弓張ノ月 居眠り磐音(四十六)決定版 (文春文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (2021年1月4日発売)
3.76
  • (3)
  • (9)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 107
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167916305

作品紹介・あらすじ

佐野、遂に動く。復讐の刃が向けられたのは……

天明四年弥生二十四日。
朝、粛然と稽古に打ち込んでいた磐音のもとに、霧子から急報がもたらされる。
田沼意次父子への恨みを抱く新番士・佐野政言が、何事かを決した様子で、
松平定信から借り受けた一振りの刀を帯びて登城した、と。
ただごとではない事態に、磐音は奏者番・速水左近と連絡をとる。

――江戸を揺るがす、運命の日が始まった!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「居眠り磐音」46巻です。

     やってくれましたな、佐野善左衛門政言。江都を揺るがす大事件が起こりました。これについては何を書いてもネタバレになりそうだから、ほぼ何も書けません。もう、大騒ぎですよ。わたくし、まだ茫然としております……。そして弥助さんを全力で称賛、応援いたします。

     山形にいる奈緒の窮状が明らかに。これは完全に被害者ですわね。磐音じゃなくても、助けてあげなくてはと思わせます。一八さん、この登場はカッコいいぜ!

     もうひとつ書いておきたいのは、序盤のシーン、竹村武左衛門と娘の早苗との会話。どっちの気持ちもわかりすぎて、胸が痛んで涙が出ました。娘ってね、父親に対して素直になれない時期があるんですよ。悪いと思いつつも、顔を見るとつい厳しい言葉をかけてしまう。それにしても早苗さん、ちと言い過ぎでは、と思うのは、私が歳をとったからでしょうか……。ここで金兵衛が武左衛門に「娘じゃなきゃあ、言えない言葉なんだよ」と言い、さらに早苗には「おめえさんのお父っつぁんじゃなきゃできないことなんだよ。その気持ちを察してやりねえな」と言ってるのが、もう泣けて泣けて。金兵衛さん、最高すぎ。(涙)

  • ☆4.0

  • 【佐野、遂に動く。復讐の刃が向けられたのは……】佐野政言、何事かを決し、松平定信から借り受けた一振りの刀を帯びて登城す――。佐野邸を監視していた霧子からの急報に磐音は……。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×