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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167916381
作品紹介・あらすじ
満月珈琲店の三毛猫のマスターと星遣いの店員は、極上のメニューと占星術で、迷える人の心に寄りそう。結婚と仕事の間で揺れる聡美、父の死後、明るい良い子を演じてきた小雪、横暴な父のため家族がバラバラになった純子。彼女たちが自分の本当の願いに気が付いたとき――。美しいイラストに着想を得た心温まる書き下ろし小説。
感想・レビュー・書評
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『あなたは、ご自分の「本当の願いごと」を知ってますか?』
初詣でお賽銭を入れて何か『願いごと』をする、そんな瞬間から始まる新たな一年。私たちはそこに大した疑問を挟むことはないでしょう。もちろん、そんな『願いごと』は人それぞれ多岐に渡ります。『宝くじが当たりますように』、もちろんこれも一つの願いごとではあります。そんな『願いごと』をする人を誰も責めることなどできはしません。
しかし、それは『本当の願いごと』なのでしょうか?『宝くじ』に当たったらお金がもらえます。そうすれば『なんでもできる』これは間違いないことなのかもしれません。しかし、大切なのは、そこで『何をしたい』かなのではないでしょうか?
さてここに、三人の女性たちがそれぞれに思い悩む姿を描く物語があります。誰にでも思い当たるような悩みに共感しやすいこの作品。そんな主人公たちの前に『満月珈琲店』の『三毛猫のマスター』が顔を覗かせるこの作品。そしてそれは、『本当の願いごと』が指すものを自らの人生に問いかける主人公たちの物語です。
『…参ったなあ』、『がやがやと騒がしいオフィスの片隅で』『スマホを片手に息を吐き出した』のは主人公の市原聡美。『市原さん、どうかしました?何かまた厄介な案件ですか?』と『今年度手伝いに入ってくれた若い派遣社員』の鈴宮小雪が『心配そうに訊ねて』くれます。そんな小雪に『ありがとう。でも、仕事じゃなくてプライベートのことで』と答える聡美に『もうすぐクリスマスですし、お誘いをたくさん受けて困っているとか?』と訊く鈴宮。『そんなわけないじゃない。とはいえ、クリスマスの誘い自体は合ってるけどね、相手は彼氏なの』と話す聡美は『今年のクリスマスイブ。どうしても聡美と一緒に過ごしたいから、なんとか、都合をつけてほしい』と言われていることを説明します。『イベントを担当している私にとってクリスマスイブは、彼氏と過ごす日ではなく、仕事をがんばる日』と思う聡美は、『もうすぐ交際七年目になる』自分たちのことを思い、『これは、プロポーズされるに決まっている』と感じています。『私はまだまだ結婚したくないのよ。今の生活が快適すぎて』と思う聡美は、筑波の『大学で講師をしてる』彼のことを思います。『彼は大学を辞めるわけがない。となると、結婚するならば、私がつくばから都内に通うことになる』と展開を想像する聡美。『つくば市にも支店がある』ことから転属も可能だろう、『けれど、私は懸命にがんばって、今のこの生活を手に入れた』、『「都会でバリバリ働く女性」というのに、憧れ続けた』、それを『手放したくなんかない』と思う聡美は、『結婚か仕事か、岐路に立たされているのかもしれない』と思います。
