花影の花 大石内蔵助の妻 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2020年12月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167916176

作品紹介・あらすじ

赤穂浪士・大石内蔵助の妻、りく。
忠臣として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻にスポットライトを当てた、影の「忠臣蔵」。

討ち入り後、りくは遺児となった大三郎とともに生きるが、その生涯は哀しいものだった。赤穂に嫁ぎ、夫を支え、そして夫亡き後は忠臣たちの遺族のもとをまわるなど、最期まで武士の妻であった。そんなりくの人生を平岩弓枝が鮮やかに描き出した傑作長編。涙なくしては読めません。


吉川英治文学賞受賞作。

みんなの感想まとめ

女性の視点から描かれる忠臣蔵の物語は、男たちの名誉や意地とは対照的に、残された者たちの苦悩や心の強さを浮き彫りにします。主人公のりくは、大石内蔵助の妻として、夫を支え、そしてその後の厳しい人生を生き抜...

感想・レビュー・書評

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  • 男は意地を通して名を残すが、残された者はどうなるのか?そんな問いに答えてくれた力作。
    心の強さを維持することの難しさを感じた小説だった。

  • 残された者の回想
     大石、赤穂、浅野――いはゆる赤穂事件、忠臣蔵をつなぐものとしては、男の物語になることが多い。しかし、これは妻のりくから書いてゐる。

     りくと義弟の喜内、りくと姑のくま、りくとをばの戸世。をさない頃から家老に嫁ぐことになったりく――それが徳川の世の習慣であった――から、往時を思ひだしつつふりかへるあの頃は、切なくもあり、にぎにぎしくもあり、いつの世の人間模様も変らぬものだと感じる。

     平岩弓枝の筆は冗長を嫌って巧みだった。ちょっと人物相関が分りづらいが、とりわけ最後のしめくくりの月と星の比喩は圧巻であった。

  • 【涙なくしては読めない「妻からみた忠臣蔵」】赤穂浪士として語り続けられる大石内蔵助ではなく、その妻・りくに光を当てた、もう一つの「忠臣蔵」。吉川英治文学賞受賞作。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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