- 文藝春秋 (2020年12月8日発売)
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感想 : 8件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167916145
みんなの感想まとめ
人間ドラマと心の葛藤が描かれた4つの物語が展開される本作は、信義や愛情、そして人間関係の複雑さを巧みに表現しています。主人公秋山久蔵の息子、大助が語る白狐の噂から始まり、詐欺や嘘、忠義といったテーマが...
感想・レビュー・書評
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秋山久蔵御用控シリーズの39作目
紙風船 - 新・秋山久蔵御用控シリーズの9作目
2020.12発行。字の大きさは…大。
不始末屋、嘘吐き、忠義者、紙風船の短編4話。
南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。その久蔵が悪を裁く。
【不始末屋】
故買屋の狢(むじな)堂・宗兵衛は、不始末屋の手下・喜助と揉めて殺してしまう。そして記憶を無くしたと言って向島の光泉寺に逃げ込む。住職は、近くで隠居している元岡っ引き弥平次に相談すると、秋山久蔵が乗り出してくる。不始末屋は、大店の子や孫が不始末をしたと言って脅して金や高価な骨董品を脅し取り。宗兵衛が買い取ったが値段でもめて……。
『感想』いままでも脅して金品を取るのはあったが、此度は、不始末屋という名前を付けたのには驚きです(笑)
【嘘吐き】
岡っ引きの柳橋の幸吉の下っ引き勇次は、幼馴染での大工の佐吉が、暗い顔で歩いているのを不信に思い調べてみると。博奕と酒に溺れ破門になった兄弟子・久助の嘘に惑わされて、女房・おゆみを守るために大店の扇屋・京屋の金蔵にカラクリを仕掛ける。主人・伊右衛門は、時々50両が無くなっているのを不審に思い秋山久蔵に相談したことで……。
『感想』久蔵が、罪人を作るのは私たちの仕事でないと、佐助を罪に問われなかったのには、ホッとしています(ホッコリ)
【忠義者】
祖父の代から旗本三千石岸田家に仕えてきた沢井又四郎は、次男・岸田恭二郎の乱行を諫めようとした所、岸田家を追われる。岸田家の近くの淡路坂に、夜な夜な白狐が現れて金を脅し取るというのを聞いた沢井は、恭二郎の仕業と思い諫めようとして行くと。用人・麻生帯刀は、刺客を雇い沢井を襲うが……。
『感想』忠義者の沢井は、長屋でほがらかに生活し、不忠者の麻生は、最後まで見苦しく切腹する(笑)
【紙風船】
亭主・伊左次は無実の罪で北町奉行所に捕まり、無理やり自白させられた。妻・おきぬは、月が変わり南町奉行所が月番となった時を狙って、昔馴染みの一膳飯屋の主人・宗助を人質にして立て籠もりを行います。そこに秋山久蔵が来て、伊左次が犯人とされた高利貸の徳兵衛と妾殺しの再調査をすることを知らせます。
『感想』江戸時代は、よく冤罪があったようです。此度は、妻が夫を信じ動いたわけです。そのため生まれたばかりの子を養子に出して、立て籠りの狂言を行いました(涙)
【読後】
藤井邦夫さんの本は、配役になじみが有り、短編で、テンポが良く、勧善懲悪で、読みやすくてよい。特に、秋山久蔵御用控は、十数年読んでいるので、秋山久蔵家の生い立ちや、代替わりした柳橋の幸吉一家の家族や手下達がすぐ頭に浮かんできます。久蔵の息子・大助が、大きくなったとか…。小さい時からず~と見ている「卓球の愛ちゃん」の様なものです。
2021.04.28読了
※シリーズの感想と読了日
偽久蔵 - 新・秋山久蔵御用控シリーズの8作目 2020.09.29読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/416791543X#
小糠雨 - 新・秋山久蔵御用控シリーズの7作目 2020.06.04読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167914794#
忍び恋 ー 新・秋山久蔵御用控シリーズの6作目 2020.01.08読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167913992#
新参者 ー 新・秋山久蔵御用控シリーズの5作目 2019.09.05読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167913321#
返討ち ー 新・秋山久蔵御用控シリーズの4作目 2019.05.27読了
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4167912589#
裏切り ー 新・秋山久蔵御用控シリーズの3作目以前は、ブクロク登録前に読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4話のお話しです。
忠義者 で
秋山久蔵の息子 大助が 学問所で聞いた話しを言いに来る。
父上 淡路坂に 夜な夜な白狐が現れるそうです。
あら そんなことを言えるくらい大きくなったのねえ!
柳橋の親分 幸吉に 大助は 団子をご馳走になりながら 白狐の噂を話す。
久蔵は
俺が聞くと 大助は大袈裟にいうかもしれない。
柳橋には いい加減なことは言わねえだろうと思って!
と言う。
他人だけじゃなく 自分の息子の心うちもわかってるところが いい!
心もちがまっすぐな人 亭主を助けたい 健気な女房 そういう人がみな助かって
悪いやつが 捕まっちゃう
現実には難しいけど
気持ちがよくなる話しです。
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第九弾
短篇四話構成 -
4話からなる。
このシリーズは、何処から読んでも大丈夫なのが、私にはいい。(笑)
1話の「不始末屋」なる己で火をつけ、消してやるから金を出せという詐欺のような輩が居る。
現在でも、オレオレ詐欺で、被害にあった者へ 少しでもお金が戻ると言って、同じ被害者を騙すのに似ているかも・・・なんて思いながら。
2話の「嘘吐き」・・・一瞬 嘘はきと、読んでしまいそうであった。(笑)
博奕うちの久助の言葉を信じて、妻のおゆみを疑った大工の佐吉は、金蔵の外壁に仕掛けをしてしまったのだが、自訴し、お構いなしになった。
罪人を捕らえるだけでなく罪人を作らないようにするのも仕事の家と久蔵は、最後に語るのだが、被害に遭った京屋は、どうなったのだろうか?
3話の「忠義者」主君の為に、忠義を尽くそうとする家臣。
しかし、口うるさく感じられ、反対に退けられてしまう。
しかし、岸田主水正は、出来の悪い我が子を手打ちにしないといけない親の気持ちと、お家を守るためには、・・・の葛藤は、心を病む事だろうと思う。
4話「紙風船」無実の罪でとらわれた亭主を助けるため妻のおきぬは、狂言をして、知り合いの丼屋の宗助を閉じ込め、御上に訴える。
しかし、最後は、自分が、罪に問われた時に、子どもの行く末を感じて、養子に出していた。
和馬の計らいで、元の親子になれるようで、一安心。
そして、夫も無罪放免に・・・
めでたし、めでたしであった。 -
いつも大満足で読了の藤井邦夫さんの作品です。「紙風船」、新・秋山久蔵御用控シリーズ№9、2020.12発行。不始末屋、嘘吐き、忠義者、紙風船の4話。忠義者と紙風船、特に、特に、秀逸です!
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【江戸に蔓延る悪を、秋山久蔵が斬る!!】女が一膳飯屋の主人を人質に立て籠もりを行なった。報せを聞いた秋山久蔵は、女の要求に不審な点を感じる……。シリーズ第九弾。
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藤井邦夫の作品