そんな時、スマホが振動し、『確認すると「市原純子」という名が表示されて』います。それは『義姉 ー 兄の奥さんから』でした。『義姉と、本当の姉妹のように仲が良い』という聡美は『何かあったのだろうか?』と『スマホを手に席を立って、通路に出』ます。『どうしたの?お義姉ちゃん』と訊く聡美に、純子は『イーアス(つくば市にある大型ショッピングモール)に行った』際に『宝飾品コーナーで、諒ちゃんが指輪を熱心に見ていたのよ。思わず声を掛けたら、サトちゃんへのクリスマスプレゼントだなんて言うから』と言われたことを説明します。『本当は伝えるべきじゃないんだろうけど、サトちゃんは常に「まだまだ、結婚したくない」って言ってるから、これは事前に伝えておこうと思って』と続ける純子に言葉が詰まる聡美。『諒ちゃんとは、私の彼の名前』、『義姉は結婚に対する彼と私の温度差を懸念して伝えてくれた』と全てお見通しの義姉に脱帽する聡美は、お礼を言います。すると、『あとね、サトちゃん』と切り出した義姉は、娘の愛由が『いつでも東京の街を案内してあげるから泊まりにおいで』とサトちゃんに言われたことをずっと楽しみにしていて…と『言いにくそうに伝え』ます。それに『あらら』と肩をすくめた聡美は『今度の土日はどうかな?丁度休めるから』と話します。『ありがとう。それじゃあ、東京まで連れて行くわ』と喜ぶ純子。『そうして、約束の土曜日。約束している秋葉原駅の改札口で待っていると、義姉と姪の愛由が現れ』ました。そして、愛由に東京を案内する聡美は、『日も暮れてきた』中に訪れた恵比寿駅の広場で『「満月珈琲店」という看板』を掲げた『トレーラーカフェ』の存在に気づきます。『白いシャツにネクタイをしていて、エプロンを付けている』『大きな三毛猫』に招かれる聡美は…という〈第一章 蟹座のチーズフォンデュと射手座のりんご飴〉。美味しそうな料理の数々と不思議な雰囲気感の中に一気に『満月珈琲店』の物語世界に引きこまれる好編でした。
“満月珈琲店の三毛猫のマスターと星遣いの店員は、極上のメニューと占星術で迷える人の心に寄りそう。結婚と仕事の間で揺れる聡美、父の死後、明るい良い子を演じてきた小雪、横暴な父のため家族がバラバラになった純子。彼女たちが自分の本当の願いに気が付いたとき ー。 美しいイラストに着想を得た心温まる書き下ろし小説。人気沸騰のシリーズ第2弾”と内容紹介にうたわれるこの作品。シリーズ累計55万部を突破した望月麻衣さんの紛れもない代表作である”満月珈琲店”シリーズ。この作品はそんなシリーズの第2作目となります。そんなこのシリーズの特徴は、繊細で優しいタッチが特徴の桜田千尋さんのイラストと『占星術』、そして『満月珈琲店』で提供される料理の数々だと思います。まずはこの三つを見てみましょう。一つ目の桜田千尋さんのイラストは、これは文章で説明するより実物を見ていただく他ないと思いますが、〈あとがき〉で、望月さんはこんなことを書かれていらっしゃいます。
“続編の構想などほとんどないなか、二作目のお話をいただきました。もちろん、喜んでお受けしながらも、何も浮かんでないのにどうしよう、と焦ってました。…悶々としている時にイラストレーターの桜田千尋先生が、SNSに満月珈琲店の新作イラストを公開したんです。それが、「線香花火のアイスティー」という作品でした。…その素晴らしいイラストを見て、頭の中に映像が浮かんだのです”。
本文と完全に一体化したような素晴らしいイラストの数々はこのシリーズの何よりもの魅力です。しかし、それはてっきり後付けだと思っていましたが、望月さんが書かれているようにこの第2作は、桜田千尋さんのイラストが起点を作ったということになります。このシリーズになくてはならない桜田千尋さんのイラスト。作者の望月さんの心を動かすその力に改めて絵が持つ力というものを感じました。物語とイラストが完全に一体化したこのシリーズの魅力の根源を垣間見る思いです。
次に『占星術』です。そもそもこの作品の書名が「満月珈琲店の星詠み」である以上、この作品は『占星術』とは切ってもきれない関係性にあります。しかし、私のように『占星術』?何?という人間にはハードルが少し高いのも事実です。この点は望月さんも意識されていらっしゃるようで『ホロスコープ』の読み方を本編から離れた形で解説する作りを入れられていらっしゃいます。
・『西暦二〇〇〇年頃までの約二千年間は、「魚座の時代」でした。そして今は「水瓶座の時代」になったわけですが…』
