃された件とエスカレーターの事故は当初無関係と思われていたが、その事故も未詳40によるものであることが発覚する。未詳40は、スマート機器をハッキングして機械を暴走させていたのだった。
    リンカーン・ライムシリーズは、犯人を追う中でその魔の手がライムやサックスの味方陣営にも伸びてくるというお約束の型がある。それでも毎回面白いのは、ライムとサックスも含めた登場人物それぞれのドラマにある。二人の葛藤、危うさのあるプラスキー、ライムが全幅の信頼を寄せる科学捜査の要クーパー、いいところで出てくるデルレイ。加えて、ゲストキャラも魅力的。ライムの受け持つ講義を受講し、ライムに弟子入りしたアーチャー。既に十分過ぎる知識と洞察力を併せ持つ彼女は、ライムと同じく身体障害を抱えている。かつてのライムと同じく、彼女もじきに生きるか死ぬかの岐路に立つことになる。そうなる前に自分の生きる道、意味を必死で探そうとする姿に胸が苦しくなる。
    さらに本作では、強盗の罪で服役していたサックスの元彼ニックも登場する。結局ニックが下衆野郎だったことは、サックスにとってよかったのだろうと思わずにはいられない。

  • アリシア訪問の際にライムが頭をフル回転させるまで全く彼女を怪しいと思わなかったし、むしろアーチャーが黒幕なのかとすら思っていた。しかし、それ以降それ以上のどんでん返しが無かったので★4に留めました。

  • 安定の面白さ。ネタが多い。LOT絡みの殺人事件、先進的で恐怖感十分。殺人者の心理描写で登場のアリシアが悪人、予想できた。アメリアの元彼ニックのオチも予想内だった。アーチャーもネタがかなり新鮮でいい。

  • 毎回ライムシリーズは下巻で、どんな驚きを提供してくれるのか、すっごく楽しみに読んでいます。この作品も、若い頃なら徹夜必至。終盤に向けて、どういう展開が待っているのか、もうほんと、いろいろ考えさせられました。アーチャーは次作まで残っているのか?ニックは果たして悪者なのか?この辺りはシリーズならではの楽しみ。個性的でどこか憎めない犯人は、今作では、IOTを使った今の時代ならではの犯行方法。いつもながら旬のテーマを扱った作品は新鮮で面白かったです。ドンデン返しは控え目に感じましたが、十分楽しめました!

  • 安定の面白さだが、ライムが復帰することになった心情の変化がよく分からなかった。最後に心理描写的な記述があったけど、余り共感できず。あと、プラスキーの言ってることが理解できないところが一箇所。原文読んでも訳分かんないだろうけど。
    とまあ、主題と関係ないところで違和感もあったんだけど、大事なところでは、冒頭のエレベーター事故について。あれって、サックスに追われた未詳40号が、場を混乱させて逃走を図るため、場当たり的にやったんじゃなかったっけ? そこがちょっと納得できない。
    てな訳で、普段は☆4 なんだけど、一つ落とした。

  • リンカーン・ライムシリーズ #12

    安定の面白さ

    犯罪捜査から引退したライム
    それに不満を感じながら事件捜査をするサックス

    2人の事件はやがて…

    新しい登場人物

    スマート家電

  • エスカレーターの不具合は故意に仕掛けられたものと判明、事故は機械を凶器に変えた殺人だった。連続殺人犯の動機は謎に包まれたまま、見習い捜査官をチームに加えライムは真相を追求する。刑事アメリアを狙う狂気の目……真犯人は一体誰なのか?

    無条件で楽しめるシリーズは最高です。
    お得意の捻りは、今回はさほどあざとく感じませんでした。

  • シンプルなストーリー。いつもより読みやすかったけど、、、期待値が高いからな。

  • ほぼ期待通りだった。もうひとつどんでん返しを期待してしまった。

  • 2020/11/23読了

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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