草にすわる (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2021年1月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167916282

作品紹介・あらすじ

「五年間はなにもすまい」。大企業を辞めた洪治は無為な日々を過ごしているが
ある日付き合っていた彼女から昔の不幸な出来事を聞かされる。
絶望に追われた二人の間には睡眠薬の山があった――(表題作)。
なぜ人間は生まれ、どこに行くのか。一度倒れた人間が一歩を踏みだす瞬間に
触れる美しい短編「草にすわる」「花束」「砂の城」「大切な人へ」
「七月の真っ青な空に」を収録。

解説・瀧井朝世

みんなの感想まとめ

人の生き方や孤独、他者との関わりについて深く考えさせられる作品です。登場人物たちは、それぞれの過去の記憶や苦悩を抱えながらも、少しずつ前に進もうとする姿が描かれています。特に、主人公が自分の無知に気づ...

感想・レビュー・書評

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  • 表題含む5作品。

    草にすわる
    花束
    砂の城
    大切な人へ
    7月の真っ青な空に

    人の生き方について、人の孤独について、誰かとの関わり方について、深い作品だと思いました。

  • 最後の1編以外は、全部わかったような気になっていた男が、何にもわかっていなかったことに気づいて、前に進もうとするストーリー。
    ハッピーエンドな気もするけど、すでにどうしようもないことがちょっとだけマシになっただけな気もする。

    自分の美学にのめり込んで、それ以外は冷めている。一昔前の男性像ってこんな感じなのかなと思いました。

  • うーん、積んでもいいかも...

  • 薬の山を築くのがたいへんなのだよなあ

  • みんなそれぞれ何かを抱えて、過去の楽しいことも辛いことも様々な記憶を持って生きている。
    綺麗なことばかりでもなく、理不尽な思いをすんなり飲み込んで前に進めることの方がきっと少ない。
    それでも、飲み込んだふりをして、納得したと言い聞かせ、次の縁に引っ張られてなんとか進む。
    自分でしっかり立って自分の意思で前に進むのが理想だけれど、やはり何かに寄りかかって引っ張られてなんとか信じて前に行くしかない人もいると思う。

  • 久々の白石一文氏の本で其々男女の絡みを交えた短編集。
    どの内容も最後は男女間の折り合いを付けてちょっとした幸せを感じる話で良かった。

  • 主人公はみな一様に人生に行き詰まっていたり理解できないことが自分の周りで起こっているそんな渦中の人々で、その中でどう生きるか誰と生きるかを自省しながら結論づけていく、自省しながら誰かと生きるしかないと気づいていく過程がとても好きだった。コントラストがくっきりしている分、それぞれの感情の闇が捉えやすかった絶望だけではなくある種の希望を残してくれている筆者の優しさだなと思う。

  • 【5年間は何もしない。 絶望、覚醒、恋愛の短編集】五年間は何もしない。けれど絶望は追ってくる。一年つきあった彼女と共に睡眠薬を手にしたその果ては?不可解で深い心に触れる5編。

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著者プロフィール

白石 一文(しらいし・かずふみ):1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞。著書に『不自由な心』『すぐそばの彼方』『僕のなかの壊れていない部分』『草にすわる』『どれくらいの愛情』『この世の全部を敵に回して』『翼』『火口のふたり』『記憶の渚にて』『光のない海』『一億円のさようなら』『プラスチックの祈り』『ファウンテンブルーの魔人たち』『我が産声を聞きに』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』等多数。

「2024年 『代替伴侶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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