・『土星と木星は、社会に影響を与える力がとても強い星です』。
・『太陽星座はその人の表の顔でしょう?…だから、月星座と言うのはコンプレックスにもなりやすいわ…』
主に〈Introduction〉と〈Interlude〉で繰り広げられていく『占星術』のお話はこの作品の雰囲気感を間違いなく左右していきます。まあ、それでも、私には若干、難しい…と感じる部分はあるのですが、『占星術』が好きな方には作品にのめり込む一助になることは間違いなしだと思います。
そして、三つ目は摩訶不思議と言っても良い料理の数々です。この作品には冒頭に『月光のレモネード』、『射手座のりんご飴』…『ブラックホールのチョコ仕立て』まで八つの料理のイラストがカラーで掲載されています。もうこれだけで心が持って行かれるくらいに魅力的です。望月さんがこのイラストにインスピレーションを受けられた感覚がわかるような気もしますが、これらは作品の中で登場人物たちが実際に目にし、食することになる『満月珈琲店』で提供される料理の数々なのです。では、その中から一つご紹介しましょう。
● 『射手座のりんご飴』とはどんなもの?
・星屑の砂糖をたっぷりかけたもの。射手座の矢で射抜いたりんごを『りんご飴』にしました。
・その名の通り、『りんご飴』のてっぺんに矢が刺さっていた
・飴でコーティングされたりんごは艶やかに光っている。上部にはまるで金粉のような粉砂糖がまぶされていた
・矢は実はナイフで、そのまま切って食べることができるようだ。てっぺんは、くり抜かれていて芯はなく、そこに温かい蜂蜜が入っている
『りんご飴』を知らない方はいらっしゃらないと思いますが、『射手座のりんご飴』はかっ飛んでいます。こんなものが目の前に供されたら目が点になりそうですが、桜田さんのイラストがこの望月さんの記されるイメージそのまんまにそれを読者に見せてくださいます。しかし、これが食べ物である以上、食レポがないと読者の不満が募ります。
・切ってみると、りんごの実が二層になっているのが分かる。皮に近い方は冷たくシャキッとしていて、内側の実は、コンポートになっている。そのどちらも、外側のパリッとした飴と粉砂糖との相性がとても合っていた。
・中央に入っている温かい蜂蜜がとろりと溢れて、りんごの実とからみあうと、まさに口の中がとろけるほどであり、私は思わず拳を握り締めた。
いかがでしょうか。見事な食レポだと思います。まるでリアルに実在するかのように語られる『射手座のりんご飴』。思わずそれください!と言いたくもなってしまいますね。そうです。この作品は”食”についてもとても魅力的な作品なのです。一見、『占星術』の印象が強いために、そういうの興味ないです!とこの作品を避けられる方がいたとしたらとてももったいないです。それ以外にもこんな魅力に溢れた作品であることは是非お伝えしておきたいと思いました。
さて、そんなこの第2作ですが、私が最大の魅力だと感じたのは三つの短編それぞれの物語の内容そのものです。この作品は少し複雑な構成をとっています。目次を見ておきましょう。簡単に説明を入れます。
〈Introduction〉
※ 『満月珈琲店』の『勉強会』の様子が描かれる。『三毛猫のマスターの許に』集まった仲間たち。
※ ホロスコープを元に『占星術』学べます。
・〈プロローグ〉
※ 『つくば市の科学万博記念公園』で開かれた『年忘れ収穫祭』にやってきた市原純子と娘の愛由(あゆ)が『満月珈琲店』に…。
・〈第一章 蟹座のチーズフォンデュと射手座のりんご飴〉
※ 『広告代理店に勤め、イベントを担当している』市原聡美が主人公。『結婚か仕事か、岐路に立たされているのかもしれない』という今を思う聡美は姪の愛由を東京散策に連れていきます…。
・〈第二章 新月のモンブランと奇跡の夜〉
※ 『広告代理店』で『リーダー・市原聡美』の下で『派遣社員』として働く鈴宮小雪が主人公。父の死後、『「良い子」であろうと努力し続け』てきた今が描かれます。
