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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784167916237
みんなの感想まとめ
歴史の深淵に迫る作品で、特に鎌倉時代に興味を持つ読者にとって魅力的です。頼朝の晩年を中心に、彼が直面した権力の難しさや、北条時頼の複雑な人間性が巧みに描かれています。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習...
感想・レビュー・書評
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神奈川育ちでもあるので鎌倉時代好き。
来年の大河もあるのですが、私は、”草燃える”が好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習本。
頼朝の晩年にスポットをあてた本を読んだのははじめて。独裁のトップを引退させることの難しさ。北条時頼、腹黒いな。
ドラマで頼朝の晩年や死がどのように描かれるか楽しみになった。 -
【NHK大河「鎌倉殿の13人」をもっと面白く!】「武士の世をつくる」。頼朝の悲願を背負い、妻として母として時代の要となった政子。頼朝晩年の謎をも大胆に描く傑作時代長編。
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大河ドラマのノベライゼーションっぽくもあり、頼朝の死因に新たな仮説を打ち立てた、とても読みやすくそれでいて非常におもしろい小説です。
毎度ながら、さすが伊東潤!!
続編も楽しみです。 -
源頼朝の後半生を描いた小説。大河ドラマの影響でこのあたりの話に詳しくなっていたためか、作中のエピソードが飛び飛びに展開し浅く話が進んでいく印象を受けた。そういうわけで面白く思ったところは少ないが、頼朝の最後には衝撃を受けた。『吾妻鏡』で明確に記されていないため、頼朝の死にはさまざまな憶測が飛び交っているというのは知っていたけど、こう拡大解釈するかと驚いた。現代でもおなじみの病だから、人間のはかなさにむなしい気分になった。
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よく知らない時代だが、大河ドラマと時期が被っていたので、馴染みのある人物名が多く、入りやすかった。
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すばらしい。これぞ私の思う「歴史小説」。読んでいれば自然とその状況がわかる、読みやすくておもしろいやつ!
伊東潤さんの本は何冊か持っていますが、読むのはこれが初めて。それがこんなにおもしろかったんだから、これから他の作品を読んでいくのが滅法楽しみになりました。
舞台は鎌倉、主人公は源頼朝と政子夫妻。頼朝がとにかく冷酷なのですが、彼がしたことを考えればこういうことになるんだよなぁ、と納得。政子が御家人たちに〈そこまで佐殿を恐れておいでか〉と感じるんだけど、そりゃ恐れるでしょうよ、と言いたい。
あとは、奥州攻めがしっかり描かれているのと、謎に満ちている頼朝の死について、著者ならではの想像力で経緯ががっつり描かれているのがうれしい。これぞ歴史小説の醍醐味!
ラスト近く、大蔵御所の池での、頼朝と政子のやりとりには、胸が締めつけられて涙が出ました。ここはもう、大感動の名シーンだと思う。政子さんを全力で応援しようと思っちゃいました。
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源頼朝、北条政子を主人公とする歴史小説。鎌倉幕府草創期のお話は読んだことがないなと興味が湧いたが、義経は最初の方で殺されてしまい、あとはひたすら頼朝がボケ老人とかしていく恐ろしい展開。北条氏が執権政治始める話もまったくない。ある意味すごい小説だった。
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目次
プロローグ
第一章 怜悧な人
第二章 天下草創
第三章 武士の府
第四章 消えゆく日々
第五章 月となりて
エピローグ
解説 本郷和人 -
義経討伐から頼家政権交代まで。
吾妻鏡の隙間を縫った、秀逸な創作だった。
これで来年の大河困らない(笑)
なによりも頼朝を中心とした人間関係のあれこれが政治的に描かれてたのが分かり易かった。
平清盛にしろ、頼朝にしろ、織田信長にしろ、豊臣秀吉にしろ、若い頃にブイブイ言わせてた政治家は早いうちに隠居した方が良いね。歴史から全く学ばない所はそこなんだよな、と思いつつ、興味深く読みました。 -
武士の府を守りたい思いと、頼朝への愛・想いで股裂になる政子の苦悩を軸に、鎌倉初期の権力闘争を描く好著。
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一言で本作を形容すれば「鎌倉時代の政治ドラマ」ということになる。鎌倉時代辺りの“大鎧”というような華麗な装備に身を包んだ武将が勇躍するような場面が多々在るような物語ではない。源頼朝と妻の北条政子との物語ということになる。
鎌倉幕府が成立して、安定して行くという過程の中、源頼朝は「敵対的勢力が擁立し得る“旗頭”になりそうな人物」ということになる、兄弟や縁続きの源氏系の武将を排するような政治闘争を随分と行っている。本作の物語の基礎となっているのはそういう経過である。
鎌倉幕府が成立して、安定して行くということは、「そこまでの時代の社会の在り方」を「抜本的に変えて行く」という大事業であった。源頼朝はそれに邁進した。が、「敵対的勢力が擁立し得る“旗頭”になりそうな人物」を排することを繰り返す中、「自身の血脈を護る」ということが様々な活動の目的であるかのように、何やら“質的変化”をしてしまう…
そんな源頼朝を支える妻の北条政子である。4人の子達の人生を見守って行くというような「母親の歓び」というような事とは、何時の間にか距離を置くような羽目に陥って行った。結局、彼女は4人の子達の全てに先立たれているのだ…
源頼朝の生涯の最後の方、脳卒中か何かと想像される症状によって公衆の面前で落馬してしまい、そこから運ばれて、やがて落命してしまったという挿話が伝わるのだが、史料の散逸というようなことも在って「晩年の様子」には不明点も多い。本作はそういう「不明…」な部分に関して大胆に想像の翼を羽ばたかせている一面も在る。
或いは「難解?」な面も在るかもしれない諸情勢を、「理想に向かって邁進するが故に、個人的な人生という意味での“不幸”に絡め捕られてしまった?」という感の「頼朝・政子夫妻の物語」として、見事に語り切ったという感の作品だ。
なかなかに愉しむことが出来た!!
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