〈Interlude〉
※ 『満月珈琲店のスタッフたちの宴会場』が描かれます。
・〈第三章 前世の縁と線香花火のアイスティー〉
※ 『昭和気質の古い価値観を持つ男』と自らの父親のことを思う市原純子が主人公。愛由が飼いたいという犬を見て、かつて飼育していた飼い犬のリンのことを思いだします。
・〈エピローグ〉
※ 『満月珈琲のスタッフたちの宴会』が続いている様が描かれます。
作品はこのような構成をとっています。上記した通り、『占星術』についての説明を『満月珈琲店のスタッフたち』の集まりの中で描く一方で、〈第一章〉、〈第二章〉、そして〈第三章〉の本編三つと〈プロローグ〉がこの作品の本筋部分となって連作短編を構成しています。それぞれの短編で主人公となる人物は市原聡美を中心に同僚として働く鈴宮小雪と、義姉の市原純子というように小気味よく繋がっていきます。そして、そんな三人はそれぞれに悩みを抱く中に今を生きていることが分かります。『結婚か仕事か』という岐路に立つ聡美、父の死後、『「良い子」であろうと努力し続け』てきた鈴宮、そして父親にわだかまりを持つ純子という三人の女性たち。そんな彼女たちの前に『満月珈琲店』が現れます。
『「満月珈琲店」には、決まった場所はございません。時に馴染みの商店街の中、終着点の駅、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現われます。そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません。私どもが、あなた様のためにとっておきのスイーツやフード、ドリンクを提供いたします』。
そんな前口上と共に『三毛猫のマスター』が迎えてくれる『満月珈琲店』。主人公たちは、そこでそれぞれの人物にあった料理を提供し、そこに主人公たちはそれぞれに胸の奥に秘めてきた『本当の願いごと』に気づき、”起点・きっかけ”を得ていきます。しかし、それは、あくまで”起点・きっかけ”でしかありません。
『星は道を照らしてくれますが、行く先を決めるのはあくまで自分なんです』。
そう、大切なのはどこまでいっても私たち自分自身です。”起点・きっかけ”の先に自らの道を切り拓いていくのはどこまでいっても自分自身なのです。この第2作で描かれていく主人公たちの悩みは決して突飛なものではありません。このレビューを読んでくださっている方の中にも似たような立場、境遇にあって立ち止まったまま動けなくなっている方もいらっしゃるかもしれません。そんなあなたに、この作品はその先に進むためのヒントを与えてくれます。主人公たちの気持ちに寄り添う一方で読者にも寄り添ってくれる『満月珈琲店』の物語。そこには、読者に優しく語りかける物語の姿がありました。
『いらっしゃいませ。お待ちしておりました』
そんな風に『三毛猫のマスター』が優しく迎えてくれる『満月珈琲店』が登場するこの作品。そこには、”極上のメニューと占星術で、迷える人の心に寄りそう”物語が描かれていました。『占星術』に興味を持つきっかけをくれるこの作品。それ以上に美味しそうなメニューの数々に食欲が喚起されもするこの作品。
シリーズ累計55万部の安定感を見せてくれる物語の中に、あたたかい涙が流れる時間をくれた素晴らしい作品でした。 -
本当の願いごと、と問われると何なのだろう。自分を見つめること、そして知ることは難しい。人から見える自分と自分が感じる自分の違い。本当の願いごとが分かったら、すっきりとするだろう。そこから、また自分を好きになれるように、過ごしていきたい。
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「いいね」ありがとうございます。
確かこの作品もシリーズになっていなかったっけ?
いずれ美しい作品です♪「いいね」ありがとうございます。
確かこの作品もシリーズになっていなかったっけ?
いずれ美しい作品です♪2025/11/26
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こちらも、会社の先輩にお借りした
一冊。
今日は朝から雨で、家から2時間以内で行ける藤枝にある日帰り温泉に行った。
とにかく旦那が温泉好きで、一度入るとなかなか出てこない(笑)
私の方がいつも早くお風呂からあがるのだが、旦那が出てくるまで只管読書。
そんな隙間時間でこの本は半分くらい読み終わってしまう。
凄く薄くて短いので、隙間時間にピッタリ。
薄くて短いのに、何というか結構な心理的ボリュームがあるのでお得感がある。
分厚い本が好きな私なのに、しっかり楽しめるってことは、内容が濃いからかな?
今回の話は、父との確執だったり、亡くなったペットのことだったり、自分の人生と重なる部分が多かった。
ちょっと最後はうるうるっときてしまった。
この前読んだ本もカクテル言葉が出てきていたから同じ作家さんだっけ?と思って確認するも、別の作家さんだった(^^;
最近ちゃんと作家さんのお名前頭に入れずに読んでたな。。。反省m(_ _)m-
おびのりさん
関東凄い雪のようですね。ニュースで見ました。
こちらは雨でした(^◇^;)
しかし冷えますねー。おびのりさん
関東凄い雪のようですね。ニュースで見ました。
こちらは雨でした(^◇^;)
しかし冷えますねー。2024/02/05 -
都内です、雪です(><)
バスと電車で通勤しているのですが、
普段バスで30分の所3時間かかって今帰宅しました
雪に弱い…
まきさん、私は温...都内です、雪です(><)
バスと電車で通勤しているのですが、
普段バスで30分の所3時間かかって今帰宅しました
雪に弱い…
まきさん、私は温泉に浸かりたい
おびのりさん、明日の朝の事を考えたくありません
お疲れ様でした!2024/02/05 -
おびのりさん、K村さん
うちの会社の本社は東京ですが、明日は出社せずテレワーク命令出てるらしいです。
30分が3時間、えげつないです...おびのりさん、K村さん
うちの会社の本社は東京ですが、明日は出社せずテレワーク命令出てるらしいです。
30分が3時間、えげつないですね(>_<)
普段雪の降らないところに雪が降ると、本当に大変ですよね。。。
私も雪が降ったら会社行きません( ̄▽ ̄)
とにかく温まってほっこりしてください。
明日天候が無理そうであれば、もうばっくれてしまって下さいm(_ _)m
お疲れ様でした。2024/02/05
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満月珈琲店の星詠み、続編です。
クリスマス時期ピッタリでした。
いやぁ〜、連作短編の良さがここに極まれり!
青山美智子さん好きな方は相性いい作品ですね。
久々にこのオハナシの世界に居続けたいと
思う作品でした。
相変わらず西洋星占いのお話は理解むずかしいのでここはさらっとです。
今作は一巻のオハナシを引っ張っている部分があるので続けて読んで楽しさ倍増でした。
楽しいというのはすこし違いますね。
涙が止まらない、30分くらいジワっと
泣きながらの読書になりました。
世の中のうまくいっていない親子もこんな
感じなのかなぁと。
娘と父親ってこんなもんかもねぇ。
朝からデトックスできた読書でした。
さらっとよめる文体かつ、ページ数なので
未読の方はお気軽にぜひ! -
今回のテーマは 本当の自分の願い事
心の奥にある願いを引き出してくれます
愛由ちゃんが、可愛らしくて!
家族がテーマにもなっていて、近くにいる大切な人を再確認できる本でした
イラストも本当に素敵で、月光のレモネード、線香花火のアイスティー最高です!! -
「満月珈琲店の星詠み」の2冊目。最初の巻を年初に読んで『ボチボチと読んでいくとする』と書いたが、ようやく続きを手に取る。
前作は京都が舞台だったが、今回はつくば市に住む人たちのお話。どこになっても満月珈琲店は開いているのだな。
本作の登場人物は、結婚と仕事の間で揺れるOL、いつも明るい良い子を演じてきた派遣社員、気難しく古い価値観を持つ父に反発し続けてきた主婦といった面々。彼女たちが自分の“本当の願いごと”に気が付いたとき…といったお話。今回も緩~くほっこり。
本の中では宝くじを例に挙げられているが、本当に自分が願っていることを改めて問われたとして、的を射た答を出せるかは確かにちょっと考える。
作者さんは、自分が願っていたことは本当の願いごとから少しズレていたことに気がついて、とりあえず、自分の願いを整理しようと思ったとのことだが、『開運の第一歩は、「自分の本当の願いごと」を見付けることです』とは言い得て妙。
最後に出て来た「流星エンジェル」のプロデューサーさんは、前作に登場したディレクターだった方かな。こうやって、シリーズ、薄くつながっていくわけね。 -
『本当の願い事』はなんですか?と聞かれたら、私も小雪と同じように「宝くじに当たりたい!」と答えてしまうだろうな。美味しいものを食べて〜旅行して〜仕事は辞めちゃうなぁ~なんて。
『お金とは経験と引き換えられるチケット』で、とりあえず、『チケットが欲しい、なんでいいからください』というのは、本当の願い事とはいえず、自分と向き合うことからの逃避。
ちょっとドキっとしました。
繋がりのある人々が満月珈琲店に出会い、それぞれが『本当の願い事』に気づき、顔をあげて前に進んでいく。とても元気をもらいました。
射手座のりんご飴と新月のモンブランが美味しそう。
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今回の舞台は東京近郊。都会の喧騒の中にいつの間にか"満月珈琲店"がオープンしてる。そして猫達が、悩めるお客たちを優しく迎えてくれる。
introductionで占星術について猫達が勉強会をしてて、私も理解しようと頑張ったけど、ちんぷんかんぷんでした。占星術では 2020年12月下旬から世の中が変わる、と書かれていたので物語とは関係ないけど、たぶんこれはコロナやロシアのウクライナ侵攻の事を言ってるんだろうとは思いました。あと、猫達が「21年前の彼女が…。」とか「14年前の彼が…。」と言ってたので、これは絶対に重要、最後に前作みたいな感動があるはずと思い注意深く読みました。
今回も感動する話ばかり。父と子の絆や愛の話。父の愛が深すぎて、じっくりゆっくり読もうと思いました。これをさーっと読むのはダメ。introductionで書かれてた彼、彼女の事が分かった時は、涙ぐんでしまいました。読み終えるとほぉーと息をついて、感動に浸ってました。
中盤にくると前作の登場人物たちが出てきたりして、少し焦ってしまいました。若干忘れてたので、思い出しながら読みました。間を空けずに読んだ方が良かったです。第3話で前作の繋がりも出てきます。これにはびっくりで、ここでこう繋がるの⁉︎という感じでした。ミステリー=伏線と思ってたけど、このシリーズはミステリーではないと思いますが、伏線がそこらじゅうにあるので、本当に気が抜けない。注意深く読んでたと思うけど、?ってなって読み返したりしました。前作同様、またやられてしまいました。このシリーズ好きです。
〜本当の願い〜に3人の主人公たちが気づけて良かったです。 -
満月と新月の夜に現れる『満月珈琲店』
ただ今はクリスマスシーズン。いつもと少し異なる場所で素敵なエピソードをご堪能あれ。
望月麻衣さん著『満月珈琲店』シリーズ2作目は、ある家族を中心にそれぞれの視点で抱える悩み事が描かれ、そこから「本当の願いごと」に気付くまでを綴った優しい物語でした。
前作を未読の方でも楽しめる連作短編集ですが、あの人だ!という繋がりもチラホラあり、『満月珈琲店』の世界観に浸りたい方はシリーズ順に読むことをオススメします(^o^)
今作も、ほっこりした気持ちにさせてくれるエピソードが多く、相変わらず美味しそうなスイーツやドリンクの数々は、もはや飯テロです(^_^;)
次回作も心に癒しを求める頃合いに読もうかなと思います!みなさんも善き出会いを楽しんで下さい。 -
少し前まで「宝くじが当たらないかな」と思っていたけど、そういえば最近はそういう気持ちが全くなくなっていた。
この本を読んで、自分がお金そのものではなくて、経験や思い出を求める気持ちが強くなっていたんだと気付いた。
自分の本当の願いが何か、すぐに答えることは難しいけれど、それを自分に問いかけながら過ごしていきたいなと思った。 -
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1冊目を読んでから読むと最後とてもグッとくる。
家族、大切な人、出会いと別れについて
すごく考えさせられる。
優しくて温かい、年始に読めて良かった一冊。 -
内容はとっても良かったのですが、
占星術のところが細かすぎて…。
前作は占星術面白いなと思ったんだけどな。
前作の登場人物もちらほら出て
そうなるんだってところもよかったので
ちょっと残念。 -
どうしよう今回は泣きどころが2ヶ所もあって涙で文字が霞んで…しかも全くの無関係と見せかけて前作からの繋がりもあって。
タイトルも華麗に回収していく。
泣かずに読めない。
次の作品も読まなくては。 -
占星術の専門用語が神秘的な意味合いを持ち、登場人物の抱える悩みに少し重なる部分もあって今回はちょっと読み進めるのは辛かった。一作目の登場人物との絶妙な絡みで楽しめる。
マスターの「一番大事なのは、やはり『自分を知る』ことでしょう」「自分の願いごとを知ることが大事」、
占い師の「自分は今世でどう生きたいのか、じっくり自分に問いかけるんですよ。いわば、自分会議」、「人は誰でも前世から受け継いだ力があるんですが、それがどういうものなのかを視るんです」
ルナの「この世の理のすべては鏡で、すべての始まりは自分だから、自分を赦すことで、他人も赦せるようになる」
『満月珈琲店』 がオープンするのは基本的に満月と新月の夜らしい。桜田千尋さんのイラストから構成が浮かぶ著者の想いをあとがきで知ることができるのも贅沢。 -
おもてなし物語の一冊。
第二弾。
ちょっと心が迷子に、心の置き場に迷っている人に用意された極上の幻想的な時間と目と心も煌めくメニュー。
口にした途端溢れる喜びと涙、本当の気持ち、願い。
家族、命にギュッと焦点があてられていて前作よりも濃く感じ、随所で泣かされた。
願いごとを知るにはまず自分を照らす、その大切さ。
もしかしたらそれは誰かに照らされる時もあるのかもしれない。
巡り巡った愛が不器用な愛を照らす第三章は涙、涙。
線香花火のように一瞬の儚い時間も心の中では永遠の時間だ。
今作も優しさと癒しがたっぷりのおもてなし物語。 -
今回はどのお話もちょっとウルっとくるお話。
ここ最近、職場が殺伐とした雰囲気だったので余計に心に沁みたのかもしれません。
こころ暖まる話です。
ほんとうの願い。
それに気づけている人は実際どれくらいいるのでしょうか。
わたしめ気づけていないように思う。
ちょっと考えさせられる話でもありました。
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2023.6.7 読了 ☆8.4/10.0
満月珈琲店の星詠みの2作目です。
前回ほど占星術がたくさん出てくるわけではなく、三つの章の主人公たちが、自分でも気づかない " 本当の願いごと " に気づいていく物語。
"自分の本当の願いごとを知ることが大事。知っているようでいて、自分の中の奥底に隠してしまって、分からなくなっている人が多いものよ"
"『本当の願いごと』だったなら『叶う力』を持っているんですよ。でも、自分の想いとは、ちょっとズレている願いごとなら叶わないんです"
今作も、美しいイラストで描かれた美味しそうなスイーツの数々が載っていて、読んでいてお腹が空いてきます。
〜〜〜〜〜心に残った言葉〜〜〜〜〜
p.122
"『お金』というのは、実は『経験と引き換えができるチケット』なんです。
例えば、『旅をする経験』『美味しいものを食べる経験』『家を買う経験』− お金はそういう経験の引き換えのチケットなんです。
宇宙の星々はいつだって『経験したい』という人を応援したいと思っています。だから本当は『あなたはどんなことを経験するチケットが欲しいですか?』と、お金という名の『経験チケット』を渡す準備もしているんですよ。それなのに、『いやいや、とりあえず、チケットをください。なんでもいいからください』と言われてしまっては、『そう言われましても』って戸惑ってしまうでしょう?渡したくても渡せない。『宝くじに当たりたい」という考えは、そういうことなんです。あなたが言う『宝くじに当たりたい』というのは、本当の願いごとではなく、自分に向き合うことからの逃避だと思います” -
満月珈琲店の星詠みシリーズの2作目。
1作目で出てきた人たちとの繋がりがありほっこり心が温まるお話ばかり。2章と3章は、泣けました。
星や月のことも好きなので占星術のこともいろいろ知れて楽しいです⭐︎3作目も読みます。 -
今回は月星座(占星術では10個の天体を使う。その中の月にスポットが当てられている)について書かれてますね。
月は人間で言うと0歳から7歳くらいの頃を表していると言われています。
月=自分自身、とも捉えることができます。
なので、自分の月星座の要素を満足させることが、自己肯定感にもつながってくるのだと思います。
サブタイトルの「本当の願いごと」。
まさに月星座をヒントに自分は本当に何を望んでいるんか、を探るストーリーとなっていました。
私自身、表面的な願い事はバンバン出てきますが、それらが叶えられたら本当に幸せか?と聞かれると、そうではないんですよね。
表面的な願いごとの奥(人間で言うと赤ちゃんくらいの年齢だから深く探っていかないと見つからない)に隠された「本当の願いごと」は何なのか?を認識することがファーストステップになるのだと思います。
この認識が難しい。
気付いてしまったら、知らないふりしていた頃には戻れないし、何より「こんなこと考えてたの?私!?」と自分にがっかりすることもあるかもしれない。
しかし、コレが運命というのですかね。
月の性質を満たさず、次のステップに進み続けると、月を満たせなかったことによる問題がついて回るのです。
「第二章 新月のモンブランと奇跡の夜」を読んで改めて思いました。
実際、私も同じようなことが起きてるし……。
自分が何したいのかずっとわからず生きてきて、長らく自分探しというものをしてました。
毎回、同じような事で壁にぶち当たるんですよね。そこから逃げても、また同じ問題が発生するという。
自分の月の要素を満たせていないが故に、こういうことが起きていたのだと考えさせられました。
自分の月星座って何?と気になる方は、ホロスコープを無料で作成できるサイトがあるので、そこでチェックするのもいいかもしれません。(太陽星座とは別なのでね)
著者プロフィール
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感想 :

天文台に勤めていらっしゃるのですね。
では、そんなきたごやたろうさんには
辻村深月さん「この星を見る」
を大...
天文台に勤めていらっしゃるのですね。
では、そんなきたごやたろうさんには
辻村深月さん「この星を見る」
を大推薦させていただきます。本棚にも登録がないようでしたので。今、お読みの本を横に置いてでも是非すぐにお読みいただければと思います。天文台登場します!
ご紹介頂いた本は、私がまだ「ブクログ」に出会う前に読みました!
それも図書館ではなくて、購入して笑!
これか...
ご紹介頂いた本は、私がまだ「ブクログ」に出会う前に読みました!
それも図書館ではなくて、購入して笑!
これからも星に関する本の情報がありましたら、バンバン教えてくださいませ。
そうですか。既読でいらっしゃる、流石です。
三浦しをんさん「きみはポラリス」は短編の一つだけですし、私がすぐおすす...
そうですか。既読でいらっしゃる、流石です。
三浦しをんさん「きみはポラリス」は短編の一つだけですし、私がすぐおすすめできるのは残念ながらありません。
もし見つけましたらお伝えできればと思います。